Adium

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Adium
開発元 Adiumチーム (Evan Schoenberg、Eric Richie、Adam Iser)
最新版
1.5.10.2 / 2016年3月9日 (8年前) (2016-03-09)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Cocoa (API)
対応OS macOS
種別 インスタントメッセンジャー
ライセンス GNU General Public License
公式サイト www.adium.im
テンプレートを表示

Adiumは、macOSで動作するフリーインスタントメッセンジャーであり、libezv (Bonjour)、MGTwitterEngine (Twitter)、libpurple(他の全プロトコル)といったライブラリを使って各種プロトコルをサポートしている。macOSのCocoa (API) APIを使って書かれており、GNU General Public Licenseでライセンスされている。ただしAdiumに付属している各コンポーネントのライセンスは様々である。

歴史[編集]

最初の "Adium 1.0" は2001年9月にリリースされた。これは当時大学生だったAdam Iserが開発したもので、AIMだけをサポートしていた。その後のバージョン番号の付け方は少し変わっている。Adium 1.0に対するアップグレードがいくつかあり、最終的にはAdium 1.6.2cとなった[1]

この時点でAdiumチームはマルチプロトコル対応を実現するため、完全な書き換えを開始した。Pidgin(当時はGaim)のlibpurple(当時はlibgaim)ライブラリが実装され、AIM以外のIMプロトコルをサポートするようになった。その後、AdiumチームはGUIの改善に注力するようになった。Adiumチームはこれらの修正をしたバージョンを Adium 2.0 としてリリースする予定だった。しかし、実際には "Adium X" と改名した上で、バージョン0.50とし、「1.0の半分ぐらいの完成度」ということを表した[2]

インテルベースのMacで動作するよう Universal Binaryでコンパイルされた最初のバージョンはAdium X 0.88だった。Adium X 0.89.1までリリースすると、今度は名前を再びAdiumに戻し、2007年2月2日にAdium 1.0がリリースされた。その後も頻繁にバージョンアップを繰り返している。

AppleXcodeによるAdiumのビルドをベンチマークに使い、Macの性能比較を行っている[3]

プロトコル[編集]

Adiumは以下のようなプロトコルをサポートしている。

プラグインとカスタマイズ[編集]

Adiumはプラグインアーキテクチャを採用している。基本的な機能の多くがプラグインとして提供されている。例えば、ファイル転送、Growlサポート、Sparkleサポート、Off-the-Record Messagingライブラリなどがある。

Adiumはまた、高度なカスタマイズが可能で、開発者が "Xtras" と呼ぶリソースを使ってカスタマイズする。サードパーティーのXtrasは数百あり、顔文字の見た目、Dockアイコン、コンタクトリストのスタイル、メッセージのスタイルなどを変更できる。また、サウンドセットも複数用意されている。イベントをトリガーとした自動的な動作の変更にはAppleScriptが使える。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Adium1xChangelog”. The Adium Project. 2009年3月14日閲覧。
  2. ^ History Of Adium”. The Adium Project. 2009年1月31日閲覧。
  3. ^ Mac Pro - Performance: Science and technical computing”. Apple. 2008年5月10日閲覧。

外部リンク[編集]