オルニチン
オルニチン | |
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2,5-ジアミノペンタン酸 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 70-26-8 |
PubChem | 389 |
KEGG | D08302 |
MeSH | Ornithine |
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特性 | |
化学式 | C5H12N2O2 |
モル質量 | 132.161 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
オルニチン (ornithine, 略称 Orn) はアミノ酸の一種で、尿素回路を構成する物質のひとつ。アルギニンの分解によって生成する。分子式は C5H12N2O2、IUPAC命名法では 2,5-ジアミノペンタン酸(2,5-diaminopentanoic acid)と表される。分子量は 132.16。天然型は L体(S体)で、CAS登録番号は [70-26-8] である。D体(R体)のCAS登録番号は 348-66-3、ラセミ体のCAS登録番号は [616-07-9] である。
アルギニンと水との反応によって尿素と共に生成し、カルバモイルリン酸との反応でシトルリンとリン酸になる。また、クレアチン経路を構成する物質であり、グリシンとアルギニンの反応でもグアニジン酢酸とともに生成する。このようにアルギニンの代謝で重要な役割を果たす物質である。その他の代謝としては、オルニチンはオルニチンデカルボキシラーゼの働きによってプトレシンとなる。
オルニチンを人工たんぱく質の材料とする研究が行われたが、オルニチンがラクタム化してしまい以降のペプチド結合が作れなくなってしまったため、失敗に終わった。
サプリメントとしてのオルニチン
オルニチンは成長ホルモン誘導体であり、同じアミノ酸の一種のアルギニンとともに、サプリメントに配合されていることがある。