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シネカノン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社シネカノン
cinequanon co.,ltd
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
168-0071
東京都杉並区高井戸西一丁目25-10
設立 1991年3月(会社創業は1989年)
業種 サービス業
法人番号 4011001055870 ウィキデータを編集
事業内容 映画制作、映画配給映画館運営、飲食店運営
代表者 代表取締役 李鳳宇
特記事項:2021年(令和3年)1月28日法人格消滅(登記官による職権閉鎖)
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株式会社シネカノン(cinequanon)は、 かつて存在した日本の独立系映画会社。映画制作、映画配給映画館運営、飲食店運営を主な事業とする。代表作は『月はどっちに出ている』『パッチギ!』『フラガール』など。社名はラテン語sine qua non(絶対不可欠な)とcine(映画)をかけた造語

経営破綻し、2010年1月28日東京地裁民事再生法の適用を申請した[1][2]

沿革

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シネカノン・ファンド

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2006年2月、シネカノンは日本国内で、「シネマ信託〜シネカノン・ファンド第1号〜」を開始することを発表した。これは、シネカノンが製作および買付けを行う劇場用映画を投資対象とする個人投資家向け信託商品である。ファンドの総額は46億円で、シネカノンが2006年から2007年に制作または買付ける約20作品を投資対象とした、日本最大規模の映画ファンドである。ファンド期間は、2006年4月24日 - 2011年3月31日である。

シネカノンは作品の知的財産権などを「ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社(現・JDC株式会社)」に信託し、ファンド化することで投資家に販売した。これにより、シネカノンは借金をしないで制作資金を確保し、映画興行の当たり外れのリスクを負うことなく映画の制作や買付けができた。興行収入など作品からの収益の多くは信託会社に渡り、一部が投資家に分配される。

ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社は、顧客の資産流用など経営体制に問題があるとされ、2009年9月15日金融庁から信託免許を取り消される行政処分を受けた[5]ため、同年11月1日付で東証から上場廃止となった。

2010年7月時点で同信託会社は存続しており、同社サイトにて事業報告が公表されたが、シネカノン・ファンドについての記述はない。その後、2010年10月までに同サイトにはアクセス制限がかけられ、ユーザー名とパスワードによる認証を得た者のみ閲覧可能な状態となっている。

主な配給・制作映画

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シネカノン関連事業部

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劇場運営

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現存し他社に継承された映画館
かつて存在した映画館
  • 銀座シネ・ラ・セット - 2004年1月31日閉館
  • 渋谷シネ・ラ・セット - 2008年1月閉館
  • シネカノン神戸1・2 - 2008年12月20日閉館
  • ヒューマントラストシネマ文化村通り - 旧「シネ・アミューズ」。2009年10月31日閉館

その他の事業

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映画・映像ソフト事業
  • 映画配給・制作、宣伝、版権管理など
舞台製作事業
飲食店運営

テレビ番組

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関連会社

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  • シネカノンコリア - CQNミョンドンの劇場運営(2008年4月閉鎖)。

脚注

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  1. ^ a b 倒産情報 -【解説】「フラガール」のシネカノン/民事再生申請 JC-NET、2010年1月29日[出典無効]
  2. ^ a b 倒産情報 - 「パッチギ!」「フラガール」(株)シネカノン/債権者判明 JC-NET、2010年2月3日[出典無効]
  3. ^ 沿革|株式会社 アミューズ - AMUSE -”. www.amuse.co.jp. 2021年10月26日閲覧。
  4. ^ ジェイ・シネカノン公式ホームページ
  5. ^ ジャパン・デジタル・コンテンツ信託株式会社に対する行政処分について 金融庁、平成21年(2009年)9月15日
  6. ^ "韓流"奔る ~韓国映画ビジネスの奇跡~ - テレビ東京 2004年7月13日

外部リンク

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