「ディエゴ・シュワルツマン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 曖昧さ回避ページへのリンク
m カテゴリ修正
372行目: 372行目:
{{DEFAULTSORT:しゆわるつまん ていえこ}}
{{DEFAULTSORT:しゆわるつまん ていえこ}}
[[Category:アルゼンチンの男子テニス選手]]
[[Category:アルゼンチンの男子テニス選手]]
[[Category:オリンピックテニスアルゼンチン代表選手]]
[[Category:2020年東京オリンピックテニス出場選手]]
[[Category:ユダヤ系アルゼンチン人]]
[[Category:ユダヤ系アルゼンチン人]]
[[Category:ユダヤ人のテニス選手]]
[[Category:ユダヤ人のテニス選手]]

2021年10月12日 (火) 02:40時点における版

ディエゴ・シュワルツマン
Diego Schwartzman
2019年ウィンブルドンでのディエゴ・シュワルツマン
基本情報
国籍 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
出身地 同・ブエノスアイレス
居住地 同・ブエノスアイレス
生年月日 (1992-08-16) 1992年8月16日(31歳)
身長 170cm
体重 64kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2010年
ツアー通算 4勝
シングルス 4勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 13,734,138 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2018・20)
全仏 ベスト4(2020)
全英 3回戦(2019・21)
全米 ベスト8(2017・19)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2015)
全仏 ベスト4(2019)
全英 2回戦(2016)
全米 2回戦(2015・16)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 8位(2020年10月12日)
ダブルス 39位(2020年1月6日)
2021年5月17日現在

ディエゴ・セバスティアン・シュワルツマンDiego Sebastián Schwartzman, 1992年8月16日 - )は、アルゼンチンブエノスアイレス出身の男子プロテニス選手。ATPツアーではシングルスで3勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス8位、ダブルス40位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。「シュウォーツマン」表記も見られる。

選手経歴

ジュニア時代

シュワルツマンはユダヤ人であり、アルゼンチンのユダヤ系の家庭に生まれ、7歳でテニスを始める。

2010-2013年 プロ転向

2010年にプロ転向。そこから主にフューチャーズなどの下部大会で優勝し、戦績を挙げる。 2013年には全豪オープンの予選にも出場し、本格的にツアーを巡ることになる。

2014年 チャレンジャー最終戦優勝

2014年はATPチャレンジャーツアー・ファイナルで優勝するなどATPチャレンジャーツアーで5勝を挙げる。

2015年 デビス杯ベスト4

イスタンブール・オープンで準優勝まで進出。そこでロジャー・フェデラーに敗れた。デビスカップではアルゼンチン代表として参戦し、準決勝まで進出を果たした。

2016年 ツアー初優勝

2016年は4月のイスタンブール・オープンでは決勝でグリゴール・ディミトロフを6–7(5), 7–6(4), 6–0で破り、ツアー初優勝を果たした[1]。10月のヨーロピアン・オープンでは準決勝で地元ベルギーのダビド・ゴファンに勝利し2度目の決勝進出。決勝でリシャール・ガスケに6-7(4), 1-6で敗れた。

2017年 全米ベスト8

2017年は4月のモンテカルロ・マスターズでベスト8進出。準々決勝でラファエル・ナダルに4-6, 4-6で敗れた。全仏オープンでは初めて3回戦進出し、第2シードのノバク・ジョコビッチに敗れたものの2セットを奪う善戦を見せた。8月のロジャース・カップは2回戦で第3シードのドミニク・ティームに勝利しトップ10選手から初勝利を挙げ、マスターズ1000で2度目のベスト8進出。第29シードで出場した全米オープンでは3回戦で第5シードのマリン・チリッチ、4回戦で第16シードのリュカ・プイユに勝利し、グランドスラムで自身初のベスト8進出を果たす。準々決勝で第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタに4-6, 4-6, 2-6で敗れた[2]。10月のヨーロピアン・オープンでは2年連続で決勝進出するも、ジョー=ウィルフリード・ツォンガに3-6, 5-7で敗れて2年連続の準優勝となった。

2018年 全仏ベスト8

2018年の全豪オープンでは初の4回戦に進出したものの、世界ランキング1位のラファエル・ナダルに敗れた。2月のリオ・オープン決勝でフェルナンド・ベルダスコに6-2, 6-3で勝利し、ATP500初優勝となるツアー2勝目を挙げる。大会後のランキングで18位となりトップ20入りを果たした。第11シードで出場した全仏オープンは4回戦で第6シードのケビン・アンダーソンに1-6, 2-6, 7-5, 7-6(0), 6-2で逆転勝ちし、グランドスラムで2度目のベスト8進出を果たす[3]。準々決勝は第1シードのラファエル・ナダルに第1セットを先取するも、雨天順延から再開後に逆転され6-4, 3-6, 2-6, 2-6で敗れた。

2019年 全仏ダブルスベスト4

2019年は全仏オープン男子ダブルスで、ギド・ページャとのペアでベスト4進出を果たす。また、ドミニク・ティームと組んだダブルスでは2度決勝へ進んでいるが、両方準優勝に終わった。しかし、これによりダブルスの世界ランキングで自己最高を更新した。シングルスでは、BNLイタリア国際は準々決勝で錦織圭を破りベスト4入りしたが、ジョコビッチに敗れた。8月のアビエルト・メキシコ・ロス・カボスでは、決勝でテイラー・フリッツを7-6(6), 6-3で下して優勝[4]。10月のエルステ・バンク・オープンでも決勝に進むが、ティエムに敗れた。全米オープンではベスト8入り。

2020年 全仏ベスト4 マスターズ準優勝 ATPファイナルズ初出場 世界9位

2020年全豪オープンは4回戦進出。続くコルドバ・オープンでは準優勝。3月より新型コロナウイルス感染症の影響でツアーが中断した際には、サッカーゲームFIFA 20のオンライン大会を開催してティエムやサッカー選手のパウロ・ディバラらと共に参加。イベントの収益をアルゼンチンの赤十字を通して寄付した[5]。ツアー再開後、BNLイタリア国際では準々決勝で赤土の王・ナダルを下すなど快進撃を見せマスターズ初の決勝に進む。決勝ではジョコビッチに敗れた。続く全仏オープンでも好調ぶりを発揮し、すべてストレート勝利でベスト8入りすると、準々決勝ではティエム相手に5時間8分にわたる激戦を7-6(1), 5-7, 6-7(6), 7-6(5), 6-2で制しグランドスラム初のベスト4進出[6]。準決勝で優勝したナダルに3-6, 3-6, 6-7(0)のストレートで敗れ決勝進出とはならなかった。大会後のランキングで8位となりトップ10入りを果たした。

2021年 ツアー4勝目

2021年全豪オープンでは3回戦まで進出。予選通過者のアスラン・カラツェフに敗れた。地元のアルゼンチンオープンでは1セットも落とすことなく、優勝。ツアー4勝目を挙げた。全仏オープンでは第10シードとして出場し、準々決勝まで1セットも落とすことなく駒を進めた。準々決勝ではラファエル・ナダルに敗れた。ウィンブルドンでは3回戦まで進出した。新型コロナの影響で1年遅れで開催された東京五輪で初めてのオリンピックに出場し、3回戦まで進出し、カレン・ハチャノフに敗退。

人物

男子プロテニス界では最小クラスだが、背の低さについて「僕は子どもの頃から常に他の選手より小さく、それでも勝てていた。だから、不利だと考えることは特になかったですね。別の武器を磨くことで、他の選手より強くなろうとしていました」と話している。自分の武器はムーブメントとリターンだと回答し、5セットマッチが得意だからグランドスラムで勝てるようになってきたとも説明している[7]

テニス界での親友はドミニク・ティエムで、ダブルスを組むこともある[8]

名前の由来は祖国のスーパースターであるディエゴ・マラドーナからとったもの[5]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 9回 (3勝6敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPファイナルズ (0-0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0-1)
ATPツアー・500シリーズ (1-1)
ATPツアー・250シリーズ (2–4)
サーフェス別タイトル
ハード (1–3)
クレー (2-3)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2016年5月1日 トルコの旗 イスタンブール クレー ブルガリアの旗 グリゴール・ディミトロフ 6–7(5-7), 7–6(7-4), 6–0
準優勝 1. 2016年10月23日 ベルギーの旗 アントワープ ハード(室内) フランスの旗 リシャール・ガスケ 6–7(4-7), 1–6
準優勝 2. 2017年10月22日 ベルギーの旗 アントワープ ハード(室内) フランスの旗 ジョー=ウィルフリード・ツォンガ 3–6, 5–7
優勝 2. 2018年2月25日 ブラジルの旗 リオデジャネイロ クレー スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 6-2, 6-3
準優勝 3. 2019年2月17日 アルゼンチンの旗 ブエノスアイレス クレー イタリアの旗 マルコ・チェッキナート 1-6, 2-6
優勝 3. 2019年8月3日 メキシコの旗 ロス・カボス ハード アメリカ合衆国の旗 テイラー・フリッツ 7-6(8-6), 6-3
準優勝 4. 2019年10月27日 オーストリアの旗 ウィーン ハード(室内) オーストリアの旗 ドミニク・ティーム 6-3, 4-6, 3-6
準優勝 5. 2020年2月9日 アルゼンチンの旗 コルドバ クレー チリの旗 クリスチャン・ガリン 6-2, 4-6, 0-6
準優勝 6. 2020年9月21日 イタリアの旗 ローマ クレー セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ 5-7, 3-6

ダブルス:4回 (0勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2015年2月15日 ブラジルの旗 サンパウロ クレー イタリアの旗 パオロ・ロレンツィ コロンビアの旗 フアン・セバスティアン・カバル
コロンビアの旗 ロベルト・ファラ
4–6, 2–6
準優勝 2. 2016年5月1日 トルコの旗 イスタンブール クレー アルゼンチンの旗 アンドレス・モルテーニ イタリアの旗 フラビオ・チポッラ
イスラエルの旗 ドゥディ・セラ
3-6, 7-5, [7-10]
準優勝 3. 2019年2月17日 アルゼンチンの旗 ブエノスアイレス クレー オーストリアの旗 ドミニク・ティーム アルゼンチンの旗 オラシオ・セバジョス

アルゼンチンの旗 マキシモ・ゴンサレス

1-6, 1-6
準優勝 4. 2019年5月11日 スペインの旗 マドリード クレー オーストリアの旗 ドミニク・ティーム ルーマニアの旗 ホリア・テカウ

オランダの旗 ジャン=ジュリアン・ロジェ

2-6, 3-6

シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン LQ LQ 1R 1R 2R 4R 3R 4R 9–6
全仏オープン LQ 2R 2R 1R 3R QF 2R SF 14–7
ウィンブルドン A A 1R 1R 1R 2R 3R 3–5
全米オープン LQ 1R 2R 1R QF 3R QF 1R 11–6

大会最高成績

大会 成績
ATPファイナルズ RR 2020
インディアンウェルズ 3R 2019
マイアミ 4R 2021
モンテカルロ QF 2017
マドリード 3R 2018
ローマ F 2020
カナダ QF 2017
シンシナティ 3R 2019
上海 2R 2017
パリ QF 2020
オリンピック 3R 2021
デビスカップ SF 2015
ATPカップ QF 2020

脚注

外部リンク