オーストラリア英語

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オーストラリア英語(英: Australian English)、又はオージー英語AusEnglish)はオーストラリアで話される英語である。イギリス英語単語つづりを基本とする。

由来[編集]

オーストラリア英語の発音は、初期のオーストラリア移民の多くが話していたコックニーロンドンの下町訛り)の継承と考えられているが、英国領であったアイルランドの影響も含まれる。第二次世界大戦後、テレビ番組やソフトウェアによってアメリカ英語からの影響も現れ始めた。TOEICでもオーストラリア英語を含むリスニング試験が実施されている。方言は地方によって分類されるより、階級や学歴で分類されることが多い。Cultivated(RPに近いという)、General、Broadとよばれる発音が確認されているが、シドニー地方の若年層ではGeneralのみが広まっているといわれている。

単語[編集]

イギリス英語単語を基本とする。例:lift(アメリカ英語ではelevator)、takeaway(同to go)など

つづり[編集]

イギリス英語つづりを基本とする。例:centre(アメリカ英語ではcenter)、colour(同color)、realise(同realize)など

発音[編集]

A(エイ)の発音には個人差があり、アメリカ英語のような「エイ」から「エイ」と「アイ」の中間、「アイ」に近いもの、「エイ」と「アイ」の区別がほとんど分からないものまである。Aの発音が「アイ」となる場合、I(アイ)の発音は「オイ」に近く、E(イー)は「エイ」に近い。「イア(例えばhereに含まれる)」の音は(二重母音ではあるが)日本語の発音に近い。


語彙・言い回し[編集]

挨拶では

  • "Hello"の代りに"G'day"(発音は「グダイ」に近い)もよく使われる。
  • "No worries"は"Thank you"や"Sorry"に対する返事としてよく使われる。
  • 上記の表現の後に、"Mate"(発音は「マイト」に近い)がつくことが多い("G'day, mate", "No worries, mate"など)。この表現は主に男性に対して使われる。
  • "Sorry"は、疑問符がつく場合"Pardon?"の意味、つかない場合"Excuse me"(疑問文ではなく、日本語の「すみません」に近い言い回し)の代わりによく使われる。
  • "Ta"は"Thank you"のくだけた表現によく使われる。
  • "Pleasure"が"You're welcome"(どういたしまして)の代りによく使われる。
  • "Cheers"が"Thanks"や"Bye"の代りによく使われる。

名詞では

  • "barbie(バーベキュー)"や"Aussie(オージー)"のように"-ie"で終るくだけた表現が好まれる。
  • 野菜の呼び方にはアメリカ英語の影響を受けているものもある。例として、eggplant(ナス)、zucchini(ズッキーニ)、garlic chive(ニラ)、Chinese radish(大根)、Bok Choi(白菜)など。ピーマンやパプリカはcapsicumと呼ばれ、アメリカ英語とは異なる(アメリカ英語ではBell pepper)。tomatoの発音も、アメリカ英語の「トメィト」とは違い「トマト」に近い発音となる。
  • その他の食べ物:パパイヤはpawpaw、豆腐はtofu、普通に見かけるチャンポン麺(日本のものより太い)は"Hokkien noodle(福建麺)"
  • 普段よく履かれるゴム草履は"thongs"と呼ぶ。
  • "Good on you!"は"Good for you!"「良かったね」の意味で使われる。(アメリカを始め他地域では服などが「似合っている」という意味。)
  • 複合語には分詞や動名詞を使う代りに単語をそのまま繋げる傾向が見られる(例:"frying pan"→"fry pan/frypan"、"canned food"→"can food")。

関連項目[編集]