神曲奏界ポリフォニカの登場人物

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神曲奏界ポリフォニカ > 神曲奏界ポリフォニカの登場人物

神曲奏界ポリフォニカの登場人物しんきょくそうかいポリフォニカのとうじょうじんぶつ)は、シェアード・ワールド作品『神曲奏界ポリフォニカ』のクリムゾン・ブラック・ホワイト・ぶるう・その他の各シリーズに登場する架空の人物について記述する。

注:登場人物名は一部の例外を除き、すべてカタカナ表記である。ホワイトシリーズ以外の人間の名前は「姓・名」表記である。ホワイト・シリーズでは、コランダム王国および聖クラスト王国の出身者は「名=姓」表記だが、神聖メニス帝国の出身者には「姓=名」表記の人物が存在する(例:タタラ=オキツグ)。 精霊の名前は「名・柱名・精名」(ホワイトシリーズ以外)または「名=柱名=精名」(ホワイトシリーズ)の表記である。区切りが・と=のどちらになるかは、フルネームの初出がホワイトシリーズかどうかに依存する。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


キネティックノベル版/TVアニメ版

目次

[編集] クリムゾン・シリーズ

[編集] ツゲ神曲楽士派遣事務所

タタラ・フォロン
声:小橋達也/神谷浩史/(少年時代のフォロン)橘凛
ツゲ事務所に所属する神曲楽士。線の細い中性的な容姿で、性格は優しく気弱で少々優柔不断。「」の主人公なのだが、契約精霊のコーティカルテには完全に尻に敷かれた状態。主制御楽器はピアノ。事務所から大型自動二輪タイプの自走式可変単身楽団「ハーメルン」を支給されている。捨て子のため孤児院で育っており、その性格と要領の悪さから周囲に疎まれていた過去がある。生まれや血縁関係などは一切不明。タタラ姓も、孤児院を出る際に社会生活で便宜上必要なために付けられたもの[1]という事で、七楽門の「火のタタラ家」とは現時点では全く無関係(プレッシャーを感じるようで、本人曰く「重い」)。そうした事が影響して中々自分自身に対して自信が持てないため、他者から寄せられる好意に対して非常に鈍い所がある。
神曲など知らない4〜5歳の頃に、歌でコーティカルテと不完全ながら精霊契約を結んでいるが、それは神曲楽士の常識から考えればありえない出来事であった。その後レイトスの手でコーティカルテと引き離されるが、彼女に施されていた封印が解除された事で12年ぶりに再会。しかし、その容姿があまりに過去の記憶と異なっていた為、頭では納得出来ていても心がその事実を受け入れられずにいた時期があった。そうした様々な障害を2人で乗り越えて来た結果、今ではパートナーとして互いに強い信頼関係を築いている。
普段は要領が悪く冴えない所も多いが、その身には驚異的な集中力と奇蹟的な神曲の才能を秘めている。いざその能力が発揮された際には、歌声だけ単一の楽器のみで神曲を奏でてのけ、更には死者であるレブロスすらこの世に一時的に呼び戻している。しかし学生時代はその潜在能力を上手く活かせず、学業面では苦労していた。
人間社会では未だ無名ながらも、その極上の神曲は既に精霊達の間では伝説となってきており、本来は級の上下を問わず大量の精霊を惹き付けられる力がある。だが、精霊の女王たるコーティカルテが誰も近づけぬよう常に睨みを利かせているために、他の精霊を一切呼ぶことが出来ない[2]。また、フォロン自身も常にコーティカルテと共に歩んで来た結果、その才能を彼女専門に特化してきており、「曲のなかにコーティカルテの影がみえる」といわれる。だが、その事がまたフォロンの神曲に新しい魅力を齎しており、精霊達にとって憧れとすらなっている。現在は、仕事の傍ら母校であるトルバス神曲学院から月一回の特別講師を依頼されており、コーティカルテ共々学生達(特に女学生)からの人気が高く、学生達は、親しみ易いフォロンを自分達の目指す将来の具体的なモデルとして捉えている様子である。
コーティカルテ・アパ・ラグランジェス
声:平井理子/戸松遥
」のヒロインで、フォロンの契約精霊。「始祖精霊」の一柱で、桁違いの力を持つ精霊の女王。フォロンにのみ、コーティという愛称で呼ぶことを許している。紅の殲滅姫<クリムゾン・アニヒレイタ>我が侭な紅<ウェイワード・クリムゾン>血塗れの公爵夫人<ブラッディ・ダチェス>紅の女神等、数多くの異名を持つ。姫と冠されている事や数々の異名からも窺える様に、気位が高く非常に我が侭で短気で尊大で容赦の無い性格。メリディアからは「高飛車が服を着ている」呼ばわりされている。榊一郎曰く、キャラクターのイメージは猫。ちなみに好物は玉子焼きサンドであり、特に朝はそれ以外は食べない。また、フォロンと同じ物を食べなければ気が済まないらしく、フォロンも毎朝 朝食は玉子焼きサンド以外を食べられない羽目になっている。他にはレオナルド・バーガーの「煉獄バーガー」も好んでいて、アニメ版(第1期)以降はイチゴジュースも好物であるという設定も加わった。
本来の姿は20歳前後くらいの美しい成人女性なのだが、様々な事情からその姿は封印されていて、普段は13〜14歳くらいの少女の姿を採っている。フォロンの神曲支援がある時だけ本来の姿に変身し、その強大な力を「制限無く」振るう事が可能になる。最古の精霊[3]として、精霊達の中でも知らない者の方が多い様な事柄まで知っており、人間達がいつか真相に辿り着くのを楽しみに待ち続けている。また、精霊の女王である彼女は、その名前自体に神曲と同じ様な力があり、数万体もの下級精霊群を一度に呼び出し様々な方法[4]で自在に使役する事ができる。しかし、フォロンの神曲を得て仕事をするのはあくまで自分自身であるからと、プライベートな事柄以外では精霊群を召喚する事はしない。
フォロンとの出会いは、第一次<嘆きの異邦人>動乱の最中。当時、彼女は異邦人の盟主クチバ・カオルの契約精霊として戦場で猛威を振るっていたが、四楽聖相手の戦で遂に敗走し後は消滅を待つだけにまで衰弱していた。その身を救ったのが、当時孤児院に居た幼いフォロンの「歌声」だった。この運命の出会いで、コーティカルテはそれまでの全てを棄てて光の下を歩む決心をする。しかし、フォロンとの精霊契約の途中にレイトスに捕まり、トルバス神曲学院の地下に封印されてしまう。それから12年後、フォロンの専門課程への進級に合せて封印を解かれ再会を果すが、中途半端な契約と長期の封印による飢餓状態の影響で存在が不安定となり、安定を保つ為その姿は少女のものへと変化していた。
フォロンに心底惚れており、常に彼の存在を独占しようとする。その為にフォロンは他の精霊を一切呼べず神曲楽士としての仕事の幅を狭めているのだが、その事を理解していてもなお気持ちを抑える事が出来ないでいる。その独占欲は当然人間の異性にも適用されるため大変なやきもち焼き。現在は、精霊としてだけでなく女性としてもフォロンを独占するに足る存在になろうと、人間の子供を生む方法を捜している。ちなみに、「」で明かされた男性の好みはフォロンそのものであり、ブランカを人間に変装させる際にそっくりの容姿にした事がある。
ツゲ事務所の一員ではあるのだが、あくまでフォロンの契約精霊であり事務所の職員ではないので、契約精霊として以外の仕事はしない。そのため、フォロンが書類関係の仕事などをしている際には事務所に備えられている雑誌などを頻繁に読んでいる。以前は小説や漫画などには興味は示さなかったが、ペルセルテとプリネシカがたまたま持ち込んだ漫画を読んだ際、漫画に目覚めたらしく、現在は熱心に読んでいる。その影響か最近妙なことを口走ることが多いらしい(例:「フォロンがクガノ・リュネアを気に掛けているのはフォロンが眼鏡フェチであるためではないか」と誤解したことがある)。
ユギリ・ペルセルテ
声:田中美智/水樹奈々
フォロン達の後輩で、双子のユギリ姉妹の金髪の方でになる。主制御楽器はドラム。妹とは正反対の暴走機関車な元気娘で、あまりに違う雰囲気のために初対面の人に双子と気付いてもらえない事がある。名前の由来は、精霊の古語で「太陽」の意味を持つ「ペルシェレイキア」。優秀な神曲楽士であり憧れの存在であった父パルテシオの後を追って、自らも神曲楽士になるべく学院に入学する。ツゲ事務所のアルバイト所員だった頃は、事務や雑務を担当していた。ツゲ兄妹にとても気に入られている上にその事務能力も認められていたため、将来神曲楽士になろうがなるまいが採用確定の身であった。その後、卒業間際に国家試験に合格し、晴れてツゲ事務所所属の神曲楽士となった。
とても妹想いで、神曲が苦手なプリネシカの専門課程への進級のために陰で色々と暗躍していた。ペルセルテ本人は楽士としての才能に非常に恵まれており、レンバルトやユフィンリーにも出来なかった入学半年以内での精霊召喚に成功している。だがその能力は多分に不安定であり、本番(試験)に弱いため学院での成績自体は凡庸。その優れたリズム感とバランス感覚を生かし、自動二輪の国際A級免許を取得。神曲楽士となってからは軍用バイク ALV社製 F650GS〈ザカール〉 を乗り回している。軍用自動二輪を乗り回すようになったのは、亡父パルテシオの影響でもある。
フォロンとの出会いは入学前の学校見学時。その時に起こった事件を通じて彼のファンになる。それ以来フォロン一筋であり、コーティカルテにとっての最大最強のライバルとなる。コーティカルテとのフォロン争奪戦の歴史は長く、彼の鈍さも手伝って、入学直前の再会から数年経った今なお決着が付いていない。普段はフォロンを巡っていつもコーティカルテと喧嘩しているのだが、ふとした拍子に2人がピッタリと息を合わせた行動を取る事があり、「本当は互いにかなり気が合うのではないか?」とフォロンは推測している。また、ペルセルテにはコーティカルテとフォロンを取り合っているという自覚はなく、独占したいというわけではないらしい。榊一郎曰く、コーティカルテのイメージが猫なのに対し、ペルセルテは子犬だという。
ホライズン崩壊事件において、奏始曲に対抗するためにミゼルドリットと精霊契約を交わす。その際、他者を守りたいからと契約を申し込んできたミゼルドリットに、プリネシカを救うため自らその半身となる事を選んだドーリスラエの事を重ねて見ていた。
ミゼルドリット
声:すずきけいこ/野中藍
トルバス神曲学院に常駐している、10歳前後の幼女の姿をした双子の下級精霊達。柱名や精名は不明。愛称はミゼル。下級精霊では極めて珍しいフマヌビックで、能力的には中級精霊に近い下級精霊と言われている。羽根も髪も桜色で、学院生達からは「桜の精霊」と称されマスコット的な認識を持たれている。非常に楽天的な性格をしており、あまり物事を深く考えないが、その天真爛漫な明るさは場を盛り上げるのに一役買うことが多い。また、生まれてから二十年前後しか経過していない幼い精霊である為に、人格が安定せずいつも表情や口調がころころ変わる。だが、どうやらそればかりが原因という訳ではなく、相手の反応を楽しむ為にわざとそう振舞っている一面もあるようだ。
本来は一柱の中級精霊として生まれてくるはずだったが、生まれる瞬間に起きた「ごたごた」のせいで、二柱の下級精霊に分裂したという特殊な生い立ちの持ち主。そのため、2人は容姿のみならず人格や行動パターンにも差異が全く無く、入れ替わられると区別が付かなくなる。また、それを利用してのいたずらなども度々行っている。元々が一つの存在だっただけに自我境界線が曖昧で、神曲支援があれば本来の中級精霊の姿へ戻ることができる。その時は、コーティカルテの「変身」のように幼女から15歳前後くらいの少女へと成長した姿に変わり、羽根も2枚から4枚に変化する。
普段は下級精霊として振舞っているので、精霊契約ができずそれを羨ましがっていた。しかし、ホライズン崩壊事件の最中、奏始曲に対抗するためペルセルテに本来の姿での精霊契約を打診。彼女の契約精霊となる。だが契約精霊となってからも自由気ままに行動しており、相変わらず学院を遊び場にしている模様(エイフォニック・ソングバード シリーズより)。
ユギリ・プリネシカ
声:由宇翼/佐藤利奈
フォロン達の後輩で、双子のユギリ姉妹の銀髪の方でになる。姉とは逆にとても物静かで控え目な娘。名前の由来は、精霊の古語で「せせらぎ」の意味を持つ「プロイナシェキア」。姉想いで常に一緒に行動しており、学院に入学した動機も神曲楽士を目指す事よりもペルセルテと一緒に居るため。学生時代は姉と同じく事務所のアルバイト所員で、事務や雑務を担当していた。彼女もまた姉と同様の理由ですでに採用確定の身であり、卒業後に姉とともにツゲ事務所の所員となっている。絵がやけに上手く、その方面は絶望的で幼児レベルな絵しか描けない事務所の他の面々に代わり、ツゲ神曲楽士派遣事務所の制服をデザインした[5]
幼い頃に<嘆きの異邦人>の無差別テロで致命傷を負っており、その命を繋ぐ為に父パルテシオの契約精霊ドーリスラエと融合して、人でもあり精霊でもある存在「半精霊」となった。融合したドーリスラエの記憶と想いをある程度保持しており、亡き父親に対する感情は姉よりも複雑に屈折し絡み合っている。また、半精霊である事が影響して神曲を奏でることが困難で、無理をして奏でてもすぐに体調を崩して倒れてしまう。また、精霊と同じく神曲の良い影響も悪い影響も受けやすい。精霊としての力は弱く、下級精霊レベルしかない。また、融合したドーリスラエは上級精霊だったが、プリネシカが精霊の力を使う際には4枚羽根が現れる。
記憶を保持している為に自分の正体を自覚しており、苦悩しつつも姉妹で居るためにペルセルテに真実を語らず、自分は人間であると長い間騙し続けていた。しかし、入学後しばらく経った頃に起こった異邦人の学院襲撃事件に巻き込まれ、姉を守る為に精霊の力を使い正体が発覚してしまう。その事でペルセルテと一悶着あるが、一緒に過した時間や姉妹の絆はそのような事実程度で壊れるモノではないということに互いに気付き、より一層強い絆となった。
サイキ・レンバルト
声:久保田竜一/小西克幸
ツゲ事務所に所属する神曲楽士で、フォロンの同僚で同級生で親友でもある。裕福な商家の出身で、優男然とした印象の外見に反してかなり男らしい性格。生い立ちや性格などフォロンとは正反対な部分が多いのだが、なぜかお互いとても馬が合いその交友はずっと続いている。主制御楽器はサクソフォーン。学生時代はギターを使用していて、「ぱれっと」収録の《たとえ時が経とうとも―As Time Goes By―》ではピアノも弾いているなどかなり器用な演奏技術を持つ。事務所から四輪バギータイプの自走式可変単身楽団〈シンクラヴィス〉を支給されている。恋愛に対する欲求が非常に薄く、学生時代から良くモテるのに誰とも交際しようとしない。しかし、プリネシカに対しては少し好意を持っており、現在一番気に掛けている異性である。ちなみに、コミック版では同級生のアヤキから好意を寄せられている。
中級以上の精霊は全く惹きつけられないが、下級精霊の召喚数とその使役能力に関してはユフィンリーをも超える天才的な実力を持っている。しかし、当の本人は特性の偏っている自分を天才とは思っておらず、あくまで「天才の紛い物」でしかないと考えている。そのため、「本物の天才」であると認めているフォロン達に内心で若干の嫉妬心を抱きながらも、いざという時に彼らの助けになれないだけでなく、場合によっては足手纏いにすらなりかねない自分自身に情けなさを強く感じていた。しかし向上心は常に持っており、コーティカルテが召喚して行った下級精霊群の扱い方にヒントを得て、新技「合体巨人戦隊ボウレムズ」を編み出す(技名にはヒーロー物好きの彼の趣味が多分に反映されている)。この技は大量(数百~数千)に召喚した下級精霊群を一つに束ね、中級精霊並の力を持つ(群体の)巨人を数体作り出すというもの。また、各巨人はそれぞれ違う色になっている。
ツゲ・ユフィンリー
声:すずきけいこ/川澄綾子
第三神曲公社の管轄内にある、ツゲ神曲楽士派遣事務所の若き所長。フォロン達の上司にして2学年上の先輩でもあり、専門課程一年の時は基礎課程のフォロンやレンバルト達の面倒を見ていた。主制御楽器はヴァイオリン。契約精霊は、ヤーディオとマサードの二柱(ただし第二次<嘆きの異邦人>事件の時には、契約精霊はいなかった)。気丈で前向きな性格の才気走った女性で、神曲楽士としての高いプロ意識を持つ。業界では十年に一人の逸材と言われる天才で、在学中から既に第一線で神曲楽士として働いており、異例の若さ(十代)で自分の事務所を構えた業界の革命児としても有名。マネージャーである兄と共に、兄妹で事務所を経営している。ツゲ神曲楽士派遣事務所はユフィンリーの事務所としては3つ目にあたり、それ以前はユフィンリー個人の事務所を経営していた。愛車はファレス社の大排気量スポーツカー〈シューティング・スター〉で、色は初期はワインレッドだったが、現在はシルバー。
ツゲ事務所は、割安な報酬設定で依頼内容を選り好みせず何でも引き受けるので、一般市民に受けがよい事務所として広く知られている。そればかりではなく、警察関係者や数々の大企業にも顔が利き、仕事があるときは必ずツゲ事務所を名指ししてくる企業もあるほど。だが、その年齢・経歴・手腕から、業界の自我ばかりが肥大した老人達との折り合いがとても悪い。そのため、同業者からくだらない嫌がらせを受ける事もある。現在は、天才揃いの所員達を率いて、硬直化し腐敗した神曲楽士業界に風穴を開けるべく(古参のジジババ共に目にもの見せるべく)奮闘中。
「黒」の主人公、マチヤ・マティアが信頼する数少ない神曲楽士であり、精霊事件で度々相談に訪れる彼女にアドバイスをしたり、警察からの協力要請に応じたりしている。マティアやマナガと知り合ったのは「オゾネ・クデンダル事件」がきっかけ。またダン・サリエルとは似た者同士であり、同属嫌悪で仲が非常に悪い。さらに互いが単身楽団コレクターであり[6]、事ある毎に競い合っているため、顔を会わせる度に非常に大人気ない低レベルな罵り合いが始まる。
ヤーディオ・ウォダ・ムナグール
声:‐/檜山修之
ユフィンリーの契約精霊。普通は狼型のベルスト形態ばかりを選択するセイロウ枝族にあって、非常に珍しいフマヌビック形態を採っている。そのため見た目はとても美しい青年。だが、人の姿の方が色々な戦い方ができるからと言う理由でフマヌビックを選んだ変わり者なだけあって、その中身も青騎士と呼ばれるセイロウ枝族らしくない兄貴肌の熱血バトルマニアな荒くれ者で、言動が少々下品。また、急所を無くす為にあえて男性器だけ再現していない。荒事を非常に好む為、ユフィンリーでも少々制御を持て余す時がある。
中級精霊にも関わらず、格闘術に関しては上級精霊をも凌ぐ天才で、格上の精霊相手にでも通用する程の「業」を持つ。他にも、精霊弾などの精霊雷を効率よく使うための戦闘技術全般に長けており、かつて行動を共にしていたニウレキナに手ほどきをした事もある。戦いの流れを作る事に関しても巧みであり、どんなに熱くなろうと決して目的を見失わず、その達成のためには無様な姿をあえて晒す事も全く厭わない。
キャラクター原案は大迫純一。年齢は不明だが、ニウレキナの誕生に居合わせていたとあることから、少なく見積もっても319歳以上ではある。
マサード
声:‐/‐
未だ謎に包まれた、ユフィンリーのもう一柱の契約精霊。精名も柱名も姿も枝族も不明。判っているのはヤーディオの少し前にユフィンリーと契約した事だけで、所員達ですらその姿を見たことがある者はいない。現時点で正体を知っているのは、ヤーディオと契約主のユフィンリーだけ。強い力を持っているらしいが、代わりに力の精度が低く使い勝手が悪いために、仕事では呼ばれた事が無い。
ユフィンリーの兄
ツゲ事務所のマネージャーを務めるユフィンリーの兄で、名前は不明。事務所にはほとんど顔を出さず、マサードと同じく会ったことがあるのはユフィンリーのみという謎の存在。そのため、事務所内ではマサードとユフィンリーの兄は同一人物なのではという噂があるが、榊一郎曰くデマである。

[編集] トルバス神曲学院

シダラ・レイトス
声:加古川高(PC版)/石田彰(PS2版)/速水奨(TVアニメ版)
トルバス神曲学院の名物学院長。七楽門のシダラ家出身。普段はのほほんとした癒し系の言葉遣いをしており、その容姿も相まって学生達に親しまれている。しかし、神曲楽士としての本来の顔を覗かせた際には、まるで別人の様な鋭い雰囲気を漂わせる。目的の為ならどんな事でもする冷徹な策士の一面を持つが、そんな自分自身を冷めた目線で見てもいる。ユギリ姉妹の父親ユギリ・パルテシオの恩師で、彼からプリネシカの件を聞いていたため、彼女の正体を知っていた。
実はかつて四楽聖最強と呼ばれていた男で、そのリーダーを勤めていた。そして、奏世楽器<無限鍵盤>の守護者として、世界の様々な秘密を知る立場にある。また、第一次<嘆きの異邦人>動乱時に盟主「クチバ・カオル」を打倒し、コーティカルテを封印した者でもある。学院の創立当初から学院長を務めているが、四楽聖の件も含めて一般人には全ての事実が秘密にされているため、教員や学生達からは単に「学院長」とのみ呼ばれ誰も名前や正体を知らない。フォロン達を除いてそれを知っているのは、政府要人や一部の裏組織の幹部など、ごく限られた人間のみ。
100年以上前の記録からその名前は登場するのだが、その容姿は学生と変わりないほど若々しい。また、防音室での演奏を遥か離れた学院長室で聞いているなど、容姿の若さを含め「単なる人間」とは到底思えない一面を持っている。その正体は、エレインドゥースの力により作られた人体の“器”にレイトスの“魂”のみが入っているという、プリネシカとは少し違う形の半精霊[7]。エレインドゥースの力で延歳しているため普通の人間よりも永く生きている。また、容姿も世間の目を欺く為に若いままで固定している。そのため、エレインドゥースとの契約解除は直接的に死を意味することになる。
また、アニメ第2期8話ではエレインドゥースの半分の力を与えられているため、彼女と同じ翠の精霊雷を放っている場面がある。
学生時代のフォロンを神霊使いになりうる逸材と見込んで、育成計画を進めつつ陰からその動向を観察し誘導していたが、危機に陥っても自力で切り抜けさせるために手は貸さなかった。その計画自体はコーティカルテを封印した直後から始まっており、やがて来たる戦いに2人を利用すべく12年の年月を掛けて進められてきた。フォロンのトルバス神曲学院への入学も計画の内であった。
現在は衰弱が進んでおり、時には周囲に過労という名目で入院したりもしているが、それでもまだ現役で学院長を務め続けている。
エレインドゥース・オル・タイトランテル
声:佐々木あかり/生天目仁美
シダラ・レイトスの契約精霊。始祖精霊の一柱で、翠の女神。始祖精霊の中では、コーティカルテの妹の一人[8]。精霊には珍しい読書家。愛称はエレイン。落ち着いた理知的な性格をしているが、割り切りが早いために時として冷酷に見えることがある。また、自分が気に入った相手には従順に尽くすが、そうでない相手には冷徹で無関心な態度をとり、言動も辛辣になる。そのため、メリディアからは「歩く氷河期」だの「超毒舌二重人格」だのと陰で呼ばれている。
第一次<嘆きの異邦人>動乱においてクチバ・カオルとコーティカルテのコンビの打倒に成功するが、その戦いで致命傷を負ったシダラ・レイトスを生かすために、自らの力を裂いて“器”を作り出しそこに“魂”を移した。現在はレイトスの延歳効果と擬似的な肉体の維持に力の大部分が裂かれている為、中級精霊以下程度の力しか出すことが出来ない[9]。契約解除することで元の状態に戻れるが、今のところ彼女にその意志は無く、レイトスの魂が限界を迎えるまでは彼と共に歩むという選択肢を選んでいる。
ウォルフィス・ヴォダ・セイフォーン
声:?/-
トルバス神曲学院に常駐している、セイロウ枝族の中級精霊。愛称:ウォルフ。その姿は、一般的なセイロウ枝族が採る青白い巨躯の狼型。<青騎士>の異名を持つセイロウ枝族に相応しい、義理堅く生真面目で面倒見のよい性格をしており、狼というより大型の番犬といった風情。学院生からの人気が高く、ペットの犬の様に思われている節がある。学院長と並んで、創立当初から学院にいる古株であり、幾多の生徒達を見守り見送ってきた。
中級精霊であるが、神曲に関する選り好みが少なく、オールマイティーに受け入れて自らを強化することが可能なため、契約を結ぶことはない。しかし、アニメ版などではライカの神曲にも影響を受けてしまうという弱点がある。
ギガちゃん
ペルセルテに懐いている学院常駐精霊のボウライ。「くぴ」と鳴く。一般的なボウライより少しだけ知能が高く、ペルセルテとプリネシカが学院見学に来た際に学院内の案内をしてくれた。ボウライはどの個体も同じ姿なので、人間には識別が困難なのだが、ペルセルテだけはギガちゃんと他のボウライの区別ができる。
本来ボウライには個体名などはないのだが、見学の際にペルセルテが命名。以降、在学期間中ペルセルテがその名前を使い続けていたため、他の学生達からも同じ様に呼ばれる事になった(名前を呼ぶと反応するため、それで区別している様子)。
フォロンやペルセルテ達が卒業した後も学院にいるので、学院生であるサジ・シェリカとも交流がある。たまに学院を抜け出してペルセルテの元に遊びに行っている事があり、ホライズン崩壊事件でも彼女と行動を共にし救助に尽力した。また、ペルセルテが学院に入学し最初に召喚した精霊でもある(ユギリ・ペルセルテの項 参照)。ちなみに、プリネシカは「ギガさん」と呼んでいる。
コマロ・ダングイス
声:菱田盛之/浅沼晋太郎
裕福な家の出身で、フォロン二つ年上の後輩[10]。使用する楽器は主にギター。自信過剰なイヤミキャラで、フォロンにはいつも見下した態度で接してくる。自分がシダラ・レイトスを超える天才であると思い込んでいるが、実際のところは単なる誇大妄想。自分に都合の悪い事は次の日には綺麗さっぱり記憶から消去される[11]という特技?を持っており、その為にどんなに失敗しようが顰蹙を買おうが全く成長する事が無い。しかしそんな彼にも弱点があり、専属メイドのシノノメ・リュンナの長年に渡る躾により、メイドという単語を聞いただけで拒絶反応を起こし恐慌状態に陥るようになってしまった。
演奏家としての技術はレンバルトにも劣らないほど優れているが、自己中心的な思考しか出来ない為に今までは神曲を奏でる事が出来なかった。しかし、第二次<嘆きの異邦人>事件でようやく「聴いてくれる他者」の存在を自覚するに到り、神曲楽士としての切っ掛けを掴んだ。
アヤキ
フォロンとレンバルトの専門課程クラスの委員長を務める少女。黒髪のロングヘアー。レンバルトに好意を持っていたが、結局それが実る事は無かった。キネティックノベル版において彼女が描かれているCGが存在するが、その時は名無し。後に出たコミック版にて名前が付けられた。
クガノ・リュネア
いつも手袋を付けているカティオムの同級生。身体が弱く、頻繁に薬を服用している。反精霊主義者クガノ・ハブロスの孫娘でトルバス神曲学院の生徒にもでありながら精霊嫌い。しかし、精霊を殺す方法を知る為にはまず精霊自体を知らなければならないと考え、トルバス神曲学院へ入学した。フォロンとカティオムは彼女に何処か自分達と似た部分を感じ取り、リュネアを放っておけないと常に気に掛けている。それがコーティカルテとシェルウートゥに妙な具合に誤解され、事態を更にややこしくしていた。また、リュネア自身もフォロンとカティオムに対して何かを感じ、特に苛立つ存在として嫌っていた。
かつてカーマインという精霊に両親を殺された過去があり、彼女の一連の行動は全てカーマインへの復讐のための準備だった。両親が殺された事がきっかけで精神に異常(いわゆるトラウマ)を来たしており、時折発作のように湧き上がる凶暴な破壊衝動を抑えるために自傷行為まで行っていた。そのため、手袋で隠している手は傷だらけになっている。しかし、「ホライズン崩壊事件」の際に明らかになった両親の死とカーマインの行動の本当の理由を知った事で、前を向いて生きるようになる。その後もカーマインの事は嫌いだと口にしながらも、以前のように憎み殺したいと思う事はなくなった。
オミ・カティオム
メニス帝国でも屈指の大企業である、オミテック工業の御曹司。オミ家の教育方針の賜物により、真面目で理性的な克己心の強い少年として育っている。ユギリ姉妹の友人で、彼女らには弟の様に可愛がられている。シェルウートゥに恋しており、後継者としての道を捨ててでも人と精霊との壁を乗り越えようという苦難の道を選んだ。
「クラト・ロヴィアッド事件」を通じてフォロンとコーティカルテに出会い、2人の関係の在り方に理想と憧れを抱いている。事件解決後、フォロンの後を追って神曲楽士となるべく、それまで通っていた名門高校を中退してトルバス神曲学院へと入学する。今一番楽しみにしている授業は、月に一回のフォロンの特別講義。
シェルウートゥ・メキナ・エイポーン
カティオムの恋人で、神曲抜きで人間と関係を持っている珍しい精霊。上級精霊としては平均的な力を持つ。清楚で美しい深窓の令嬢を思わせる容姿をしており、その性格は理性的で真面目だが少々気が弱い処がある。ストレスを内に溜め込むタイプで、思い詰めるあまり暴走気味な行動に出る事も。
クラト・ロヴィアッドの野心の被害者で、前の契約楽士モノミ・ラシュドージア[12]を殺され支配楽曲「天国変」の実験台にされていた。その最中にカティオムと出会い、些細な触れ合いを重ねる中で互いに好意を持ち合うが、「天国変」により狂わされ存在の危機にあるシェルウートゥにその想いを受け入れる事は出来なかった。フォロンとコーティカルテ、そしてカティオムの手で救出されてからは、共に歩むべく常に彼と寄り添っている。

[編集] その他

ユギリ・パルテシオ
声:-/花田光
ペルセとプリネの父親。トルバス神曲学院出身。優れた神曲楽士だったが、すでに死去している。第一次<嘆きの異邦人>動乱の最中、死に掛けたプリネシカを救う為に禁忌と知りながら精霊と人間との融合を行った。
ドーリスラエ・レン・マクスウェリト
声:-/小野涼子
ユギリ・パルテシオが契約していたフマヌビックの上級精霊[13]。第一次<嘆きの異邦人>動乱時の激しい戦闘で傷つき消滅を待つ身だったが、同じく瀕死の状態だったユギリ・プリネシカと融合し、その半身となることで彼女の命を救った。彼女の人格はプリネシカと完全に融合してその中に埋没しており、現在はドーリスラエの記憶と精霊としての力以外の形で表に現れる事はない。
オミ・テディゴット
オミテック重工業の現社長で、カティオムの父親。極めて冷静で理知的な性格をしているが、厳しさの中にも優しさと理解力を秘めている懐の大きな人物。ユフィンリーのお得意様の一人で、お互いに敬意を払うに足る人物として良好な関係を築いている。カティオムとシェルウートゥの関係を認め、暖かく見守っている。ブラックシリーズ(『アイソレーション・ブラック』)にも登場し、巨大リゾートホテルでオミテック社の謝恩パーティを開くが、事件が発生。マチヤ・マティアに捜査を依頼し、協力する。サジ・デルウィッツ(サジ・シェリカの父親)の直属の上司にもあたる。
ハダキ・イエネッツ
声:-/中村浩太郎
シャムラ土木工業本社に勤務しており、現場監督として建物の解体工事などを指揮する。シャムラ土木がひいきにしているツゲ事務所のメンバーとは、何度も作業現場で顔を合わせて仕事を共にしている。
クガノ・ハブロス
リュネアの祖父で、様々な治療法や医療器具を生み出した有名な医学者であると同時に、反精霊主義者でもあった人物。学会から抹殺されたホゾナ理論を、彼独自の解釈で急進的に「修正」した反精霊理論を発表した。当初それはあくまで彼個人の私的な主義主張に過ぎなかったが、その著書が彼の手を離れた今では主義者達に都合の良い様に更に歪んだ解釈を施され、反精霊団体(テロリスト)達の聖典のようになってしまっている。ハブロス自身は、ある時を境にかつて唱えていた反精霊主義を口にしなくなり、世間から姿を消した。現在は脳死状態で生命維持装置に繋がれ、孫娘と入院先の病院関係者以外の誰にも知られる事なく存在し続けている。
かつてテロ攻撃に一家全員が巻き込まれた際、致命傷を負った息子夫婦の血液を、重傷だがまだ助かるリュネアに輸血する事でその命を繋ぐ決断を下した。しかし、瓦礫の中で自分に出来る事はなく、偶然その場に居合わせたカーマインに頼み込むことで施術を施した。その後、息子夫婦を殺す決断を下した事、自説を曲げてまで精霊に頼った無力な自分の事、恩人のカーマインに苦難を背負わせた事などを悔やみ続けていたが、結局その事をリュネアに言い出せないまま病により脳死状態に。代わりに、後悔と詫びを綴った手記を残していた。
カーマイン
黒い体躯に赤い瞳と鬣を持つ、馬のベルスト形態を採るセンリメ枝族の中級精霊。かつてリュネアの両親を殺したとされている。なぜかリュネアを追って行動しており、度々彼女の前に姿を現し発作の様な破壊衝動を引き起こす原因となっていた。
その目的は、憎まれ役となってリュネアに生きる力を持たせる事。生来病弱な上に両親の死が重なった事で、生きるのを放棄しかけていたリュネアを生かすため、ハブロスと協議を重ねた結果の行動だった。だが、精神的な攻撃に弱い精霊がそのような行動を選んだ理由には、(仕方なかったとはいえ)リュネアの両親の命を奪った事による罪悪感も手伝っていた。全てが明るみに出た後、リュネアにもう自分に縛られる事はないと言われながらも、彼女を見守る事を止めていない。
エルベリオ・エルマ・パパラチアン
声:-/千葉進歩
覗きが趣味という、フマヌビックの中級精霊。金髪碧眼の美青年の姿で、それに合った貴族風の衣装を身に纏う。自ら《屋根裏の散歩者》と称する(アニメでは《天井裏の散歩者》)変態精霊。
トルバス神曲学院のある女生徒への覗きをしていたが、彼女が危険人物(ストーカー)に狙われていることを察知し、挑戦状を装ってツゲ事務所の面々をその女生徒のもとへ呼び寄せた。どうやら覗き魔として独自の美学のようなものを持っているらしく、わざわざツゲ事務所に知らせる形をとったのは、あくまでも自分は『見る』のが専門であり、事件解決に直接手を下すのはポリシーに反するから。
当初はアニメ第一期第二話で登場しただけのサブキャラだったが、DVD4巻初回限定版特典の書き下ろし小説で再登場。まぁぶるの短編で名前が使われて単行本デビューしたという経緯がある。
オノカラ・マユラ
旧くからトルバスを治め、現在も議会の中心を担うオノカラ公の一族で、現当主オノカラ・ヒョウマの長女。父ヒョウマが病に倒れ、死期を前に当主として議員になる責を負うことになる。そのこと自体は納得しているのだが、自分の目でしっかり見て回ったことのない都市を統治するということに疑問を感じ、公邸を抜け出した。皇女であるミサキとは親しいらしく、彼女の言葉を頼りにフォロンのもとへ案内を頼みに来た。
素行の悪い従兄がおり、その企みで命を狙われる。その事件の解決後、フォロンに執心してしまい、度々護衛官への引き抜きを打診しに来るようになった。

[編集] 敵対勢力

[編集] エンプティ・セットの勢力

エンプティ・セット
「何者にも非ず」と名乗る人物(「先代」と呼ばれる人物が居る事から称号ないしそれに類すものと思われるが詳細は不明)。人間であるかどうかすら不明。裏組織のトップらしいが、人間味が全く感じられない言動を取るという事以外は全てが謎に包まれている。国や大企業にすら介入できる権力の持ち主。世界の秘密に精通しており、「先代」は始祖精霊や聖獣とも会ったことがあるようだ。
何か大きな計画を進行中のようで、失われた筈の「奏始曲」を復元して裏社会に広めているのもその一環。嘆きの異邦人動乱や、ツゲ事務所やルシャ市警精霊課がこれまでに関わった事件にも、大なり小なり直接的・間接的に関与している。
ディエス・ゴル・アルバークライド
顔は髑髏、更に背骨を放射状に配置したかの様な異様な形状の羽根を持つ、どの枝族にも属さない屍の姿(一応フマヌビック形態)を採る上級精霊。その正体は不明だが、エンプティ・セットの計画の協力者と目される。人間に対し明確な敵意と悪意を持ち、現在の人と精霊との関係を真っ向から否定している。旧くから生き続けている強力な精霊で、始祖精霊の事も含めた様々な秘密を知っている様子。
マナガとコーティカルテは共にこの精霊の事を知っており、昔から敵対している相手でもある。戦いに際しては、どのような卑劣な手段だろうと勝つためには平然と行う。重大な禁忌とされている「共食い」が得意技で、己の力のためだけに同族殺しを行うのを何とも思っていないなど、まさに外道と呼ぶに相応しい行状の持ち主。また、当人も「下郎」や「下衆」を褒め言葉として喜ぶなど、良心や倫理観からかけ離れた所にいる悪意の塊とも呼べる存在。
キャラクター原案は大迫純一。
クラト・ロヴィアッド
「クラト・ロヴィアッド事件」の主犯。解散したクラト工業の元社長で、爵位持ち。現役時代から黒い噂の絶えない人物だった。 かつて精霊の暴走事故で妻と娘夫婦を失ったため精霊達を憎むようになり、彼らを支配する為の研究に没頭するようになる。その後は復元させた奏始曲「天国変」でシェルウートゥを支配しようとしたり、歌姫創造計画を推進したりなど、多くの犯罪行為に関わっていた。しかしその実態は紛争地域に武器を売り捌く死の商人であり、精霊への憎しみは建前でしかなく、本音は精霊をも商品(兵器)化しようとしていただけだった[14]。また、エンプティ・セットとも繋がりがあり、「奏始曲」の研究は元々は彼に依頼されたもの。
「ゴトウ・キルアラ事件」の際には証拠が無く逮捕できなかったが、その翌々月、シェルウートゥを救いに来たフォロンとコーティカルテによって彼の計画は叩き潰され、遂にサマリーノの研究所でルシャ市警精霊課にその身柄を拘束される。逮捕後は今までの悪行が暴露された事で精霊から多大な恨みを買ったため、本人の希望で対精霊用の精霊文字が刻まれた特別な刑務所に収監されている。
クダラ・ジャントロープ
エンプティ・セットに雇われて精霊発電所を襲ったテロリストで、高い技術を持つモグリの神曲楽士。使用する楽器はギター。七楽門のクダラ家出身。契約精霊はヒューリエッタ・ミナ・ゼノサディス。どんな非道な事でも平然と行える残忍な人物で、クダラ家からは面汚しとされている。また、ヒューリエッタと行った悪行の数々から、人間だけでなく精霊からも敵視されている。復元された奏始曲「地獄変」を初めて実戦に用いた人物で、奏始曲の特性に不慣れなフォロンとコーティカルテを散々苦しめたが、フォロンの機転により敗れ去った。
キャラクター原案は大迫純一。
ヒューリエッタ・ミナ・ゼノサディス
フマヌビック形態の中級精霊。契約者はクダラ・ジャントロープで、肉体関係がある。また、その嗜好も残忍でお互い似た者同士。今までに行った数々の犯罪により、闇姫という通称でそれなりに広く知られている。中級という等級内ではかなり戦闘力が高い精霊で、発電所の警備員だったミノティアスを破っている。事件解決のため行動していたヤーディオ相手にも卑劣な手段で勝利し[15]、地獄変とクダラ・ジャントロープの演奏妨害で満足に神曲を得られないコーティカルテに対しても一時優位に立ったが、フォロンの機転により演奏妨害と神曲支援の両方を失って敗れ去った。
また、逮捕された後のルシャ市警本部で取調べを受けている最中にも暴れ出し、マナガの手で取押さえられている。

[編集] 嘆きの異邦人

クチバ・カオル
声:-/-
以前のコーティカルテの契約者で、彼女の親友でもあった女性楽士[16]。前期<嘆きの異邦人>盟主。シダラ・レイトスとの戦いで、相打ちに近い形で敗れ死亡した。レイトスとは敵対していたものの、レイトス自身は決して憎悪や蔑みはなく、むしろ敬意と憧憬を抱いていて、「場合によっては自分も彼女に魅せられていたかもしれない」と語るほど非常に魅力的な女性であったらしい。
天才すぎた事と心が優しすぎたが故に壊れており、今の世界に絶望し新たな理想世界を創り出す「再奏世」を志すようになる。全ての罪を己が身に背負い、不条理と不平等が満ちる世界に戦いを挑むべく動乱を起こしたが、同時に己の死期をも悟っており、武装蜂起する前日にコーティカルテとの契約解除を行っていた。自身が従える嘆きの異邦人のテロ活動の影に、何者(エンプティ・セット)かの思惑が絡んでいる事を薄々感付いていた。
ちなみに、登場の予定がなかったことなどが理由で、女性か男性か判別しにくい名前となっていたが、後に女性と判明。
サンテラ・ボルゾン
声:山岡五郎/上城龍也
後期<嘆きの異邦人>総裁。使用する楽器はピアノで、「再奏世」においては、<無限鍵盤>を担当する。前期<嘆きの異邦人>幹部の唯一人の生き残りで、クチバ・カオルの弟子でもあった。自らが新世界の神となるため、第二次<嘆きの異邦人>動乱を引き起こし「再奏世」を目指す。カオルの後継者を自称し、彼女の理想全てを理解したと豪語しているが、実際のところは全く違う独り善がりな考え方になっていた。
完全すぎる天才であるが故に孤独であり、しかしその事を自分では気付けなかった哀れな人物。ダングイスと同じ様な自己中心的な性格をしているが(顔つきもダングイスに似ている)、高い才能が「大事な事」を気付かせないまま彼に一線を越えさせ、神曲楽士の地位にまで押し上げてしまった。最後は戦いの中でフォロンによって自身の本質を暴かれ、神曲を奏でる事が出来なくなり敗れ去った。フォロン達との戦いの後、その場で戦いを見届けていたスノウドロップとブランカにより、奏世楽器回収のついでに何処かへと連れ去られていった。その後の消息は不明。
アニメ版では世界の種子を破壊された後、フォロンに救いの手を差し伸べられるがそれを拒否。三強の3人と共に海底に沈んでいった。
世界の種子
奏世楽器によって奏でられた「始原神曲」により誕生した、次の世界の元となる始祖精霊。まだ明確な意思も役割も持たず、それぞれの始祖精霊に分化すらしていない混沌そのものといえる存在。見た目は一つ目の巨大な球体で、周囲の世界そのものを飲み込みながら成長を続ける。意思がないためボルゾンの神曲で思いのままに操られるが、最後は彼が神曲を奏でる事が出来なくなったため活動を停止。世界の崩壊を食い止めるため、コーティカルテによって破壊され消滅する。
ライカ
声:佐々木あかり/佐久間紅美
サンテラ・ボルゾンの秘書兼愛人。キネティック版では何故か素肌の上にスーツを着ていた。無限鍵盤を捜す為に公社職員に変装してトルバス神曲学院に潜入したり、薬と神曲でダングイスを操り人形にしてフォロンに接触を図ったりした。常に冷静で闘い慣れしており、真の姿になったコーティカルテを前にしても平静を失わない。ボルゾンに代わって指示を出すこともあるが、楽士としての実力で得た地位ではないために三強達には格下扱いされている。キネティック版では、おそらく世界の種子に取り込まれたと思われるが明確な描写はなく、生死不明。
アニメ版では奏世楽器の探索のためユフィンリーと接触するなど、ややテンションの高い感情的な人物として描かれた。アニメ版でのフルネームはカラザキ・ライカ。キネティック版と違い、世界を滅ぼすボルゾンへの盲目的な愛に基づく己の行動に迷いは一切なく、その純粋な想いから生まれる神曲でユフィンリーとウォルフィス達を苦しめたが、階下からゴリアーデの放った精霊雷の槍に貫かれて絶命した。彼女の想いは後にユフィンリーからボルゾンへ伝えられたが、届くことはなかった。
バルゲス・ゴルト・グリディアム
声:むらさきヒカル/遠藤大智
ライカと契約するリカントラ形態の中級精霊。狸と人を合せた様な姿を採る。豊富な戦闘経験を持った精霊だが、いかにも小悪党といった性格をしている。精霊雷で作った幻影で身を包んで二足歩行の狸(信楽焼の狸が近い)の姿を偽装し、ダングイスの契約精霊と偽って学院に潜入した事もある。その際にコーティカルテにより「タヌキモ(タヌキモドキ)」という渾名を付けられる。無限鍵盤を巡る攻防戦でレイトスとエレインドゥースによって滅殺される。
サモン・サーギュラント
声:菱田盛之/岐部公好
後期<嘆きの異邦人>で三強とされる神曲楽士の一人。脂ぎった小太りの中年親父で、他の2人と違い見た目は温厚そうだが決して善人ではない。黒いサングラスをかけている。「再奏世」においては、<虚空連鼓>を担当する。再奏世の最中、世界の種子に取り込まれて死亡。
イアリティッケ・シン・ゴルオット
声:甲斐裕子/悠木碧
サモン・サーギュラントと契約するフマヌビック形態の上級精霊。非常に巨大な蝶の様な羽根を持ち、ゴスロリ風の衣装を纏っている。幼く残忍な性格をしており、人間は解体すると楽しい玩具くらいにしか考えていないが、なぜかサーギュラントには懐いていて、彼が世界の種子に取り込まれた際にはボルゾンに怒りを向け逆らおうとしたほど。三強の契約精霊の中では最も強く、単純なエネルギー量だけなら始祖精霊であるコーティカルテにも匹敵するほどの破格の強大さといわれる。だが、それゆえに常に力押しで全てが片付いていた為、力の使い方自体は非常に大雑把で拙い。再奏世の最中、世界の種子に取り込まれて消滅。
アニメ版では最後まで生き残ったがボルゾンが敗れた後サモンが手の震えが止まらないと言ったところ抱きついて一緒に海底に沈んでいった。精霊なので生死は不明。
イツキ・エイヤーズ
声:辻井健吾/佳月大人
後期<嘆きの異邦人>で三強とされる神曲楽士の一人。紳士然とした風貌をしているが、その口調は丁寧ながらもケレン味に溢れている。奏世楽器を得るためにストリートチルドレンを利用し、各地で爆発テロを起こし、用済みとわかるとあっさり切り捨てる冷酷さを持つ。「再奏世」においては、<永劫並弦>を担当する。再奏世の最中、世界の種子に取り込まれて死亡。
アニメ版では世界の種子に取り込まれることはなく、気づかぬ内に見えるべきものが見えなくなっていたと悟り、それでも「テロそのものには意味が在った」と言い残し、海底に沈んでいった。
ゴリアーデ・ドゥナン・ムオンダ
声:菱田盛之/杉崎亮
イツキ・エイヤーズと契約するリカントラ形態の上級精霊。筋骨隆々な人の体躯に鳥面の頭を持つパワーファイター。見た目通り力押しが得意な反面、思考が単純で搦め手に弱い。再奏世の最中、それを阻止しようと戦うウォルフィスを排除するため諸共にドミティエムによって貫かれ、その攻撃の威力の大半を受けて真っ二つになり消滅。ゴリアーデが盾になっていたおかげでウォルフィスの方は瀕死の重症で留まり、かろうじて消滅を免れた。
アニメ版ではドミティエムからの攻撃は受けておらず、逆に自ら放った精霊雷の槍が階上にいたライカを貫いた。
ウコン・タリヴァーナ
声:すずきまこと/吉田聖子
後期<嘆きの異邦人>で三強とされる神曲楽士の一人。花魁言葉で話し、見た目通りの享楽的な性格の毒婦。「再奏世」においては、<至極吹管>を担当する。再奏世の最中、世界の種子に取り込まれて死亡。
アニメ版ではライカと仲が悪く、嫌味ばかり口にしている。最後は世界の種子に取り込まれることはなく、第二次<嘆きの異邦人>動乱は楽しかったと言い残し、海底に沈んでいった。
ドミティエム・オド・ニイェン
声:新田祐一/金光宣明
ウコン・タリヴァーナと契約するフマヌビック形態の上級精霊。見た目は鎧を着た武人風。ゴリアーデとは対照的な技巧派で、その戦闘技術はコーティカルテやヤーディオにも匹敵する。刀使いであり、刀に精霊雷を纏わせた防御困難な一撃を放つ。大儀のためになら自身をも含めた犠牲をなんら厭わないという考え方を持っており、状況によっては仲間であろうとも平気で切り捨てる。再奏世の最中、世界の種子に取り込まれて消滅。
アニメ版では、当初鉄仮面を被っていて顔は見えなかったが、11話で素顔をさらしたのち、エレインドゥースの渾身の精霊雷攻撃を受けて一足早く消滅している。

[編集] アニメ版のみの登場人物

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

[編集] 第1期

ミサキ
声:-/成田紗矢香
メニス帝国の皇女。離宮解体に際し、そこに残されている祖母の遺品を取りに行くか迷っていた際にフォロンと出会い、解体のための発破に巻き込まれたところを、フォロンとコーティカルテによって救われている。
その後トルバスを訪問し、フォロンたちに案内を頼むなどの付き合いがあるが、二人は彼女が皇女であることを知らないらしい。
カレン
声:-/みづき
ミサキ付きの侍女。ミサキとフォロンたちが知り合った件の後、皇帝に直接コーティカルテのことを報告している。
ミサキの父
声:-/乃村健次
』時代におけるメニス帝国皇帝。15年前の第一次・嘆きの異邦人動乱において、戦場でコーティカルテに殺されかけた事があるらしい。
マウラ・エレイン
声:-/渡辺明乃
精霊に覗きに遭っているとツゲ事務所に依頼をしてくる。精霊に対する偏見があったが、事件後はそれを克服している。
セイロウ枝族の中級精霊
当初は覗きの犯人だと思われていたが、実際は過去の契約者の面影を求めてマウラの部屋(特にかつて契約者がよく座っていた椅子)を見ていただけ。実際の覗き魔はエルベリオだった。現在ではマウラと一緒に生活している。
アカツキ・ディーレン
声:-/小野大輔
かつては登録していたが、現在は腕利きとして知られるモグリの神曲楽士。主制楽器はショルダーキーボード
屋敷が火事に見舞われた時に唯一の肉親であった妹・マデリーヌと死別。その際のとある出来事から、メイルリートも含めてあらゆる精霊を信用していない(ユフィンリー曰く、信用していないだけでなく、憎んでいる)。真の姿になったコーティカルテを「紅の殲滅姫」と呼ぶ。沈没船から荷物をサルベージする仕事でツゲ事務所と敵対して後、度々衝突する。
フォロンたちとの対決を経て「真実」を知り、その後にはトルバスを襲った大事件の解決に密かに協力していた。
メイルリート・ルル・ウルクハウレン
声:-/能登麻美子
アカツキ・ディーレンの契約精霊。羽根を展開した様子からは若干分かりづらいが、六枚羽根の上級精霊(第二話終りの次回予告及び公式サイトの紹介文より)。過去の一件から精霊を全く信用しなくなったディーレンに今も自分はディーレンの道具だと語り、絶対服従しているが、実際には彼の神曲はメイルリートには届いていなかった。
スズナ・ベルネチカ
声:-/藤村歩
新米の神曲楽士で使用楽器はフルート。最近どこかに出歩くことが多いコチーノのことを気にして、先輩であるツゲ事務所に相談にやってきた。後にクレメンサ島での事件の現場に居合わせた時には、アーティスト系の楽士として売れるようになってきており、『コチーノのために』という曲を演奏していた。
コチーノ・ルビ・スティルマーネ
声:-/水沢史絵
スズナの契約精霊。4枚羽根。かつてはヨキオ・レニーヴォの契約精霊であったが、自分からそれを解消している。スズナの身の安全を盾に脅され、隠れてヨキオと逢っていた。
ヨキオ・レニーヴォ
声:-/白鳥哲
人気が落ち目の有名ロックバンド『ヘルバウンド・ハーツ』のボーカル。神曲楽士でもあり、以前コチーノと契約していたが、愛想を尽かされて契約を解除された。
彼女を取り戻そうとしてディーレンを雇うが失敗、その後は服役したらしい。バンド名だけは後に小説『リライアンス・ブラック』に登場した。それなりに根強いファンの居るバンドのようだ。
ヤムナ・ドーソン
声:-/木下尚紀
トルバス神曲学院時代のフォロンの同級生。現在は運送会社に勤務しているが、独立したいと思っているらしい。
間違って送られてきた荷物が原因で謎の黒服二人組に追われ、ツゲ事務所に逃げ込んできた。
カトリ・オルファン
声:-/越田直樹
トルバス神曲学院の学生。学院のバルコニーでプリネシカに告白する。
使用する楽器はフルートで、現在のところプリネシカの身体の秘密を知る数少ない人物の一人。
ザーレ
声:-/藤本譲
職場の同僚に裏切られて神曲楽士を廃業し、専ら精霊のために神曲を作曲する、老作曲家。
テラト・テルミン
声:-/飛田展男
ヤマガ音楽研究所の所長にして天才研究家。神曲楽士の要らない全自動単身楽団〈カウンターフィット・レインボー〉を開発するために、フォロンたちに協力を求めていた。
画期的な発想のもとに開発を続けていたが、交通事故で急逝する。
クリスタ・フォノ・ヨルカンディア
声:-/遠藤綾
テラト・テルミンの遺志を継ごうとする上級精霊。テルミンの死後、〈カウンターフィット・レインボー〉を使用して、身を削って神曲を歌い続ける。
キダリオ工作員の暗躍によって引き起こされた大事件の折、その解決のための中心となった。

[編集] 第2期

キヅマ・オーソン
声:-/高岡瓶々
メニス帝国海軍中尉を務める男性。レイトスと面識があり、奏世楽器の実在を知る数少ない人物の1人。テロによる混乱でまともに機能しない帝国軍の輸送機で、フォロンたちを<嘆きの異邦人>本拠地である廃棄された石油プラントまで送り届けた。レンバルトには小型の爆弾を渡していて、結果的にゴリアーデにとどめを刺し、ライカを倒しユフィンリーを救う一因となった。


  1. ^ 神曲楽士として大成するようにとの願いが込められているとも語られている。
  2. ^ フォロンにトルバス・スピリット・フェスタでの神曲演奏が依頼された際、それを拒否するコーティカルテに対し「我々にもっとフォロンを」をスローガンに他の精霊達による労使交渉じみた抗議活動が行われた。
  3. ^ ポリフォニカ世界を奏造したその時から生き続けている。
  4. ^ 普通の楽士の様に労働力として扱うだけでなく、群体化(それに伴い下級精霊群の知能も格段に向上)や広域情報ネットワーク化といった、人間が知らない――もしくは出来ない――様な特殊な扱い方もできる。
  5. ^ 絵が上手い事にちなむのか特殊な趣味(いわゆるBL)を持っており、レンバルト×フォロンという構図が現在気になっている模様。
  6. ^ サリエルは最新型や高性能機方面。ユフィンリーはアンティーク方面(ただし、神曲楽士としての仕事に用いるのは携帯性を重視した最新型)。
  7. ^ 人間としてのシダラ・レイトスは、第一次<嘆きの異邦人>動乱時にクチバ・カオルの打倒と引き換えに死亡している。
  8. ^ 他にはスノウドロップやリシュリーがコーティカルテを姉と呼んでいる。
  9. ^ アニメ第2期8話では、彼女自身とレイトスが手を合わせた状態で、それまで放っていたのよりも遥かに強力な精霊雷を放っている。
  10. ^ 以前は同級生だったが、進級できず一度退学している。
  11. ^ 体調すら元通りになる。
  12. ^ ラシュドージアとは親娘の様な関係だったようだ。
  13. ^ メディアによって上級精霊なのか中級精霊なのかハッキリしなかったが、クリムゾンS第2巻で榊一郎により上級精霊と決定された。
  14. ^ クラト工業も資金調達の手段でしかなかった事が「赤」の作中で語られている。
  15. ^ ヤーディオ戦の時とそれに続くコーティカルテ戦の時は、発電所に閉じ込めた大量の下級精霊群から無理やり力を奪って能力を増幅した状態だった。
  16. ^ 過去~現在までの契約者の中では二人目となる(最初の契約者も女性楽士)。フォロンは三人目の契約者にして初めての男性楽士。

[編集] ホワイト・シリーズ

[編集] メイン・キャラクター

スノウドロップ
声:喜多村英梨/-
」の主人公。ポリフォニカには存在しない曲を多数知っている。現在、「巫女姫」の最有力候補として事情に詳しい者達から注目されている。その正体は、9歳の頃に愴想楽器「エターナル・ホワイト」の担い手として、地球からポリフォニカ大陸へと召喚(誘拐)された異邦人。地球では、天才少女音楽家、東洋のレディ・モーツァルトと呼ばれていた。本名はシラユキ(白雪)・トオノだが、記憶喪失の為スノウドロップと名乗る。記憶が無い事と長い間音楽から遠ざかっていた事で、神曲楽士候補となったにも関わらず未だ楽器を上手く扱えない。しかしその才能は確かなもので、最初の頃は記憶の奥底に残る地球の歌曲を歌い、扱いきれなかったエターナル・ホワイトに代わりその歌声をもって神曲を奏でていた。
かつてブランカが行なった無茶な召喚の際のひずみで記憶を失い、彷徨っていた所をプリムローズに拾われ名前をもらう。それ以来、グラナード公爵家のメイドとして彼女と姉妹のように育って来た。特技はお隣の元軍人から習った剣術で、怜刀「ささめ」を手にプリムローズをいつまでも守ろうと誓っていた。しかし、プリムローズの中央精霊島学院への入学をかけた選考会の場にて、ブランカの推薦により神曲楽士候補として自分自身も学院へ通う事になってしまう。その事自体は喜ばしい事ではあったが、スノウドロップ自身は神曲楽士になる気は無く、また素人である彼女が選考会も経ず学院へ通う事に対しての強い反発が起こり周囲から孤立してしまう。そんな中、消滅しかけていた下級精霊の「雫」を救い精霊契約した事と、その後の彼女との悲しい別れを経る事で、自ら神曲楽士になろうと強く志すようになる。
キネティックノベル「神曲奏界ポリフォニカ 3&4話完結編」で、白の始祖精霊としてブランカを伴って登場。これはスノウドロップ本人なのか、それとも姿形が同じだけの全く別の存在なのかなどの詳細は一切不明。ホワイト・シリーズの核となる事だけに、物語が完結するまでは全てが完全に謎。第二次<嘆きの異邦人>事件が終わった後、ブランカと共にサンテラ・ボルゾンと奏世楽器を世界の何処かへと運び去っていった。その後、まぁぶる2の『どらんく・くりむぞん』に、人手不足の旅館の手伝いをする形でブランカと共に登場している。TVアニメ一期の最終話に、台詞は無かったがほんの一瞬だけ出演している。
エリファス=ブランカ=アルビオーナ
声:緑川光/小西克幸
スノウドロップの契約精霊にして、幼い白雪を異世界へと召喚(誘拐)した当人。梅干を好む白の聖獣で、コントラバスエターナル・ホワイト」の化身。狼型のベルスト形態が本来の姿。アニメ第一期には、ほんの僅かだけ出演している(こちらはスノウドロップとは違い、一応台詞があった)。
スノウドロップにセクハラ発言をしたりして何かとからかうが、その実強い想いを彼女に寄せている。しかし、白雪を召喚してその人生を狂わせた事に対して罪の意識を抱えており、彼女が復讐を望むなら殺されてもいいと考えている。
かつての主エターナリアの事を今でも一途に想っているが、そのエターナリアを他ならぬ自らの手で殺したとされる。過去にエリュトロンの片目を奪っており、彼にとって激しい憎悪の対象となっている。アンジェロ・アンジェリカと契約していた当時は漬物を嫌っていたが、彼らとの今生の別れをきっかけに漬物を食べるようになった。
ツクヨミ
声:水野愛日/-
「雫」に似た容姿を持つが、性別は女ではなく男の下級精霊。スノウドロップの歌により生まれた精霊で、彼女の3番目の契約精霊。身長は30cmほどで、普段はスノウの肩に座っている事が多い。その口調はべらんめぃ調で、何かとブランカと張り合おうとしてよく喧嘩している。神曲で精霊を誕生させるなど普通では到底ありえない出来事であったため、スノウドロップは始祖精霊や他の聖獣達、学院長などの「巫女姫」探索を主導している者達に注目される事になった。
プリムローズ=グラナード
声:栗原みきこ/-
「赤のグラナード」、「鮮血の旋律士」と称されるコランダム五聖家の一つ「グラナード公爵家」の令嬢。エリュトロンの契約者で、彼は「炎帝の娘」と呼ぶ。幼い頃からスノウドロップと姉妹のように育っており、彼女に対してあらぬ感情を抱いている百合少女。ヴァイオリン奏者で、使用する楽器はグラナード家に伝わる名器「炎のデキャンタージュ」。だがピアノも同時に習得しており、そちらの腕前も優れている。好物は桃まん。精霊島学院に入学後、神曲楽士としての腕前は順調に磨きが掛かっており、試験ではボウライを桃まんの形にして従わせ、デイジー&ピースのペアに危なげなく勝利している。現在、シダラ家の次男ハーミット・シダラと婚約している。
優雅な立ち居振る舞いと誰にでも優しい態度を取るが、実は強い依存心を持っている。しかし、彼女の両親は側には居てくれず、周りの人々にも心から自分を必要としてくれた者が居なかった為、常に孤独感に苛まれて来た。そんな中スノウと出会い、唯一自分を必要とし常に側に居てくれる彼女に強く依存するようになる。だが、ブランカが現れた事でスノウが外に目を向けるようになり、彼女が自分から離れて行ってしまうと考え始める。その事による寂しさと苛立ち、ブランカへの嫉妬と憎しみに付け込まれ、エリュトロンに心を操られしまう。そうしてスノウを殺して独占すべく戦いを挑むが、全てが終わった後2人で語り合い心情を吐露し合った事で、お互いの思い違いに気付き仲直りをした。その後は「黒い」面を隠す事が無くなり、より積極的にスノウを独占すべく行動するようになっている。
戦いに敗れたエリュトロンは逆襲を宣言して去っていったが、まだプリムローズとの精霊契約自体は解除されていない。しかもプリムローズが抱える闇も人知れず深まってきており、神曲で「精霊」とは違う「死霊」を呼び寄せたり、まともな精霊を逆に苦しめるなど、不穏な気配がより一層強まっている。
デイジー=ベルンシュタイン
声:山本彰子/-
「黄昏の旋律士」と称される五聖家の一つ「ベルンシュタイン伯爵家」の令嬢。フルート奏者。目立ちたがり屋で少々我が侭な性格。プリムローズの遠縁の親戚にあたり、”自称プリムローズのライバル”だが、当の本人には相手にされておらず空回り気味。いわゆるツンデレで、好意を持っている相手でもなかなか素直になれない。スノウの事を最初は嫌っていたが、様々な衝突を経て徐々に仲良くなって来ている。
ピース
声:粕谷雄太/-
デイジーが契約している中級精霊。元々はデイジーの母親の契約精霊で、ベルンシュタイン家の血と共に受け継がれた音楽を好んで契約している。気弱な性格で、いつも表向きはデイジーに邪険に扱われている。だが、どんなに邪険にされても決してデイジーを嫌いにならず、そこには彼女に対して契約主以上の感情を抱いている様が垣間見られる。
主要キャラクターだが「ピース」以上の名前が明かされておらず、何らかの秘密が隠されているらしい(友人であるアストレイヤは、ピースの名を呼ぶときに「パ……」と言いかけている)。
ジョッシュ=ユウナギ
声:小橋達也/-
スノウ達の年上の同級生で、クラリネット奏者。スノウドロップの数少ない友人の一人。サラサ・シンラは大切な幼なじみにして婚約者。性格は穏やかで優しく、高い神曲楽士としての才能を持っているのだが、リシュリーの妨害で一度も精霊と契約出来た事が無いため、周囲の者からは落ちこぼれのダメ楽士と見られている。七楽門の一つ火のタタラ家の分家筋であるユウナギ家の出身で、両親の死後に後継者の居ないタタラ家と養子縁組をした。だが、後継者問題における他家との複雑な事情もありまだタタラ姓は名乗らせてもらえていない。
子供の頃は体が弱く、その療養のために山奥の別荘に来ていたところで一体のボウライと出会う。そのボウライの正体はリシュリーであり、初めての友人として仲良くなるものの、人間への怨讐が晴れたリシュリーは消えてしまう。しかし、悲しみに暮れながらもその時の思い出を胸にひたすら修練を重ね、遂には独力で精霊島学院へ入学できるまでになった。
その後、相変わらず精霊と契約出来ないのを克服しようとトライアルを続けていた中、ようやく物陰から自分を見つめるリシュリーの存在に気付く。かつての別れから十数年ぶりの再会だったのだが、全く違う存在になっているため当然その事に気付ける筈はなく、リシュリーが逃げだしてしまったことで契約には至らなかった。その後エリュトロンとの戦いでリシュリーのことを思い出し、彼女と共にあることを選ぶが、リシュリーが望むのがジョッシュの神曲ではなくジョッシュ自身であった事から、彼女が自らの神曲も望むまでは契約しないと誓った。現在は、義父に抱いていたわだかまりも解け家の問題が少しは好転した一方、サラサ・リシュリーとの三角関係で更なる苦難を背負わされている。
リシュリーティンク=ロザ=アメティスタス
声:及川ひとみ/-
始祖精霊の一柱で、夢と高貴を司る紫の女神。愛称はリシュリーだが、メリディアは「雷娘」呼ばわりする事もある。八柱の末妹で、他の七柱を姉様たちと呼ぶ。とてつもなく内気な性格だが、コーティカルテに勝るとも劣らないほど嫉妬深く独占欲が強い。思い込みが激しく「愛は盲目」を地でいっている節があり、思い詰めたら周りの迷惑を全く省みず暴走するという、コーティカルテとはまた違ったタイプのエキセントリックな面を持つ。
スノウ達の時代より200年前、契約主だったマーヴェラス・キーラを殺され、復讐心に猛り狂い人間そのものを根絶しようとして7人の姉達に封じられた。その後、長い時を経て精神だけがボウライとして封印の外に出られ、そこで幼いジョッシュと出会う。その運命的な出会いが人間への憎しみに曇ったリシュリーの目を覚まさせ、再び封印の外へと彼女を解き放つ。解き放たれたリシュリーはジョッシュと契約すべく世界中を探し求め、ついに十七歳の青年に成長した彼を見つけ出したのだが、内気な彼女は声を掛ける勇気が出ず、以降数年間に渡ってストーカーをすることになる。その間、彼に近づく異性及び精霊を尽く陰から追い払っていたために、ジョッシュは選考会に四度も落ちて周囲から落ちこぼれ扱いされるようになってしまう。だが、その事に心中で謝りつつも実はあまり反省していない。基本的に傍迷惑な人物だが、ジョッシュへの想いはマーヴェラスの時以上であり、契約にこそ到らないものの徐々に関係は深まって来ている。だが、サラサの存在が事態をよりややこしいものにしている。
ナノポニート=リュシオル
声:門脇舞以/-
謎の新入生。無口・無表情でミステリアスな雰囲気をもつ。スノウが学校を案内したのが縁で、学園祭の出し物も一緒にやることになる。その正体はレブロスの端末であり、プリムローズに近づいたのも「炎帝の娘」である彼女を200年前の過去に送り出すため。
レブロスの意思の総意で、事件の後もスノウドロップたちを観察するために後輩として精霊等学院に残った。

[編集] 中央精霊師学院

ミストラル=エコンバート
中央精霊島学院学院長。五聖家の一つ「エコンバート家」の出身で、戦いによる大怪我で腕の筋を痛め神曲楽士ではなくなった。だが、楽器を作る腕はここ百年で屈指の才能を持つ。「携帯型」単身楽団の設計者。ここ最近、自分が自分でなくなるような感覚を抱いている。
クラウディ=ロナ=フォーティクル
ミストラルの契約精霊で中央精霊島学院副学長。神曲が奏でられなくなったミストラルと、今でも契約を続けている変わり者。ミストラルの神曲が聞けなくなった代わりに、彼が作った楽器によって奏でられる神曲を楽しみとしている。
ミナギ=クロード
天才的な作曲家と言われ、精霊島学院に編入生としてやってきた。誰も聞いた事の無いような音楽を奏でると巷で評判になっている。孤児だったが、その素養を見出されて音楽家クロード男爵の養子となった。だがその正体はスノウと同じ異邦人で、彼の奏でる楽曲は全て地球で名曲と呼ばれ親しまれたものである。本名は「ミナギ・シンヤ」で、日系ドイツ人。
表向き人当たりの良い人格者を装っているが、その本質は他人を見下し自分より優れた者を認められないという性格。かつて幼い白雪に苦汁をなめさせられた過去があり、その事を恨んでいる。白雪の存在で一度は音楽の道を見失う程追い詰められたが、白雪がスランプとなり一切音楽を奏でられなくなった事で、かろうじて自身を取り戻し踏み止まった。その後、苦しむ白雪を見続ける事で今までの溜飲を下げようとしたが、彼女が神隠しに会ったことでその願いは叶わないものとなる。エリュトロンの策でポリフォニカ大陸に召喚されたが、神隠しにあったはずの白雪が記憶を失って自分の前に現れたことで、今度は自らの手で彼女を苦しめる機会を得る。契約精霊のセイレーシアと共に、記憶の無いスノウを騙し、復讐に邪魔なブランカと引き裂くべく策謀を巡らせる。
戦いが終わった後、ポリフォニカ大陸で得た全てを自ら捨てて元の世界へと帰還した。だがそのことで、本当は手にしていた「心の底から欲しかったもの」を自ら手放してしまった事を理解し絶望する。しかし同時に、最後の最後に自分に残った唯一つのもの、「音楽」だけは今も昔も変わらず常に共にあったのだという真実にも気付くのだった。
セイレーシア=リム=キアロレディ
ミナギの契約精霊。美しい人魚の姿をしている上級精霊。ミナギを愛しているため、どのような無茶な命令でも従う。その正体は、大昔に契約楽士により対精霊目的で調律された「精霊兵器」であり、己の命を削ることを代償に「精霊に対して脅威となる神曲」を歌う事ができる。
セイレーシアの嘆きの歌声は地球にまで届くようで、いわゆる『ローレライの魔女』として知られていた。その歌声が偶然ミナギに届いた事で2人は出会うことになり、彼と共に在りたいという想いをエリュトロンに利用されてしまう事になった。戦いが終わった後、元の世界へ帰還しようとするミナギを追って弱った身体で「異界の門」に飛び込み、世界の壁を越えられず消滅してしまった。
ミノティアス・オロ・バーリスタン
声:クレジットに無いので不明/-
精霊島の森の主で、始祖精霊や聖獣達とも知り合いの旧い中級精霊。高い戦闘能力を持ち、水牛型のベルスト形態を採っているまさに「闘牛」。その外見に似合わず、生真面目で義理堅く繊細で、面倒見の良い性格。この時代では二足歩行を練習中だが、「」の時代では半人半獣のリカントラ形態を採れるようになっている。牛にも関わらず、プロムに出てダンスを踊ることが夢。聖クラスト王国の傭兵精霊をしていたこともあったが、王国の滅亡と共に精霊島に移り住んだ。
「赤」の時代には既に精霊島は無く、ヤワラベの精霊発電所と業務契約しそこに警備員として常駐していた。だが、ヒューリエッタとの戦いに敗れ、警備員としての職務を果せなかった事に責任を感じ辞職している。その後新たな警備会社に所属し、通常はノザムカスル大学の警備員をしている。そのため学生達にも顔が広い。現在はトルバス・スピリットフェスタでの警備任務の為、ホライズンへと派遣されている。
ランディ=シンラ
昔からジョッシュの事を目の敵にしているシンラ家の嫡男。サラサの弟だが、厄介者のサラサの事をもう家族とは思っていない。自信過剰で嫌味な性格をしており、自身をダンテの生まれ変わりだと思い込んでいる。再建された単身楽団の奏者を担っており、父親の野心に乗って不穏な考えを巡らせている。
ジャクリーン=クラウザー
五聖家の一つ「クラウザー伯爵家」の令嬢。ランディと良く一緒に行動している。高飛車で嫌味な性格をしており、スノウをいじめているグループの中心格。

[編集] 地上の登場人物

ルーカス=スタンヤード
グラナード家に仕える執事で、見た目は人間そのものだが実は精霊(精霊としての名前は不明)。愛称ルーク。みなしごのスノウにとっては兄でもあり上司でもある様な存在。精霊でありながら人の真似をして暮らす「時の谷」の出身者で、グラナード家に伝わる大時計の音に惹かれて執事として仕えるようになった。プリムローズが生まれるよりずっと以前からグラナード家に仕えており、彼女を自分の子供のようにも感じている。
タタラ=オキツグ
現タタラ家当主で、ジョッシュの義父。扱う楽器は「冷泉(れいぜい)」という名の横笛。表向きは落ち着いた雰囲気を漂わせる厳格な人物だが、実際の中身は少々ひょうきんで子煩悩な人物。ジョッシュ、サラサ、リシュリーの関係をそれとわかった上で炊き付けて余計ややこしい物にした張本人。ジョッシュの事をストーカーするほどに溺愛しているが、不器用過ぎてどう接していいのかわからないために今までは表向き素っ気ない態度を採っていた。行き場を無くしたサラサを使用人として手元に置いて、彼女が神曲を学ぶ手助けをしている。精霊島でのジョッシュの動向を知るために専門の調査員を雇っており、それだけに飽き足らずサラサを派遣してミノティアスとの間にパイプを築いた。
サラサ=シンラ
勘当されたシンラ家の長女で、ジョッシュの幼なじみにして婚約者。ハープ奏者。元々は快活な性格で、幼い頃はランディにいじめられていたジョッシュを庇うたった一人の人物だった。しかし、事故で左目の視力を失い顔に消えない傷が残ったことで外に出る事が無くなり、消極的で陰気な雰囲気を漂わせるようになっていた。そして神曲楽士への道も断念した事で、シンラ家では役立たずの厄介者扱いされるようになる。しかし、ジョッシュと再会した際の事件を通じて再び前向きさを取り戻し、現在はタタラ家の使用人をしながら一度は断念した神曲楽士への道を再び歩き出している。
神曲楽士の力を広く人のために使うということを考えており、ジョッシュがタタラ家当主となった際に彼をプロデュースするという目標を持っている。
アストレイヤ=アレス=アルマドゥーラ
デイジーの母であり『パーフェクトレディ』の異名を持っていた、マリーゴールド=ベルンシュタインと契約を結んでいた上級精霊。ピースより若干暗い色の蒼い髪をしている。マリーゴールドの熱狂的な信奉者であったが、彼女にとっては『二番目』だったらしい。同じくマリーゴールドの契約精霊であったピースとも旧知の間柄であり、現在二人の間には何か秘密がある様子。
マリーゴールドと同じように神曲を演奏できないデイジーに落胆していたが、現在は一先ず見直して彼女が自分の惹かれるような曲を演奏できるようになるのを待っている。
ウォルフォス=シンラ
タタラ家とは宿敵関係にあるシンラ家の現当主。軍との繋がりが強く、自身も歴戦の傭兵として神曲楽士の一個師団を率いている。野心が非常に強く、一度は失われたシンラ家の「賢者の石」と抹消された筈の「単身楽団初号機」に関する文献を何処からか手に入れた事で、不穏な考えを巡らせる様になる。厄介者のサラサをタタラ家に嫁がせる事で少しでも役立たせようとしたが、サラサに裏切られ単身楽団と賢者の石を失いそうになったため追放した。
サンテラ=フブキ
七楽門筆頭のサンテラ家現当主。サンテラ家初の女性当主。
ハーミット=シダラ
シダラ家の次男でプリムローズの婚約者。

[編集] 『炎帝の紋章』編

マーヴェラス=キーラ
声:野田順子/-
200年前の精霊島学院の学院長。聖クラスト王国出身。切れ者で学院のためには命すらいとわない情熱家だが、弟のパリアを溺愛しており彼の前でだけはデレデレになってしまう。男装の麗人と噂されることも。リシュリーの最初の契約者で、ジョッシュを除けば彼女がもっとも心を許した人間。クラスト政府にスケープゴートに選ばれ、戦争責任を押し付けられ処刑されてしまう。この事がリシュリーに人間への絶望と怒りを与え、大虐殺の引き金となった。
パリア=キーラ
声:高橋裕吾/-
明るくサバサバした性格のマーヴェラスの弟。聖クラスト王国出身。200年前の学院の生徒で、2年の監督生。身体が徐々に硬直する謎の病にかかっており、脚が不自由なため杖をついている。タイムスリップしてきたスノウ達を暖かく迎えてくれる。しかし、スノウたちがタイプスリップした原因は実は彼自身にあり、指に痺れが来て楽器を弾けなくなった彼に代わって別の演奏者をエリュトロンが求めた事、そしてレブロスがそれに協力したのが事件の全ての始まりであった。
かつて健康だった頃は家業を継ごうとしていたが、ダンテの宿主であったため人生を狂わされてしまう[1]。その後中央精霊師学院へと進学し、エリュトロンの協力の元に精霊島の秘密を得て、人類初の単身楽団である巨大オルガン「単身楽団初号機」を製作[2]した。また、神曲「炎帝の紋章」をも作曲する。ここまでは誘導されたとはいえパリアの意思で行っていた事だったが、姉が殺された事で人間を憎み、遂にダンテによって完全に意識を乗っ取られてしまう。だが残り少ない命の最後で、スノウの説得に応じダンテを押さえ込んで自我を取り戻し、人生の最後だけはダンテの物ではなく自分の物として死んでいった。
アンジェロ=ガラントゥース、アンジェリカ=ガラントゥース
声:羽吹梨里/-
スノウドロップの居た時代より200年前に、ブランカと契約していた双子の神曲楽士。二人とも明るくてやさしい元気な性格。姉のアンジェリカのほうがややお姉さん風を吹かす。家が漬物屋ということもあり漬物が大好きで、学院の敷地内でも漬物を漬けていた。スノウドロップ達が過去へとやってきた事件が解決した少し後に、エターナリアが死に更にブランカまでをも失いかねない出来事が発生。その戦いの中で、世界が「白」を失ってしまう事態を回避するために、ブランカをその場から強制的に逃がし命を落とす。

[編集] 始祖精霊・聖獣

エターナリア=シーラー=クラリーテュレイス
始祖精霊の一柱で、再生と忘却を司る白の女神。八柱の中では長姉にあたる。既に消滅しているが、その時の出来事がブランカの心に影を落とし、今の精霊島と精霊の危機を招いている。性格は天然で、アンジェロ達に漬物石代わりにされていても全く気にしていなかった。しかし、人間達の戦争に彼女たち精霊が関わってはならないと考えており、達観した一面も持っている。再生と忘却を司る白の女神として、死ぬ間際のキーラ姉弟の魂を看取ったりもしていた。時が経てばいずれ新生するが、それはエターナリア本人ではなく別の新たな白の女神としてであると語られている。
リオネイル=(フラメル)=エリュトロン
声:竹本英史/-
赤の聖獣で、鮮血のハープシコードスカーレット・リーズ」の化身。竜型のベルスト形態が本来の姿。他に赤目の鴉の姿も採る。プリムローズに「巫女姫」とは逆の「炎帝」の素養を見出し、言葉巧みに誘導して契約する。既に縁は切ったものの、コーティカルテはエリュトロンの事を昔ながらに「フラメル」と呼ぶ。
何かの出来事をきっかけにこの世の全てを憎悪しており、自らの手で世界を滅ぼしたいと願っている。中でも己の片目を奪ったブランカを特に憎悪しており、その契約主であり自身に敗北を味合わせたスノウをも共に殺すべく暗躍を始めている。その目的は炎帝の復活であるとされるが、精霊達が忌まわしいものとする炎帝とはどういうものなのかは未だ不明。
始祖精霊との縁を切られたため柱名「フラメル」を剥奪されており、力の源である御柱(まはしら)を失ったため満足に力を使えないはずだったがダンテと契約し新たな力を貰う。愴想楽器「スカーレット・リーズ」も「煉獄」に封印されていたが、自ら召喚したミナギを利用することでその封印を破り、楽器を再び自らの手に取り戻す事に成功する。
キネティックノベルでは、ブランカに片目を潰される少し前の時期であるため両目はまだ健在。ダンテ復活のためクラスト王国を惑わし地上に戦争を起こした。また、レブロスの力で「炎帝の娘」であるプリムローズを200年後の未来から呼び寄せ、神曲「炎帝の紋章」を奏でさせて人間を滅ぼそうとした。
セイクリッド=メリディア=ポイニークーン
声:クレジットに無いので不明/-
夢を司る紫の聖獣だが、その正体はオカマ。たとえ、子供達に愛され大人気の「夢の精霊」だろうが、オカマ。ユニコーン型のベルスト形態が本来の姿。日蝕に合わせてラグ(マナガ)と共に精霊島に帰省している。その容姿は一見美しい女性にしか見えないが、よく見れば巨体であり、男である事が窺える。ブランカとは喧嘩友達。メリディアが現在の派手な格好をし始めたのは、昔の契約主であったネネとの約束を守っているため。
夢を見せることで忘れた過去の記憶を思い出させる力を持っているが、その方法は共に寝る事(注:添い寝)であり、提案されたジョッシュにしてもスノウにしても中々に抵抗が大きいようで実現はしていない。
ザフィア=クリューソー=イズゥムルート
翠の聖獣。必殺技が「超絶流し目」で、女の子をナンパしまくり自分の事を王子だとのたまう、メリディアに勝るとも劣らない変人。人間社会にどっぷりと浸かっている精霊で、暇さえあれば女の子とのデートに歌に芸術にファッションにと精を出している。リシュリーの事を「メルティ・ヴァイオレット」と呼び、数百年間に渡り執心中。オカマという存在を見下している事とリシュリーの件が合わさり、メリディアとは犬猿の仲。
レティアコール
始祖精霊の一柱で、黒の女神。女神達の中でも特に情深く、根っからの世話焼き。本編には名前以外未登場。長煙管を銜えており、それがトレードマークにもなっている。「白」の時代では、人間は出入り禁止の精霊専用ペンションをラグ(マナガ)と共に営んでいた。なぜか圧倒的に逆らえない雰囲気を持っており、聖獣全員から怖れられている。「立っている者は女神でも使え」という考えの持ち主で、エレインドゥースすらそれに逆らえず留守番をさせられた。「黒」の時代にどうなっているのかは不明。現在のところマナガが彼女の言葉を思い出す以外には殆ど語られていない。また、トルバス都立神曲博物館の精霊島模型に配置されたレティアコールは意外と似ている(ゾーラステリアは金ピカすぎるらしい)。


  1. ^ 謎の病気にかかった理由は、神曲以外の道へと進もうとしたため。ダンテの運命がその選択肢を断つために病気にした。
  2. ^ 現学院長のミストラル・エコンバートは人類初の「携帯型」単身楽団の設計者。

[編集] ブラック・シリーズ

[編集] メイン・キャラクター

マチヤ・マティア
声:浅井清己/茅原実里
」のヒロインで、ルシャゼリウス市警精霊課警部。単身楽団を用いず、ブルースハープのみで神曲を奏でられる天才的な神曲楽士。無口で感情の起伏の少ない淡々とした振る舞いを普段はしているが、それは表面上のものであり、心を開いた相手の前では歳相応の少女らしさを覗かせる。しかし滅多に他人に心を開かないため、現時点ではマナガとシェリカにだけしかそうした素振りを見せない。
マナガとの出会いは精暦1001年の夏。100人以上の死者を出した飛行機墜落事故の最中[1]。それまでは将都セレンダで生活していたが、6歳の時に病気で父親を、11歳の時に交通事故で母親を失う。このとき交通事故を起こした犯人は逃走し捕まらなかったが、そのことで後にマティアは自らの過去と向き合うことになる。
母親の葬儀が終わった直後に喪服のまま叔母(かなり人格に問題のある人物だったと語られている)によってセレンダから連れ出されトルバスへと向かっていたが、その道中に飛行機事故に逢った。たまたまその場に居合わせたマナガがマティアを救出した事により一命を取り留めたが、背中には事故で負った大きな傷跡が残っている。その半年後、12歳の時にマナガとマティアは精霊契約を結び、15歳の誕生日を迎えてすぐに楽士警官となった。その神曲は天性の物である。また、かなりの努力家でもあり楽士資格は独学で習得し養成学校には通っていない。だがその代わりに、扱える楽器はブルースハープのみで単身楽団を含めた他の楽器は一切扱えない。
自身が単身楽団を持たず、相棒が単身楽団(のケース)を持ち歩いているため、初対面の人間には精霊と間違えられることもある。
なぜかは不明だが、「アドレイション・ブラック」で突然マナガと同じように彼女の目が黒く変化している[2]
腰まで届く長い黒髪に、大きな黒眼、黒のワンピースに靴、靴下……と、普段は黒尽くめに統一されている。この黒尽くめの服だが、これはもともとは母の葬儀の際に着用していた喪服であり、15歳のときマナガと契約して以降 着続けている。ただし、非番の日や自宅内では黒以外の明るい色の服を着用することもある。トレードマークである黒のケープはマナガからの、唯一色彩のある赤いリボン・タイはシェリカからのプレゼント。
マナガリアスティノークル・ラグ・エデュライケリアス
声:大塚明夫/小杉十郎太
通称:マナガ。「」の主人公で、ルシャゼリウス市警精霊課警部補。マティアの契約精霊で、黒の聖獣。外見は、身長2メートル半かつ筋肉質という見上げるような巨漢で、精霊には非常に珍しい無精髭を生やした中年男性というもの。更に、神曲支援を受けた際には右目が黒く変化し、3枚羽根という通常では存在しえないボロボロの羽根を出す。旧い精霊であり、過去にあった何らかの出来事による罪の意識を抱えている。羽根はその時に引き裂かれており、黒い右目もその時の出来事によるもの。中年男性の容姿は後に出会ったマティアが影響しているようだが、それ以前の容姿を失った理由はその出来事によるもの。「」の時点ではクールな性格の美青年の姿をしており、その当時の羽根は黒塗りの陶器に金粉をまきちらしたような艶をもつ6枚羽根だった。過去の出来事は未だ不明だが、マティアの神曲と出会った事で心を救われており、それが縁で彼女に契約を申し込んだ。
大柄でゴツい容姿ながら、性格は穏やかで基本的に誰に対しても腰が低い。血や殺害現場といったものが大の苦手で、ティグレアが行う検死に立ち会うなどの際にはかなり苦労している。普段は一人称は「私」だが、神曲支援を受けて本来の姿になると「俺」になる。知人以外は容疑者であっても「あなた」と呼ぶが、相手が犯人だと確信を持った際には、「あんた」とぞんざいな呼び方に変わる。
ツゲ事務所の面々とは様々な事件を通じて面識があり、特にユフィンリーはマティアに次いでこの世で最も信頼している楽士である。また、コーティカルテとも聖獣と始祖精霊としての旧い知り合い[3]
第1期アニメにも第7楽章でマティアと共に登場[4]。フォロンたちはマナガとマティアに会ったとき、殺し屋と勘違いしていた。第11楽章ではマティアと共にツゲ事務所にも顔を出していて、ユフィンリーたち事務所のメンバーとも対面していた。
大型拳銃を旧式の単身楽団のケースに入れて持ち歩いているため、初対面の人間には神曲楽士と間違えられることもある。また、精霊であるにも拘らず精霊雷を扱うのが苦手で、普通の精霊には難無くこなせる事でも滅多に成功しない。シャドアニの様に精霊弾を使うことはできないが、銃の腕前自体は人間の域を遥かに超越している[5]。警察主催の射撃大会で、優勝経験あり。
愛車は、クウォンタ・クルーガー4WDで、巨体なマナガでも乗れる大型車。もとは、クスノメ・マニエティカの夫の車だったらしいが、「メモワーズ・ブラック」の際にマナガが借りて気に入ったらしい。何度か破壊されているが、マナガのサイズに合う車がほとんどないので、その都度 買いなおしている。
トレードマークの黒い革コートはマティアからのプレゼント。また、拳銃を収納している単身楽団のケースは、シャドアニのかつての契約者であるフアニータの遺品を譲り受けたものである。
サジ・シェリカ
声:伊藤麻喜/-
マナガ以外でマティアが心を開く唯一の親友。金髪で、マティアと同い年の少女。明朗快活な性格。父親のサジ・デルウィッツはオミテック工業ミガナ研究所の研究主任だった。強盗傷害事件の犯人として父親が逮捕・投獄された後に、ヤグニ達から身を守るため孤児院「希望の家」を脱走して2年も浮浪児として生活していた。マナガとマティアに出会い、父の無実を晴らすよう依頼した。
現在は、マティアたちと同じアパートに住みトルバス神曲学院に通っていて、成績もかなり優秀。また、放課後はマレオミ楽器店でアルバイトをしているが、トルバス神曲学院は基礎過程1・2年はバイトを禁止しているので、校則違反となる。そのため、マティアとマナガ以外には秘密にしている。ちなみにマナガのことは「マナガのおっちゃん」と呼んでいる。
トルバス神曲学院に通っているため、特別講師であるフォロンやコーティカルテとも面識がある(彼女は時々、コーティカルテのことを「コーティ」と呼んでいる)。「アドレイション・ブラック」のエピローグで専門課程に無事進級している。
事件捜査に関する知識などは持ち合わせていないが、頭の回転は非常に速く、柔軟な視点から物事を見ることが可能なため、「リライアンス・ブラック」以降、マティア達に事件の解決を決定付ける非常に重要なことを気づかせている。名前の由来は精霊の古い言葉「スウェル・エイ・クーア」であり、「刺すほどに眩しい陽射し」を意味するという(名付け親は父)。
愛用のスクーターはピオゼイア社のウェスカ・PX200E

[編集] ルシャゼリウス市警察

シャドアニ・イーツ・アイロウ
声:石上裕一/-
ルシャゼリウス市警精霊課巡査部長。大柄で十字の瞳をしており、常にサングラスを着用している中級精霊。ミノティアスの知り合いの一人。精霊弾の名手で、自在にその威力を撃ち分けられる(十字の瞳をしているのは、狙いを正確に定める照準用に自らの身体を変えているため)。愛用の銃は、ヴァルサスP99自動拳銃(元ネタはワルサーP99[6]。刑事としては少々不安になるほど、細かい事を良く忘れる欠点を持つ。彼もまた、ツゲ事務所の面々とは事件を通じて面識がある。
現在は楽士と契約していない単独の精霊刑事だが、かつてはマルメ・フアニータという楽士警官の契約者がいた。数年前に殉職した彼女とは色々あったようで、彼が現在誰とも契約しようとしない原因となっているようだ。
マナガが持ち歩いている旧式の単身楽団のケースはシャドアニが譲渡したもので、フアニータゆかりの品でもある。
イデ・ティグレア
声:鴨ノ宮ゆう/-
ルシャゼリウス市警検死官。地下のモルグ(遺体安置所)が仕事場。離婚歴があり、結婚時の姓はサダメキ。 かつてノザムカスル大学付属病院に医師として勤めており、飛行機事故の後に入院していたマティアの主治医だった。マティアの退院直後に病院を辞職し、そのままルシャ市警の検死官となる。心を開くとまではいかないが、マティアが他人に対して張る壁が薄い人間の1人。
マティアからは未だに「先生」と呼ばれている(本人は、もう医者ではないから呼ばなくていいと言っているが)。
クスノメ・マニエティカ
声:藤咲かおり/阿澄佳奈
ルシャゼリウス市警本部受付の巡査。チャームポイントは頬のソバカス。旧姓をイデといい、イデ・ティグレアの実の妹。夫はクスノメ・リーンヴラッド。結婚式当日でも、緊急事態とあらば式より仕事の方を選ぶ職業人。そのため結婚式に遅刻しかけたが、マナガが精霊課特権で強引に現場から連れ出し、なんとか時間に間に合わせた。「レオン・ザ・レザレクター 2」ではレオンに口説かれるも、「夫を愛してますから」と言いあっさりと断る。
当初はモブキャラの予定であったが、作中では数行しか書かれていなかったにも拘らずBUNBUNがデザインを完成させたため、主要キャラの1人となったという経緯がある。

[編集] 事件におけるゲスト・キャラクター

コヅカ・ケイズニー
「オゾネ・クデンダル事件」の犯人。やり手の弁護士として名を馳せている。神曲楽士オゾネ・クデンダルの顧問弁護士だったが、過去に彼のコレクションの一つである「奏始曲の楽譜」を贋作とすり替えた事が発覚するのを怖れ事件を起こした。
オゾネ・クデンダル
「不世出の天才」、「楽聖の再来」と称される稀代の神曲楽士。契約精霊はニウレキナ。コヅカ・ケイズニーにより殺害される。神曲楽士としてだけでなく、芸術品などのコレクターとしても有名だったようで、その中に「奏始曲の楽譜」があったことが彼の運命を決定付けたともいえる。
ニウレキナ・ウク・シェラリエーテ
声:?/-
オゾネ・クデンダルの契約精霊。中級精霊で、319歳。オゾネ・クデンダルとは50年来の付き合いがあり、彼を男として愛している。ヤーディオとは自身が生まれたときからの付き合いであり、精霊弾の扱い方などの手ほどきを受けている親しい間柄。
ゴトウ・キルアラ
生体工学博士であるゴトウ・ヴァリエドの妻。半人半精霊。本名は不明で、サマリーノの研究所では六号と呼ばれていた「歌姫創造計画」の実験体。神曲に覚醒した際の暴走事故で死にかけるが、生き延びたい一心で無意識に原始精霊を呼び集め、欠損した肉体の代わりとする事で生き永らえ脱走した。その後、かつての計画に対する復讐の為に、研究チームの一員だったゴトウ・ヴァリエドと結婚した。彼女の起こした「ゴトウ・キルアラ事件」は後味の悪い結末を迎える。
マキハ・クラムホン
著名な神曲楽士であるマキハ・シャレディソンの息子。母の後を追って神曲楽士の道を志すが、才能が無かったため断念している。ノザムカスル大学の学生で、精霊警備員のミノティアスの知人。ソルテム山の別荘に大学の友人達と遊びに来ていたところで、同じくソルテム山に遊びに来た休暇中のマナガ達と出会う。友人達を喜ばせようとして彼が行った些細なイタズラが、マナガ達をも巻き込んだ命がけの逃走劇「マキハ山荘事件」へと繋がってしまう。
ヤグニ・アグラット
声:中村俊洋/-
オミテック工業ミガナ研究所の研究主任。研究所で発生した強盗傷害事件の犯人としてサジ・デルウィッツが逮捕・投獄された後に、新素材「オミクロン」の構想を引っさげてオミテックに入社した。その成果が認められて、入社後すぐに研究主任への異例の抜擢となる。だがその正体は産業スパイであり、彼の発想とされたものは全て他社が開発していたものだった。彼の今までに行った犯罪行為は全てウォナーリアに唆されたものであり、サジ・デルウィッツを陥れたのも彼女の計画。
ウォナーリア・ゲニカ・ヤクリトーレ
声:氷上恭子/-
翡翠の色の眼と萌黄色の髪を持つ女性フマヌビック形態の中級精霊。肉体関係もあるヤグニ・アグラットと神曲によらない「契約」をしており、彼の指示通りに動く。見込んだ人間が繁栄と破滅どちらの人生を歩むか見届ける事を喜びとしており、酒場で出会った当時は負け組だったヤグニに自分と組む事を持ちかけた。
ユーティーニ・フィメラ・ディオーネ
クスノメ・マニエティカの警察学校時代の友人。キベ・クレイグという楽士と契約していたが、七年前に事故で彼を亡くし、暴走の危機からリハビリを経て立ち直った。
事故の原因となった無謀運転の運転手に復讐するために、社会復帰してからその人物を付けねらっていた。
クレイグを失った事故というのが、マティアが母を亡くした将都セレンダの玉突き事故であり、その時に救助活動を手伝った彼女はマティアの命の恩人。

[編集] その他

カリナ・ウィン・チクトティルサ
マナガ達が暮らしているアパートの管理人で精霊。見た目は太目の中年女性のフマヌビック形態という、マナガ同様に精霊としては非常に珍しい姿をしている。謎が多く、マナガですらどの枝属に属しているか判断が付かず、分っているのは旧い精霊であるマナガと同じくらい(少なくとも精霊島を知るくらいには)旧い精霊であることだけ。知り合いからは慕われ、犯罪者からは恐れられるマナガリアスティノークルを「どデカイ坊や」と呼ぶ。彼女のアパートは基本的に精霊しか住まわせてもらえず、人間で住む事を許されたのは今のところマティアとシェリカの2人だけ。
自分のアパートに誇りを持っており、自分の認めた新入居者には必ずアパート中の大掃除をさせる。
度々無理をするマティアのことをさりげなく心配しており、ことあるごとにマナガに説教を食らわせている。
ソノミ・フランネ
トルバス神曲学院に通う、シェリカのクラスメイトで友人の女の子。薄ベージュ色のさらさらショートヘアーに、赤いフレームの眼鏡を掛けている。噂話やゴシップ好きで、マティアが巻き込まれた飛行機墜落事故についても色々な噂を知っている。
マレオミ・ラースマイア
シェリカがアルバイトをしているマレオミ楽器店の店長を務める姉御肌な女性。真冬でも半袖の豪快な性格で、涙もろくて一本気で同情屋。店に飾られたタペストリーから、ヨキオ・レニーヴォがボーカルを務める『ヘルバウンド・ハーツ』のファンらしいことが窺える。


  1. ^ このとき墜落した飛行機は新帝空231便であることがアドレイション・ブラックで明らかになっている。
  2. ^ 彼女の場合は左目。なぜ左目が黒く変化したのかは不明。
  3. ^ だが長い間会っていなかった為、ストラグル・クリムゾンにおいて再会した際には互いの容姿の変貌ぶりに揃って驚愕していた。
  4. ^ この時にコーティカルテとも対面しているが、両者とも「以前にどこかで会ったかもしれない」と思っている程度で、お互いの正体には気づいていない。アニメ版(第1期)の原作と比較した時系列の詳細は不明である。
  5. ^ とは言うものの、この大型拳銃は常に持ち歩いてはいるが、相手が精霊の場合 ほとんど効果がないので、4作目の『トライアングル・ブラック』以降、実戦では1度も使用していない。
  6. ^ ただし、この名が登場したのはブラック・シリーズではなく「ジェラス・クリムゾン」。榊一郎のガンマニア振りが窺える。

[編集] レオン・シリーズ

レオンガーラ・ジェス・ボルウォーダン
上級精霊で、探偵免許を持っている精霊探偵。ルシャゼリウス市カドナ区のゴールディ&レオンガーラ探偵事務所所属。探偵事務所を設立したカナイ・ゴールディは既に死去しており、現在はレオン1人で切り盛りしている。スピンオフ作品では主役。普通は、ベルスト形態かせいぜいリカントラ形態までの姿しか採らないジオウ枝族の中で、非常に珍しいフマヌビック形態を採る風変わりな精霊。獅子のタテガミのような長い金髪で、山吹色のスーツにワインレッドのシャツを着ている。誕生から数百年間、3桁以上[1]もの楽士と5ヶ月~4年単位の短期間の契約→解消を繰り返しているという異例の契約遍歴を持ち、更にその契約者の全てが若く美しい女性楽士のみであるという徹底したプレイボーイぶりを見せる。だが、当人にとってはその全てが本気の契約であり、全ての契約者を一人の女性として愛し記憶している。
30年ほど前の契約楽士だったソガノ・キャリアダが殺害され、その復讐のため犯人を殺害しようとしてマナガ達と衝突する。この事件から3年後、彼はサジ・シェリカと出会うことになる。マティアのことを非常に気に入っていて、契約を申し込んだこともある(結局、断られたが)。高級ホテルを定宿としており、かなり羽振りはいいようだが収入源は謎(探偵家業だけでは、まず不可能な為)。
マナガとは対照的に精霊雷の扱いがかなり上手く、壁抜けや空を飛ぶことも軽々とこなす器用な精霊。生まれてから約1000年ほどで、比較的若い精霊である。
愛車はスポーツカーのチボレット・キャバロとバイクのギャリエイ・モデル75
リジェーナ・リン・ニヴァーホルト
中級精霊で、精霊弁護士。女性の形態。レオンの顧問弁護士を務める。マティア達と同じアパートに住む隣人。
ロレッタ
レオン・シリーズのメインヒロインの1人。レオンがゴールディ&レオンガーラ探偵事務所を構えている裏路地アパートの住人。21歳の小柄な美人で、れっきとした娼婦である。レオンとは5歳のときからの知り合いで、かつての依頼人の娘だったという。彼に命を助けられたこともあり、レオンに好意を抱いている。
セヴニエーラ
ラマオ枝族の上級精霊。日ごろは銀灰色の縞模様を持つ小柄な猫型の形態をとっているが、その精霊としての力は強力であり、しかも他の精霊にも感知できないレベルまで気配を絶つことができる。コンビを組んでいるレオンにはセヴンと呼ばれているが、そう呼ばれるのは好まないようだ。正体を知っている者に対しては女性の声でしゃべる。
ロザム・ウォダ・ゴードック
レオンと対立する側に雇われがちなフマヌビック型の上級精霊であり、職業は殺し屋。相手に打撃を当てる寸前にトンファーなどの武器を精霊雷で発生させる独特の格闘術を使う。プロの殺し屋らしく依頼人のことは口を割らないが、ロザムとの会話からレオンが結果的にヒントをつかむことはある。実は神曲楽士と契約しており、しかも実体化したレオンに聞こえない音域の神曲支援をひそかに受けていることがあり、神曲支援の下では(神曲支援を受けていない状態の)レオンを圧倒する戦闘力を発揮する。
サムラ・アレクシア
ニコン市警察殺人課の巡査部長。20台後半と思われる女性。愛称・アレクス。非常に真面目な警官で、ルールに背くことを許さない性格だが、警察の力の限界と自らの無力さも理解している一面もある。博物館で起こった殺人事件をきっかけにマティア、マナガ、レオンガーラと知り合うことになった。
『レオン・ザ・レザレクター』ではメインヒロインの1人で、レオンに「相棒」と評され、「神曲楽士だったら契約を申し込んでいる」とまで言わせている。
グロン・ドルク・ガルダンカス
元はブラック・シリーズ第二巻「サイレント・ブラック」に登場した。ゴバリ枝族の中級精霊で、マナガよりさらに頭二つ分ほど大きな禿頭の精霊。粗野な外見だが紳士な一面もあり、女性に対して乱暴を働くことはしない。戦いは好きなようだが、義理堅く真面目な性格。
マナガリアスティノークルとは旧知の間柄。
イガト・イニアス
グロンの契約楽士。違法な仕事を行う(恐らくは)無資格の神曲楽士。
軍人気質で、妙に礼儀正しいところがある。単身楽団はギター型で、ハードロックの戦闘支援曲が得意。
クラト・ロヴィアッドの護衛をしていたが、マナガがクラトを追っていた際に足止めが出来なかった。その後新たな就職先をさがしてシザネ・マウディエロに雇われるが、グロンが逆らわないように人質にされたりなど、割と苦労している。


  1. ^ 『レオン・ザ・レザレクター』時点(精歴1007年)では907人。

[編集] ぶるう・シリーズ

シーヴァル・クルナ
凰都ヴィレニス在住の、神曲嫌いな神曲楽士にして「」の主人公。使用する楽器は三味線。性格の悪い変人で、無職・文無し・資格無しの三無男。自身をティンカー(何でも屋)だと称しているが、実際は真面目に仕事をするのが大嫌いなNEETで、常に楽して大金を掴むことばかり考えている。単身楽団を所持しているが、それはもっぱら「鈍器」や「不快音」をかき鳴らすために用いられる。かつて一人前の神曲楽士になる事を志しクララス音楽学院に通っていた事があり、成績こそ最底辺だったが、その才能は神童と呼ばれた弟をも凌駕するとして一部で評価されていた。だが、卒業寸前に教師を殴る事件を起こし放校処分にされている。今では何らかの理由で神曲や精霊(というよりも精霊契約の制度)を嫌うようになり、可能な限りそれらから遠ざかるよう生きている。基本的には金に汚い小悪党であるが、決してリグルスに金の無心・たかる・せびる事をしない[1]事や、とある仕事で依頼人である義姉ミスレンからの追加報酬を断っている事から潔癖症な一面がある。言動から後先考えない能天気な性格と思われがちだが、「ブラウクローネ号事件」の遺族という立場からかかなり複雑な内面をしており、自分を慕い気遣ってくれている義弟リグルスから距離を置いている事や義姉ミスレンに対して他人行儀で接する事(嫌っているわけではない)、更に神曲嫌いを公言している割に楽器を手放さないばかりか手入れを怠っていない事からもそれが伺える。なお、リグルスによればルーファ達に出会うまでは笑うことはほとんどなかったらしい。
ツゲ事務所の事は、非常に怪しい噂話で聞き知っている[2]
実は、アニメ第一期当時に刊行されていたクリムゾン、ブラック、ホワイト、ぶるうの各主要人物の中で唯一、本編どころかオープニング映像にすら登場しなかった人物である(本拠地がアニメの舞台であるトルバスではないためと思われるが、同じぶるう・シリーズのルーファ、ハイディ、ササヤはオープニングにも本編にも僅かだが出番があった)。
ルーファ・ワルトゥムシカ・トロイス
」のヒロイン。「精霊至上主義現実派」のトップエージェントで、ハイディの部下。終始おどおどとした口調で言葉はかすれがちで気が小さく、思考と行動が微妙に噛み合っていない為か時折突拍子もない事をしでかすドジな眼鏡精霊。特技は家事全般、近眼で忘れっぽく物覚えもあまり良くないという、人が持つ精霊のイメージからかけ離れた、とても「人間らしい」精霊。意外と毒舌でクルナ曰く「先を丸めた針でつつかれた気分」だそうだ。契約精霊ではないが初対面時にクルナとのある「勝負」に負けてしまい、その性格も手伝ってか召使同然の身分(無給)にされてしまう(現在の身分は下僕)。しかし、逃げ出そうと思えばいつでも出来る筈なのにあえてそうしないところをみると、クルナのある種の好意を持っていると思われる。普段は中級精霊を装っているが、その正体は「聖カエルレウムの虐殺」が奏でられた際の唯一の生き残りで、虐殺精霊<スロータースピリット>の異名を持つ凶暴凶悪な上級精霊。だが、昔の自分に戻る事を厭い、眼鏡をかける事で性格を変えその強大過ぎる力を抑えている。昔は傭兵をしていたらしい。
クルナと同じく、噂話でツゲ事務所の事を聞き知っている[3]
ハイディ・ウル・コーディレフス
精霊至上主義現実派」のリーダーで、ルーファの上司にあたる上級精霊。人間嫌いの神曲不要論者。童顔・幼児体型で、その嗜好も見た目通りまんまお子様。だが、三国戦争に参加していたことからわかるようにそれなりに歳経た精霊で、性格などは容姿と異なっている。ルーファの「昔」の姿を知る者の一人。自らの「精霊至上主義」を実現すべく、堅実?で地道な活動を続けているが、当の精霊達からは全く相手にされておらず、周囲からは「ハイディと変な連中」呼ばわりされている。実力行使の一環として将来有望視されているリグルスを支配すべくルーファを遣わしたが、行き先を誤りクルナの下に送ってしまった為に、ササヤ同様にいい様にこき使われる羽目になる。
ササヤ・マッシア・エッジウス
短気で強気で猪突猛進、尚且つ生真面目で律儀で正義感の強い中級精霊。ルーファの親友で「昔」の彼女を知る数少ない精霊である。本人は「精霊至上主義現実派」とは関わり合いはないと言っているが、ルーファだけでなくハイディとも仲が良いために、周囲からは完全にメンバー扱いされている。ルーファを連れ戻す為、幾度となくクルナの部屋に押しかけるが、その性格故にクルナの「特技」にしてやられたり、いい様にこき使われたりと散々な目に会っている(ルーファ自身がクルナの側から離れたがらない事も一因している)。精霊としての能力は高く、素直で真っ直ぐな性格もあって契約を望む楽士が大勢居るが、「ルーファを連れ戻す」までは誰とも契約を結ぶ気は無いようである。
シーヴァル・リグルス
クルナの義弟である紅顔の美少年。兄とは似ても似つかないまともな性格をしている一方、何かと問題のある人間性の兄の扱い方も心得ている。幼少期から神童と呼ばれ、弱冠15歳にして凰都ヴィレニスの歴代トップの成績で神曲楽士資格を取得し、現在はリーマ&グレイス・カンパニーに勤務している期待の俊英。フレーラと精霊契約を結ぼうとしているが、今のところ拒否され続けている。楽士としての兄を誰よりも尊敬しており、彼が再び神曲楽士の道に復帰してくれることを心から望んでいる。
フレーラ・キシュ・クワオルス
リーマ&グレイス・カンパニーに勤務している上級精霊。闇夜の宝石<ナハトエーデルシュタイン>と呼ばれる名の知られた精霊で、敵対する存在には一片の容赦しない性格で有能なのだが、クルナの事となると態度が豹変する。クルナの在学中にほんの僅かだけ演奏してもらった神曲に魅せられており、彼の契約精霊となることが夢。だが、全てを捧げ尽くすことを望みながらも、当のクルナから全く相手にされていない。その為、彼の側に侍っているルーファを目の敵にしている。
エステル・ラルサ・ヘリオバス
始祖精霊の一柱で銀の女神。神曲を音ではなく色として「観る」ことができる。銀色の歴史家<アルゼンテウス・ヒストリア>と呼ばれ、常に穏やかな表情を絶やさない温和な性格。リーマ&グレイス・カンパニーを介してクルナ達と接触するが、エステル自身に契約楽士はおらず、現在はリーマの下に居候として世話になっている。精霊に血縁関係という概念はないが、特に深い理由も無くフレーラを妹と呼ぶ。神曲への拘りも無く、ただあらゆる音を色として観たいという欲求の下に世界から付かず離れずの関係を保っている。それ故に、コーティカルテからは「もっとも始祖精霊らしい始祖精霊」と言われている。
ハインツ
うらぶれた歓楽街の片隅に住まうクルナの顔見知りの情報屋で、頬に傷のある大柄な白人。上半身には複雑な文様の刺青が刻まれている。粗野な外見からは一見わかり難いが実は精霊であり、人間と違って物入りなどないはずの彼が、何故現金を必要としているのかは不明である。かつて沿岸警備隊に所属していた過去があり、「ブラウクローネ事件」で出動した唯一の精霊[4]でもある。同事件の関係者については独自に追跡調査を続けており、その中には当然クルナやラーフィンも含まれている。
キリヤ・リーマ
後発であった神曲楽士派遣事務所を、瞬く間にヴィレニス最大手にしたという手腕を誇るリーマ&グレイス・カンパニーの女所長。クララス音楽学院出身の神曲楽士で、クルナの先輩にあたる。リグルスからクルナやルーファの情報を聞き、クルナを事務所に引き入れようと画策している。クルナ曰く、「一番おっかない卒業生」らしい。
因みに社名が示しているように、リーマ&グレイス・カンパニーには彼女の他にもう一人『グレイス』という責任者がいる。
タイラニ・ラーフィン
タイラニ家の三男で神曲楽士。クルナと同じく「ブラウクローネ号事件」の遺族でありクルナも名前だけは知っていた。同事件で死亡した次兄イーゼンに反発する形でクララス音楽学院に入学、優秀な成績で卒業後は実家に戻り中級精霊セニアと契約、タイラニ家の絡みの事件を担当する私的な神曲楽士として様々な依頼を果たしてきたが、ある日交通事故に巻き込まれる。命に別状はなかったものの、指の機能が麻痺した事から、神曲楽士を廃業した。それによりセニアと精霊契約を解除しようとするが、セニアがそれを拒否、彼自身もセニアを愛していたことから、彼女が暴走しても誰の迷惑のかからない無人の土地に行き、そこで自らの死か、セニア消滅するまで傍で見守り続けるつもりだった。
セニア・スーサ・キュビワニー
タイラニ・ラーフィンと契約している中級精霊。三国戦争時代に好んで傭兵として参加していたことからも事からもわかるように、とことん荒事が好きな性格である。しかも「精霊至上主義廃墟理論」に頭からどっぷり漬かっている事も手伝って、三国戦争終了後からラーフィンに出会うまでかなり荒んでいた。同じ精霊に対しても、とにかく好戦的に接する事から「茨のセニア」とあだ名をつけられるからもその性格が伺える。だが、ラーフィンと出会いその神曲に惹かれ、契約精霊となってからは過去も廃墟理論も全て捨て、ひたすらラーフィンに尽くしたが、前述の通り、「ラーフィンに対する裏切り行為になる。」と契約破棄を拒否。ラーフィンと存在しないと知りつつ暴走を止める薬を探す旅に出る。だが努力の甲斐も空しく日をおいて衰弱していき、遂にはタイラニ家の依頼で二人を連れ戻しに来たクルナ達の目前で暴走、迎え撃ったルーファとハイディを相手に互角以上の戦いを展開する。コーティカルテの加勢でなんとか治まるものの再暴走は時間の問題だった。その寸前で駆けつけた(というよりは騙されてやって来た)クルナの演奏とラーフィンの説得で再調律が行われ消滅は免れた。余談だがハイディとは三国戦争において敵部隊という形での顔見知りだった。
  1. ^ リグルスからの申し出も理由をつけては断っている。
  2. ^ 特にコーティカルテに関して。が、実は兄を神曲楽士認定させようとあれこれ駆け回っているリグルスの働きなどによって、第三神曲公社などにおいて自らの与り知らぬところで少し噂になっていたことがあり、当のコーティカルテにも神曲嫌いの神曲楽士として伝わっている。
  3. ^ 特にフォロンに関して。
  4. ^ この事件に関わった事を機に沿岸警備隊を辞めている。

[編集] ダン・サリエル・シリーズ

ダン・サリエル
本シリーズの主人公。トルバスで絶大な人気を誇る若き天才音楽家であり、作曲家であり演奏家であり神曲楽士でもある。長身痩躯で、銀髪をオールバックにして首筋で束ねた髪型に、眼つきの悪い眼を隠すために伊達眼鏡をしている。単身楽団の主制楽器はヴァイオリンで、演奏家として用いる楽器もヴァイオリン。公の場では礼儀正しく振る舞っているが、実際はかなり唯我独尊な性格。趣味はユフィンリーと同じ単身楽団コレクション。
同じトルバスで暮らしていることもあって、ツゲ事務所とは結構深い交流がある。ただし、所長のユフィンリーとだけは犬猿の仲で、互いにどんな大人気ない手段を使ってでも相手を負かそうと鎬を削りあっている。単身楽団コレクションについても、本来は収集の方向性が異なるために競合することはないはずだが、相手を悔しがらせ自分が優位に立ちたいという事のためだけに、互いの領分に踏み込んでいる。
自他共に認める優れた音楽家であるが、自分の音楽について葛藤したり、アマディアの才能に触れて不安を覚えたりと、意外と繊細な一面もある。しかしどれだけ悩んでも最後は立ち直って演奏し続ける強さの持ち主。クールな振る舞いが知られるが、内面は自分独自の音楽論を持ち、芸術家としての高みを目指す熱い理想家でもある。
モモ・パルミラ・ファルスタッフ
ダン・サリエルの契約精霊で中級精霊。小柄な女の子のフマヌビック形態。一人称は「ボク」。普段はサリエルの趣味によりメイド服を着ている。サリエルには何かとこき使われているが、非常に慕っている。
金魚を飼っており、名前はタマ。サリエルにいじめられたなど、落ち込んだときにはよく癒しを分けてもらっている。
サリエルとの契約に際してなにか事情があったようだが……詳しくは語らない。
戦闘の類は得意でない、というか性格として好まないが、サリエルに強要されてコジと相対したこともある。特技は家事全般。サリエルが『ダンテ・イブハンブラ音楽祭』で披露した「よい子のわんわん体操」以来、若年層の間ではそれなりの有名人となっている。
コジ・クロエ・フィガロ
ラマオ枝族の上級精霊。巨大な白銀の虎の姿をしているベルスト形態。≪粛歩≫(サイレント・プァー)という異名を持つ。一人称は「拙者」。かなりの酒好き(精霊酒、人間の酒に関係なく)。サリエルから契約を申し込まれているが、コジ自身はいつかアマディアと契約することを心に決めている。
コーティカルテとも面識があるらしいが、「おっかない」と語っていて避けている。
世捨て精霊のような振る舞いをしていたが、アマディアがサリエルのもとへ押しかける際一緒に街中へやってくる。普段は己の外見を鑑みて騒ぎにならないよう姿を消していることがほとんどだが、気に入った陽だまりを見つけてからは近隣住民の恐れを買っても決して動こうとしなかった。
中身が外見に引かれているのか、モモの飼う金魚に猫のごとく反応してしまうという醜態をさらしている。
自称、「ポリ銀で裏設定があるキャラクター第一候補」。
キーラ・アマディア
七楽門キーラ家の令嬢。幼い頃から英才教育を受けてきて、サリエルを脱帽させるほど、神曲楽士として優れた才能の持ち主なのだが、極度の上がり症のため人前では神曲が演奏できない。そのためキーラ家からは落ちこぼれ扱いされている。サリエルと出会ったことで彼に憧憬を抱くようになり、弟子入りを志願する。
どうやら音楽家・神曲楽士としての尊敬の他、サリエルに対してほのかな恋慕も感じているらしい。
人見知りではあるが、天井裏に侵入したサリエルたちに猟銃をぶっぱなすなど、根はおてんばな性格。
幼馴染のリジアの成功を目の当たりにして深い迷いに沈みこむが、なんとか吹っ切ってささやかな一歩を踏み出した。
セラ
アマディアに仕える使用人の老女。アマディアのよき理解者であり、実家から見放された彼女のことも親身になって世話している。優秀な使用人であるが、ミーハーでサリエルの大ファンでもある。
アマディアの寝室への侵入者たち(サリエル、モモ、コジ)に、両手に拳銃、背中に長銃、腰から大鉈、工事現場のヘルメット及び甲冑の胴丸という完全武装で相対したエネルギッシュな老女。後に、サリエルに頼まれて様々な軍用火気を取り寄せてモモに一からレクチャーした、謎多き人物である。
ワヤ・ハイゼン
ベテランのヴァイオリニスト。演奏依頼には高額のギャラが必要なほどの大音楽家であるが、その多くは様々な音楽教育機関などに寄付している。その関係からルシャゼリウス音楽大学など複数の音大の名誉教授の肩書きを持つ。
古典的な音楽を奏でるため、演奏のウケは決して良くないが、その腕前は大概の音楽家の遥か高みにある。サリエルも態度としては古臭い演奏家であるハイゼンを嫌っているが、その音楽の芸術的な価値は心の底から尊敬している。
オニヅカ・マーガレット
第三神曲公社神曲楽士管理部に勤める、サリエルの担当管理官の女性。知り合いには気楽にマギーと呼ばせている。
女だてらに今の職まで上り詰めたが、不良神曲楽士ダン・サリエルの担当にされてからは燻りっぱなしの不幸な人物。彼を捕獲するためにアグレッシブな行動を取るが、本人は「スキンシップ」と言い切っている。
出世と関連の無い人間に対しては見下した態度をとるが、神曲楽士や有力な人物の家族などにはどこまでも媚びを売るという裏表の激しい人物。
ハセ・シャルマ
『魔術師』の異名を持つ、天才プロデューサーとして名高い青年。ルーズな装いといい加減そうな雰囲気を発散しているが、その思考は非常に現実的で、一面的には非常に厳しい性格とも取れる。
実際は他人への興味が極めて薄く、言葉などを飾らないため手厳しく取られるだけ。『売れる』音楽を作るため、血の通わないマーケット的理論でプロデュースを行ない、数々のアーティストを世に送り出してきた。
かつて、サリエルとタッグを組んで音楽界に殴り込みをかけた。当時は互いを相棒として信頼していたが、根底にある音楽性の相違などから、サリエルがモモと契約した頃にコンビを解消している。どちらもあまり気を許さない態度を取っているが、仲が決定的に悪いわけではない。しかし、モモとの仲は若干険悪で、シャルマ自身も「精霊嫌いだから」と公言している。
『売る』ためにはどんな手段でもアーティストに強要する。リジアに対しても、本来の彼女とは正反対なイメージでプロデュースしている(リジアの新曲を聴いたというサリエル曰く、「ますます容赦がなくなった」)。
アサナミ・リジア
アマディアの幼馴染で、シャルマのプロデュースで新人賞を取った少女。
シャルマに強要される『売れる』音楽と、自分のやりたい音楽とのギャップに悩み、紆余曲折を経てそれなりに現在の自分を肯定できるようになった。
本来の彼女の音楽はハードな雰囲気のロックだが、シャルマのプロデュースによる彼女はキュートでミルキーなイメージのアイドル。


[編集] 短編集

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています
ぱれっと出演のキャラクター
《たとえ時が経とうとも―As Time Goes By―》 著者:三田誠
フーガ
本名は不明(本文に記載なし)だが、「トルバスの偉大な神曲楽士を三人挙げろ」といわれれば必ずその中に入るほどの高名な老神曲楽士。今は精霊との契約を解消し、神曲楽士も引退して場末の酒場でピアノを弾いている。
神曲楽士としてではなく、一人の芸術家として高みを目指している。神曲楽士としての功績は大きく有名でもあるのだが、世間での風評とは違い「自分は天才ではない、才能が無いことでは人後に落ちない」と述べている。
心臓に持病があり、残り少ない寿命を使って芸術を極めようとするが……
フェルティータ
フーガ老人の元契約精霊。上級精霊であり、当初は才能に恵まれない平凡な神曲楽士志望者であった彼の曲を気に入って、彼をトルバスでも随一の神曲楽士という地位に押し上げるきっかけとなった。
本人はそれを望まなかったが、フーガ老人によって再調律され、契約解消された。その後も再度の契約を望んでいたのだが、その気持ちを利用されてしまう。
現在は精霊刑務所に服役中。
無資格の神曲楽士(本名不明)
フーガ老人のかつての弟子。性格に問題があり、フーガ老人自身にとっては押し付けられただけの存在だった。
犯罪行為に手を染め、資格登録を抹消されている。腕はそこそこ良いらしく、狼と蝙蝠の姿をした中級精霊を従えている。
《音色は遠く、耳に届かず》 著者:浅井ラボ
ドルロイ
ビアードの下で暗殺稼業を働く神曲楽士。ドルロイという名前は偽名。主制御楽器はフルートで、大量の下級精霊オグヨグを駆使して標的を殺害する。神曲楽士としての実力も、暗殺者としての腕も確かだが、人間としての感受性は皆無で、神曲のことも道具としか思っていない。以前ツゲ・ユフィンリーと組織が敵対した折には複数人でかかったにも関わらず敗北し、遁走している。妻と娘がおり、楽士としての師匠にあたるのは妻自身だったらしい。家族を捨て、追ってきた妻を己の手で殺している。すでに妻や娘どころか自分の本名すら覚えていない。
ベーシュカ
ゴースの護衛、ということで雇われた、裏稼業神曲楽士である女性。主制御楽器はピッコロで、蝶と人が融合したような精霊と契約している。名前は恐らく偽名。行方をくらませた父を探して神曲楽士となり、ゴースを狙ってやってきたドルロイと敵対することになった。
実はドルロイの娘その人。戦いを終えた後に互いにそれに気付くが、結局ドルロイによって殺害される。
ロレンティ
ドルロイの妻であり、その神曲楽士としての師匠にあたる。ドルロイが家族を捨ててからは神曲楽士を辞めて楽器店を開いた。後に夫を追って行き、その先でドルロイにより殺されている。
ゴース
ビアードの腹心。「コルデン興業」というビルを任されている。今回ビアードによるドルロイの忠誠を試す演出のため、裏切りを働いたとされている。
ウガジ・ビアード
帝都メイナードにあるという〈バロッティ交響神楽団〉の下部組織、〈アムド狂騒神楽団〉の副書記長。異様なまでに用心深く、全く他人を信用しない。どうでも良い会話の断片を尋ね返して、それが事実かどうか照合することで相手が裏切っているかどうか判断するほど。
《ワイルドウェスト・いえろー》 著者:神野オキナ
ジョン・バージル・ブックス
ストラウル地域のアルムラット山脈周辺の町の辺境治安官。
年に一度、数週間だけ山小屋(別荘)で生活し、その時に倒れていたアントニアに出逢った。
精霊雷も扱うが、武器としてナイフやライフルなども使用する。
かつてエイダという心に決めた楽士が居たが、何十年も前に死別している。
ジョージ・ベイリー
ブックスの知人で、元弁護士。ブックス同様年一度程度山小屋に住まう生活をしており、週に一度ほど互いの小屋を行き来して狩の獲物や缶詰を交換する間柄。
弁護士になるか機械工学の道に進むか悩んだという人物で、ブックスにも正体が分からなかった「ロク」「ヘイホン」が機械であると気付いた。アントニアが本来は異世界の住人であるということも見抜くなど、高い知性と柔軟な発想力の持ち主。
クラウス・ローデンス
かつてはそれなりに名の売れた神曲楽士。何らかの罪を犯していたのか、五年前に契約精霊のコレナと共に西部へ逃亡しようとしたが、ブックスによって逮捕されている。
そのためコレナは再調律に臨むこととなったが、それに失敗して二人の神曲楽士を殺害。絶望しきって消滅した。
コレナ消滅の原因として、自分を逮捕したブックスを恨んでおり、脱獄して彼の命を奪いに来た。
狂精霊たちに力を与え、通常の精霊の能力を阻害する神曲(呪曲)を演奏する。主制御楽器はトランペット。

あそびにいくヨ!からのゲストキャラクター

アントニア・リリモニ・ノフェンデラス・パパノーガス・アレクロテレス・クノーシス・モルフェノス
神野オキナあそびにいくヨ!のキャラクター。作中では単にアントニアと呼ぶよう言っている。
猫耳を愛する秘密結社「子猫の足裏」の代表を務める少女。猫耳が生えたエリス達キャーティア人を御神体と崇める。
とある装置の実験場見学に行った時に装置の暴走に巻き込まれ、ポリフォニカの世界へと飛ばされてきた。
「万能の天才」とも呼ぶべき能力の持ち主であり、扱いの難しい単身楽団を自力で修繕したり、異世界の音楽媒体とのデュエットで神曲を奏でるなど、ブックスを驚かせる。
摩耶
アントニアに従うメイド長。様々な技術を持ち、ロシアの准将と貸し借り関係があったなど、経歴・年齢不詳の、顔に傷を持つ女性。
ポリフォニカの世界へはアントニアを迎えに来るだけの役回りだった。
ロク
ヘイホン
アントニアに付き従っている謎の存在。
ブックスにも精霊としての気配は感じ取れず、生き物でもない様子で正体は全くの不明。ベイリーから、精霊に特殊な機械を埋め込んだ存在ではないかという示唆もなされたが、それはベイリー自身に否定されている。
ポリフォニカ世界の文字を短い期間で覚えるなどの高い知性を備え、同時に精霊を一撃で昏倒させてしまうほどの戦闘能力も持っている。身体も頑丈らしく、精霊弾による攻撃を受けても壊れることはなかった。
その正体は、あそびにいくヨ!のキャラクター 6(ろく)じぇっと・へいほんを参照。


[編集] エイフォニック・ソングバードシリーズ

コガムラ・ウリル
トルバス神曲学院二年生の少女。明るい性格で、男子顔負けの行動力と旺盛な食欲の持ち主。
騒がしく傍迷惑な行動を取ることもあって多少浮いているが、クラスメイトからはそれなりに愛されているらしい。あだ名は『歩く台風』『ウリ坊(ミニイノシシ)』。
部活動があまり盛んではないトルバス神曲学院の演劇部部長をつとめる。部員はウリルとラグナス、メイゼル、コーネリア、ミゼルドリットに、勝手に居ついているキーネデュアル。時折彼等と親しくしているフォロンやコーティカルテが参加することもある。
精霊のことが大好きで、それが高じて神曲学院に入学した。当然神曲楽士志望であるが、しかし実は先天的に耳が聞こえない。発音が若干おかしいのは、読唇術で言葉を読み取り見よう見真似で喋っているため。演劇も元は、滑舌を良くするためのものだった。会話の補助のために、ピンク色で二つ折りの形状をしたタイプライターを携帯している。
普段から底抜けに明るい彼女だが、実は「音を知らぬ故に神曲が奏でられない」自分の絶望的な立場が分かっていて、それでもその事実から目を逸らそうとしての空元気だった。
彼女の状況を打開する術を考えたラグナスに紹介され、一縷の望みを賭けてヤワラベ=シンカゲ流道場に入門した。
ミタオカ・ラグナス
クラーノ総合芸術学院の神曲楽士学科からトルバス神曲学院に編入してきた少年で、ウリルとはクラスメイト。単身楽団の主制御楽器はフルート。絶対音感の持ち主。
高名な神曲楽士であるミタオカ・クルードの甥にあたり、幼い頃から周囲の期待を受けてきた。器用で楽器演奏の技術は高いが、何をするにも叔父と比べられる環境や、そこから来る周囲の人間の期待に応えきれていない自分が好きではない。そうした背景のため、皮肉屋な性格をしている。『ミタオカ・クルードの甥』という表現で呼ばれると機嫌が悪くなる。
ウリルと衝撃的な出会いを果たし、その縁で彼女らの演劇部に引っ張り込まれる。始めこそ敬遠気味にしていたが、現在はそれなりに積極的に参加するようになった。
技術や才能に恵まれながらも神曲楽士になる道に情熱を傾けられない自分に比べ、一途に神曲楽士を目指すウリルを眩しく感じ、彼女の夢をかなえる方法を探すようになった。しかし彼女の絶望的な状況に思い悩んでいた時、事故に遭遇。それを偶然ヤワラベ・ティアンに助けられ、それがきっかけでヤワラベ=シンカゲ流を知る。楽士の動きを元に神曲を奏でるヤワラベ=シンカゲ流に、音を知らないウリルでも神曲を奏でることが出来る可能性を感じ、ウリルにシンカゲ流を紹介した。
ササオ・メイゼル
ウリルやラグナスのクラスメイトであり、学級委員を務める少女。眼鏡を掛けていてやや吊り目。見た目の通り気が強く、肉食の兎のような雰囲気の持ち主。周囲からは暴走するウリルを御する保護者と認識されている。
記憶力が良く、膨大な数の生徒がいるトルバス神曲学院の学生や教員、さらにはよく出入りする精霊たちの顔まで全て覚えているらしい。
耳の聞こえないウリルのために、口に指を咥えて発音を教えるという面倒見のいい一面もある。
ウリルと並んでいるため良識派と思われがちだが、メイゼル本人にも若干危うい部分がある。演技力は演劇部随一。
クギリ・コーネリア
ウリルたちのクラスメイトの少女。癖の無く長いプラチナブロンドの髪が特徴で、顔立ちは美しいがあまり自己主張をしない控えめな印象。清楚・可憐・上品を体現した、絶滅危惧種の『乙女』そのもの。何かと暴走気味なウリルの起こした騒ぎの後始末や謝罪をする役回り。
愛称はリア。どうやらラグナスのことが気にかかっている様子。
キーネデュアル・ナ・ヘルメシオン
見た目が小学生くらい幼く見える少女精霊。耳と尻尾の生えたコクネ枝族のリカントラ。
ラグナスの叔父、ミタオカ・クルードと交流があり、その関係でラグナスにとっては幼馴染とも言える立場。幼年期のとある出来事が原因で、ラグナスからは若干避けられている。クルードに頼まれ、トルバス神曲学院に転入したラグナスの様子を探りにやって来た。普段は乱暴で粗野な口調だが、ラグナスの居る場所では自分の正体を隠すために(実際にはバレバレだが)幼げでコケティッシュな語尾を無理やりくっつけて喋る。

[編集] 神曲奏界ポリフォニカRPGリプレイ

[編集] トウヤ神曲楽士事務所

ヤワラベ・ティアン
プレイヤー:三田誠
トウヤ神曲楽士事務所に所属する神曲楽士にして、ボウライやジムティルなどの精霊の力を借りる独自の武術ヤワラベ=シンカゲ流の二十三代目当主。
トルバス神曲学院に奨学金で入学できるほどの天才的な神曲の腕を持っており、神楽鈴を主楽器とし、槍を携えての神楽舞に応じて音階を奏でる特殊な単身楽団を使用する。第三話(2巻に収録)から単身楽団と槍を一体化させ、槍の動きも含めた舞によって神曲を奏でるというスタイルを確立している。しかし、舞の動きも神曲演奏に欠かせない要素になっているため、舞が出来ない状況だと十分な神曲演奏が行えない欠点も抱えている。
親戚縁者の類は一緒に暮らしている妹レナのみ。
侍であるがゆえと言う理由で「拙者」「ござる」などの特徴的な口調を使用し、普段から着流しのような服を着ている。衰退してしまったヤワラベ=シンカゲ流を復興させたがっている。
コーティカルテにソバを奢った事があるとのことで、リプレイ中でもソバを持参してツゲ神曲楽士派遣事務所を訪れている。そのあたりの縁からフォロンとも親しく、現在は事務所間でも交流があるらしい。
バーセルは兄妹の恩人に当たる古い友人らしく、トウヤ事務所への就職活動もバーセルの根回しによって実現した。
精霊力発電所の出来る以前のヤワラベが流派発祥の地で、その地名を姓にしている。
もともとはTRPGのために三田誠が作った異色キャラであったが、『エイフォニック・ソングバード』第四話より登場。先天的に耳の聞こえない神曲楽士志望者であるコガムラ・ウリルを初弟子として迎えることとなった。
レイファス・ガリエ・ビークッド
プレイヤー:合鴨ひろゆき(2巻より)
ヤワラベ・ティアンの契約精霊。始祖精霊にすら匹敵する力を持つと言われていた上級精霊だったが、百年ほど前に契約楽士の怪我で錯乱状態に陥り、周囲に攻撃を加えた事で精霊文字の石棺に封印されていた。1巻ではNPCとして登場したが、事件の結果ティアンと契約しトウヤ神曲楽士事務所の一員となったため2巻よりPCとして登場することになった。
その強大な力を利用しようとするゴダンによって封印から解き放たれ、支配楽曲によって暴れさせられていた所をトウヤ神曲楽士事務所の面々の活躍により救出。その後もう1度ゴダンに誘拐され、再度操られかけるが、その際にティアンと契約する。
前契約者であるオルステッドを忘れられずにいたが、第四話でのティアンとのやり取りで彼との関係に整理をつけることができた。
かつては始祖精霊並みの力を持つ精霊と評されていたが、長い封印期間のためオルステッドと契約していた頃に比べて戦闘力が落ちている。にもかかわらず、精霊雷で編んだ乗馬鞭(ルール上の扱いはチェーンソーと同等)から放たれる一撃は驚異的な威力で、多くの相手を一撃の下に打ち倒している。コーティカルテが「力の大きさはイアリティッケ並」と評したこともある。
ティアンと共に『エイフォニック・ソングバード』に第四話から登場。精霊雷などのイメージカラーは藍色(紺碧と表現されている)。みかきみかこのイラストでは髪は薄紫だが、榊一郎の著作内に登場した際は黒髪と表現されている。
バーセル・ダム・アーゼル
プレイヤー:榊一郎
熊の姿をした、リカントラ(獣人型)の上級精霊。柔和で礼儀正しい性格で、かつてはトルバス孤児院で保育士もしていた。当時の院生の子供たちからは「くま先生」と呼ばれて慕われており、当時の経験からか子供たちをあやすのはお手の物。ティアンとはトウヤ神曲楽士事務所に就職する前から知り合いで、立ち上げたばかりのトウヤ神曲楽士事務所へティアンと共に就職した。
トウヤ神曲楽士事務所は彼がいないと機能が止まると言われている。実際リプレイ中でも彼しか事務仕事をしている描写がない。また、本文には記載がないが、イラストから察するに事務仕事を行うときには眼鏡を着用しているようだ。
涙もろく、神曲楽士資格を持たないシイナ・メイフェアが神曲演奏をしようとしたとき、その事情を聞いて彼女に協力を申し出ている。戦闘時には仲間への攻撃を身を呈してガードする頼りになる白熊。
トウヤ・ローゼリエ
プレイヤー:矢野俊策
トウヤ神曲楽士事務所の所長。田舎の資産家の六人兄弟の末娘で、蝶よ花よと育てられた結果対人恐怖症になった。
家族や気心の知れた仲間以外の人間とは目を見て話す事が出来ず、祖父に貰った仮面をつけている。が、精霊とは普通に会話できる。これは精神的な問題でローゼリエが精霊だと思っていれば大丈夫、とのこと。
扱う楽器はクラリネットで、神曲楽士としての実力は折り紙つき。
事務所は神曲学院卒業の際に両親が出資して設立された。そのため事務所の生殺与奪を母親であるフランシーヌに握られており、彼女がやってくる度に事務所は嵐のような騒ぎになる。
人付き合いは苦手だが、一連の事件を経てミリエーヌとは親しい友として付き合うようになった。また、実はティアンとは幼馴染(ただし神曲楽士の資格を取得するまで長い間会って居なかった)。彼女が仮面無しでティアンと話せるのはそのため。
ネルグリット・クァス・ディストラペリ
プレイヤー:鈴吹太郎
トウヤ・ローゼリエの契約精霊。雌のオウムの姿をしたベルスト(獣型)の中級精霊だが、「自前の羽根が2つ有るから6枚羽根」と良く主張している。
口やかましくて騒がしく、引っ込み思案なローゼをけしかけるのは彼女の役目である。
ローゼリエがまだ幼かった頃からの付き合いで、事務所を有名にしようといつも張り切っている。
マナガと知り合いで、支配楽曲の影響で暴れていたレイファスの足取りをマナガから聞いていた。
鳥型だがなんと車の運転ができ、事務所用の車は彼女が購入した物。彼女専用に運転機構を改造された六人乗りの大型四駆パス・ファインダーを乗り回し、曲乗りすらもこなす。

[編集] フウマキ神曲楽士事務所

フウマキ・ミリエーヌ
トウヤ家と因縁浅からぬ(確執のある)フウマキ家の娘で、神曲楽士。ローゼリエの二つ年上で二十一歳。彼女に何かと対抗心を持ち、自らの神曲楽士事務所を開いた。
高飛車な性格だが、以前困っていた所を助けられたティアンには好意を抱いており、彼との事で一喜一憂している。
当初はティアンとレイファスの引き抜きを試みていたが、共に事件を解決して以降は家同士の確執をよそにローゼリエと友人関係になった。
扱う楽器は鍵盤楽器で、普段はグランドピアノを主楽器とする大型単身楽団を使用する。
アーネボーダ・ヘムス・マルムホーン
フウマキ・ミリエーヌの契約精霊兼執事。
元々はフウマキ家に雇用されていた執事だったが、たまたまミリエーヌの神曲に嗜好が合致し、彼女の契約精霊となった。上級精霊であり、それだけ大きな力を持つのだがどちらかと言えば戦闘よりもサポートや守りが得意。当初は中級精霊であるネルグリットのことは歯牙にもかけなかったが、一連の事件を経て彼女のことも認めるようになった。
クロイ・エルウッド
ミリエーヌの神曲楽士事務所の所員。黒スーツに黒ネクタイ、黒帽子、サングラスに身を包んでいる。
極めて無口で、自己紹介も契約精霊が代わりに行うほど(演奏をする時に唯一「Let`s play.」とだけ喋っている)。扱う楽器はギター。トウヤ事務所との模擬戦において両事務所の戦力差を埋めるために参加したが、トウヤ事務所の圧倒的な戦闘力の前に惨敗。そのため、神曲楽士としての実力は未知数。
ジェイクルース・ジョリエ・ジョンベール
クロイ・エルウッドの契約精霊。カビパラの姿をしたリカントラ(獣人型)の中級精霊で、主と同じ格好をしている。エルウッドと共に模擬戦に参加したが、バーセルに挑戦するも一撃も与えられないうちにティアン、レイファスのコンビに倒されてしまった。
見た目はコミカルで可愛らしいのだが、喋る口調はやけにハードボイルドで渋い。

[編集] 周辺人物

トウヤ・フランシーヌ
ローゼリエの母親。娘を溺愛しており、危険を伴う神曲楽士の仕事を辞めるよう勧めてきたが、一連の事件の解決を経てローゼリエが成長したことに感動したらしく、事務所の存続を認めた。
「良いお話」と言って、アララギ・ウォーカンとの見合い話を持って来たのも彼女である。思い込んだら一直線な性格があるのか、遠慮していては全く話の通じないことも。
トウヤ事務所の面々を称して「動物園」とのたまった人物。
2巻では「フウマキ家に負けたら事務所撤収」とほぼ一方的に告げるが、依頼争奪戦にてミリエーヌが負けを認めたことで満足した模様。
ヤワラベ・レナ
ティアンの妹。身体を動かすことばかりが得意な兄と異なり古文書の解読ができる。子供ではあるが、ヤワラベ家の家事全般を担うしっかり者。ティアンが神曲学院の学生だったころから、メイフェアとは親交があった。
可憐でか弱そうな容姿であるが、格闘技(兄の扱う武術とは若干毛色が違うらしい)の達人。細腕から繰り出される関節技のフルコースにはティアンですら恐れをなす。神曲楽士としての能力の有無は未知だが、ティアンと共にシンカゲ流を受け継ぐ数少ない人物の一人。
普段から巫女服を着ているらしい。実は、各シナリオの悪役と既に死んでいるオルステッド以外のキャラクターの中で唯一キャラ絵が存在しない。二巻の第三話に僅かに登場しただけのクロイ&ジェイクルースのコンビですら巻頭のカラーページに載っているのだが。
シイナ・メイフェア
ティアンの、神曲学院時代の同級生。神曲楽士資格は取得できず、現在はトルバス中央大学で考古学研究に当たっている。姉が神曲楽士であり、子供の頃に姉が急死したため暴走した契約精霊の消滅を目の当たりにするという経験をしている。神曲楽士資格は持っていないが、ゴダンに操られたレイファスを解放するために神曲演奏を行っている。主制御楽器はオルガン。事件以降バーセルのことを気に入っているらしく、度々土産を持参して茶をするようになった。
ヨダ・カールンセン
シイナ・メイフェアの叔父にあたる壮年の男性。かつてバーセルも働いていたトルバス孤児院(現在の希望の家)で暮らしていた。バーセルの事をくま先生と呼んで尊敬している。
成長して後その才覚を発揮し、かつてのバーセルのように人を育てる人物になりたいと神曲楽士の専門学校を開校しようとしたが、その際にアワジの陰謀に巻き込まれた。
ヤワラベ・オルステッド
ティアンの先祖に当たる人物で、ヤワラベ=シンカゲ流の十三代目当主。レイファスの前契約楽士でもある。
自分の怪我に動揺して錯乱したレイファスを怪我をおして沈静化したが、その後命を落とす。
アララギ・ウォーカン
オミテックのさる重要なポストを占める人物。とはいえ実際は父親の縁故入社で、当人は全くの無能。父親であるルスケからも「馬鹿息子」と称されるほど。泳げない。第一巻の二話で父が失脚しているが、それなりに逞しく生きているようだ。ローゼリエとの見合い以来彼女に執心しており、空港に出現してローゼリエのトラウマを刺激するなど中々濃い活躍をしている。

[編集] 事件のゲストキャラクター・黒幕

ゴダン・ランドール
ティアンの修める流派の傍流にあたる”ゴダン=シンカゲ流”を操る神曲楽士。ティアンと同じく神楽鈴を用いるが、扱う武器は刀。精霊を武器として捉えており、己の流派を最強たらしめるため、支配楽曲の力でレイファスを手に入れようとした。
アララギ・ルスケ
第六神曲公社の重役。ゴダン確保の協力をトウヤ事務所に依頼してきた人物で、ウォーカンの父親にあたる。
実態は学問としての神曲に傾倒しており、奏始曲の研究のためにレイファスを手に入れようとしてゴダンを雇っていた。
フジマ・シラスコ
アララギ・ルスケの片腕にあたる、テューバを操る神曲楽士。元は正規資格を持った楽士だったが、登録抹消されていて現在はモグリ。アララギ・ルスケに心酔しているらしい。
特徴に欠けた容貌で、嘘の情報を流しておびき寄せたトウヤ事務所の面々を、その契約精霊たるオルフィと共に追い詰めた。オルフィの防御能力に頼っている部分があり、そのため体力的には貧弱。
オルフィ
フジマ・シラスコの契約精霊。始祖精霊に匹敵する8枚の羽根を持ち、相手の攻撃を受け付けない無敵の精霊。
だがその正体は、オルフィニア、オルフィノラと言う2体の中級精霊が、幻覚と動きのシンクロによって1人で羽根が8枚有るように見せかけていただけだった。
アワジ・レルベ
赤で起こった事件で解散したクラト工業に務めていた技術者で、会社の解散を切っ掛けに単身楽団のメーカーを興した。
精霊の暴走が原因で家族を失った事から精霊を強く憎み、大規模なテロを計画する。


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