GNU Privacy Guard

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
GNU Privacy Guard
Gnupg logo.svg
開発元 GNUプロジェクト
初版 1999年9月7日 (1999-09-07)[1]
最新版
"stable"

2.0.26 - 2014年8月12日(4か月前) (2014-08-12[2]

"modern"

2.1.1 - 2014年12月16日(1日前) (2014-12-16[3]

"classic"
1.4.18 - 2014年6月30日(5か月前) (2014-06-30[4][±]
最新評価版
"stable"

2.1.0-beta864 - 2014年10月3日(2か月前) (2014-10-03[5]

"modern"
2.1.1-beta35 - 2014年11月24日(23日前) (2014-11-24[6][±]
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 暗号化ソフト
ライセンス GNU General Public License
公式サイト GnuPG.org
テンプレートを表示

GNU Privacy Guard (GnuPG, GPG) とは、Pretty Good Privacy (PGP) の別実装として、GPL に基づいた暗号化ソフトである。 OpenPGP 規格 (RFC 4880) に完全準拠しているが、古い PGP との互換性は完全ではない。

開発[編集]

GnuPG の開発は Werner Koch によって始められた。現在では David Shaw と Timo Schulz も加わっている。また、g10 Code が Werner Koch と Timo Schulz を資金面で援助している。

バージョン 1.0.0 は 1999 年にリリースされ、それ以降 2002 年の 1.2.0 や 2004 年の 1.4.0 のように、安定版は最初の小数部分が偶数になるバージョンでリリースされている。

一方、 S/MIME 機能の導入を目的とした別系列の開発版が 1.9 系列として開発が進められていた。この系列は2006年11月23日に 2.0 としてリリースされた。

2014年11月、楕円曲線暗号のサポートなど新しいOpenPGP規格に準拠した 2.1 系列がリリースされた。

2.0 系列、2.1 系列と並行して 1.4 系列のサポートは継続しており、1.4 系列は 2.1 系列あるいは 2.0 系列と同時にインストール、独立して運用することが可能である。2.1 系列と 2.0 系列を同時にインストールすることはできない[7]

系列[編集]

2014年11月現在、GnuPG には 3 つの系列が存在する。

  • "stable" (2.0): 現行安定版。一般の使用に適している。初版リリースは2006年11月13日[8]
  • "modern" (2.1): 最新の開発系列であり、楕円曲線暗号など新機能を実装している。十分な安定性が確認されたら 2.0 系列に代わり安定版となる。初版リリースは2014年11月6日[7]
  • "classic" (1.4): 旧来のスタンドアロン版。古いシステムや組み込み用途に適している。初版リリースは2004年12月16日[9]

既にサポートが終了した系列は 2 つ存在する。

  • 1.2 系列: 初版リリースは2002年9月22日[10]、最終版は2004年10月26日リリースの1.2.6[11]
  • 1.0 系列: 初版リリースは1999年9月7日[1]、最終版は2002年4月30日リリースの1.0.7[12]

利用形態[編集]

GnuPG は数多くの OS に含められてきた。

また、GUIフロントエンドも開発されており、KMailEvolution といった電子メールクライアントに統合されたものや、 KDEKGpgGNOMESeahorse のように単独のアプリケーションもある。これらフロントエンドの多くは GnuPG 開発者が用意した GPGME (GnuPG Made Easy) ライブラリを利用している。

アルゴリズム[編集]

GnuPG は、特許で制限されているアルゴリズムを含めていない。 このため従来の GnuPG では、PGP の過去のバージョンで標準で用いられていた International Data Encryption Algorithm (IDEA) を使うことができず、使用にはプラグインが必要であったが、各国における IDEA の特許切れ[13]に伴い、1.4.13/2.0.20 から IDEA が含まれるようになった[14][15]。これは、過去のコンテンツの署名検証、復号および古いPGPからGnuPGへの移行といった互換性維持のための最低限のサポートであり、既定では新しい鍵の作成における選択肢には現れない[16]

RSA は 2000 年に特許が切れたため、1.0.3 から含まれるようになった[17]

また、1.4.10/2.0.12 より Camellia も含まれるようになった[18]

GnuPG 2.0.26および1.4.18において対応しているアルゴリズムは以下の通りである。

2.1系列では楕円曲線暗号 (ECDSAECDHEdDSA英語版) に対応する[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b Release Notes”. GnuPG. 2014年11月6日閲覧。
  2. ^ [Announce] GnuPG 2.0.26 released” (英語). Werner Koch (2014年8月12日). 2014年8月15日閲覧。
  3. ^ [Announce] GnuPG 2.1.1 released” (英語). Werner Koch (2014年12月16日). 2014年12月18日閲覧。
  4. ^ [Announce] GnuPG 1.4.18 released” (英語). Werner Koch (2014年6月30日). 2014年7月1日閲覧。
  5. ^ Werner Koch (2014年10月3日). “[Announce] The maybe final Beta for GnuPG 2.1”. gnupg.org. 2014年10月4日閲覧。
  6. ^ Werner Koch (2014年11月24日). “Beta for 2.1.1 available”. gnupg.org. 2014年11月24日閲覧。
  7. ^ a b c Werner Koch (2014年11月6日). “[Announce] GnuPG 2.1.0 "modern" released”. gnupg.org. 2014年11月6日閲覧。
  8. ^ Werner Koch (2006年11月13日). “[Announce] GnuPG 2.0 released”. gnupg.org. 2014年1月30日閲覧。
  9. ^ Werner Koch (2006年11月13日). “[Announce] GnuPG stable 1.4 released”. gnupg.org. 2004年12月16日閲覧。
  10. ^ Werner Koch (2002年9月6日). “[Announce]GnuPG 1.2 released”. gnupg.org. 2014年11月6日閲覧。
  11. ^ Werner Koch (2004年8月26日). “[Announce] GnuPG 1.2.6 released”. gnupg.org. 2014年11月6日閲覧。
  12. ^ Werner Koch (2002年4月30日). “[Announce] GnuPG 1.0.7 released”. gnupg.org. 2014年11月6日閲覧。
  13. ^ 欧州および日本:2011年5月16日、アメリカ合衆国:2012年1月7日
  14. ^ [Announce] GnuPG 1.4.13 released” (英語). Werner Koch (2012年12月20日). 2013年5月17日閲覧。
  15. ^ GnuPG 2.0 系列 で用いられる Libgcrypt がバージョン 1.5.2 で IDEA をサポートし、これが GnuPG 2.0.20 に組み込まれたため。 [Announce] Libgcrypt 1.5.2 released” (英語). Werner Koch (2013年4月18日). 2013年5月17日閲覧。
  16. ^ GnuPG 1.4.13 released” (英語). Werner Koch (2012年12月21日). 2013年5月19日閲覧。
  17. ^ GnuPG 1.0.3 released” (英語). Werner Koch (2000年9月20日). 2013年5月17日閲覧。
  18. ^ GnuPG 1.4.10 released” (英語). Werner Koch (2009年9月2日). 2012年12月30日閲覧。

外部リンク[編集]