サウザー (北斗の拳)

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サウザーは、漫画『北斗の拳』に登場する架空の人物。

[編集] 声の出演

[編集] 人物

南斗六聖拳「将星」の男。己を最高権力者にせんとする野心に満ち、自らを神に無敵の肉体を与えられた「聖帝」と名乗る。大型バイクに牽引させた巨大な玉座に座りつつ街を練り歩く初登場シーン、傲岸不遜な言動や終盤の台詞などが有名である。

「将星」は別名「帝王の星」と呼ばれ、百八派ある南斗聖拳の最高峰、及び南斗六聖拳の主星として君臨。サウザーはその「将星」の男のみが伝承する南斗最強の拳・南斗鳳凰拳の使い手であり、南斗聖拳では彼を倒すことは不可能とされている。当初は野望に燃える非情の敵役として描かれ、能面の様な仮面を着用していた。

南斗鳳凰拳は手刀による斬撃を主体とした拳法であり、その絶大な強さ故に拳法における「構え」を持たない。サウザー曰く構えとは防御の型で下郎の使うものであり、帝王の拳である鳳凰拳にあるのは前進制圧のみ。但し、その存在を脅かす者が現れた時のみ、帝王の名誉を賭けて「構え」をとる(南斗鳳凰拳奥義・天翔十字鳳)。

南斗六聖拳分裂の引き金となったユダの裏切りをそそのかした黒幕であり、その野望と実力で広大な領地を獲た。「聖帝」を名乗り子供たちを使役して、その野望と権力の集大成として巨大な十字型のピラミッド「聖帝十字陵」を築いていた。これはサウザーの師・オウガイ、そしてサウザー自身の愛と情の墓でもあった。

シュウをも謀略で破り、「聖帝十字陵」の最後の石(聖碑)を積ませ、最後はその頂点に立った状態の彼を自ら投げた槍で貫いて殺害し、目の前で彼の壮絶な最期を見届けたケンシロウの底知れぬ怒りを誘う。

暴虐の徒としてのそのモデルはローマ皇帝・暴君ネロ。また、名前のサウザーには英語で「souther(強い南風)」という意味がある(ただし、格闘ゲーム版では名前の英語表記は「THOUTHER」となっている)。 シュウの脚の腱を切ったうえ、その重傷の彼に聖帝十字陵の頂点部を背負わせ運ばせる。このエピソードは、ローマ兵らから虐待を受けたうえ処刑場である「ゴルゴダの丘」頂上まで重い十字架を背負って歩かされたイエス・キリストの姿に由来する。

心臓の位置と秘孔の位置が通常と表裏逆という特異体質の持ち主であり、それを見破れない限り北斗神拳も通じない。その謎と強さのため、ラオウも彼との戦いは避けたほどで、ケンシロウも初戦では惨敗を喫した。ちなみに「本編中で」ケンシロウを完膚なきまでに打ち負かしたことがある人物は、彼とカイオウの2人だけである(回想シーンのシンシュウは除く)。

こうした特異体質や彼自身の拳の技量もあって、見方によっては「南斗最強」と定義することも出来る。実際、サウザーに決戦を挑むべく進むケンシロウを、ラオウとトキが一時的ながらそれまでの因縁を超えて力を合わせ、「この戦いを邪魔する者は北斗の長兄と次兄が許さぬ」と言う様は圧巻である。

シュウをケンシロウの目の前で葬り去った後、聖帝十字陵構築に使役させていたシュウを慕っていた子供の一人に片足を刺された際、誰もがその子供が殺されると思った時、その子供を手にかけずに「愛の無意味さ」を説きながら諭すと言う、冷酷無比な性格で恐れられていたサウザーとしては余りにも意外な行動から、彼の悲劇的な過去が明らかになる。

サウザーは本来孤児であり、南斗鳳凰拳先代伝承者・オウガイに拾われ、鳳凰拳を伝承すべく厳しい修行の日々を送っていた。オウガイは厳しい人物であったが、決してサウザーに対する愛を忘れず、鳳凰拳の技を彼に授けてゆくとともに、実の親のように優しく接した。

そしてサウザーが15歳のとき、目隠しをして襲い掛かるある敵を倒せと命じ、彼はその命に従って敵を切り裂いた。しかしその敵とは彼の師・オウガイ自身であり、「お前の目に極星、南斗十字星を見ていたのだ」と言い残し、絶命した。

南斗鳳凰拳も北斗神拳同様、一子相伝の宿命の為、深い愛を受けた父とも慕う師であり、愛する者を手にかけた結果、天涯孤独の身と化した事への悲しみと苦しみに耐え切れなかったサウザーは号泣しながら絶叫し、愛を否定した。

その一件がサウザーにとって癒し難きトラウマとなり、それ以後、愛や情けを否定し蹂躙する非情の野心家へと変貌するきっかけを作った。故に先述の意外な行動も彼本来の優しさ、情けがわずかに残っていた証となっている。

己の権力の象徴と見られていた「聖帝十字陵」に師・オウガイの亡骸を安置し、ラオウ・トキも見守る中、自らの体の秘密を遂に暴いたケンシロウに形勢逆転を許したが、それでも「退かぬ、媚びぬ、省みぬ!帝王に逃走はないのだー!」と帝王としての誇りを口にしながら立ち上がる。互いに奥義を応酬する壮絶な激闘の末、ケンシロウが放った苦痛を生まない北斗有情猛翔破で致命傷を負う。死の間際、ケンシロウの言葉で愛が生むぬくもりを思い出したサウザーは、涙を流しながら憑き物が落ちたかのようにオウガイの亡骸に寄り添い、崩壊する十字陵と運命を共にした。ケンシロウもシュウを殺された事で激怒していたが、誰よりも愛が深かったが故に歪んでしまった事に対して、同情の言葉を寄せている。

2006年の劇場作品『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』はサウザー対ケンシロウのエピソードを中心に映画化したものだが、本作においてはオウガイとの悲しい離別の過去を含めたサウザーの「愛深き故に愛を拒んだ悲劇の男」という素性・設定が割愛され、純粋な悪人として描かれている(ただし死に際に「愛」について発言している)。最後は自らの手で死ぬので、ケンシロウが北斗有情猛翔破を使用した意味も失っており、本作のサウザー像についてはファン間でも意見が分かれた。

[編集] 関連項目

  • マッスルボマー - サウザーとほぼ同様の台詞を話す、アストロというキャラクターが登場する。
  • スクールランブル - サウザーと外見や性格が似ている、マックスというキャラクターが登場する。
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