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アビラ

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市壁に囲まれたアビラの旧市街
Ávila

  


 カスティーリャ・イ・レオン州
 アビラ県
面積 230.71km² [1] km²
標高 1131m
人口 58,245人(2,010年)[1] 人 ()
人口密度 252.46人/km² [1] 人/km²
住民呼称 abulense、avilés/-esa
Ávilaの位置(スペイン内)
Ávila
Ávila
スペイン内アビラの位置
Ávilaの位置(アビラ県内)
Ávila
Ávila
アビラ県内アビラの位置

北緯40度39分00秒 西経4度41分00秒 / 北緯40.65000度 西経4.68333度 / 40.65000; -4.68333座標: 北緯40度39分00秒 西経4度41分00秒 / 北緯40.65000度 西経4.68333度 / 40.65000; -4.68333


世界遺産 アビラ旧市街と
市壁外の教会群
スペイン
カテドラル
カテドラル
英名 Old Town of Ávila with its Extra-Muros Churches
仏名 Vieille ville d'Ávila avec ses églises extra-muros
登録区分 文化遺産
登録基準 (3), (4)
登録年 1985年
拡張年 2007年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

アビラÁvila)は、スペインの都市。カスティーリャ・イ・レオン州アビラ県の県都である。マドリードからは直線距離で西北西に約87kmの位置にある。

海抜1,117mの高さにあり、スペインの県都でもっとも標高が高い。荒れ野の中に唐突にそびえている岩山の平らな頂上に建てられている。岩山は茶色で乾燥した禿山で、大きな灰色の丸石がころがり、急峻な山地に囲まれている。このため気候は極端で、冬は厳しく長く、夏は短い。

人口

出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3]


建築物

アビラの市壁

アビラは「アビラ旧市街と市壁外の教会群」として、1985年世界遺産に登録されている。

アビラの市壁は茶色い花崗岩で作られており、上に胸壁が並んでいる。88の塔と9つの門があり、よく保存されているが、市街の多くは市壁の外に広がっている。

司教座が置かれたアビラでは、いくつもの教会建築が名所となっている。ゴシック建築カテドラル1107年に遡るとされるが、おそらくは13世紀から14世紀に建てられた。要塞のような外見を持ち、胸壁と2つの頑丈な塔がある。カテドラル内には多くの彫刻や絵画があり、1571年にフアン・デ・アルフェが制作した銀の聖体容器のそばに置かれている。

サン・ビセンテ、サン・ペドロ、サン・トマス、サン・セグンドの各教会のおもな特徴は15世紀ロマネスク様式だが、美しいサン・ビセンテ教会やサン・ペドロ教会の一部は12世紀に遡ると見られる。特に注目すべきはサン・トマス教会の大理石のモニュメントである。15世紀のフィレンツェの彫刻家ドメニコ・ファンチェッリによるもので、フェルナンド2世イサベル1世の一人息子であるフアンの墓の上にある。

アビラにはイスラム教徒による城(アルカサル)もあり、軍の宿営地、孤児院、病院、軍学校、師範学校などに使われてきた。1482年から1807年には大学も置かれていた。

世界遺産登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

アビラ出身の人物

この都市はカルメル会の改革者アビラのテレサ1515年 - 1582年)で有名である。サンタ・テレサの名を持つ修道院と教会は、彼女が生まれたとされる場所に建てられている。

ほかにアビラ出身の有名人には作曲家のトマス・ルイス・デ・ビクトリアがいる。

友好都市

参考文献

  • パブリックドメイン この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press. {{cite encyclopedia}}: |title=は必須です。 (説明)

脚注

外部リンク