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2020年2月15日 (土) 06:11時点における版

北浜駅
駅舎(2009年4月)
きたはま
Kitahama
B77 藻琴 (2.8 km)
(5.4 km)
(臨)原生花園 B75
地図
所在地 北海道網走市字北浜無番地
北緯43度57分30.26秒 東経144度21分9.49秒 / 北緯43.9584056度 東経144.3526361度 / 43.9584056; 144.3526361
駅番号 B76
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 釧網本線
キロ程 11.5 km(網走起点)
電報略号 キマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1924年大正13年)11月15日
備考 無人駅
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北浜駅(きたはまえき)は、北海道網走市字北浜にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線である。駅番号B76電報略号キマ

概要

たくさんの名刺や切符が貼られている(2004年9月)

北浜地区のもっとも網走市街寄りに位置し、集落からはやや外れている。

1965年昭和40年)4月に封切りとなった映画「網走番外地」第一作で「網走駅」として囚人を駅から護送するシーンのロケ地として用いられたことで知られている[1]

1980年(昭和55年)に19代駅長・木村茂が待合室にらくがき帳を設置したのを皮切りに、「オホーツク海に一番近い駅・海岸まで20メートル」の看板の設置や入場券を買った旅行客に威嚇前浜で拾った貝殻に「通行証」とペンキで描いた記念品を手渡すなどの独自のサービスを行うようになってから観光客が増え始めた[1]。 このサービスは無人駅となった後も、旧駅長室で軽食喫茶店「停車場」を営む藤江良一の手で切符を売る駅業務の代行とともに続けられている[1]

ロケ地としては、駅舎はドラマ『みにくいアヒルの子』や、中国映画狙った恋の落とし方。[1]など、多くの映画やテレビドラマなどの撮影で利用されている。

近年では後者の映画の影響のほか中国国内における北海道ブームもあり、来駅する中国人観光客が増加している[1][2][3]

駅舎内には、かつての駅事務室を改装した喫茶店「停車場」が営業し[1]、店内からオホーツク海を眺めることができる。待合室の壁面は、旅行者が訪問の足跡として貼った名刺や切符などで埋め尽くされている。

歴史

1977年の北浜駅と周囲約500m範囲。左が網走方面。オホーツク海岸に接している。単式ホーム1面1線と、間に細い積卸場が挟まる形で貨物積卸線が2本、駅舎横の網走側に貨物ホームと引込み線を有する。
貨物荷物取扱廃止に伴い貨物線がすべて撤去されたのち、釧路側駅裏に保線車用引込線が敷かれた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
 
引込線が確認できる(2003年4月)

駅名の由来

もともと同地は濤沸(とうふつ)と呼ばれていたが、既設の駅(十弗駅)との混同を避け、北見国の浜にある、として「北浜」と名づけられた[5]

利用状況

  • 2012年(平成24年)- 2016年(平成28年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は15.8人[6]
  • 2013年(平成25年)- 2017年(平成29年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は13.8人[7]
  • 2014年(平成26年)- 2018年(平成30年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は12.0人[8]

駅構造

単式ホーム1面1線をもつ地上駅知床斜里駅管理の無人駅である。

ホームは4両分程度の長さをもつ。

駅構内

1986年[1]東京で修行していたマスターが旧事務室にオープン。店内の椅子や網棚などは、旧型客車で使用されていたものを再利用している。
  • 流氷見学用展望台

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
釧網本線
快速「しれとこ摩周号」・普通
藻琴駅 (B77) - 北浜駅 (B76) - *(原生花園駅 (B75) - 浜小清水駅 (B74)
*:原生花園駅停車は5月1日 - 10月31日(ただし、一部の普通列車は通年通過)

脚注

  1. ^ a b c d e f g 加賀元 (2011年9月25日). “駅 人 話 北浜駅”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  2. ^ オホーツク園観光連盟 - 中国映画「非誠勿擾」大ヒット
  3. ^ オホーツクの地域情報 経済の伝書鳩 - 網走に中国人観光客が急増
  4. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、14-15頁。 
  5. ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、110頁。NDLJP:1029473 
  6. ^ "釧網線(東釧路・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区) (Press release). 北海道旅客鉄道. 8 December 2017. 2017年12月9日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年12月10日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明); 不明な引数|deadlinkdate=が空白で指定されています。 (説明)
  7. ^ "釧網線(東釧路・網走間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月19日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月19日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  8. ^ 釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  9. ^ 「存廃に揺れる北辺の本線」『鉄道ジャーナル』No.610、2017年8月、51頁。 
  10. ^ 北浜駅前”. NAVITIME. 2019年9月2日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク