野左根航汰

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野左根 航汰
2016年
生年月日 (1995-10-29) 1995年10月29日(28歳)
千葉県
現在のチーム Astemo Honda Dream SI Racing
ゼッケン 3
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間2017年
マニファクチャラーヤマハ
チャンピオン0
2017年 順位NC (0 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
1 0 0 0 0 0
ロードレース世界選手権 Moto2クラス
活動期間2012年2013年2023年
マニファクチャラーFTR, モトビ, TSR,KALEX
2013年 順位NC
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
4 0 0 0 0 0
スーパーバイク世界選手権
活動期間2021年2022年
マニファクチャラーヤマハ
チャンピオン0
2022年 順位20位 (15 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
71 0 0 0 0 79

野左根 航汰(のざね こうた、1995年10月29日 - [1])は、千葉県出身のモーターサイクルロードレースレーサーである。

2024年現在全日本ロードレース選手権Astemo Honda Dream SI RacingからJSB1000に参戦する。

経歴[編集]

2006年から2014年まで阿部典史が立ち上げた「Team Norick」に在籍。2006年当時のチームメイトは山田誓己近藤湧也であった。2010年に全日本ロードレース選手権へのフル参戦を開始。翌2011年よりJ-GP2クラスに参戦。2013年にタイトルを獲得した[1]。この間、2012年および翌2013年には ロードレース世界選手権Moto2クラスにワイルドカードおよび代役として参戦した。

2014年にはJiR Moto2 からMoto2クラスへの参戦を発表していたが、一身上の都合により参戦を取りやめ引退を決意するが、スポンサーや周りからの説得により 日本での参戦を決意することとなり 全日本ロードレース選手権に「NTSチームノリックヤマハ」よりJSB1000クラスに参戦。チームノリックの阿部光雄監督が急遽立ち上げたチームのため、ほぼノーマル仕様のマシンであった[2]。ランキング8位。

2015年、ヤマハが新たに立ち上げた「YAMALUBE RACING TEAM」に移籍。ランキング7位。

2016年、引き続きJSB1000クラスに参戦。ランキング5位。同時にFIM世界耐久選手権に参戦。YARTteam Marvin Fritz, Broc Parkes ともに表彰台2位を獲得する。

2017年、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に移籍。中須賀克行がチームメイトとなった。ランキング5位。この年、ジョナス・フォルガーの代役としてMonster Yamaha Tech 3から参戦。転倒リタイヤとなるが バレンティーノ・ロッシから高評価を得る。

2018年、引き続きJSB1000クラスに参戦。ランキング4位。

2019年、引き続きJSB1000クラスに参戦。第6戦岡山国際サーキットでレインコンディションの中、圧倒的な速さで優勝。ランキング3位。

2020年、開幕戦のスポーツランドSUGOでは 2連勝を獲得した。第2戦の岡山国際サーキットは台風のため中止。第3戦のオートポリスサーキットではレース1は途中赤旗によりレース成立となり優勝。第4戦のツインリンクもてぎのレース1は雨の中、終盤まで中須賀と争っていたが、他のライダーの転倒により赤旗、レース成立となり優勝。レース2ではスタートからレースをリードし圧倒的な速さで優勝した。第5戦の鈴鹿サーキットのレース1では中盤までレースをリードするも中須賀にパスされ2位となったが、この段階でタイトルが決定し年間チャンピオンを獲得。レース2ではレースの大半をリードし優勝を果たした。

2021年・2022年はスーパーバイク世界選手権、2023年はロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスに参戦するが、成績が低迷。2024年からは活動を国内へと戻した。同時に長年所属してきたヤマハ陣営を離れホンダに移り、Astemo Honda Dream SI RacingからJSB1000に参戦することになった。[3]

主なレース戦績[編集]

  • 2009年 - 全日本ロードレース選手権GP125第6戦スポット参戦し19位 伊藤レーシングGMDスズカ ヤマハ・TZ12
    筑波選手権シリーズチャンピオン、東日本チャレンジカップランキング2位
  • 2010年 - 全日本ロードレース選手権J-GP3ランキング9位 ウェビックチームノリックヤマハ ヤマハ・TZ125
  • 2011年 - 全日本ロードレース選手権J-GP2ランキング7位 ウェビックチームノリックヤマハ ヤマハ・YZF-R6
  • 2012年 - 全日本ロードレース選手権J-GP2ランキング3位 Webike Team Norick YAMAHA ヤマハ・YZW-N6
    ロードレース世界選手権Moto2クラススポット参戦
  • 2013年 - 全日本ロードレース選手権J-GP2ランキング1位 ウエビック チームノリック ヤマハ ヤマハ・YZF-R6
    ロードレース世界選手権Moto2クラス第16~18戦参戦・TSR6
  • 2014年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング8位 NTSチームノリックヤマハ ヤマハ・YZF-R1
  • 2015年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング7位 YAMALUBE RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2016年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング5位 YAMALUBE RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2017年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング5位 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2018年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング4位 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2019年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング3位 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2020年 - 全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング1位 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハ・YZF-R1
  • 2021年 - スーパーバイク世界選手権ランキング14位 GRT Yamaha WorldSBK Team ヤマハ・YZF-R1
  • 2022年 - スーパーバイク世界選手権ランキング20位 GRT Yamaha WorldSBK Team ヤマハ・YZF-R1

ロードレース世界選手権戦績[編集]

シーズン別[編集]

クラス 車両 チーム 出走回数 優勝回数 表彰台数 ポールポジション ファステストラップ ポイント 順位
2012年 Moto2 FTR SAG Team 1 0 0 0 0 0 NC
2013年 Moto2 モトビ JiR Moto2 2 0 0 0 0 0 NC
TSR Webike Team Norick NTS 1 0 0 0 0
2017年 MotoGP ヤマハ Monster Yamaha テック3 1 0 0 0 0 0 NC
2023年 Moto2 カレックス Correos Prepago Yamaha VR46 7 0 0 0 0 0* 37位*
合計 12 0 0 0 0 0

レース別[編集]

クラス 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 順位 ポイント
2012年 Moto2 FTR QAT SPA POR FRA CAT GBR NED GER ITA IND CZE RSM ARA JPN
DSQ
MAL AUS VAL NC 0
2013年 Moto2 モトビ QAT AME SPA FRA ITA CAT NED GER IND CZE GBR RSM ARA MAL AUS
17
VAL
Ret
NC 0
TSR JPN
16
2017年 MotoGP ヤマハ QAT
ARG
AME
SPA
FRA
ITA
CAT
NED
GER
CZE
AUT
GBR
RSM
ARA
JPN
Ret
AUS
MAL
VAL
NC 0
2023年 Moto2 カレックス POR
DNS
ARG
AME
SPA
FRA
ITA
GER
NED
GBR
22
AUT
20
CAT
24
RSM
21
IND
Ret
JAP
Ret
INE
Ret
AUS
16
THA
22
MAL
Ret
QAT
Ret
VAL
Ret
NC 0

スーパーバイク世界選手権[編集]

  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
Year Bike 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 Pos Pts
R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2 R1 SR R2
2021年 YZF-R1 SPA
14
SPA
9
SPA
12
POR
15
POR
15
POR
13
ITA
13
ITA
12
ITA
13
GBR
WD
GBR
WD
GBR
WD
NED
Ret
NED
15
NED
12
CZE
14
CZE
15
CZE
14
SPA
11
SPA
11
SPA
Ret
FRA
17
FRA
16
FRA
14
SPA
11
SPA
Ret
SPA
10
SPA
13
SPA
C
SPA
Ret
POR
14
POR
Ret
POR
13
ARG
15
ARG
14
ARG
14
INA
15
INA
C
INA
7
14位 64
2022年 SPA
18
SPA
18
SPA
Ret
NED
17
NED
14
NED
Ret
POR
14
POR
11
POR
13
ITA
12
ITA
Ret
ITA
16
GBR
19
GBR
17
GBR
18
CZE
18
CZE
16
CZE
13
FRA
17
FRA
16
FRA
15
SPA
16
SPA
13
SPA
15
POR
15
POR
20
POR
20
ARG
21
ARG
16
ARG
16
INA
15
INA
20
INA
Ret
AUS
Ret
AUS
17
AUS
16
20位 15

鈴鹿8時間耐久ロードレース[編集]

開催年 バイク チーム パートナー 総合順位
2016年 ヤマハ・YZF-R1 YART Yamaha Official EWC Team ブロック・パークス/藤田拓哉 4位
2017年 ヤマハ・YZF-R1 YART-YAMAHA ブロック・パークス/マービン・フリッツ 5位

装備品[編集]

  • ヘルメット:SHOEI[4] 阿部典史のヘルメットデザインを元にしている
  • スーツ:KUSHITANI
  • グローブ:KUSHITANI
  • ブーツ:alpinestars

その他[編集]

  • 趣味はラジコン、ゲームなど。motogpのゲームではツインリンクもてぎで世界1位のタイムを記録したことがある。
  • 全日本ロードレースに参戦している水野涼や濱原颯道、オートレーサーの上和田拓海と親交が深い。

脚注[編集]

外部リンク[編集]