ガールズラブ
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ガールズラブ、または百合(ゆり)とは、日本における女性同士の恋愛を題材とした漫画や小説などの作品のジャンルのことである。GLと略することがある。
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[編集] 概要
女性、主に思春期の少女同士の恋愛感情、または強い友愛関係を示す概念である。大正時代、高等女学校の頃からエスとして少女小説などによって描かれてきた。1971年、伊藤文學が百合(ゆり)の呼称を提唱し、百合と呼称されることが一般的になっていった。近年になってボーイズラブ(BL)と対をなす形でガールズラブというジャンル名で呼ばれることも増えてきた。
もっぱらと言っていいほど女性向けのジャンルとなっているボーイズラブ・やおいとは異なり、ガールズラブというジャンルには、女性向けの作品も男性向けの作品も、特に受け手の対象の性別を限定しない作品も含まれる。海外では「Yuri」「Shoujo-ai」と呼ばれている(日本からの輸入語)。
古くから少女漫画では、エス小説の流れを汲む女性同士の恋愛や強い絆を題材にした作品が描かれてきたが、主に同人界などで絶大な人気があり専門雑誌も数多く存在するBL作品に比較すると、ガールズラブは長らく商業的なジャンルを築くまではいたらなかった。1990年代には『美少女戦士セーラームーン』『少女革命ウテナ』がガールズラブ二次創作の対象作品として人気を呼び、同人界での愛好者層も徐々に広がっていく。2000年代に入ってから、『マリア様がみてる』の商業的成功により「百合」というジャンルが認知されるようになった。2003年には初のガールズラブ専門誌『百合姉妹』が創刊され、現在ではそれを引き継ぐ形として、『コミック百合姫』が刊行されている。
百合系雑誌の購買層は7割が女性で、10代後半と30代前半が中心だという。[1]
[編集] 用語
- 百合
- 男性同性愛者向け雑誌「薔薇族」の編集長伊藤文學が、同誌上で男性同性愛者を「薔薇族」と呼ぶことに対して女性同性愛者を「百合族」とした。百合という言葉自体はさほど定着しなかったが、レズビアンポルノのタイトルに使われたりエス小説イメージと重ねあわされたりと、本来の意味を離れ定義の曖昧な単語として残った。
- エス(S)
- Sisterの略で、女子校内で上級生と下級生の間の恋愛的な友愛。もしくはその関係。戦前から女学生の間で隠語的によく使われていた。「シス」ともいう。
- サッフィズム(英sapphism)
- 女性同性愛のこと。同義の「レズビアニズム」と同様、古代ギリシアの女性詩人サッフォーに由来。
- スール(仏sœur)
- 今野緒雪の『マリア様がみてる』シリーズで使われる用語で、「エス」と同義。「姉妹」を意味するフランス語をリリアン女学園の上級生と下級生の関係を表す言葉に転用したもの。
- お姉様
- 学園もののガールズラブ作品で、年下の女子生徒が慕っている目上の生徒を呼ぶときによく使われる呼びかけの言葉。
- くだもの
- かつて「やおい」の別名として「やさい」があったことから、女性同士のポルノ作品を示す言葉として考案されたが、あまり普及しなかった。
- 攻め
- 同性間の性行為で愛撫する側。
- 受け
- 同性間の性行為で愛撫される側。
- タチ
- 同性愛的関係性の中で、男役とされる側、もしくは性行為で能動的とされる側。「攻め」とほぼ同義。歌舞伎の男性役が語源といわれる。
- ネコ
- タチと対をなす言葉で、同性愛的関係性で受動的な側。「受け」とほぼ同義。百合愛好家の一部には「タチ・ネコ」的関係性を男女間の関係の模倣として嫌う者もいる。もともとはゲイ用語で、工事などで使う「ネコ車」と呼ばれる1輪の手押し車を押す様子が、男同士の性行為で受けている姿勢に似ている事から生まれた言葉だといわれる。
- リバ(英:reversible=逆[裏返し]にできる)
- 相手や状況に応じて、カップリングのタチ・ネコ(攻め・受け)を固定しないことをいう。
[編集] 備考
- なお、ガールズラブ作品においては(ボーイズラブ作品では多くの場合明確に描かれる)タチ・ネコ(セメ・ウケ)の関係性が、特に設定されないものも多い。
[編集] 漫画雑誌
[編集] 研究書
- 川崎賢子『少女日和』青弓社 1990年
- 熊田一雄『“男らしさ”という病?ーポップ・カルチャーの新・男性学ー』風媒社 2005年 ISBN 4833110679-社会学的考察

