速水隆成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
速水 隆成
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 群馬県高崎市
生年月日 (1997-07-28) 1997年7月28日(26歳)
身長
体重
188 cm
99 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り NPB / 2021年 育成選手ドラフト2位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

速水 隆成(はやみず たかなり、1997年7月28日 - )は、群馬県高崎市出身の元プロ野球選手捕手)。右投右打。NPBでは育成選手であった。

来歴[編集]

水球選手を父として生まれる[1]桐生第一高等学校では2年生で一塁手として第86回選抜高等学校野球大会に出場した[2]。3年生時の全国高等学校野球選手権群馬大会はベスト4で敗退した[3]

2015年11月28日のBCリーグドラフト会議で、群馬ダイヤモンドペガサスより地元枠で指名を受ける[4]。高校卒業後に群馬に入団し、当初は内野手だったが捕手に転向する[2]。これは内野手ではNPBに入れないという判断からだった[3]。ウェイトトレーニングや食事の改善により20kg体重を増やした[3]。選手登録上捕手となったのは2018年からで[5]、同年より正捕手となる[2]2019年には捕手部門でリーグのベストナインに選出された[6]。この年オフには清原和博らによる「ワールドトライアウト」に参加[3]。これはNPBからのドラフト指名がなく、MLBマイナーに進めたらという思いによる参加だった[3]2020年はリーグ最高打率を記録して[7]、中地区の首位打者[注 1]を獲得し[8]、NPBドラフトでの指名候補としてメディアに名を挙げられたが[9]、この年も指名はなかった。同年シーズン終了後の11月に、リーグの打撃部門MVPに選出された[10]

2021年10月11日に行われたドラフト会議にて、北海道日本ハムファイターズから育成選手ドラフト2位で指名を受け[11]、入団。背番号は122[12]。9月には夫人との間に長男が誕生しており、入団会見では「生まれて3カ月の息子がいるので、ビッグボス(監督・新庄剛志の愛称)ならぬビッグパピーを目指します」と語った[13]

2022年3月5日の読売ジャイアンツとのオープン戦では4番打者として起用された。二軍公式戦には66試合出場し、5本塁打を打ち、14打点をあげるも打率は.190だった。10月4日、本人から現役引退を申し出て球団も承諾したと球団が発表した[14][15][16]

僅か1年での引退となったが、速水は「ドラフト指名後、1年勝負と覚悟を決めて、全力を尽くしました」「1年間やり抜いた結果、野球を引退して、家族とともに新たな道へ進みます」とコメントしている[16]

選手としての特徴・人物[編集]

長打力に加え、打率を残せる打撃が魅力の捕手[17][13]。50m走のタイム6秒3、遠投100mを記録[17]

愛称は「みず[17]、「もこ[18]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

  • 一軍公式戦出場なし

独立リーグでの打撃成績[編集]

出典はリーグウェブサイトの年度別個人打撃成績[19]

















































O
P
S
2016 群馬 43 109 102 8 19 4 0 0 23 6 0 - 0 0 7 - 0 17 5 .186 .239 .225 .464
2017 67 250 214 37 61 6 3 8 97 38 2 - 0 2 30 - 4 28 7 .285 .380 .453 .833
2018 70 299 264 49 90 13 2 15 152 59 1 - 0 0 34 - 1 38 10 .341 .418 .576 .994
2019 64 287 236 59 78 15 1 14 136 62 6 2 0 6 42 - 3 53 4 .331 .429 .576 1.005
2020 59 230 191 45 75 10 1 13 126 47 2 0 0 1 32 - 6 52 6 .393 .491 .660 1.151
2021 64 295 239 47 81 21 3 12 145 73 1 0 0 4 50 - 2 55 2 .339 .451 .607 1.058
通算:6年 367 1470 1246 245 404 69 10 62 679 285 12 - 0 13 195 - 16 243 34 .324 .418 .545 .963
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号[編集]

  • 24(2016年 - 2019年)
  • 99(2020年 - 2021年)
  • 122(2022年)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、3つの地区内で公式戦を実施したため、表彰も地区別であった。

出典[編集]

  1. ^ 速水 隆成 (桐生第一) - 高校野球ドットコム(選手名鑑(卒業生)、2015年10月22日)
  2. ^ a b c 『野球太郎』No.030(プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2019)2019年2月、p.225
  3. ^ a b c d e 群馬のホームランアーチスト・速水隆成(BC群馬)が清原和博からもらったアドバイスの内容とは - 高校野球ドットコム(2019年11月7日)2021年3月28日閲覧。
  4. ^ 建通エンジニアリングpresents 2015ルートインBCLドラフト会議 指名速報 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2015年11月28日)2021年3月29日閲覧。
  5. ^ リーグウェブサイトの年度別個人打撃成績リストによる。
  6. ^ あしたのチーム presents シーズンMVP・ベストナイン・最優秀審判員決定のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2019年10月31日)2021年3月28日閲覧。
  7. ^ 2020年打撃成績ランキング - ベースボール・チャレンジ・リーグ
  8. ^ 「サトウ食品 presents 2020シーズン 個人タイトル」確定のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2020年10月20日)2021年3月28日閲覧。
  9. ^ “26日にプロ野球ドラフト 上武大の古川が上位指名か 群馬県社会人・大学生”. 上毛新聞. (2020年10月24日). https://www.jomo-news.co.jp/sports/gunma/249500 2021年3月28日閲覧。 
  10. ^ サトウ食品 presents 2020年度シーズンMVP決定のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2020年11月5日)2021年3月28日閲覧。
  11. ^ 1位天理高・達孝太、2位千葉学芸高・有薗ら/日本ハムドラフト指名一覧”. 日刊スポーツ (2021年10月11日). 2021年10月12日閲覧。
  12. ^ 日本ハム ドラ1・達は有原ら背負った「16」に決定 新入団選手の背番号発表”. スポーツニッポン (2021年12月5日). 2021年12月5日閲覧。
  13. ^ a b 日本ハム育成2位速水隆成「“ビッグパピー”目指します」息子が生後3カ月 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年2月6日閲覧。
  14. ^ "日本ハム 育成・速水が今季限りで引退「ドラフト指名後、一年勝負と覚悟を決めて、全力を尽くしました」". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 4 October 2022. 2022年10月5日閲覧
  15. ^ “プロ1年で異例の決断 日本ハム育成の速水隆成が現役引退「一年勝負の覚悟で全力尽くした」”. デイリースポーツ online. (2022年10月4日). https://www.daily.co.jp/baseball/2022/10/04/0015694642.shtml 2022年10月7日閲覧。 
  16. ^ a b “僅か1年で引退…異例の決断下した日本ハム25歳 巨人内野手ら過去にもあった“早期退団””. Full-Count. (2022年10月6日). https://full-count.jp/2022/10/06/post1291008/ 2022年10月7日閲覧。 
  17. ^ a b c 速水 隆成 - BCリーグ”. archive.bc-l.jp. 2022年2月6日閲覧。
  18. ^ 《FIGHTERS GIRLS SERIES 2022》ファイターズ推し選手権―推しは宝物―推しナイン決定&ニックネーム発表”. 北海道日本ハムファイターズ. 2023年6月25日閲覧。
  19. ^ 過去の成績 - ベースボール・チャレンジ・リーグ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]