北近畿タンゴ鉄道

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北近畿タンゴ鉄道株式会社
Kitakinki Tango Railway Corporation
KTR logo.png
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 KTR
本社所在地 日本の旗 日本
626-0047
京都府宮津市字外側2500番地2
設立 1982年9月22日
(宮福鉄道株式会社)
業種 陸運業
事業内容 鉄道事業(施設保有) 他
代表者 代表取締役社長 松村 憲次
資本金 14億円
発行済株式総数 28,000株
売上高 10億96百万円(2014年3月期)
純資産 20億47百万円(2014年3月期)
総資産 33億19百万円(2014年3月期)
従業員数 155名(2012年4月1日現在・契約社員及びJR西日本等よりの出向者含む)
決算期 3月31日
主要株主 京都府 44.72%
京丹後市 9.25%
宮津市 8.91%
福知山市 6.44%(地方公共団体合計 82.0%)
京都北都信用金庫 6.72%
京都銀行 5.00%
関係する人物 取締役副社長 岡西康博(京都府副知事)
取締役副社長 中山泰(京丹後市長)
外部リンク http://ktr-tetsudo.jp/corporate/
特記事項:取締役には上記3名以外に兵庫県県土企画局長のほか、丹後海陸交通社長、阪急電鉄常務など5名
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北近畿タンゴ鉄道株式会社(きたきんきタンゴてつどう、英文社名:Kitakinki Tango Railway Corporation、略称:KTR)は、京都府兵庫県で鉄道2路線の施設を保有する第三セクター鉄道会社第三種鉄道事業者)である。本社は京都府宮津市字外側2500番地2にある。

概要[編集]

日本鉄道建設公団が建設した宮福線と旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線宮津線の施設を保有している。

社名の「タンゴ」は、路線の所在する地域の旧国名である丹後国に由来し、音楽のタンゴにも掛けたものである。

2009年度現在日本の第三セクター鉄道の中で一番赤字額が大きい[1]。20期以上連続で赤字を計上しており、京都府や沿線市町、兵庫県から毎年4 - 5億円の経営対策補助金の拠出を受けて経営を維持している。京都府と兵庫県の間で経営対策補助金の負担割合について折り合いがつかず、兵庫県が京都府の請求より800万円少ない額しか負担しないなどの不協和音が生じている[2][3]

2015年4月1日より、宮福線・宮津線の鉄道運行事業をWILLER ALLIANCEの子会社であるWILLER TRAINS株式会社に移譲し、WILLER TRAINSが第二種鉄道事業者として京都丹後鉄道(きょうとたんごてつどう、英名:Kyoto Tango Railway、略称:丹鉄 TANTETSU)の名称で鉄道運行事業を行っている。北近畿タンゴ鉄道は同日以降、鉄道施設を保有する第三種鉄道事業者となった[4][5]

歴史[編集]

  • 1982年(昭和57年)9月22日宮福鉄道株式会社として設立。
  • 1988年(昭和63年)7月16日:宮福線開業。
  • 1989年(平成元年)8月1日:JR宮津線の引き継ぎに備え北近畿タンゴ鉄道株式会社に社名変更。
  • 1990年(平成2年)4月1日:JR宮津線を引き継ぎ宮津線開業。特急「タンゴエクスプローラー」運転開始。
  • 1996年(平成8年)3月16日:宮福線、宮津線宮津 - 天橋立間が電化開業。特急「タンゴディスカバリー」運転開始。特急「はしだて」「文殊」の直通運転開始。
  • 1999年(平成11年)10月2日:JR舞鶴線の電化開業にともない、「タンゴエクスプローラー」と「タンゴディスカバリー」の系統振替え。
  • 2007年(平成19年)
  • 2013年(平成25年)
    • 4月14日水戸岡鋭治のデザインによるリニューアル車両、「丹後あかまつ号」と「丹後あおまつ号」の運行を開始。
    • 6月28日:本社を宮津市(宮津駅2階)に移転。
  • 2014年(平成26年)
  • 2015年(平成27年)
    • 3月11日:鉄道事業再構築事業の認定[7]
    • 4月1日:鉄道運行事業をWILLER ALLIANCEの子会社であるWILLER TRAINS株式会社に移譲。WILLER TRAINSが宮福線・宮津線の第二種鉄道事業者となり、京都丹後鉄道の名称で鉄道運行事業開始。北近畿タンゴ鉄道は両線の第三種鉄道事業者となる。同時に北近畿タンゴ鉄道の本社を現在地に移転。

将来の課題[編集]

京都府は2011年春から、北近畿タンゴ鉄道等の今後を考える検討委員会「北部地域総合公共交通検討会」を設置した[8]。利用促進策のほか運行本数の見直し等のコスト削減策や一部路線を廃止し路線バスで代替する場合のコストや利便性、影響が調べられた[2]

路線[編集]

北近畿タンゴ鉄道路線図(-2015年3月31日) 京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)移行後の路線名・駅名(2015年4月1日-)
北近畿タンゴ鉄道路線図
(-2015年3月31日)
京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)移行後の路線名・駅名
(2015年4月1日-)


車両[編集]

自社保有車両はすべて気動車富士重工業製である。宮福線全線と宮津線の天橋立駅 - 宮津駅間が電化されているが、電車は保有していない。電化されている区間には287系381系113系電車などの西日本旅客鉄道(JR西日本)保有車両が乗り入れている。

現有車両[編集]

  • KTR001形(車両愛称:タンゴエクスプローラー) - 臨時列車用。
  • KTR8000形(車両愛称:タンゴディスカバリー) - 特急「たんごリレー」「はしだて」「まいづる」や臨時列車に使用。
  • KTR700形・KTR800形 - 宮津線を中心に使用。両形式あわせて12両あり、すべて外観が違うためどの車両か一目でわかるようになっている。一部は観光型車両「あかまつ」「あおまつ」「くろまつ」となっている。他にもラッピング、リニューアル等がされ、原形のタンゴブルー(あおタン)は2014年現在3両となっている。
  • MF100形・MF200形 - 主に宮福線に使用。102、202はリニューアルされ、101の座席は座布団として販売された。

過去の車両[編集]

車両基地[編集]

運賃・料金[編集]

大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日改定[9]

キロ程 運賃(円) キロ程 運賃(円)
初乗り3km 170 40 - 42 900
4 - 6 210 43 - 46 980
7 - 9 250 47 - 50 1,050
10 - 12 290 51 - 54 1,120
13 - 15 320 55 - 58 1,190
16 - 18 380 59 - 62 1,270
19 - 21 440 63 - 66 1,360
22 - 24 500 67 - 70 1,430
25 - 27 570 71 - 74 1,510
28 - 30 640 75 - 78 1,580
31 - 33 700 79 - 82 1,660
34 - 36 770 83 - 86 1,730
37 - 39 840 87 - 90 1,800

大人特急料金(小児半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日改定。特急列車の普通車を利用の場合は乗車券・特急券が必要。

キロ程 指定席(円) 自由席(円)
初乗り20km 430 330
21 - 50 750 650
51 - 90 1,070 970

大人グリーン料金(小児同額)。2014年4月1日改定。特急列車のグリーン車を利用の場合は乗車券・指定席特急券(この場合の料金は自由席特急券と同額)・グリーン券が必要。

キロ程 料金(円)
初乗り20km 730
21 - 90 1,470

乗車整理料金(小児同額)。2014年4月1日改定。丹後あかまつ号の定員制車両に乗車する場合は乗車整理券が必要。空席状況は北近畿タンゴ鉄道ホームページで確認可。

  • 310円

企画乗車券など[編集]

KTR無記名全線パス(持参式エコ定期券)
2007年10月20日から発売されている、所持している者なら全線誰でも利用できるタイプの定期乗車券
硬券・軟券
企画乗車券ではないが、マルス端末が置かれておらず、駅員がいる駅の窓口では、乗車券特急券は硬券で、新幹線特急券(自由席)は軟券で発売されている[10]。硬券・軟券が発売されている駅は次の通り。
福知山駅宮津駅大江駅網野駅丹後大宮駅野田川駅峰山駅久美浜駅豊岡駅

KTRブログ駅長[編集]

沿線地域の振興に想いを持つ人が、北近畿タンゴ鉄道公式サイトに設けられたブログ上の駅長として、駅やその地域での体験や魅力情報を発信することで、地域のPRや話題づくりなど地域振興を担っていた。2007年9月14日より2011年3月31日まで掲載された。

野田川駅のブログ駅長は、2008年に関西テレビ☆京都チャンネル制作の『電車女☆春の旅』に出演している。また、KTR700・800形の愛称を募集し、『あおタン』という愛称に決まり、ブログ内で愛称の使用が開始されたが、正式な愛称ではない。

作品における描写[編集]

国鉄/JR宮津線時代に描かれたものは除く。

脚注[編集]

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  1. ^ “三セク鉄道の黒字5社だけ 赤字30社の損失総額34億円 09年度経営状況”. 47NEWS(共同通信) (株式会社全国新聞ネット(共同通信社)). (2010年7月14日). オリジナル2012年1月8日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20120108133619/http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071401000927.html 2015年4月1日閲覧。 
  2. ^ a b “KTR、公的支援や減便など議論へ 府、検討委設置”. 京都新聞 (京都新聞社). (2011年2月1日). オリジナル2011年2月5日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110205105538/http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110201000155 2015年4月1日閲覧。 
  3. ^ 京都新聞、2011年2月5日
  4. ^ “北近畿タンゴ鉄道から京都丹後鉄道へ - WILLER TRAINSの"大きな構想"とは?”. マイナビニュース (マイナビ). (2015年2月4日). オリジナル2015年2月5日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150205152300/http://news.mynavi.jp/articles/2015/02/04/willertrains/ 2015年4月1日閲覧。 
  5. ^ “北近畿タンゴ鉄道は「京都丹後鉄道」に…WILLER TRAINSが発表”. Response. (株式会社イード). (2015年1月29日). オリジナル2015年1月29日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150129142523/http://response.jp/article/2015/01/29/242921.html 2015年4月1日閲覧。 
  6. ^ “KTR運行会社 ウィラー社に決定”. 京都新聞 (京都新聞社). (2014年5月8日). オリジナル2014年5月8日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140508183041/http://kyoto-np.co.jp/top/article/20140508000172 2015年4月1日閲覧。 
  7. ^ “地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の認定について〔北近畿タンゴ鉄道:宮福線及び宮津線、近畿日本鉄道:内部(うつべ)線及び八王子線〕” (プレスリリース), 国土交通省, (2015年3月10日), http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo05_hh_000062.html 2015年4月1日閲覧。 
  8. ^ 北部地域総合公共交通検討会
  9. ^ “消費税率引き上げに伴う運賃・料金改定について” (プレスリリース), 北近畿タンゴ鉄道, (2014年3月5日), オリジナルの2015年4月1日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20150401152548/http://trains.willer.co.jp/info/63.html 2015年4月1日閲覧。 
  10. ^ 鉄道ダイヤ情報」2010年9月号 44頁より
  11. ^ 「けいおん!」第1期第4話の舞台になった丹後由良へ・・・”. 北近畿タンゴ鉄道(KTR荒河かしの木台駅ブログ駅長) (2010年4月27日). 2011年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。
  12. ^ “KTRに新たなラッピング車両が登場! 12/3より” (プレスリリース), 北近畿タンゴ鉄道, (2011年11月29日), オリジナルの2011年12月6日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20111206231001/http://ktr-tetsudo.jp/news/archives/011503.php 2011年11月30日閲覧。 
  13. ^ 消える飛行機雲・・・追いかけて追いかけて・・・「AIR」聖地巡礼と+αの旅”. 北近畿タンゴ鉄道(KTR荒河かしの木台駅ブログ駅長) (2010年12月31日). 2012年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月1日閲覧。

外部リンク[編集]