チーフベアハート
チーフベアハート | |
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ファイル:Chief-Bearhart.jpg | |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1993年2月1日(31歳) |
父 | Chief's Crown |
母 | Amelia Bearhart |
生国 |
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生産者 | Richard D.Maynard |
馬主 | Sam-Son Farm |
調教師 | Mark R.Frostad(加) |
競走成績 | |
生涯成績 | 26戦12勝 |
獲得賞金 | 3,129,017ドル 2000万円 |
チーフベアハート(Chief Bearhart)は、カナダの競走馬。種牡馬として日本に輸入された。 1990年代後半に芝中長距離路線で活躍し、1997年のブリーダーズカップ・ターフをはじめG1を3勝。 1997、1998年度のソヴリン賞年度代表馬、1997年度のエクリプス賞最優秀芝ホース牡馬などを受賞。 2002年には、カナダ競馬殿堂入りを果たした。
戦績
カナダのダービーに相当するクイーンズプレートで4着に敗れるなどダートでは芽が出なかったが、芝の競走を中心に使われるようになると、カナダ三冠最終戦のブリーダーズステークスでは2着馬に9馬身半という大差をつけて優勝。 さらに、カナディアンインターナショナルステークスでもシングスピールの2着に入り頭角を現した。
翌1997年、古馬となると本格化。カナディアンインターナショナルステークスでG1初制覇を果たすなど6戦4勝2着2回という好成績を残して、ブリーダーズカップ・ターフに出走。 本命視されていたシングスピールが故障で回避したこともあり、本馬が1番人気に支持された。 レースでは、直線で大外から脚を伸ばし、ドイツのボルジアを4分の3馬身抑えてレースレコードで優勝した。
5歳となった翌1998年も、G1のマンハッタンハンデキャップを制し、カナダ国内では、ナイアガラブリーダーズカップハンデキャップ、スカイクラシックハンデキャップと連勝するなどの活躍を見せた。 しかし、連覇を狙ったカナディアンインターナショナルステークスでは、ロイヤルアンセムから2馬身差の2着。 続くブリーダーズカップ・ターフでも、スローペースでレース展開が向かなかったこともあり、追い込みきれずにバックスボーイの4着に終わった。 この後は、外国招待馬の目玉としてジャパンカップに出走。 規定によりラシックス(鼻出血防止用)が使用できないという不利も影響してか、追い込み及ばずエルコンドルパサーの4着に終わり、この競走を最後に現役を引退した。
引退後は、JRAに420万ドル(約5億円)で購買され、1999年から日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬入りした。 2001年からは、シャトル種牡馬としてニュージーランドでも種付けを行っている。
主な産駒
基本的に中距離が守備範囲ながらダートや短距離で活躍する馬も輩出している。2009年はマイネルキッツが天皇賞(春)を制覇、ビービーガルダンがスプリンターズステークスで2着、同一年に産駒が3200mと1200mのGIで連対したのは2006年のサンデーサイレンス(ディープインパクト(天皇賞(春)1着)、オレハマッテルゼ(高松宮記念1着))以来で、史上2頭目となった。
- 2000年産
- 2002年産
- 2003年産
- 2004年産
- 2007年産
- レッドエンゼル(門松賞)
- 2008年産
- マイネルラクリマ(京都金杯)
- リジョウクラウン(園田プリンセスカップ、若草賞)
競走成績
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 馬場 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 | |
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1995 | 01.25 | ウッドバイン | 未勝利 | ダ5F | 速 | 4着 | E.ラムザミー | 10馬身 | Frozen Ice | |
1996 | 03.23 | フェアグラウンズ | 未勝利 | 芝8F | 堅良 | 1着 | R.ロメロ | 4馬身 | (Mister Eye) | |
04.13 | キーンランド | 一般競走 | 芝8.5F | 堅良 | 3着 | R.ロメロ | 6馬身 | Trail City | ||
05.26 | ウッドバイン | 一般競走 | ダ8.5F | 速 | 1着 | S.ホウリー | 6 1/2馬身 | (Bold Decision) | ||
06.23 | ウッドバイン | プレートトライアル | ダ9F | 速 | 3着 | S.ホウリー | 2馬身 | Northface | ||
07.07 | ウッドバイン | クイーンズプレート | ダ10F | 速 | 4着 | S.ホウリー | 3 3/4馬身 | Victor Cooly | ||
07.25 | ウッドバイン | 一般競走 | 芝11F | 堅良 | 1着 | S.ホウリー | 2 1/2馬身 | (Set Ablaze) | ||
08.25 | ウッドバイン | ブリーダーズS | 芝12F | 堅良 | 1着 | M.ウォールズ | 9 1/2馬身 | (Firm Dancer) | ||
09.29 | ウッドバイン | カナディアン国際S | G1 | 芝12F | 重 | 2着 | S.ホウリー | 2馬身 | Singspiel | |
10.26 | ウッドバイン | ブリーダーズCターフ | G1 | 芝12F | 良 | 11着 | S.ホウリー | 11馬身 | Pilsudski | |
1997 | 04.11 | キーンランド | メーカーズマークマイルS | G3 | 芝8F | 堅良 | 2着 | J.サントス | 1/2馬身 | Influent |
04.25 | キーンランド | エルコーンS | G2 | 芝10F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 1/2馬身 | (Snake Eyes) | |
06.14 | ウッドバイン | キングエドワードBCH | G3 | 芝9F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 3 1/4馬身 | (Crown Attorny) | |
07.04 | アーリントン | スターズ&ストライプスBCH | G3 | 芝10F | 堅良 | 2着 | J.サントス | 頭 | Lakeshore Rod | |
09.28 | ウッドバイン | スカイクラシックH | G2 | 芝11F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 6馬身 | (Honor Glide) | |
10.19 | ウッドバイン | カナディアン国際S | G1 | 芝12F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 2 1/4馬身 | (Downth Asl) | |
11.08 | ハリウッドパーク | BCターフ | G1 | 芝12F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 3/4馬身 | (Borgia) | |
1998 | 04.22 | キーンランド | エルクウッドS | G3 | 芝12F | 稍重 | 2着 | J.サントス | 3/4馬身 | African Dancer |
6.6 | ベルモントパーク | マンハッタンHC | G1 | 芝10F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 1 3/4馬身 | (Dvonwood) | |
07.11 | ベルモントパーク | ボーリンググリーンH | G2 | 芝11F | 堅良 | 3着 | J.サントス | 4 1/4馬身 | Cetewayo | |
08.15 | サラトガ | ソードダンサーHC | G1 | 芝12F | 堅良 | 5着 | J.サントス | 3 1/2馬身 | Cetewayo | |
09.05 | ウッドバイン | ナイアガラBCH | G1 | 芝12F | 堅良 | 1着 | J.サントス | 2 3/4馬身 | (Green Means Go) | |
09.27 | ウッドバイン | スカイクラシックH | G1 | 芝11F | 稍重 | 1着 | J.サントス | 3 1/4馬身 | (Green Means Go) | |
10.18 | ウッドバイン | カナディアン国際S | G1 | 芝12F | 堅良 | 2着 | J.サントス | 2馬身 | Royal Anthem | |
11.07 | チャーチルダウンズ | BCターフ | G1 | 芝12F | 堅良 | 4着 | J.サントス | 3馬身 | Buck's Boy | |
11.29 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m | 良 | 4着 | J.サントス | 4 3/4馬身 | エルコンドルパサー |
血統表
チーフベアハートの血統(ダンジグ系/Bold Ruler4×3=18.75% Nasrullah5×4×5=12.50% Nearco5×5×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Chief's Crown 1982 鹿毛 |
父の父 Danzig1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Pas de Nom | Admiral's Voyage | |||
Petitioner | ||||
父の母 Six Crowns1976 栗毛 |
Secretariat | Bold Ruler | ||
Somethingroyal | ||||
Chris Evert | Swoon's Son | |||
Miss Carmie | ||||
母 Amelia Bearhart 1983 栗毛 |
Bold Hour 1964 黒鹿毛 |
Bold Ruler | Nasrullah | |
Miss Disco | ||||
Seven Thirty | Mr.Music | |||
Time to Dine | ||||
母の母 Myrtlewood Lass1972 鹿毛 |
Ribot | Tenerani | ||
Romanella | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence F-No.13-c |
血統背景
- 父・チーフズクラウンは、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルをはじめG1を8勝。代表産駒は、エルハーブ(エプソムダービー)、グランドロッジ(セントジェイムズパレスステークス)。
- 母・アメリアベアハートは、1996年度のソヴリン賞最優秀繁殖牝馬を受賞。本馬の他にエクスプローシヴレッド(ハリウッドダービー)を輩出。
- 母の父・ボールドアワーは、ホープフルステークスなど重賞を8勝。代表産駒は、ウィローアワー(トラヴァーズステークス)。母の父をしては、ウイニングカラーズ(ケンタッキーダービー)を輩出している。
- 母の母・マートルウッドラスは、ミスタープロスペクターの半妹。
- 近親には菊花賞馬のオウケンブルースリがいる。