1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + ⋯

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最初から6項の和を正方形分割図として描いたもの
実数直線上の等比数列1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + ···

数学において、級数 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + ··· は、絶対収束する幾何級数の初歩的な例である。

その和は以下のようになる。


また、2進数では

0.111111…

のように、"0." の後に 1 を無数に並べて表すこともできる。

直接証明

他の級数と同様、無限和

は、最初の n 項の和

の、n が無限に大きくなるときの極限として定義される。

sn (上式の両辺)に 2乗じることにより、有用な関係性がわかる。

両辺から sn減じると次のような式になる。

n無限に大きくすると、sn1収束する [1]

歴史

この級数は、ゼノンのパラドックスの一つの表現として使われた(二分法の説明に当たる)[2]。また、ホルスの目は、かつてこの級数の最初の6項を表したものだと考えられていた[3]

脚注

  1. ^ より だから、n を無限に大きくしたときの sn1 に収束する。
  2. ^ Description of Zeno's paradoxes[リンク切れ]
  3. ^ Stewart, Ian (2009). Professor Stewart's Hoard of Mathematical Treasures. Profile Books. pp. 76–80. ISBN 978 1 84668 292 6 

関連項目