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温度の比較

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

温度の比較(おんどのひかく)では、(熱力学的温度比較ができるよう、昇順にする。

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因数 単位 説明
ケルビン ファーレンハイト度 セルシウス度
−1 nK −1 nK カリウム40原子による実現された負温度のおおよその値[1]
10−∞ 0 K −459.67 ℉ −273.15 ℃ 絶対零度
10−18 1 aK 1 aK OJ 287(最も重いブラックホール)のホーキング放射による温度。
10−14 10 fK 14 fK 銀河系の中心部にあるブラックホールいて座A*のホーキング放射による温度。
10−10 100 pK 250 pK これまでに作り出された最低温度の記録(ヘルシンキ工科大学低温研究所で核磁気秩序の実験中に)
450 pK これまでに作り出されたボース=アインシュタイン凝縮の最低温度の記録(マサチューセッツ工科大学においてナトリウムガスにより[1]
10−9 1 nK
10−8 10 nK 21 nK IGR J17091-3624(最も軽いブラックホール)のホーキング放射による温度。
50 nK フェルミ粒子であるカリウム原子の凝縮を観測(デボラ・ジンら)
10−7 100 nK
10−6 1 µK 断熱消磁(nuclear demagnetization)
10−5 10 µK
10−4 100 µK
10−3 1 mK 2.5 mK ヘリウム-3のFermi melting point
10−2 10 mK
10−1 100 mK 300 mK -272.85 ℃ ヘリウム-3の蒸発冷却
950 mK −457.96 ℉ −272.2 ℃ ヘリウムの融点
100 1 K 1 K −457.87 ℉ −272.15 ℃ 三重点の熱力学温度の1/273.16 (ケルビンの定義)
1 K −458 ℉ −272 ℃ ブーメラン星雲における温度(既知の自然な状態の宇宙空間の中では最も低い温度)
2.17 K −455.76 ℉ −270.98 ℃ ヘリウム-4が超流動状態となる温度
2.725 K −454.765 ℉ −270.425 ℃ 宇宙背景放射
4 K −452 ℉ −268 ℃ 水銀超伝導状態となる温度
4 K −452 ℉ −268 ℃ ヘリウムの沸点
5.19 K −450.33 ℉ −267.96 ℃ ヘリウムの臨界温度
7.2 K −446.8 ℉ −266.0 ℃ が超伝導状態となる温度
9.3 K −443.0 ℉ −263.9 ℃ ニオブが超伝導状態となる温度
101 10 K 13.8033 K −434.8241 ℉ −259.3467 ℃ 平衡水素三重点 (ITS-90の定義定点)
14.01 K −434.45 ℉ −259.14 ℃ 水素の融点
20 K −422 ℉ −252 ℃ 水素の沸点
33 K −400 ℉ −240 ℃ 水素の臨界温度
44 K −380 ℉ −229 ℃ 冥王星の平均表面温度
53 K −364 ℉ −220 ℃ 海王星の平均表面温度
63 K −344 ℉ −209 ℃ 窒素の融点
68 K −337 ℉ −205 ℃ 天王星の平均表面温度
77.3 K −320.4 ℉ −195.8 ℃ 窒素の沸点
90.19 K −297.33 ℉ −182.96 ℃ 酸素の沸点
92 K −294 ℉ −181 ℃ Y-Ba-Cu-O超伝導転移温度
102 100 K 125 K −234 ℉ −148 ℃ Tl-Ba-Cu-Oの超伝導転移温度
138 K −211 ℉ −135 ℃ Hg-Tl-Ba-Ca-Cu-Oの超伝導転移温度
143 K −202 ℉ −130 ℃ 土星の平均表面温度
152 K −186 ℉ −121 ℃ 木星の平均表面温度
183.7 K −128.9 ℉ −89.4 ℃ 世界の最低気温記録1983年7月21日南極ボストーク基地
194.6 K −109.3 ℉ −78.5 ℃ 二酸化炭素(ドライアイス)の昇華点
210 K −81 ℉ −63 ℃ 火星の平均表面温度
211 K −80 ℉ −62 ℃ 塩化亜鉛/寒剤の到達可能温度 (塩化亜鉛51wt%、氷49wt%)
231.7 K −42.7 ℉ −41.5 ℃ 日本で観測された最低気温(観測所)(1931年1月27日北海道美深町
232.2 K −41.8 ℉ −41.0 ℃ 日本で観測された最低気温(気象官署)(1902年1月25日、北海道旭川市
233.15 K −40 ℉ −40 ℃ ℃と℉の単位を入れ替えても同じ温度を示す温度。[2]
234.3156 K −37.9019 ℉ −38.8344 ℃ 水銀の三重点 (ITS-90の定義定点)
234.32 K −37.89 ℉ −38.83 ℃ 水銀の融点
252 K −6.2 ℉ −21.2 ℃ 食塩/寒剤の到達可能温度 (食塩22.4wt%、氷77.6wt%共晶点)
255.3722 K 0 ℉ −17.78 ℃ 0 °F華氏度
273.15 K 32 ℉ 0 ℃ の融点
273.16 K 32.02 ℉ 0.01 ℃ 水の三重点 (定義、1968年)
287 K 57 ℉ 14 ℃ 地球の平均表面温度
290 K 63 ℉ 17 ℃ 波長 10µm に放射ピークを持つ黒体の温度
293 K 68 ℉ 20 ℃ 冬の室温
300 K 81 ℉ 27 ℃ 褐色矮星WISEPA J182831.08+265037.8の表面温度
310 K 95–99 ℉ 35–37 ℃ 人間の体温
314.55 K 106.5 ℉ 41.1 ℃ 日本で観測された最高気温(気象官署)(2018年7月23日埼玉県熊谷市
315.7 K 108.5 ℉ 42.5 ℃ 日本で観測された最高気温(観測所)(1923年8月6日徳島県板野郡撫養町(現 鳴門市))
329.85 K 134.1 ℉ 56.7 ℃ 世界の最高気温記録1913年7月10日アメリカ合衆国カリフォルニア州デスヴァレー[3]
約373.124 K 約211.953 ℉ 約99.974 ℃ 水の沸点 (標準気圧下で約99.974℃[4])
395 K 252 ℉ 122 ℃ 生物の生育限界温度(Methanopyrus kandleri 116株、130℃3時間のオートクレーブでも生残)
400 K 261 ℉ 127 ℃ コンコルドの鼻先の最高温度
452 K 354 ℉ 179 ℃ 水星の平均表面温度
456 K 361 ℉ 183 ℃ 共晶はんだの融点(スズの共晶点)。
505.9 K 451 ℉ 232.8 ℃ 紙が自然発火する温度(華氏451度)
574.5875 K 574.5875 ℉ 301.44 ℃ Kと℉の単位を入れ替えても同じ温度を示す温度。[5]
600.65 K 621.5 ℉ 327.50 ℃ の融点
647.30 K 705.47 ℉ 374.15 ℃ 臨界点
737 K 867 ℉ 464 ℃ 金星の平均表面温度
933.473 K 1220.581 ℉ 660.323 ℃ アルミニウムの標準気圧下の凝固点 (ITS-90の定義定点)
966 K 1279 ℉ 693 ℃ 波長 3µm に放射ピークを持つ黒体の温度
103 1 kK 約1100 K 約1500 ℉ 約800 ℃ ダイオキシンを分解するために必要な温度
1357.77 K 1984.32 ℉ 1084.62 ℃ の標準気圧下の凝固点 (ITS-90の定義定点)
1500 K 2240 ℉ 1200 ℃ 玄武岩マグマ
1700 K 2600 ℉ 1400 ℃ 青い蝋燭の炎
1808 K 2795 ℉ 1535 ℃ の融点
1900 K 3000 ℉ 1600 ℃ ブンゼンバーナーの炎
1900 K 3000 ℉ 1600 ℃ 秒速8kmで大気圏突入時のスペースシャトルの表面温度
2013 K 3164 ℉ 1740 ℃ の沸点
2500–3900 K 4000–6700 ℉ 2200–3600 ℃ スペクトル型M型の恒星の有効温度
2900 K 4800 ℉ 2600 ℃ 波長 1µm に放射ピークを持つ黒体の温度
3300 K 5500 ℉ 3000 ℃ 広島原爆爆発1秒後の温度
3683 K 6170 ℉ 3410 ℃ タングステンの融点
3900–5300 K 6600–9100 ℉ 3600–5000 ℃ スペクトル型K型の恒星の有効温度
3925 K 6605 ℉ 3652 ℃ 炭素の昇華点
4160 K 7028 ℉ 3890 ℃ 炭化ハフニウムの融点
4488 K 7619 ℉ 4215 ℃ Ta4HfC5の融点(知られている中で最も融点の高い物質)。
5300–6000 K 9100–1万0300 ℉ 5000–5700 ℃ スペクトル型G型の恒星の有効温度
5780 K 9940 ℉ 5510 ℃ 太陽(スペクトル型G2型)の表面温度
5828 K 1万0031 ℉ 5555 ℃ タングステンの沸点
6000 K 1万0300 ℉ 5700 ℃ ビッグバンから30万年後の宇宙の平均温度
6000–7500 K 1万0300–1万3100 ℉ 5700–7200 ℃ スペクトル型F型の恒星の有効温度
6500 K 1万1200 ℉ 6200 ℃ この温度で黒体輻射が発する光をD6500と呼び、照明の標準白色光となっている。
7500–10000 K 1万3000–1万7500 ℉ 7200–9700 ℃ スペクトル型A型の恒星の有効温度
104 10 kK 10 kK 1万8000 ℉ 1万 ℃ シリウスAの表面
10-15 kK 1万8000-2万7000 ℉ 1万-1万5000 ℃ 窒素原子の再結合
アーク溶接の温度
10–29 kK 1万8000-5万2000 ℉ 1万0000-2万9000 ℃ スペクトル型B型の恒星の有効温度
11.604 kK 2万428 ℉ 1万1330 ℃ 分子の平均運動エネルギーが 1 eV であるときの温度
25 kK 4万5000 ℉ 2万5000 ℃ ビッグバン後10,000 年後の宇宙の平均温度
29 kK 5万2000 ℉ 2万9000 ℃ 波長 100nm に放射ピークを持つ黒体の温度
29–60 kK 5万2000-10万8000 ℉ 2万9000-6万0000 ℃ スペクトル型O型の恒星の有効温度
32 kK 5万7000 ℉ 3万2000 ℃ シリウスBの表面
105 100 kK 100 kK 18万 ℉ 10万 ℃ 広島原爆爆発10ミリ秒後のおよその温度
106 1 MK 1–5 MK 180-900万 ℉ 100-500万 ℃ 太陽のまわりのコロナ温度
8 MK 1400万 ℉ 800万 ℃ 中性子星の表面温度
107 10 MK 13.6 MK 2450万 ℉ 1360万 ℃ 太陽のの温度
108 100 MK 400 MK 7億2000万 ℉ 4億 ℃ 大型の水素爆弾の中心部の温度
520 MK 9億4000万 ℉ 5億2000万 ℃ 人類が手にした最高温度(核融合実験炉JT-60で達成)。
800 MK 14億 ℉ 8億 ℃ 中性子星の核の温度
109 1 GK 1 GK 18億 ℉ 10億 ℃ 超新星周辺の温度として観測された値[2]
ブラックホールの降着円盤の温度
1 GK 18億 ℉ 10億 ℃ ビッグバン100 秒後の温度
1010 10 GK 10 GK 180億 ℉ 100億 ℃ ビッグバンの1秒後
10 GK 180億 ℉ 100億 ℃ 超新星爆発の中心温度
50 GK 900億 ℉ 500億 ℃ 光崩壊
1011 100 GK 100 GK 1800億 ℉ 1000億 ℃
1012 1 TK 1 TK 1兆8000億 ℉ 1兆 ℃ 中性子星同士の衝突(キロノヴァ)の温度
1013 10 TK 10 TK 18兆 ℉ 10兆 ℃ ビッグバンの100マイクロ秒後の温度
1027 1–10 RK 1027–1028 3つの力の大統一理論の破れ(強い相互作用電弱力から分かれる)。ビッグバン10−35後に起こる。
1032 141.679 QK 1.41679×1032 プランク温度
ウィーンの変位則により放射される電磁波の波長がプランク長になる温度。[6]

脚注

[編集]
  1. ^ A temperature below absolute zero Max Plank Gesellscaft
  2. ^ 摂氏温度及び華氏温度に関する以下の連立方程式を解くと, C = F = −40 となる。
  3. ^ 時事ドットコム:「バスラ58.8度」は誤記か=日本で有名な「世界最高気温」-気象研研究者 (時事通信 2013年8月17日付)
  4. ^ 理科年表、平成26年版、p.397注)、丸善出版、2013年11月30日発行
  5. ^ ケルビン温度及び華氏温度に関する以下の連立方程式を解くと, K = F = 45967/80 (= 574.5875) となる。
  6. ^ 絶対零度の逆、温度の上限とは?(動画)(GIZMODO 2012年10月3日、2013年4月24日閲覧)