サンライズソア

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サンライズソア
2018年名古屋大賞典
欧字表記 Sunrise Soar
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2014年3月9日(10歳)
抹消日 2021年12月1日[1]
シンボリクリスエス
アメーリア
母の父 スペシャルウィーク
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 富田牧場
馬主 松岡隆雄
調教師 河内洋栗東
競走成績
生涯成績 24戦5勝
中央:22戦4勝
地方:2戦1勝
獲得賞金 2億2011万8000円
中央:1億8336万8000円
地方:3675万円
勝ち鞍
GIII 平安ステークス 2018年
JpnIII 名古屋大賞典 2018年
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サンライズソアは、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2018年の平安ステークス(GIII)、名古屋大賞典(JpnIII)。

経歴[編集]

2歳(2016年)[編集]

8月6日に新潟競馬場の芝1600mの新馬戦に3番人気で出走。レースでは先手を取るとそのまま押し切って優勝し、新馬勝ちを飾った[2]

その後は8月28日の新潟2歳ステークスに出走したが7着に終わり、続く11月12日のデイリー杯2歳ステークスでも9着、12月4日のシクラメン賞(500万下)も6着という結果に終わった。

初のダート戦となった11月17日の樅の木賞(500万下)では6番人気に留まったが、2番手追走から直線で抜け出して後続の追走をアタマ差で凌ぎ、2勝目をマークした[3]。なお、このレースは後に何度も対戦する同馬主のサンライズノヴァ(3着)との初対決ともなった[3]

3歳(2017年)[編集]

この年の初戦は再び芝でのレースとなる3月18日の若葉ステークスに出走したが、最低人気でのシンガリ負けと振るわず、次走からはダートに転向。

5月14日の青竜ステークスは7番人気での出走となったが、3番手から上がり3ハロン2位タイの末脚で押し切って優勝した[4]

続いて初の重賞挑戦となる6月18日のユニコーンステークスに出走。中団から競馬を進めて直線で先頭に並びかけたが、外から追い込んできたサンライズノヴァとハルクンノテソーロに差を開けられ、3着となった[5]

次走7月12日のジャパンダートダービーではサンライズノヴァが1番人気に推される中で4番人気となったが、レースでは好位追走から最内を通って直線で抜け出し、地方馬ヒガシウィルウィンにはクビ差で差されたものの2着に健闘した[6]

9月17日のラジオ日本賞ではデビュー以来初の1番人気に推され、不良馬場の中で2番手を追走したが最後の直線で大外から後方勢に差し切られ3着、同じく不良馬場となった10月22日のブラジルカップでも1番人気となったが3着に終わった。

11月11日の武蔵野ステークスではJDD以来の対決となったサンライズノヴァが支持を集める中で8番人気まで人気を落としたが、直線では伸びを見せてインカンテーションの2着に入った[7]。続く12月9日の師走ステークスではサンライズノヴァを抑えて1番人気に推されたが、中団待機から伸びずにダートでは初めて馬券圏内を外す10着に大敗した[8]

4歳(2018年)[編集]

この年の初戦として、2月24日の仁川ステークスに新馬戦以来のコンビとなるミルコ・デムーロを鞍上に迎えて出走。1番人気に推されたものの、後方から追い込んできた2番人気のナムラアラシに差し切られて2着となった[9]

続いて3月29日の名古屋大賞典に出走。JBCクラシック3着のミツバや近5走中4勝のモズアトラクションらを抑えて1番人気の支持を受けると、レースでは先頭に立ってスローペースに持ち込み、そのまま押し切って重賞初制覇を飾った[10]

次走は5月6日のブリリアントステークスに1番人気で出走したが、後方待機から伸びずに14着に大敗した。この結果もあって5月19日の平安ステークスでは再び人気を落としたが、先手をとって逃げるとそのまま後続の追走を振り切って重賞2勝目をマークした[11]

その後は4カ月の休養を挟み、騎乗停止中だったデムーロ[12]からクリストフ・ルメールに乗り替わって9月29日のシリウスステークスで復帰。平安ステークスでも圧倒的1番人気に推されていたグレイトパール、JDD2着の3歳馬オメガパフュームに次ぐ3番人気での出走となった。メンバー中トップハンデの57.5kgを背負ったレースでは好位から競馬を進めて4コーナーで先頭に抜け出したが、外から追い込んできたオメガパフュームと内から猛追したウェスタールンドに交わされ3着に終わった[13]

次走は京都競馬場での開催となった11月4日のJBCクラシックに出走。鞍上のルメールが秋華賞菊花賞天皇賞(秋)、さらにJBCスプリントと4週連続でGIを勝利する[14]など好調なこともあり1番人気に推され、先手を取ってレースを引っ張ったものの、最後の直線で外からケイティブレイブとオメガパフュームに差し切られ3着に敗れた[15]

年内最終戦として12月2日のチャンピオンズカップジョアン・モレイラ鞍上で出走[16]。ここまで7戦6勝、JpnI3勝の3歳馬ルヴァンスレーヴが圧倒的支持を集める中でケイティブレイブに次ぐ3番人気に推された。レースでは先団に位置を取り、直線では外からルヴァンスレーヴに並びかけたが突き放され、さらに内から伸びて来たウェスタールンドにも差されて3戦連続の3着となった[17]

5歳(2019年)[編集]

鞍上に新たに田辺裕信を迎えて2月17日のフェブラリーステークスから始動し、先手を取った1番人気のインティを2番手から追走したが、直線で後続に飲み込まれ6着に終わった[18]。(詳細は第36回フェブラリーステークスを参照)

連覇を目指して出走した5月18日の平安ステークスではチュウワウィザードに次ぐ2番人気となり、レースでは好スタートから先頭に立ったものの、後続に競りかけられてハイペースでの逃げとなり、直線半ばで後方集団に差し切られて5着となった[19]

6歳(2020年) - 7歳(2021年)[編集]

2020年は脚部不安のため全休。2021年6月5日のアハルテケステークスで2年ぶりに出走も16着としんがり負けに終わった。

秋に入り、10月16日の太秦ステークスで3着と好走。12月1日付けで競走馬登録を抹消され、現役を引退した。引退後は北海道浦河町イーストスタッド種牡馬となる。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[20]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.08.06 新潟 2歳新馬 芝1600m(良) 18 2 4 005.70(3人) 01着 R1:35.9(33.4) -0.1 0M.デムーロ 54 (アウトライアーズ) 506
0000.08.28 新潟 新潟2歳S GIII 芝1600m(良) 15 5 9 009.30(5人) 07着 R1:35.0(34.3) -0.7 0石川裕紀人 54 ヴゼットジョリー 504
0000.11.12 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(良) 10 8 10 053.30(7人) 09着 R1:35.9(34.9) -1.3 0幸英明 55 ジューヌエコール 504
0000.12.04 阪神 シクラメン賞 500万下 芝1800m(良) 9 2 2 013.50(4人) 06着 R1:52.1(34.6) -1.3 0岩崎翼 55 サトノアーサー 506
0000.12.17 阪神 樅の木賞 500万下 ダ1800m(稍) 11 5 5 035.20(6人) 01着 R1:53.8(37.5) -0.0 0岩崎翼 55 (シロニイ) 506
2017.03.18 阪神 若葉S OP 芝2000m(良) 11 7 9 108.1(11人) 11着 R2:02.5(37.3) -2.2 0岩崎翼 56 アダムバローズ 502
0000.05.14 東京 青竜S OP ダ1600m(重) 14 8 14 016.70(7人) 01着 R1:35.2(35.6) -0.2 0岩崎翼 56 (ハルクンノテソーロ) 494
0000.06.18 東京 ユニコーンS GIII ダ1600m(良) 16 8 15 005.10(3人) 03着 R1:36.9(36.8) -1.0 0岩崎翼 56 サンライズノヴァ 498
0000.07.12 大井 ジャパンDダービー JpnI ダ2000m(良) 14 5 8 006.00(4人) 02着 R2:05.8(38.4) -0.0 0川田将雅 56 ヒガシウィルウィン 502
0000.09.17 中山 ラジオ日本賞 OP ダ1800m(不) 16 1 1 002.50(1人) 03着 R1:51.1(37.9) -0.1 0戸崎圭太 53 センチュリオン 494
0000.10.22 東京 ブラジルC OP ダ2100m(不) 16 2 4 002.50(1人) 03着 R2:08.5(37.3) -0.4 0北村宏司 54 メイショウウタゲ 506
0000.11.11 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 5 9 018.90(8人) 02着 R1:35.6(35.3) -0.1 0吉田豊 55 インカンテーション 500
0000.12.09 中山 師走S OP ダ1800m(良) 16 8 16 004.80(1人) 10着 R1:53.4(38.2) -1.4 0岩崎翼 56 ディアデルレイ 516
2018.02.24 阪神 仁川S OP ダ2000m(良) 16 1 2 003.10(1人) 02着 R2:04.3(37.8) -0.2 0M.デムーロ 56 ナムラアラシ 518
0000.03.29 名古屋 名古屋大賞典 JpnIII ダ1900m(良) 10 5 5 002.00(1人) 01着 R2:02.4(36.7) -0.1 0M.デムーロ 54 ミツバ 511
0000.05.06 東京 ブリリアントS OP ダ2100m(良) 16 6 11 002.80(1人) 14着 R2:13.1(39.4) -2.3 0M.デムーロ 57 フェニックスマーク 502
0000.05.19 京都 平安S GIII ダ1900m(稍) 16 5 9 018.70(7人) 01着 R1:57.3(37.0) -0.2 0M.デムーロ 57 クイーンマンボ 506
0000.09.29 阪神 シリウスS GIII ダ2000m(不) 16 7 14 005.40(3人) 03着 R2:01.8(36.8) -0.3 0C.ルメール 57.5 オメガパフューム 508
0000.11.04 京都 JBCクラシック JpnI ダ1900m(良) 16 2 4 003.20(1人) 03着 R1:57.0(38.4) -0.3 0C.ルメール 57 ケイティブレイブ 514
0000.12.02 中京 チャンピオンズC GI ダ1800m(良) 15 5 9 008.20(3人) 03着 R1:50.5(35.9) -0.4 0J.モレイラ 57 ルヴァンスレーヴ 522
2019.02.17 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 14 6 10 014.10(5人) 06着 R1:36.7(36.3) -1.1 0田辺裕信 57 インティ 504
0000.05.18 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 16 4 8 004.80(2人) 05着 R1:58.7(38.0) -0.6 0田辺裕信 57 チュウワウィザード 510
2021.06.05 東京 アハルテケS OP ダ1600m(重) 16 1 1 009.20(5人) 16着 R1:38.7(39.9) -3.7 0田辺裕信 58 オメガレインボー 506
0000.10.16 阪神 太秦S OP ダ1800m(良) 16 1 2 011.70(7人) 03着 R1:51.4(38.1) -0.1 0幸英明 57 ライトウォーリア 522

血統表[編集]

サンライズソア血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
父の父
Kris S.
1977 黒鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen Princequillo
Bridgework
父の母
Tee Kay
1991 黒鹿毛
Gold Meridian Seattle Slew
Queen Louie
Tri Argo Tri Jet
Hail Proudly

アメーリア
2003 青鹿毛
スペシャルウィーク
1995 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
キャンペンガール マルゼンスキー
レディーシラオキ
母の母
ビハインドザマスク
1996 鹿毛
*ホワイトマズル *ダンシングブレーヴ
Fair of the Eurze
*ヴァインゴールド Mr. Prospector
Chancy Dance
母系(F-No.) ヴァインゴールド系(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [21]
  2. ^ [22]
  3. ^ [21]
  4. ^ [21]

出典[編集]

  1. ^ サンライズソアが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
  2. ^ 3番人気サンライズソアが初陣飾る/新潟新馬 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  3. ^ a b 樅の木賞|2016年12月17日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  4. ^ 7番人気サンライズソアが抜け出し快勝/青竜S | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  5. ^ 【ユニコーンSレース後コメント】サンライズノヴァ戸崎圭太騎手ら | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  6. ^ ジャパンダートダービー|2017年07月12日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  7. ^ 東京中日S杯武蔵野S|2017年11月11日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  8. ^ 師走ステークス|2017年12月09日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  9. ^ 【仁川Sレース後コメント】ナムラアラシ福永祐一騎手ら | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  10. ^ ペースを握ったサンライズソアがついに重賞奪取/名古屋大賞典回顧(斎藤修) | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  11. ^ 【平安Sレース後コメント】サンライズソア M.デムーロ騎手ら | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  12. ^ デムーロ騎乗停止でスプリンターズSアウト 阪神5Rで斜行 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  13. ^ シリウスステークス|2018年09月29日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  14. ^ ルメール4週連続G1Vで新記録/JBCスプリント|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2019年5月16日閲覧。
  15. ^ 【JBCクラシックレース後コメント】ケイティブレイブ福永祐一騎手ら | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年5月16日閲覧。
  16. ^ ルメールがゴールドドリームでの出走を選択したため(後に右肩筋肉痛を発症し回避)。
  17. ^ 【チャンピオンズC】サンライズソア、またGI3着”. サンスポZBAT!競馬 (2018年12月3日). 2019年5月16日閲覧。
  18. ^ 【フェブラリーS】サンライズソアは6着に終わる 田辺「自分から進んでいく感じではなかった」”. サンスポZBAT!競馬 (2019年2月17日). 2019年5月16日閲覧。
  19. ^ 【平安S】2番人気のサンライズソアは5着 田辺「プレッシャーをかけられて…」”. サンスポZBAT!競馬 (2019年5月18日). 2019年5月18日閲覧。
  20. ^ サンライズソア”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年5月15日閲覧。
  21. ^ a b c 血統情報:5代血統表|サンライズソア|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年5月15日閲覧。
  22. ^ サンライズソアの血統表”. netkeiba.com. 2019年5月15日閲覧。

外部リンク[編集]