「EBay」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
27行目: 27行目:
| 特記事項 =
| 特記事項 =
}}
}}
'''eBay Inc.'''(イーベイ)は、[[インターネット]][[電子商取引|通信販売]]や[[インターネットオークション|オークション]]を手がける[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[会社]]である。インターネットオークションでは[[世界]]最多の利用者を誇る
'''eBay Inc.'''(イーベイ)は、[[インターネットオークション]]'''eBay'''展開する[[アメリカ合衆国]]の[[会社]]である。インターネットオークションでは[[世界]]最多の利用者を持つ
[[File:Ebayheadquarters.jpg|thumb|right|320px|eBay本社]]

== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[1995年]]9月、[[カリフォルニア州]][[サンノゼ]]で[[ピエール・オミダイア]]により AuctionWeb の名称で設立され、[[1997年]]9月に現社名へ変更されている。社名はオミダイアのコンサルティング会社 Echo Bay Technology Group に由来し、echobay.com がすでに登録済みであったため縮めて eBay.com とした<ref>{{Cite web
[[1995年]]9月、[[カリフォルニア州]][[サンノゼ]]で[[ピエール・オミダイア]]により'''AuctionWeb'''の名称で設立され、[[1997年]]9月に現社名へ変更されている。社名はオミダイアのコンサルティング会社'''Echo Bay Technology Group'''に由来し、'''echobay.com'''がすでに登録済みであったため縮めて'''eBay.com'''とした<ref>{{Cite web
| last = Mullen
| last = Mullen
| first = Amy
| first = Amy
44行目: 44行目:
| publisher = Academy of Achievement
| publisher = Academy of Achievement
| lanugage = 英語
| lanugage = 英語
|accessdate=2007年9月8日 }}</ref>。1998年9月には [[NASDAQ]] に[[株式公開|株式を公開]]した。
|accessdate=2007年9月8日 }}</ref>。1998年9月には[[NASDAQ]]に[[株式公開|株式を公開]]した。


[[1999年]]10月に日本法人「イーベイジャパン」設立、[[日本電気]](NEC)と組んで[[2000年]]、[[日本]]市場をカバーすべく日本語に進出したが<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0217/ebayj.htm イーベイジャパンがNECと組んでいよいよ始動] INTERNET Watch 2000年[[2月17日]]</ref>、先行していた[[Yahoo! JAPAN]]の[[Yahoo!オークション]](ヤフオク)に太刀打ちできず、会員が集まらなかったこともあって2002年[[3月31日]]に撤退した<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0227/ebayj.htm イーベイジャパン、3月末をもって日本での営業活動を終了] INTERNET Watch 2002年[[2月27日]]</ref>。この直後、ヤフオクは出品料、落札システム利用料を導入した。
== 世界展開 ==
=== 日本への進出 ===
[[日本]]へは、[[1999年]]10月に日本法人「イーベイジャパン」設立、[[日本電気]]と組んで[[2000年]]にオンラインオークションサイトとして進出したが<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0217/ebayj.htm イーベイジャパンがNECと組んでいよいよ始動] INTERNET Watch 2000年[[2月17日]]</ref>、先行していた[[Yahoo!オークション]]に太刀打ちできず、会員が集まらなかったこともあって2002年[[3月31日]]に撤退した<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0227/ebayj.htm イーベイジャパン、3月末をもって日本での営業活動を終了] INTERNET Watch 2002年[[2月27日]]</ref>。この直後、ライバルであったYahoo!ションは出品料、落札システム利用料を導入した。


その5年後の[[2007年]]12月、過去のライバルであった[[Yahoo!ション]]との提携を発表。eBayに出品されている商品を日本から購入できる購買代行サイト[[セカイモン]]を立ち上げた。<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/04/17731.html ヤフーとeBayが業務提携、オークション市場創出目指す] INTERNET Watch 2007年[[12月4日]]</ref>
その5年後の[[2007年]]12月、ヤフオクとの提携を発表。購買代行サイト[[セカイモン]]を立ち上げた。<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/04/17731.html ヤフーとeBayが業務提携、オークション市場創出目指す] INTERNET Watch 2007年[[12月4日]]</ref>
<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/04/17738.html ヤフオクで「eBayの商品がいきなり揃う」井上社長が提携の魅力を説明] INTERNET Watch 2007年[[12月4日]]</ref>
<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/04/17738.html ヤフオクで「eBayの商品がいきなり揃う」井上社長が提携の魅力を説明] INTERNET Watch 2007年[[12月4日]]</ref>


[[2007年]]6月時点、eBayは世界28ヶ国に拠点を広げ、正規登録者数2億3,000万人、出品点数10数億点の地球規模の[[インターネット]]オークションサイトに拡大。2007年[[PayPal]]の日本語サイトやeBayの日本語ポータルサイトが登場した。<ref>[http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20352972,00.htm eBayの日本語のポータルサイト開設] CNET Japan 2007年[[7月18日]]</ref>。
[[2007年]]6月時点、eBayは世界28ヶ国に拠点を広げ、正規登録者数2億3,000万人、出品点数10数億点の地球規模の[[インターネット]]オークションサイトに拡大。2007年[[PayPal]]の日本語サイトやeBayの日本語ポータルサイトが登場した。<ref>[http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20352972,00.htm eBayの日本語のポータルサイト開設] CNET Japan 2007年[[7月18日]]</ref>。
2009年よりイーベイ・ジャパン株式会社はセラー支援(米国英国、オーストラリア市場向けのeBayマーケットプレイスへの出店企業の拡大)を行っている。


2009年には年間取引額が5兆2000億円になり、元々オークションサイトとしてスタートしたeBayだが、月額費用を支払うことでeBayサイト内に「ストア」を構えて、商品ページをカスタマイズするなど、セラー(販売者)側への販売支援に力を入れはじめた。
2009年には年間取引額が5兆2000億円になる。月額費用を支払うことでeBayサイト内に「ストア」を構えて、商品ページの加工許可するなど、販売支援に力を入れはじめた。

日本からよく出品されているカテゴリーとして「中古ブランド品」「時計」「衣類」「アクセサリー」「カメラ」「一眼レフレンズ」など。


=== Gmarketとの提携 ===
=== Gmarketとの提携 ===
米eBayと、[[Gmarket]]の創業者であるグ・ヨウンベは、2010年5月、2000万ドルを49対51の比率で合弁会社を設立した<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100507_365736.html 米eBay、日本版「Gmarket」強化のためジョイントベンチャー設立] INTERNET Watch、2010年5月7日(2010-8-17閲覧)</ref>。新規法人、Giosis Gmarketは当面、日本・シンガポールで電子商取引を展開、将来的には他のアジア地域への展開も展望に入れている。
米eBayと、[[Gmarket]]の創業者であるグ・ヨウンベは、2010年5月、2000万ドルを49対51の比率で合弁会社を設立した<ref>[http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100507_365736.html 米eBay、日本版「Gmarket」強化のためジョイントベンチャー設立] INTERNET Watch、2010年5月7日(2010-8-17閲覧)</ref>。新規法人、Giosis Gmarketは当面、日本・シンガポールで電子商取引を展開、将来的には他のアジア地域への展開も展望に入れている。

[[File:Ebayheadquarters.jpg|thumb|right|325px|[[サンノゼ]]の本社]]

== 日本人向けサポート ==
2009年よりイーベイ・ジャパン株式会社はセラー支援(アメリカイギリス、オーストラリアなどにあるeBayマーケットプレイスへの出店企業の拡大)を行っている。


== 出典 ==
== 出典 ==
71行目: 63行目:


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[セカイモン]] - eBay公認の日本向けサイトを展開
* [[メグ・ホイットマン]] - 1998年3月に社長に就任。わずか10年間で世界最大規模のインターネット・オークション会社へと成長させた。現在は[[ヒューレット・パッカード]]のCEO。
* [[メグ・ホイットマン]] - 1998年3月に社長に就任。わずか10年間で世界最大規模のインターネット・オークション会社へと成長させた。現在は[[ヒューレット・パッカード]]のCEO。
*[[Zazzle]]
*[[Amazon.com]]
*[[グルーポン]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.ebay.co.jp/ eBay Japan セラーポータルサイト]
* [http://www.ebay.com/ eBay]
* [http://www.sekaimon.com/ セカイモン]


{{ナスダック100指数}}
{{ナスダック100指数}}

2015年5月15日 (金) 06:43時点における版

eBay Inc.
種類 公開会社
市場情報
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州サンノゼ
設立 1995年9月3日
業種 小売業
事業内容 インターネット通信販売オークション
代表者 社長CEO ジョン・ドナホー
会長 ピエール・オミダイア
売上高 59億6900万米ドル(2006年)
従業員数 1万1600人(2006年)
主要子会社 PayPalSkype
関係する人物 ジェフリー・スコール(初代社長)
メグ・ホイットマン
外部リンク http://www.ebay.co.jp/
テンプレートを表示

eBay Inc.(イーベイ)は、インターネットオークションeBayを展開するアメリカ合衆国会社である。インターネットオークションでは世界最多の利用者を持つ。

eBay本社

歴史

1995年9月、カリフォルニア州サンノゼピエール・オミダイアによりAuctionWebの名称で設立され、1997年9月に現社名へ変更されている。社名はオミダイアのコンサルティング会社Echo Bay Technology Groupに由来し、echobay.comがすでに登録済みであったため縮めてeBay.comとした[1]。1997年半ばには1日当り約80万のオークションを処理し、1998年までには100万人以上の利用者を獲得するまでに成長[2]。1998年9月にはNASDAQ株式を公開した。

1999年10月に日本法人「イーベイジャパン」設立、日本電気(NEC)と組んで2000年日本市場をカバーすべく日本語に進出したが[3]、先行していたYahoo! JAPANYahoo!オークション(ヤフオク)に太刀打ちできず、会員が集まらなかったこともあって2002年3月31日に撤退した[4]。この直後、ヤフオクは出品料、落札システム利用料を導入した。

その5年後の2007年12月、ヤフオクとの提携を発表。購買代行サイトセカイモンを立ち上げた。[5] [6]

2007年6月時点、eBayは世界28ヶ国に拠点を広げ、正規登録者数2億3,000万人、出品点数10数億点の地球規模のインターネットオークションサイトに拡大。2007年PayPalの日本語サイトやeBayの日本語ポータルサイトが登場した。[7]。 2009年よりイーベイ・ジャパン株式会社はセラー支援(米国、英国、オーストラリア市場向けのeBayマーケットプレイスへの出店企業の拡大)を行っている。

2009年には年間取引額が5兆2000億円になる。月額費用を支払うことでeBayサイト内に「ストア」を構えて、商品ページの加工を許可するなど、販売支援に力を入れはじめた。

Gmarketとの提携

米eBayと、Gmarketの創業者であるグ・ヨウンベは、2010年5月、2000万ドルを49対51の比率で合弁会社を設立した[8]。新規法人、Giosis Gmarketは当面、日本・シンガポールで電子商取引を展開、将来的には他のアジア地域への展開も展望に入れている。

出典

関連項目

外部リンク