ニュージーランド英語

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ニュージーランド英語(英: New Zealand English、略称:NZ English)とは、ニュージーランドで話されている英語のこと。綴りイギリス英語式であり、多くの発音もイギリス式に準拠しているが、独特のイントネーションがある。また、ニュージーランドのもう1つの公用語であるマオリ語からの借用語や、発音の影響などがみられる。キーウィイングリッシュKiwi English)とも呼ばれる。

目次

概要 [編集]

「ニュージーランドで話されている英語」というのが本来の定義だが、非常に多くの人種民族が共生している最大都市オークランドでは、話している相手の英語の発音が違っているのは当たり前である(白人英語、マオリ太平洋諸国の人達の話す英語、東アジア人の話す英語、ヒンディーイングリッシュなど育った環境や第一言語によってそれぞれが自分達の話し方で話す。その発音、訛りによって相手の言うことが理解できない、差別されるといったことはほとんど起こらない)。しかし、ニュージーランド英語独特の語彙は、いずれの英語でも共通して使われることが多い。

発音 [編集]

長くイギリスの植民地だったため、イギリス英語が母体となっている。

  • can't /kɑ:nt/→カーント
  • fast /fɑ:st/→ファースト
  • ask /ɑ:sk/→アースク

などと発音するのは、本来イギリス由来である。

以下にニュージーランド独特の発音パターンを挙げる。なお/.../は発音記号、(...)は日本語のカナカナによる発音表記を示す。

母音 [編集]

短母音 [編集]

  • /e/が/i/になる(例:red(リッド)、seven(スィヴン)、ten(ティン)、cent(スィント)、bed(ビッド)、yes(イィス))。
  • /i/が/ə/になる(例:hit(フット)、fish(フッシュ)、chips(チュップス)、six(スックス))。
  • /æ/が/e/になる(例:cat(ケット)、bad(ベッド)、accident(エクスィドゥント))。

二重母音 [編集]

  • /ei/が/ai/になる(例:today(トゥダイ)、mate(マイト)、eight(アイト))。
  • /ai/が/ɔi/になる(例:I(オイ)、five(フォイヴ)、nine(ノイン))。

母音の同音化 [編集]

  • /eə/と/iə/が異形同音異義語になる(例:hairとhere(ヒア)、bearとbeer(ビア)、rarelyとreally(リァリ))。

また、マオリ語由来の地名によく見られる"wh"は/f/となる(例:Whitianga /fitiɑ:ŋə/, Whangarei /fɑ:ŋərei/など)。

主な語彙の例 [編集]

  • Cheers - Thanks/Bye(主に白人の間で使われる。オーストラリアでも同様の表現は使われるが、それとは対照的にGood dayはニュージーランドではあまり聞かれない)
  • Chips - スナック、フライドポテト
  • Flat White- ラテやカプチーノに似たコーヒー(どこのカフェでも見られる、定番かつ人気メニュー)
  • Jandals - ビーチサンダルなどの、足の親指と人差し指の間に鼻緒のようなものを入れて履くタイプの、俗に言う草履のような形をしたサンダル(Japanese sandalsの略との説も)
  • Kia ora - Hello(マオリ語。日常生活の他、広告や看板などでも使われる、好印象を与える表現)
  • Kiwi - ニュージーランド人という名詞的表現の他、ニュージーランドの、ニュージーランドらしい、との意味で広く使われる
  • Kumara - さつまいも(マオリ語からの借用)
  • Ta - Thanks

また、魚の名前は多くがマオリ語の名称で呼ばれる。売られている魚はほとんど白身魚の上切り身で、これらの名前を知らないとあらかた区別がつかない。

関連項目 [編集]