万事屋銀ちゃん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。58.90.130.142 (会話) による 2016年3月31日 (木) 12:02個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

銀魂 > 銀魂の登場人物一覧 > 万事屋銀ちゃん

万事屋銀ちゃん(よろずやぎんちゃん)は、空知英秋作の少年漫画銀魂』に登場する架空の団体。劇中では万事屋と呼ばれる事が多い。

概要

かぶき町で開いている何でも屋であり、スナックバーであるスナックお登勢の二階にある。当初は銀時一人で営んでいたが、今は新八・神楽・定春の計三人・一匹で営んでいる。銀時・神楽・定春の住宅でもある[1]。大家はお登勢で、家賃は6万円[2]。その職の内容から収入は不安定だが、12巻の質問コーナーで作者が「ああ見えてあくせく働いている」と発言している。

万事屋と言う名は万屋とも表せるが、作者が「万の事をやる店」にしたかった為万事屋になった[3]

一時期宇宙人(ゲーマー星人)によるキャトルミューティレーションされた事を切っ掛けにトラックドライバーに転職した事もあり、銀時の記憶喪失・神楽帰郷とそれに対する新八の反発によって解散寸前にまで追い込まれた事もある。

入れ替わり篇では銀時・土方の魂が入れ替わり、銀時となった土方の方針によって新八・神楽をはじめ桂・長谷川・あやめらかぶき町中の勢力を傘下に収め、一大勢力を築いていた。

仕事内容

人探し・物探し・浮気調査など探偵事務所の様な仕事から、屋根の修理といった大工仕事(しばしば神楽の怪力が仇になる)・退魔師の真似事など様々で、文字通り仕事を選ばずに何でもやっている。商売としては評判が悪そうに見えてちょくちょくお客が来るが、それが事件の種になる事が多い。

従業員

現在の従業員

坂田 銀時(さかた ぎんとき)
声 - 杉田智和戸松遥(女性変身時)(幼少期:矢口アサミ
本作の主人公みたいな人で万事屋のオーナー。
志村 新八(しむら しんぱち)
声 - 阪口大助(幼少期:高森奈津美
本作の準主人公で万事屋のアシスタント。ツッコミ役で眼鏡が特徴。
神楽(かぐら)
声 - 釘宮理恵石井康嗣(男性変身時)
本作のヒロインで夜兎族の少女。
定春(さだはる)
声 - 高橋美佳子
2月25日生まれ。うお座。身長170cm(座高)、体重300kg。
巨大なのような外見をした宇宙生物で神楽のペット。性別はオス。万事屋の前のダンボールの中に捨てられていたところ神楽に拾われ、万事屋で飼われるようになった。名前は神楽が昔飼っていたウサギにつけていた適当な名前「定春一号」から付けられた。
ハタ皇子が希少種と指摘した通り元は宇宙生物だが、定春の祖先は天人来襲よりもかなり前から存在する為、実際は地球種との混血であると思われる。地球においては大地の流れ“龍脈”が噴出する場所「龍穴」を守護する「狛神(いぬがみ)」として代々江戸で暮らしていたのだが、一緒に暮らしていた双子の巫女姉妹、阿音・百音に経済的な理由により捨てられてしまう(曰く、定春のでかさは異常)。本名なのか「神子(かみこ)」と呼ばれている。双子、と思われる兄弟は「狛子(こまこ)」。狛神には攻めを司る者と守りを司る者と必ず二体存在する為兄弟がいるが(定春は攻め、狛子は守り)、どちらが上か下かは明らかにされていない。「狛戌星」という星の種族に容姿がそっくりである。
狛神は「紅き果実」と「山羊の血」(いちごと市販の牛乳、あるいはいちご牛乳でも可)を与えることで本来の力を解放できるが、定春は昔から力の制御があまり上手くなかったため暴走したことがある。同じ種族の様な「狛子」も定春と同様の方法で解放でき、結界の様なものを作る。その際は二頭とも形相が厳つくなる。
愛らしい外見とは裏腹にかなり獰猛で、人の頭を咬むのが好き[4]。当初は銀時達もよく頭をかじられていたが、七十二訓・アニメ45話で銀時達への恩義を感じたのか、賢くなり懐いてきた。幾度か神楽ら万事屋メンバーを乗せている。更に、銀時達ともに戦闘に加わる事も。しかし神楽曰く人見知りであり、知らない人が家に遊びにくるとやたらと吠えるらしい[5]。雑誌や東城の日記を読んだり、嗅覚を元にした臭いの追跡能力もかなりの精度を誇るなど、知能はかなり高いようである。また体毛は白いが腹黒い面がある。自動車並みに速く走れる、ビルの壁を駆け登ることができる、ドッグフード7袋を毎食開ける程の胃袋など、身体能力も食欲も驚異的なものがある。また、溝鼠組の黒駒勝男の愛犬・メルちゃんに恋をしたこともあった。稀に、食欲がなくなることもあるが、原因は前述のような恋や異物の誤飲である。その際、動物病院でレントゲン写真を撮った際、人の手のようなものが写ったが、人形だった。
同じ宇宙生物であり、また作中におけるマスコット的存在でもあるエリザベスとはライバル関係にある。人気投票編では、「マウントポジションから、返り血を浴びる程エリザベスをタコ殴りにする」といった、かなり恐ろしいシーンが描かれた。
元々は「銀時に助けられた後、本物の飼主が現れて定春を連れ去り、神楽が別れを通して一回り大人になる」という予定だったのだが、ページ数が足りなくなったのを機に、そのまま万事屋に引き取られるという形でレギュラー入りした。
烙陽決戦篇では銀時らが一時的に江戸を追われたため、お登勢らによって面倒を見られている。しかし、万事屋を去った神楽を追って戻ってきた銀時らを発見、合流する。そして万事屋の一員として神楽を追って烙陽へと向かう。また烙陽での戦闘ではその巨体と高い知能を十全に発揮しており、万斉に一目置かれるほど。
『3年Z組銀八先生』では、いつの頃からか学校に迷い込んだ巨大犬として登場している。
名前の由来は野球選手「王貞治」。アニメ版での初登場時に銀時から「シゲオ」「タツノリ」などと呼ばれていた。

過去の従業員

過去に一時的に正体不明の黒人3人を従業員として雇っていた時期がある。全員風貌が似ている。最終的には全員銀時に橋から落とされ、解散となった。その後、三人はアニメ第164話Aでは「万事屋金艮(きんごん)ちゃん」と言う店を営業していた。ここでもそれぞれ同じポジションであった。

金丸(かねまる)
声 - 立川三貴
9月17日生まれ。おとめ座。身長184cm、体重96kg。
旧万事屋の新八ポジションだった黒人男性。日本人(関西人)。右腕にサイコガンを装備しており、暗黒街で「黒龍(ブラックドラゴン)」という二つ名が付けられるほどの強さを持つ。単行本二十三巻の表紙にも登場。池沢といい雰囲気になっていたが、銀時と古橋に二人とも橋から落とされた。口癖は「ワシは日本人やない!関西人や!」。
『3年Z組銀八先生』には、超巨大企業グループ「GCG(ゴールド・サークル・グループ、『金丸』の意味)」のCEOとして登場し、部下である極東支社の社長・破牙の銀魂高校の取り壊し計画を中止するように言った。ここでも右腕にサイコガンを装着し、関西弁を操っている。銀時と同様、ジャンプを愛読している。リターンズでは、村田兄妹の知名度調査を受けている。
池沢(いけざわ)
声 - 杉山育美
10月1日生まれ。てんびん座。身長173cm、体重61kg。
旧万事屋の神楽ポジションだった黒人女性。夫の浮気が原因で酒びたりになった過去を持ち、これが原因でアルアルと口走るようになったため神楽のポジションだと説明している。酒びたりの象徴として他二人のサイコガンとは違って酒瓶を装備している(銀時が自己紹介の時に使用した写真のみに確認)。金丸といい雰囲気になっていたが、銀時と古橋に二人とも橋から落とされた。現在は元夫から慰謝料を貰い、普通に暮らしているらしい。
古橋(ふるはし)
2月6日生まれ。みずがめ座。身長207cm、体重123kg。
旧万事屋の定春ポジションだった黒人男性。金丸同様右腕にサイコガンを装備している。たまに手伝いに来ていたスナックお登勢のホステス(かつてのキャサリンのポジション)と仲良く歩いていた所を目撃した銀時に二人とも橋から落とされた。

万事屋の血縁者

新八の血縁者

志村 妙(しむら たえ)
声 - ゆきのさつき
身長168cm。体重49kg。新八の姉。通称「お妙」。10月31日生まれ、18歳[6]さそり座
新八の姉。茶色の瞳に茶色のセミロングの髪をポニーテールにしている美少女。父の遺した「恒道館道場」の復興の為、スナック「すまいる」でキャバ嬢兼用心棒(本人曰く用心穴)として働いている。外見通りの清楚で優しい一面もあるにはあるが、怒るとたちまち凶暴化し、とても女性の台詞とは思えないような言葉と持ち前の怪力を駆使する。基本的にはボケキャラなのだが断食道場の話では神楽や猿飛あやめにツッコミを入れていた。
武家の娘らしく芯の強さと優しさを兼ね備えた女性であるが、その反面短気かつ自己中心的な面も目立ち、怒り狂う姿は整った容姿でありながら「ゴリラに育てられたのではないか」と称されるほど。実は幽霊が苦手という意外な弱点があるものの、おりょうに半ば無理やり連れて来られた肝試しの時は恐怖の余り脅かし用の骸骨を粉々にするなど、普段通り凶暴化していた。
胸元が寂しいのがコンプレックスで、胸のことに言及する者は残らず血祭りに上げる[7]。剣術の他にも打撃技や柔術のような寝技、薙刀なども使いこなせる。竜宮篇では竜宮城の警備兵を素手で蹴散らし、かぶき町四天王篇では万事屋の危機に他のキャバ嬢達と共に駆け付け、次郎長一家のヤクザ連中を薙刀で一掃するなど、戦闘能力は高い(しかしバトル中心の長篇には、基本的に不参加である)。かぶき町四天王篇以降は、華陀の失脚に伴い、お登勢と西郷に頼まれて彼女の後釜として新かぶき町四天王になっている。
自らが幼少期に、恒道館塾頭であった尾美一に恋心を抱き、尾美一の『辛いときでも笑顔は絶やすな』という言葉の通り常殆どで顔にはキャバクラスマイルを貼り付けている。ちなみに竜宮篇で玉手箱Gの影響で老人化したメンバーの中で老人化後の容姿が直接的に描かれなかったキャラクターである[8]
銀時を邪険に扱うことが多いが、その一方で強い信頼も抱いており、紅桜篇において銀時が鬼兵隊との戦いで負傷した際は、献身的に彼の介護を行っている。
新八のことは非常に大切にしており、少々過保護な面も見せた為、銀時からはブラコンと称された。お互いに想い合う仲睦まじい姉弟だが、柳生篇では唯一本音を言い合って姉弟喧嘩をした。神楽のことを実の妹のように可愛がっており、神楽からも「姐御」と呼ばれ、慕われている。職場の仲間からなどの人望も厚い。また、真選組局長・近藤勲から一方的かつ執拗にストーカー被害を受けているが、ことごとく返り討ちにしている。沖田を含む真選組のメンバーからは、「姉御」、「姐さん」と呼ばれている。土方の推察では一応近藤に惚れているらしく、寄生主の向上心を糧に成長するキューサイネトルに寄生された際は近藤と仲睦まじい夫婦になっており、子供も身籠っていた[9]
幼馴染みであり同性である柳生九兵衛からも深い愛情を向けられていた(現在は普通の女友達として付き合っている)。新八が万事屋で働いているため銀時(万事屋)と一緒にいることが多く、猿飛あやめからは一方的に恋敵扱いされている。好きな男性のタイプは「目と眉の近い人」で、真面目な人を好む傾向も見せており、記憶喪失の銀時に惚れたこともある。初恋の相手は恒道館塾頭・尾美一。「昼ドラよりも月9な恋がしたい」と土方に洩らすなど、恋愛に関してのみ年相応に幼い。新八曰く「結婚まで貞操を守る」らしい(その後に「結婚自体無理だろう」と続けられている)。
料理の腕は壊滅的で、全て黒コゲにしてしまう程である。しかし、蒟蒻だけは何故か普通に茹でられる(その時に作っていたのは味噌田楽で、銀時や神楽も躊躇わずに食べていた)。得意料理は本人曰く「卵焼き」だが、銀時から「かわいそうな卵」「焼死体」などと評されている。その不味さは健康にも被害をおよぼし、記憶喪失(銀時&近藤)・視力低下(新八)・下痢(柳生敏木斎)などを引き起こした。アニメでは、口に入れて噛んだ際に卵焼きを噛んでいるとは思えない音を出す[10]。また、お妙の卵料理の一種の「卵粥」が目に入った山崎は「劇物」と称している。また、なぜか寿司を握っただけで黒焦げにしてしまう[11]。その卵焼きは「暗黒物質(ダークマター)」と呼ばれる。
高級アイスクリームの「破亜限堕津」が好物(アニメでは「破亜限堕取(バーゲンダッシュ)」とされている)。B'zが好きで、作中で歌うシーンもある。道場復興や跡継ぎに関しては新八に比べ格段に思い入れがあるが、最近はストーカー対策の方が道場復興より優先されつつある。アニメでは、SOL(ストーカー・おしおき・レーザー)740という人工衛星を所有している(お妙の拷問じみた介護から脱走しようとした銀時を捕まえる際にも使用された)。
幼少時には新八に女装させて遊んでいたが、その度に父親に怒られていたらしい。この頃から九兵衛とは仲が良く、彼女の実の性別も知っていて、本来は泣き虫で大人しい性格だった九兵衛をイジメっ子からいつも助けては一緒に遊んでいた為、彼女から女の子としての憧れを抱かれていた。新八が人身売買されそうになった時に九兵衛に救われるも、その時に彼女の左目を負傷させてしまったことに重い責任を感じたお妙は、彼女に「九ちゃんの左目になる」と約束し、九兵衛から「妙ちゃんを守る」と約束された。また、いじめが幼少期から嫌いだったようで新八の友人・高屋八兵衛も救ったこともあり、幼少期からそれなりの正義感はあった模様。
『3年Z組銀八先生』では新八と同じ3年Z組の生徒として登場。こちらでも近藤からのストーカー被害を受けているが、やはり全て撃退している。やはり料理は下手で、野球部に自作のスクランブルド・エッグを持っていき、選手の大半を病院送りにした。そのせいで銀八達がかわりに集英高校と試合をする事になった。
ゲームでは全作品に登場している。『銀魂 銀玉くえすと 銀さんが転職したり世界を救ったり』でも、薙刀を愛用している。
志村 剣(しむら けん)[12]
声 - 坂口候一
新八と妙の父親。故人[13]
不器用で義理人情に厚いお人好しで、そこを漬け込まれて借金を背負い込みながら死んでしまうが、新八は彼の格言を守っている。妻は新八が物心付く前に亡くなっている。新八によると「精神的にハゲていて、自分達とはたまにオセロをしてくれただけ」との事。生前は春はの下で、年末はコタツで家族三人弾けたという。また、お妙に「玉の輿になれ」と言い聞かせていたらしい。新八やお妙の情けの厚さは彼の性分がきていると思われる。
名前の由来は、タレントの志村けん。

神楽の血縁者

神晃(かんこう)[14]
声 - 速水奨
戦闘民族の夜兎族の男で、神威と神楽の父親であり、戦闘能力においては現在までの登場人物中で最強クラスの存在。通称「星海坊主(うみぼうず)」。
7月20日生まれ。現時点で実年齢は不明だが七十一訓での発言から40代ではある模様。身長168cm、体重65kg。かに座
第一級危険生物の駆除をしてまわる宇宙最強の掃除屋(えいりあんばすたー)で、付いたあだ名が「星海坊主」。神楽同様、夜兎族仕様の多機能の傘を持っているが、語尾に「 - アル」等の協和語は付けていない。初登場時はすだれ頭にチョビヒゲだったが、巨大えいりあんとの戦いの最中、錯乱した神楽に酢昆布と間違われ髪を毟り喰われて完全にハゲてしまい、カツラを被ることになる。「ハゲ」という単語に極端に敏感な反面、カツラの被り方は極めて下手。しかし、神楽にはいつも影で「ハゲ」と呼ばれ、新八には「坊主さん」と呼ばれている。
かつて「親殺し」という廃れた風習に従って彼に襲い掛かった息子・神威の手により片腕を失い、神威を殺しかけた過去を持つ。その事件が原因で、夜兎の本能が目覚めた際には家族さえも手にかけようとする自分に気づき、家族から距離を置いていたが、現在では万事屋としての生活で変わろうとしている娘・神楽を遠くから見守るような立場となっている。息子によって失った片腕には義手をつけている。親がいない銀時にとっては羨望的存在で、不器用ではあるものの父として神楽のことを想う星海坊主の姿に感じるものがあったらしく、「あんたみたいな家族が欲しかった」と言われた。妻は神楽の幼少時に病死している。ちなみに妻とはできちゃった結婚をしたらしい。本編中では何度か生活感のかけらもないと言われているが、娘である神楽にはサンタを信じさせてやりたいというような、親らしいこともしたりする。
地球を離れた後はスター・ウォーズのような世界でダース・ベイダーらしき敵と戦って勝利し、帝国の指揮権を獲得した[15]。また、惑星救出劇に見せかけた育毛剤「アトラスNEO」の長編CMに主役として出演した事もあり、CM最後には頭の頂点に一本だけ毛が生えていた。そして、さらにその結果なのか、神楽のカレシ篇で再登場した時にすだれ頭になるまで毛が生えていた。
えいりあんばすたーとしての収入は良い模様だが、えいりあん退治の際に周囲を廃墟に変えてしまう程の暴れ方をする為、その補償などであまり儲けがないらしい。加えて妻の病気が宇宙でも特異な病気であり、その治療費や薬代が高額なため、神楽は普段から切り詰めた生活をしていた[16]
昔、鳳仙と3日間戦い、決着がつく直前に『ウンコがしたい』という理由で勝負を放棄している。このため鳳仙とは決着がついていない。なお、この当時の髪の毛は全盛期といえるようにボーボーで、それに併せて凶暴な風貌であった。鳳仙曰く、狂気をむき出しにした神威の眼からこの彼と同じものを感じる様子。
銀時とは言い争いをすることが多いがそれでも内心では神楽の保護者として彼を信頼しているようである。鳳仙が死んだ後に地球に墓参りに訪れ、彼に神威が銀時の命を狙っていることを警告した。
烙陽決戦篇では春雨の元老院内の知り合いに依頼され、自身の手で神威を殺すために第7師団の掃討作戦に参加する。同族の夜兎の大軍を一人で殲滅し、その後神威とも対決するが直後乗っていた船が爆発し、神威が行方不明になったため、彼が再び現れることを信じ阿伏兎ら生き残りの第7師団と行動を共にする。なおこの際阿伏兎からは「夜兎の生ける伝説」と呼称されており、実際その名に違わぬ凄まじい戦闘力を発揮。虚をして『自分を唯一殺せるかもしれない存在』と言わしめている。
『3年Z組銀八先生』には、神威たちが通っている夜兎工業高校の教師として登場。頭はハゲておらず、すだれ頭になっている。銀魂高校に殴りこみをかけようとしている神威たちを注意している。
神威(かむい)
声 - 日野聡
宇宙海賊・春雨の第七師団団長。神楽の兄で、星海坊主の息子。
6月1日生まれ。18歳。ふたご座。身長170cm、体重55kg。
詳細は神威を参照。

その他の関連キャラクター

坂田 金時(さかた きんとき)
声 - 中村悠一 / 幼少期 - 矢口アサミ
正式名称は超合金製完全体 坂田銀時二号機、通称金さん。神楽と新八の頼みで源外に作られた銀時のからくり代理人のプラモデル。故障した機械と対話、面相を自由に変える等の機能を持っている。
金髪ストレートパーマで人柄もよく、かぶき町の住人たちから慕われるなど、銀時とはあらゆる面において異なる。木刀の柄には洞爺湖ではなく「金閣寺」と彫られている。
不在の多い銀時の穴を埋めるべく製作されていたが、新八と神楽が自分たちの理想とするリーダー像を追求していった結果、オリジナルとは全く異なる別物と化してしまう。
稼動当初は万事屋のリーダー代行として活動し、使命を遂行していたが、いつしか「本物の万事屋リーダー」であることを求め、銀時の存在を抹消しようと企てる。しかしその真の目的は、この漫画を終わらせ、新しいジャンプ漫画の主人公に君臨することだった。
特殊な催眠波によってかぶき町住人たちから銀時の記憶を金時のものと書き換え、タイトルも銀魂から金魂と改名し、銀時を孤立させようとする。しかし、同じからくりのたまと犬の定春には催眠波が効かなかったため、銀時と金時の争いを止めようと奔走するたまを襲撃し中破させるが、駆けつけてきた銀時に股間のモノ(それを連想させる金色のボルト3本)をもぎ取られてしまう。この一件を銀時が起こしたと見せかけ、かぶき町住人たちの矛先を銀時に向けさせ、偽りの弔い決戦を引き起こす。決戦前にかぶき町全域を覆う、全ての記憶をゼロに戻す催眠波を伴う自爆プログラムを組み込み、金時の頭部にある中枢の破壊か、銀時・新八・神楽・妙の、この漫画の始まりの四人が金時の前に立ったときに発動され、自爆した際にはこれまでの記憶を引き継がれた新たな金時が活動を開始する。
銀時と記憶を取り戻した新八たち始まりの四人が催眠波を全て受け止めたことで金魂という漫画を終焉に迎え、その後記憶を継承した新たな金時が「まんたま」という新連載恋愛漫画の主人公を務める。だがその漫画は源外に修理されたたまの構築した仮想世界で、その世界に潜り込んだ銀時たちによって野望を打ち砕かれる。最終的には町の住人たち全ての洗脳が解かれ、決して消えることのない銀時たちの強い絆を見せつけられた。最後はコンクリートに埋まって動けなくなったところで罰を受けそうになるが、新八と神楽がたまに彼を許すよう懇願し、銀時自身も金時に対して落とし前をつけたために許され、たまに『自らの魂に誰かを刻むことができたのだから立派な不完全体』であると諭され、源外に保護された様子。
また、本作のセルフパロディ作品『金魂』にも同名のキャラクターが登場するが、こちらは『銀魂』主人公・坂田銀時のパロディキャラであり当項目の金時とは全く関連性はない。

アイテム

糖分」の書
万事屋内のリビングに飾ってある「糖分」と書かれた額。定期的に甘いものをとらないとイライラしてしまう銀時の格言のようなものなのか、何かを決意表明しているのか、誰が書いたのかなどの詳細は不明。「ツッコマブル動画」ではこの書を突っ込むと銀時の頭上に落すことができる。
裏には旧万事屋メンバーとの写真が隠されていた。その後現在のメンバーの写真と入れ替えた。
『3年Z組銀八先生』の主な舞台である3年Z組の教室にも飾ってある。
いちご牛乳」と書いてある掛け軸
これも存在意義がよく分からない代物。誰が作ったかなどの詳細は一切不明である。
劇場版では明治とのタイアップの影響か「いちごオ・レ」と書かれたものに変更されている。

その他については、銀時神楽のそれぞれの「アイテム」の項を参照。

他作品での万事屋

金魂
銀時らに代わり高杉ら鬼兵隊が営んでおり、名称も「万事屋晋ちゃん」となっている。また、「糖分」の額は「狂気」という言葉に差し替えられている。

脚注

  1. ^ 新八は泊まっていく事もあるが、大抵は朝出勤してくる。
  2. ^ しかし神楽・定春の食費のせいで、常に数か月分ぐらい滞納ぎみである。
  3. ^ 26巻の質問コーナーより。
  4. ^ 主な犠牲者は銀時、新八、お登勢、キャサリン、あやめ、桂、神楽、沖田など
  5. ^ 348訓・アニメ228話にて突如現れた銀時の幻覚である「白水ピン子」に頻りに威嚇していた。
  6. ^ ただし、作中では酒を飲んでいる描写がある。
  7. ^ 男女逆転篇では、主要キャラの中では唯一性転換を免れ、スタイル抜群の美少女に変身した銀時や近藤、沖田に殺意を向けた(しかし、土方に対しては殺意を向けるどころか、肩を叩いて同情するような態度だった)。
  8. ^ 竜宮篇のメンバーの中で唯一老化しなかったのは、新八のみ。
  9. ^ しかし何故か出産したのは、全く接点がないはずの土方との子供だった。
  10. ^ スナック菓子を噛んでいるような音になっている。
  11. ^ 彼女と同様の手法として長谷川はかっぱ巻き、銀時はチョコレートパフェ、神楽は巨大な寿司に変化した。
  12. ^ 名前は単行本41巻の質問コーナーより判明。
  13. ^ 原作第一訓・アニメ第3話冒頭やビームサーベ流篇の回想にのみ登場。
  14. ^ 57巻質問コーナーより。
  15. ^ アニメ版では、著作権や製作会社の関係で公国軍にて赤服マスク(声 - 杉田智和)と知り合い、連邦軍と交戦中の公国軍の指揮権を手中に収めている。
  16. ^ 54巻の質問コーナーより。

関連項目