ラスタンサーガ
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | タイトー(現・スクウェア・エニックス) |
発売元 | タイトー(現・スクウェア・エニックス) |
プロデューサー | 小林よしのり |
ディレクター | 小林よしのり |
デザイナー | 西村年幸 |
プログラマー |
小林よしのり HIDEAKI TOMIOKA TOURU TAKAHASHI HIDEO KAZAMA |
音楽 |
八木下直人 高木正彦 |
美術 |
西村年幸 讃岐平 河上聖治 栗城源也 |
シリーズ | ラスタンサーガシリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 | 1987年 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
CPU |
MC68000 (@ 8 Mhz) Z80 (@ 4 Mhz) |
サウンド |
YM2151 (@ 4 Mhz) MSM5205 (@ 384 Khz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×240ピクセル パレット8192色 |
『ラスタンサーガ』(Rastan Saga)は1987年にタイトーから稼働されたアーケードゲームである。日本国外では『RASTAN』(ラスタン)のタイトルで発表された。
概要
ヨーロッパ風ファンタジー世界を舞台に、たくましい鋼の肉体を持つ蛮人の戦士ラスタンを操り、敵の城に乗り込みドラゴンを倒すアクションゲーム。4方向レバーで移動と、2ボタンによる攻撃・ジャンプでラスタンを操作する。
シリーズ作として、1988年稼働の『ラスタンサーガ2』、1992年稼働の『ウォリアーブレード』がある。また、アメリカのSaffireが2002年に開発した、PlayStation 2とニンテンドーゲームキューブとXbox用ソフトとして『Barbarian』と言うタイトルで発売された、3D格闘アクションがある。日本ではタイトーから2003年にPlayStation 2版とニンテンドーゲームキューブ版にて、『ウォーリアーブレイド ラスタンvsバーバリアン編』のタイトルで発売されたが、タイトーが開発したゲームではない為、ラスタンサーガシリーズとのゲームの関連性は殆どなかった。
またラスタンは、その肉体を生かし、1989年に稼働されたチャンピオンレスラーには選手として出場している。
ゲーム内容
ミスの条件
以下の条件でミスとなる
- 体力が0のときにラスタンがもう一度ダメージを受ける。
- 火の海や底なしの池、穴などに落ちる。
- 地面から生える槍とタケノコに接触する。
アイテム
アイテムはステージの決まったところに設置されている他、特定の敵を倒すと出現するものがある。 武器、防具、強化アイテム、その他アイテムに分かれており、武器や防具は同時に1種類しか持てない。 武器は手に入れてから約1分間有効で、設置場所が決まっているためパターン化しやすくなっている。
武器
武器は初期装備を含めて4種類ある。
- 剣
- ラスタンの初期装備。
- 斧(アクス)
- 剣の2倍の攻撃力を持つ。
- 炎の剣(ファイアソード)
- 剣の3倍の攻撃力を持つ。剣の先端から炎を飛ばすことができる。
- ハンマー(鉄球)
- 剣と同等の攻撃力だが、攻撃が遠くまで届くようになる。
武器は一瞬後方に振りかぶってから前方に突き出すため、一瞬だが背中から後頭部付近にかけても攻撃判定が生じる。 ツルに捕まって崖を上ったところに敵がいる場合は、これを利用して、敵に背中を向けた状態で剣を振ることで、安全に敵を倒せるといったテクニックがある。
防具
防具は以下の3種類がある。
- マント
- 敵との接触によるダメージを半減する。
- シールド
- 敵から受けた攻撃によるダメージを半減する。
- アーマー
- 敵の接触によるダメージ、及び攻撃によるダメージを半減する。
強化アイテム
- 指輪
- 攻撃速度がアップする。武器と合わせて取る事で、炎の剣から出る炎の連射が出来るようになる。
- 杖
- 防具の有効時間が延びる。
その他のアイテム
その他のアイテムは以下の通り。
- 宝石
- 3種類あり、色によって得られる得点が異なる。
- 体力回復剤
- 体力が少し回復する。
- 毒薬
- 体力が少し減るが、代わりに高得点が得られる。
- ゴールドシープ
- 体力が全回復する。特定の敵を倒した時のみ出現する。
キャラクター
ステージのボス
- ステージ1 クラトン
- ハルバードと5本以上の剣を持っている。
- ステージ2 スライ
- アクスで3回攻撃すれば倒せる。外見はただの人間の剣士の様に見えるが、まれに悪魔の様な翼が生え、飛ぶ事もある。
- ステージ3 シュムプレーガデス
- 5方向に弾を撃つ魔法使い。
- ステージ4 ラーイオス
- 竜騎士。攻撃力が高いため、強敵。
- ステージ5 ヒュドラー
- 5頭の蛇。
- 最終ステージ ドラゴン
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
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1 | ラスタンサーガ | 1988年 | MSX2 | タイトー | タイトー | 2メガビットロムカセット | TMS-05 | - |
2 | RASTAN | 1988年 | セガ・マスターシステム | タイトー | セガ | ロムカセット | 7022 | - |
3 | RASTAN | 1988年 | Amstrad CPC コモドール64 ZX Spectrum | Imagine Software | Imagine Software | カセットテープ フロッピーディスク | - | - |
4 | RASTAN | 1990年 | Apple II GS IBM PC DOS | タイトー | タイトー | フロッピーディスク | - | - |
5 | ラスタンサーガ | 1991年8月9日 | ゲームギア | タイトー | タイトー | 1メガビットロムカセット[1] | T-11037 | - |
6 | タイトーメモリーズ 上巻 | 2005年7月28日 | PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM 66057 | - |
6 | タイトーメモリーズ ポケット | 2006年1月5日 | PlayStation Portable | タイトー | タイトー | UMD | ULJM 05076 | - |
- PlayStation 2『タイトーメモリーズ 上巻』版
- スコアを100万点以上にしてメモリーカードにセーブすると、次回ゲーム起動時に百万の位が切り捨てられ、7桁の得点になるというバグが存在する。
スタッフ
- アーケード版
- プロデュース、ディレクト:小林よしのり
- ゲーム・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)
- ゲーム・プログラム:小林よしのり、HIDEAKI TOMIOKA、TOURU TAKAHASHI、HIDEO KAZAMA
- キャラクター・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)
- アート・デザイン:NENKO NISHIMURA(西村年幸)、讃岐平、河上聖治、栗城源也
- ハードウェア・エンジニア:竹下登
- ハードウェア・デザイン:山口雅裕
- ミュージック・コンポーザー、サウンド・エフェクト:八木下直人、高木正彦
- アート・アドバイザー:鎗田準次
- グラフィック・デザイン:HIROYASU NAGAI
- スペシャル・サンクス:MANAGER MR.SANBE(三部幸治)
ラスタンサーガII
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 | アーケードゲーム |
開発元 | タイトー(現・スクウェア・エニックス) |
発売元 | タイトー(現・スクウェア・エニックス) |
デザイナー | 薮崎久也 |
プログラマー |
HIDEAKI TOMIOKA MARI IWANO 杉山和彦 TED AONO MANABU DOI |
音楽 | 小倉久佳 |
美術 | 薮崎久也 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア | 業務用基板 |
稼働時期 | 1989年 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
8方向レバー 2ボタン |
システム基板 | Bシステム |
CPU |
MC68000 (@ 12 Mhz) Z80 (@ 4 Mhz) |
サウンド | YM2610 (@ 8 Mhz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×240ピクセル パレット8192色 |
『ラスタンサーガII』(Rastan Saga II)は、1988年にタイトーから稼働されたアーケードゲーム。ラスタンサーガシリーズの第2弾である。主人公が「ラスタン」の称号を得る前であり、時系列的には前作よりも以前の話である。
ゲーム内容
基本ルール
8方向レバー、2ボタン(攻撃、ジャンプ)でラスタンを操作して、ボスを倒す。全5ステージ+1構成。制限時間あり。
前作との違い
2人協力プレイが可能になっている(PCエンジン版、メガドライブ版は1人プレイ専用)ため、1人がやられてもその場で復活できる仕様になった。
ミスの条件
- ライフが0
- タイムオーバー
- 火や穴に落ちた時
ラストバトルの条件
ステージ5のボスを2人で倒すと1Pと2Pのプレイヤー同士の決闘になる。どちらか一方が勝った後エンディングへ。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ラスタンサーガII | 1990年7月6日 | PCエンジン | タイトー | タイトー | 4メガビットHuCARD[2] | TP02012 | - |
2 | ラスタンサーガII | 1990年8月10日 | メガドライブ | オペラハウス | タイトー | 4メガビットロムカセット[3] | T-11043 | - |
3 | タイトーメモリーズ 下巻 | 2005年8月25日 | PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM 66092 | - |
4 | ラスタンサーガII | 2009年1月26日 | Wii (バーチャルコンソール) | タイトー | タイトー | ダウンロード | - | - |
PCエンジン版の移植 |
スタッフ
- アーケード版
- プログラマー:HIDEAKI TOMIOKA、MARI IWANO、杉山和彦、TED AONO、MANABU DOI
- ハードウェア・デザイナー:高橋栄吉
- ミュージック・コンポーズ:......OGR.(TEAM ZUNTATA) (小倉久佳)
- サウンド・エディター:YACK (TEAM ZUNTATA) (渡部恭久)
- グラフィック・デザイナー:HIROYASU NAGAI
- スペシャル・サンクス:石川幸生、西村年幸
- ゲーム&アート・デザイナー:薮崎久也
評価
PCエンジン版 | ||||||||||||
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メガドライブ版 | ||||||||
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- PCエンジン版
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[4]、「月刊PCエンジン」では75・80・70・70・70の平均73点、「マル勝PCエンジン」では6・6・7・5の合計24点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.95点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で479位(485本中、1993年時点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 2.77 | 2.77 | 2.75 | 2.64 | 2.52 | 2.50 | 15.95 |
- メガドライブ版
ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)[5]、「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、10.19点(満30点)となっている[3]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 2.00 | 1.72 | 1.66 | 1.66 | 1.46 | 1.69 | 10.19 |
脚注
- ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、124頁。
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、33頁。
- ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、32頁。
- ^ a b “ラスタンサーガII [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月30日閲覧。
- ^ a b “ラスタンサーガII [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月30日閲覧。
外部リンク
- ラスタンサーガ レビュー (英語)
- ラスタンサーガ2 レビュー (英語)