スマイリー園田のLive Alive

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スマイリー園田のLive Alive
ジャンル 音楽番組
放送期間 2001年10月7日 - 2019年3月31日[1]
放送時間 毎週日曜 14:00 - 14:55
放送局 南日本放送
パーソナリティ スマイリー園田
提供 コカ・コーラ
公式サイト 公式サイト
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スマイリー園田のLive Alive(スマイリーそのだのライブ・アライブ)は、MBCラジオでかつて放送された、南日本放送のBスタジオ[注釈 1]観覧者を入れ公開生放送で行われていたラジオ番組2001年平成13年)10月7日に放送を開始し、2019年(平成31年)3月31日に放送を終了した[1][2]

番組概要

司会進行はMBCタレントスマイリー園田。鹿児島のミュージシャンのライブにこだわる、鹿児島の素人ミュージシャンや地元演奏家の登竜門となった生放送ライブ番組で[1]、レギュラー番組としては鹿児島県内唯一の公開生放送だった[1]。出演者の生演奏の他、時にはクイズコント等も行うなどリスナー参加型にこだわり、アルバイト大学スタッフアシスタントディレクターとして番組の運営を支えた[1]

当番組で生披露された楽曲は、MBC南日本放送のYouTubeチャンネルに動画としてアップされており、日本音楽著作権協会などが管理している楽曲のカバー曲は、事前に許可を取ってからアップされていた。ひと月に披露された楽曲のほぼ全てがアップされ、再生回数が多い楽曲は、翌月の再生回数ランキングコーナーで紹介。最終的に再生回数が一番多かった楽曲は、さらに翌月の当番組のエンディングテーマに使用され、スピンオフ番組の『Live Alive Power Push!』という、土日の午後に編成されていた[注釈 2]5分間のミニ番組でも紹介された。歴代で一番再生回数が多かった楽曲は、2012年(平成24年)5月13日に放送された島唄唄者の大山結奈がカバーした「島のブルース[3]。放送終了まで歴代最高再生回数をキープしていたため、最終回のエンディングテーマに起用された程であった。[要出典]

大学在学中にバンドで全国一になり、プロを目指したものの挫折した経験を持つスマイリーは、自分の耳で生の音を聴いて高校生歌手ら地元演奏家を発掘し、デビューのきっかけを作ることに力を注ぐ[1]。出演者の中には、天文館路上ライブをしていたところ、スマイリーにスカウトされたことをきっかけに、何度も出演した者もいた[1]。後に「THE FIRST TAKE STAGE」でグランプリを獲得しメジャーデビューした麗奈も、アマチュアだった学生時代には、11歳だった2012年(平成24年)9月9日から17歳だった2018年(平成30年)12月16日まで、多い時には年に2回のペースで毎年出演し熱唱[4][5][6][7][8][9][10]。YouTubeで閲覧回数が一番多かった曲としても何度も選ばれ、翌々月の番組エンディングや、『Live Alive POWER PUSH!!』でも放送音源が放送された[11][12]。番組終了の1週間半前には、MBC公式Twitterでの番組を振り返る投稿において、麗奈が11歳だったときの出演動画が取り上げられた[13]。地元のバンド弾き語りなどの他、時にはプロとして活躍した者や奄美群島の伝統歌曲である島唄の唄者も出演することがあり、鹿児島県において多数のCM等で楽曲がタイアップされ使用されている宮井紀行なども出演[14][15]。最終回は、Bスタジオに入りきらないほどの観覧者が押し寄せ、Bスタジオから溢れた観覧者に関しては、MBC南日本放送の玄関ロビーでライブビューイングを行うことで対応[16]。スマイリーがボーカルのバンド「スマイリー園田とトモダチ楽団&ひよりちゃん」がTHE YELLOW MONKEYの曲をカバーし、生放送最後の曲にはスマイリーのオリジナル曲「Rock 365」を熱唱し、最後の放送が幕を閉じた[16]。Bスタジオでは、放送終了後も残っている観客に向けて、スマイリーのバンドによる熱唱が1時間余り続いた。番組最後のディレクター上野知子であった。

前身番組は、同時間帯に公開生放送のラジオ番組として1973年昭和48年)4月5日に開始した『チェストいけ!ヤング』[注釈 3][注釈 4]と、後継番組として放送された内田詠子[注釈 5]による『内田詠子のGo!Go!Go!』[1]。これらの前身番組から番組名や司会者を変えながらも、放送の形式は殆ど変わっておらず、当番組としては17年半、前身番組を含めると45年以上続いた[1]。前身番組も含め、この番組出演がきっかけで、その後メジャーデビューし一世風靡した者や、音楽業界へ進んだ出演者も数多くおり、この中にはアマチュア時代の長渕剛城南海雨のパレードもいた[1]

番組終了後

鹿児島が拠点のアマチュアミュージシャンによる生演奏番組は、当番組をもって完全に終了。同時間帯の後継番組は、ラジオ業界初となるスマートフォンと連動したリアルタイムビンゴ番組、『Radio de BINGO』が一年間放送されていた。この番組は以前に、ラジオビンゴスペシャルと呼ばれる特別番組で既に実施されていた『MBCアプリ』[注釈 6]と呼ばれる南日本放送のスマホアプリを利用する形を取り、対象楽曲の中から掛かった楽曲のみをタップすることで、対処していた。

コカ・コーラの単独提供は『Radio de BINGO』の放送終了まで持続されていたが、他にスポンサーが付いていない状況は変わっておらず、MBCラジオから完全に降板。ラジオビンゴの企画のみが『岩﨑弘志のてゲてゲハイスクール→ハウス』に引き継がれている。

『Radio de BINGO』放送終了直後の2020年令和2年)4月5日からは、この番組が放送されていた枠で、TBSラジオ製作ネット番組である『爆笑問題の日曜サンデー[注釈 7]が放送されている。

冠スポンサー

MBCラジオのローカル番組としては異例となる、コカ・コーラのみの提供であり、セールス担当企業は、2013年(平成25年)12月までは南九州コカ・コーラボトリングで、2014年(平成26年)1月からはコカ・コーラウエスト。2017年(平成29年)3月までは一社提供だったが、同年4月1日からの東京を拠点とするコカ・コーラボトラーズジャパン傘下における、コカ・コーラウエスト2代目法人に事業を継承したのと同時に、2代目法人の方針は複数社提供へと移行したものの、放送終了までコカ・コーラ以外のスポンサーが入ることは無かった。一社提供の状態は『チェストいけ!ヤング』時代から45年以上も続き、当番組の終了まで毎週スタジオ観覧者には、スポンサーだった南九州コカ・コーラやコカ・コーラウエストより差し入れられた、冷えた瓶入りのコカ・コーラが振舞われていた。

放送時間

毎週日曜日 14:00~14:55(JST)の公開生放送。リスナーにとっては、社内見学を除きMBCへアポイント無しで入れる唯一の機会であった。

原則は本社のBスタジオに観覧客を入れた公開生放送だが、特別番組などが前後の時間に編成されている場合には、出演者やスタッフのみで本来の放送時間による事前録音になる場合もあり、その場合の放送時間は5時間遅れの19時台となった。放送休止になることは災害時などのやむを得ない時だけであった。

ゲスト

毎月、鹿児島へキャンペーン中のミュージシャンがプロモーションを兼ね、スタジオで生ライブする事があった。

エピソード

2006年(平成18年)7月2日の放送では、前身番組『チェストいけ!ヤング』で縁があった長渕剛が生出演し、生放送で生ライブを行った。同番組以外では、『城山スズメ』など昼のローカル番組等のみで観覧希望者を募集したにも関わらず、ファンクラブなどを通じて情報が伝わり全国各地から熱狂的なファンも含めて2000通以上の観覧希望の問合せが殺到し、急遽抽選により入場整理券を発行するという騒ぎもあった。

脚注

注釈

  1. ^ 第2スタジオ。
  2. ^ 過去には平日にも編成され、パワープレイされていた。本家の放送終了と同日に放送終了。
  3. ^ アナウンサーの安田勝英による『やったんこのちぇすといけヤング』に始まり、猪俣睦彦古川廣生采野吉洋らが歴代司会を務めた。
  4. ^ 番組名がカタカナ表記のチェストになったのは、猪俣睦彦が3代目の司会になった1980年(昭和55年)4月頃から。
  5. ^ 2002年(平成14年)にMBC南日本放送を退社。
  6. ^ 愛媛県の放送局が運営する南海放送アプリのプログラムを流用したもの。
  7. ^ 開始当初は13:00 - 15:00までで、2021年(令和3年)10月3日から『ゴリけんの九州・沖縄ぐるぐるマップ』(RKBラジオ製作、JRN九州・沖縄ブロックネット)が13時台に編成されるため、14:00 - 15:00までとなった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 門間ゆきの「MBCラジオ スマイリー園田のライブ・アライブ 地元ミュージシャン発掘17年半 31日最終回」『南日本新聞』、2019年3月24日、15面。
  2. ^ 重要 「ライブ・アライブ」終了のお知らせ”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2019年3月17日). 2019年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  3. ^ 大山結奈「島のブルース」」 スマイリー園田のライブ・アライブ - MBC南日本放送YouTubeチャンネル[リンク切れ]
  4. ^ エントリーライブ1 稲田 麗奈”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2012年9月9日). 2012年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  5. ^ 3/2は、稲田麗奈と若松沙奈枝”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2014年2月24日). 2014年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  6. ^ N-1スペシャル!!”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2014年8月17日). 2018年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  7. ^ 6月のパワープッシュを決めるカウント終了”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2015年5月3日). 2016年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  8. ^ 6月5日 すももとこむぎ / 稲田麗奈”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2016年6月5日). 2016年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  9. ^ 4/22 山本 聡&稲田 麗奈 アコギ祭り!”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2018年4月28日). 2019年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  10. ^ 12/16 かわべれん & 稲田麗奈”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2018年12月30日). 2019年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  11. ^ 8月のパワープッシュ決定!!”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2016年8月7日). 2016年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  12. ^ MBC南日本放送 [@MBC_kagoshima] (2017年6月26日). "決定!7月POWER PUSH!!". X(旧Twitter)より2022年8月6日閲覧
  13. ^ MBC南日本放送 [@MBC_kagoshima] (2019年3月19日). "3月19日は『#ミュージックの日』…と言えば". X(旧Twitter)より2022年8月6日閲覧
  14. ^ 宮井紀行 (2014年11月10日). “『2014.11.9 ライブアライブトークスペシャル』”. 宮井紀行 Official Blog Nori Blog. 2022年8月13日閲覧。
  15. ^ 宮井紀行 (2015年11月23日). “『2015.11.23 ライブアライブinMBCー!!!』”. 宮井紀行 Official Blog Nori Blog. 2022年8月13日閲覧。
  16. ^ a b 3/31 最終回 スマイリー園田とトモダチ楽団&ひよりちゃん”. スマイリー園田のライブ・アライブ. 南日本放送 (2019年4月3日). 2019年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。

外部リンク

MBCラジオ 日曜14:00枠
前番組 番組名 次番組
内田詠子のGo!Go!Go!
スマイリー園田のLive Alive
(2001年10月7日 - 2019年3月31日)
Radio de BINGO
(2019年4月7日 - 2020年3月22日)