CMNF

CMNFは「Clothed Male(s) and Naked Female(s)」（着衣の男性と裸の女性）の略。

服装に格差をつけることで、不自然さ・アンバランスさによるエロティシズムや支配従属関係を明示または暗示する。広く一般の文化や表現物、そして日常生活においても見られるが、性的なコンテンツにおけるシチュエーションのひとつでもある。

日常生活におけるCMNF

元来、一般的な洋装のファッションにおいて、男性に比べて女性の服装の露出度が高いことは、社会通念において認められている。これをソフトなCMNF的傾向と評価できる。

例えばビジネスの場において、男性が脚部を露出したファッション（ハーフパンツなど）を着用することはマナー違反とされるが、女性がスカートを着用し脚部を見せることは、広く許容されている。

これは、日本の学校における制服（学校制服）においても同様である。ほとんどの学校において、男子学生の制服（学生服）としてスラックス（長ズボン）が採用されているのに対し、女子生徒の制服にはスカートが多く採用されており、場合によってはミニスカートやマイクロミニを着用する女子生徒もいる。

パーティー等で礼服を着用する場合においても、男性の正装であるタキシードやモーニングはほとんど肌を露出しないのに対し、女性のイブニングドレスやカクテルドレス、ウェディングドレスは、腕や肩、デコルテ（胸の谷間）などを広く露出するスタイルが一般的である。

礼装におけるCMNF

1932年、ドイツ
1962年、アメリカ

一般文化におけるCMNF

スポーツや舞踊・舞台、一般表現物などにおいても、ソフトないし露骨な形でのCMNFが見られる。

例として、フィギアスケートにおいて、男子選手より女子選手のコスチュームのほうが、明らかに露出度が高い。器械体操やバレエ、ペアの競技ダンス、アイスダンスでも同様である。

過去の日本においては、多くの地域の学校で、体育の授業の際に女子児童・生徒に対してはブルマーを、男子児童・生徒に対しては短パンを着用するよう求めていた時期があり、女子の方が露出度が高い状況に置かれていた。

広告やマスメディアにおいても、CMNF的なシチュエーションはよく見られる。例として、男性はスーツやタキシードを着用しているが、女性はミニスカート仕様でノースリーブのドレスを着用し腕や肩、脚部を露出している場合が挙げられる。

性的な文化におけるCMNF

性的な文化の中でも、特にSMは典型的な支配従属関係を表した文化であるため、CMNF的なシチュエーションが広く見られる^[要出典]。

服装においてその関係性を表すため、S側の男性は服を着てM女性は全裸ということが非常に多い。

また典型的なSMでなくても、女性に羞恥心や屈辱を感じさせるため、CMNF的なシチュエーションを利用することも多い。いわゆる露出プレイや、女囚ものなどにおける強制的な脱衣がその例である。

芸術におけるCMNF

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全裸の女性モデルと、着衣の画家たち

大学や各種学校の美術の授業で、裸婦デッサンが行われ、着衣の男性が多人数で着衣の女性もいた上で、全裸の女性がポーズをとることとなる。このとき、描いている男性画家と全裸のモデル女性とは、CMNF状態となる。

絵画作品

ティツィアーノ『田園の奏楽』
ティツィアーノ『ヴィーナスとオルガン奏者と子犬』
ジェローム『アレオパゴス会議のフリュネ』
ミレー『遍歴騎士』

映像作品

日本映画

アメリカ映画

イギリス映画

スキャンダル^ 1989年

フランス映画

イタリア映画

ハンガリー映画

密告の砦^ 1965年

外部リンク