I2P

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

I2P(The Invisible Internet Project: 「不可視インターネットプロジェクト」)とは、コンピュータネットワークによる通信の始点と終点を匿名化し、さらに端点間の通信内容も暗号化するという方法で匿名化されたネットワークを構成するソフトウェア、およびプロトコルの名称である。

I2Pにおける通信では端点は暗号化された識別子(公開鍵暗号の鍵ペアにもとづく)によってネットワーク上で一意に識別される。TCP/IPによる通信がホスト名IPアドレス)とポート番号によって一意に識別される事と似ている。このI2Pの端点識別子からはIPアドレスを知る事ができないため、ネットワークの利用者、サービス提供者ともに匿名での通信が可能になっている。

I2Pは既存のTCP/IPネットワークの上にオーバレイされたネットワークとして機能する。I2PネットワークのAPIを直接使ったアプリケーションの開発が計画されているが、今のところ存在しない。かわりに、既存のアプリケーションをI2Pネットワークを通信路として利用できるようにするためのブリッジプロキシ)ソフトウェアI2PTunnelが提供されている。

メリット[編集]

  • I2PTunnelを利用する事で、IPアドレスを公開する事なくWWWサーバIRCサーバを提供する事ができ、利用者側もIPアドレスを秘匿してサービスを受ける事ができる。Apache HTTP ServerMozillaなど既存のソフトウェアをそのまま利用できるのが利点である。
  • Torでは、出口ノードで IPアドレスが割れてしまうのと、頻繁にIPアドレスが変わってしまうためか、Googleを開くとgoogle.comや、google.co.jpとは違う国版(google.ukなど)に飛ばされてしまう。

また、IPアドレスが頻繁に変わる影響で、場合によっては不正アクセスとみなされ、画像認証を求められる。

デメリット[編集]

ソフト[編集]

現在、Windows、Mac、Linux、Android向けにソフトが提供されておりJavaがあれば作動し、操作はブラウザ上で行う。 ブラウザになっているTorと違い、こちらはルーターコンソールであるため設定が必要でやや困難。 Torが初心者向けに対し、i2Pは中級者向けである。

外部リンク[編集]