交響曲第7番 (モーツァルト)

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交響曲第7番 ニ長調 K. 45 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲である。

概要[編集]

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Mozart - Symphony No.7 in D major, K.45 - VITALIY PROTASOV指揮ウクライナ国立フィルハーモニック(交響楽団)による演奏。ウクライナ国立フィルハーモニック公式YouTube。
第1楽章第2楽章第3楽章第4楽章
カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。
第1楽章第2楽章第3楽章第4楽章
チャールズ・マッケラス指揮プラハ室内管弦楽団による演奏。
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以上2演奏は何れもYouTubeアートトラック公式収集による。

1768年1月16日ウィーンで作曲され、自筆譜には日付も書き込まれているが、当時11歳のモーツァルトが記したのは年のみで、月日は父レオポルトの筆跡とされている。前年9月からモーツァルトはウィーンを再び訪問していたが、天然痘が発生したため急遽オルミュッツ(オロモウツ)に避難し、ウィーンに戻ったのは1768年の1月10日のことであった。その直後に本作を完成したと見られている。

楽器編成[編集]

モーツァルトはここでトランペットティンパニを初めて使用している。

構成[編集]

4楽章の構成で、演奏時間は約12分。

  • 第1楽章 モルト・アレグロ
    ニ長調、4分の4拍子、ソナタ形式
    
\relative c' {
  \key d \major
  \tempo "Molto allegro"
  <d a' fis'>4\f q q r8 a\p |
  d8 a fis' d e a, g' e |
  fis8 d a' fis b( g) fis-. e-. |
  d8 a fis' d e a, g' e |
}
    第1楽章にはわずか3拍であるが序奏が付いている。
  • 第2楽章 アンダンテ
    ト長調、2分の2拍子、二部形式
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
    ニ長調 - ト長調、4分の3拍子、複合三部形式
  • 第4楽章 モルト・アレグロ
    ニ長調、2分の2拍子、ソナタ形式。

外部リンク[編集]