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陸前高田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
陸前高田駅
駅舎(2022年10月)
りくぜんたかた
Rikuzen-Takata
奇跡の一本松 (3.0 km)
栃ヶ沢公園 (1.7 km)
(0.8 km) 高田高校前
地図
所在地 岩手県陸前高田市高田町字館の沖110番地
北緯39度0分53.9秒 東経141度37分45秒 / 北緯39.014972度 東経141.62917度 / 39.014972; 141.62917座標: 北緯39度0分53.9秒 東経141度37分45秒 / 北緯39.014972度 東経141.62917度 / 39.014972; 141.62917
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 大船渡線BRT
キロ程 23.4 km(気仙沼起点)
陸前矢作から5.9 km
一ノ関から85.4 km
駅構造 地上駅
乗車人員
-統計年度-
69人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 2013年(平成25年)3月2日[* 1]
備考
  1. ^ BRTの駅としての営業開始日。JR東日本では鉄道駅開業日である1933年12月15日を開業日としている。
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陸前高田駅
駅舎(2010年9月)
りくぜんたかた
Rikuzen-Takata
竹駒 (2.9 km)
(2.9 km) 脇ノ沢
所在地 岩手県陸前高田市高田町字並杉19[** 1]
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 大船渡線
キロ程 85.4 km(一ノ関起点)
電報略号 タカ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
220人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1933年昭和8年)12月15日[2]
廃止年月日 2020年令和2年)4月1日[** 2]
備考
  1. ^ a b 2011年3月11日時点のもの。
  2. ^ 東日本大震災により2011年3月11日から休止。2013年3月2日よりBRT運行開始。
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陸前高田駅(りくぜんたかたえき)は、岩手県陸前高田市高田町字館の沖にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線BRT(バス高速輸送システム)のバス停留所である。

元々は同社の大船渡線鉄道駅であった。BRT転換後は鉄道駅時代より約400メートル東北東に交通広場が整備され、他のバス路線も含めた陸前高田市内のバスターミナルとしての機能も有している。

歴史

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駅構造

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東日本大震災からの復興事業において、陸前高田市が中心市街地に整備した交通広場に駅が設置されている。当初の再生計画では隣接地(南側法面下)に内陸移設した鉄道駅を設ける方針だったが[4]、鉄道復旧の断念により予定スペースは活用されず、交通広場のみの整備となった。

駅舎は震災前の駅舎を模して作られた[報道 3][新聞 3]もので、鉄道路線との接続がないBRT単独駅で唯一みどりの窓口が設置されている。BRTの乗降場はロータリー内の1か所で、盛方面、気仙沼方面、陸前矢作方面がすべて同一箇所で発着する。

震災後のBRT開業時に駅が陸前高田市役所仮庁舎前に設置された。プレハブ造りの駅舎を経て、駅事務室・待合室・トイレを備えた[新聞 4]円筒形の鉄骨作り平屋建て駅舎が整備され[新聞 4]、現在地に移転するまで使用されていた。

後述の通り震災前は業務委託駅であったが、BRT仮復旧後は盛駅から派遣される社員配置駅[注 1]となり、現在はJR東日本東北総合サービスが駅業務を受託している[5][注 2]。また駅員配置日が日・月・水・金曜の週4日であったが、2018年10月1日より毎日配置となった[報道 5]

BRT以外の発着路線

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交通広場内にはBRT以外の路線バスも発着している。停留所名はいずれも「陸前高田駅」[7]

長距離・高速バス
一般路線バス

奥州交通、碁石観光、気仙タクシー、高田タクシー、陸前高田グリーンスローモビリティの計5事業者による路線が乗り入れる。詳細は陸前高田市公式サイトを参照のこと。

旧鉄道駅

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震災前の駅は陸前高田市高田町字並杉18に所在し、相対式ホーム2面2線を有する[1]地上駅で、互いのホームは構内踏切で連絡していた。気仙沼駅管理の業務委託駅(ジャスター委託)で、みどりの窓口[1]自動券売機も設置されていた。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 大船渡線 下り 方面
2 上り 気仙沼一ノ関方面
  • 2番線は盛方にも出発信号機があり、折り返し運転が可能であった。

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員69人である[BRT 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、2010年度(平成22年度)以前は鉄道の統計、2013年度(平成25年度)以降はBRTの統計となっている。

なお、当駅の現位置移転前に存在した、まちなか陸前高田駅の2017年度(平成29年度)の1日平均乗車人員は24人であった[BRT 2]

1日平均乗車人員推移
年度 鉄道 BRT 出典
2000年(平成12年) 433 未開業 [鉄道 1]
2001年(平成13年) 426 [鉄道 2]
2002年(平成14年) 390 [鉄道 3]
2003年(平成15年) 352 [鉄道 4]
2004年(平成16年) 324 [鉄道 5]
2005年(平成17年) 288 [鉄道 6]
2006年(平成18年) 287 [鉄道 7]
2007年(平成19年) 260 [鉄道 8]
2008年(平成20年) 253 [鉄道 9]
2009年(平成21年) 222 [鉄道 10]
2010年(平成22年) 220 [鉄道 11]
2011年(平成23年) 運休  
2012年(平成24年)  
2013年(平成25年) 75 [BRT 3]
2014年(平成26年) 82 [BRT 4]
2015年(平成27年) 87 [BRT 5]
2016年(平成28年) 76 [BRT 6]
2017年(平成29年) 75 [BRT 2]
2018年(平成30年) 75 [BRT 7]
2019年(令和元年) 80 [BRT 8]
2020年(令和02年) 廃止 54 [BRT 9]
2021年(令和03年) 51 [BRT 10]
2022年(令和04年) 66 [BRT 11]
2023年(令和05年) 69 [BRT 1]

駅周辺

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当駅周辺の中心市街地は東日本大震災の津波で壊滅し、10 mほどの盛り土によるかさ上げ工事を経て再建された[8]。2017年(平成29年)4月に開業した複合商業施設「アバッセたかた」[新聞 5]を中心に、商業施設や公共施設が集まっている。

また2021年(令和3年)5月には、震災後に中心市街地から北西の高台に仮庁舎を設置していた陸前高田市役所が、当駅の北方に再建された本庁舎に移転した[新聞 6][9]

震災前の鉄道駅は現在の駅の南方にあり、北側に中心市街地が形成され、南側は海岸付近まで農地が広がっていた[10][8][11]

BRT開業時に駅が設けられた地域については、現在、ほぼ同位置に駅が置かれている栃ヶ沢公園駅を参照のこと。

隣の停留所

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*:打消線は廃駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
大船渡線BRT
気仙沼方面
快速
奇跡の一本松駅 - 陸前高田駅 - 脇ノ沢駅
普通
奇跡の一本松駅 - 陸前高田駅 - *まちなか陸前高田駅 - 高田高校前駅
陸前矢作方面
普通
栃ヶ沢公園駅 - 陸前高田駅 - *まちなか陸前高田駅 - 高田高校前駅

かつて存在した鉄道路線

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
大船渡線
竹駒駅 - 陸前高田駅 - 脇ノ沢駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 2017年4月に盛駅が業務委託駅となった後は気仙沼駅より派遣。
  2. ^ 遅くとも2020年4月1日時点で委託されている[6]

出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 56号 新庄駅・気仙沼駅・鳴子温泉駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年9月15日、26頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、486頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ “鉄道の早期復旧に係る国の全面的な支援” (PDF). 岩手県. (2011年10月6日). オリジナルの2013年12月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131224095926/http://www.pref.iwate.jp/~hp0212/fukkou_net/pdf_doc/youbou_111006_1.pdf 
  4. ^ 陸前高田市 まちなか再生計画” (PDF). 陸前高田市 (2015年12月). 2016年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月13日閲覧。
  5. ^ JR東日本東北総合サービス株式会社が運営する受託駅一覧(2022年4月1日現在)”. JR東日本東北総合サービス. 2022年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月12日閲覧。
  6. ^ JR東日本東北総合サービス株式会社が運営する受託駅一覧(2020年4月1日現在)”. JR東日本東北総合サービス. 2020年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月12日閲覧。
  7. ^ 陸前高田駅”. 岩手県交通. 2023年9月9日閲覧。
  8. ^ a b まちの歴史”. 陸前高田まちなかHP. 陸前高田ほんまる. 2024年7月24日閲覧。
  9. ^ 陸前高田市庁舎”. NTTファシリティーズジャーナルデジタル. NTTファシリティーズ (2021年8月6日). 2022年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月25日閲覧。
  10. ^ 陸前高田駅”. NHKアーカイブス. 日本放送協会. 2024年7月25日閲覧。
  11. ^ 空から見る被災前・後の三陸のまち”. いわて震災津波アーカイブ. 岩手県 (1900-01-00). 2023年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月25日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ 大船渡線BRT「陸前高田駅」新駅舎及び「高田高校前駅」の供用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2014年12月19日。オリジナルの2020年5月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200517165127/https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1418969482_1.pdf2020年5月18日閲覧 
  2. ^ 大船渡線BRT「まちなか陸前高田駅」開業のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2017年2月21日。オリジナルの2017年2月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20170222060717/http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1487641245_1.pdf2024年8月7日閲覧 
  3. ^ a b 大船渡線BRT「陸前高田駅」の駅舎が新しくなります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2017年12月22日。オリジナルの2020年5月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200518112218/https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1513925774_1.pdf2020年5月18日閲覧 
  4. ^ 大船渡線BRT「陸前高田駅」移転及び「栃ヶ沢公園駅」新設等のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2017年10月30日。オリジナルの2018年2月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180205042845/http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1509342110_1.pdf2024年8月7日閲覧 
  5. ^ a b 陸前高田駅 乗降箇所の変更及びみどりの窓口の毎日営業について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社、2018年9月18日。オリジナルの2024年8月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240828103509/https://www.jreast.co.jp/morioka/press/pdf_1537247665m.pdf2024年8月28日閲覧 
  6. ^ 気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年1月31日。オリジナルの2020年2月4日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200204215535/https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200131_ho01.pdf2020年2月6日閲覧 
  7. ^ 鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて』(PDF)(プレスリリース)国土交通省東北運輸局、2020年1月29日。オリジナルの2020年2月1日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11630437/wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/sm/topics/td-haishitodoke0129.pdf2020年2月6日閲覧 

新聞記事

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利用状況

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鉄道

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  1. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。

BRT

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  1. ^ a b BRT駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月24日閲覧。
  2. ^ a b BRT駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年9月17日閲覧。
  3. ^ BRT駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  4. ^ BRT駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  5. ^ BRT駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  6. ^ BRT駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月14日閲覧。
  7. ^ BRT駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月24日閲覧。
  8. ^ BRT駅別乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月19日閲覧。
  9. ^ BRT駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月10日閲覧。
  10. ^ BRT駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
  11. ^ BRT駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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