中越信号場
中越信号場 | |
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中越信号場(2009年7月) | |
なかこし Nakakoshi | |
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所在地 | 北海道上川郡上川町字中越 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■石北本線 |
キロ程 | 57.2 km(新旭川起点) |
電報略号 | ナコ |
駅構造 | 地上 |
ホーム | 3線 |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)11月20日[1] |
備考 | 駅として開業。2001年(平成13年)7月1日より信号場。 |
白滝 まで25.0km。 |
中越信号場(なかこししんごうじょう)は、北海道上川郡上川町字中越にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線の信号場である。電報略号はナコ。かつては駅として設置されたが、現在は信号場として運用される。
歴史
駅(信号場)名の由来
北海道の各地に同じ音の言葉が残されているが、上川から石狩川支流のルベシベ川に沿って、アイヌ語でル・ペシュ・ペ(路・それに沿って下っている・所)「路が下っている所」あるいは「路が峠を越える所」と呼ばれていて、それが転訛してルベシベあるいは漢字を当てられて「留辺志部」となった。ルベシベ川流域の地区は明治の開拓時代にさらに意訳した「越路」の字名に変わった。明治29年、越路地区と北見峠の中間に当たるこの地に官設の中越駅逓所が設けられたのが「中越」の地区名の始まりと言われており、当駅もその地区名から採られている。
年表
- 1929年(昭和4年)11月20日:鉄道省石北西線上川駅 - 当駅間延伸開業にともない中越駅として設置[2]。一般駅[1]。
- 1932年(昭和7年)10月1日:中越駅 - 白滝駅間延伸開業にともない、所属路線が石北線に改称[2]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1961年(昭和36年)4月1日:所属路線が石北本線に改称[2]。
- 1975年(昭和50年)12月25日:一般駅から停留所扱いの無人駅となる[3]。貨物・荷物取扱い廃止[4]。
- 1983年(昭和58年)1月10日:CTC導入により運転無人化。
- 1986年(昭和61年)11月1日:この日のダイヤ改正より1日1往復の停車となる[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[2]。
- 2001年(平成13年)7月1日:駅業務廃止[2]。信号場として運用開始[2]。
- 客扱い終了後も冬期間における除雪作業のサポートを行う職員などの送り込みに使用されている[5]。
構造
もともと島式ホームを備えた1面2線に、側線1本を備えた交換可能な構造となっており[6]、旅客扱い終了後にホームが撤去されている。石北本線と国道273号が並走する区間にあり、国道から徒歩でアプローチすることができる。
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保線詰所(旧駅舎)
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信号所を通過する特急オホーツク5号
周辺
正面に「第二次中越官設駅逓所跡」の碑が建つ。峠の上川側の入り口である。道路と川と森林のみである。
隣の施設
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■石北本線
- *
打消線は廃駅
脚注
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、918頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。
- ^ “「通報」●石北本線中越駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1975年12月24日)
- ^ “日本国有鉄道公示第190号”. 官報. (1975年12月24日)
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻642号 pp.15-16
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、128頁。ISBN 4-09-395401-1。
参考文献
- 伊藤丈志「2020冬 魅惑の石北本線・釧網本線をたどる」『鉄道ジャーナル』第54巻第4号(通巻642号)、成美堂出版、2020年4月1日、14-21頁。