悲しい色やねん
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『悲しい色やねん』(かなしいいろやねん、英題:Love and Action in Osaka)は、小林信彦が1987年に発表した短編小説(『小説新潮』1988年1月号に発表、1987年12月に新潮文庫から刊行された短編集『悲しい色やねん』にも収録)。また、これを原作とした1988年公開の日本映画である。
映画化前提で題名も決まった状態で小林に「原作小説の執筆」の依頼がされたもの[1][2]。 小林自身も「映画はプロットが違う」と書いているが、「映画での主人公のヤクザ」は小説では間接的にしか登場せず、主な登場人物は作家(語り手、小林の分身)と関西の若手落語家である。また小説中で、題名のモチーフとなったと思われる上田正樹「悲しい色やね」にも言及される。
概要
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あらすじ
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大反で一大勢力を誇る夕張組の一人息子・夕張トオルは、家業を継がずエリート銀行マンとして成功していたが、父の夕張組組長・寿美雄が組解散を願って巡る四国お遍路の先で、喧嘩沙汰を起こして入院。その相手が夕張と勢力を二分する三池組傘下のヤクザだったため、あわや大阪戦争の危機に!抗争を回避したのは、トオルと、彼の高校の同級生で三池組幹部の桐山恵だった。再び友情を確かめる二人。だが、トオルが夕張組を極道稼業から実業へと転身させ、巨大なビジネス・ゲームを目論んだため、勢力拡大を急ぐ三池組との確執が再び発生。トオルと桐山を取り巻く人々をも巻き込んで、一気に関西大抗争へ!
映画
[編集]悲しい色やねん | |
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監督 | 森田芳光 |
脚本 | 森田芳光 |
原作 | 小林信彦 |
製作 | 黒澤満、青木勝彦 |
出演者 |
仲村トオル 髙嶋政宏 藤谷美和子 石田ゆり子 |
音楽 | 梅林茂 |
主題歌 | 上田正樹「悲しい色やね」 |
撮影 | 前田米造 |
編集 | 冨田功 |
製作会社 | 東映、サンダンス・カンパニー |
配給 | 東映 |
公開 | 1988年12月10日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
キャスト
[編集]- 夕張トオル:仲村トオル
- 桐山恵:髙嶋政宏
- 堂上マコ:藤谷美和子
- 御殿山ミキ:石田ゆり子
- 藤倉芽衣子:橘ゆかり
- 保名おどり:森尾由美
- 内山等:秋野太作
- 盛山昇:イッセー尾形
- 色源:上田正樹
- 三池太:小林薫
- 夕張多喜子:松居一代
- 倉井けん:津村鷹志
- 東上二郎:加藤善博
- 白金律雄:阿藤海
- 山田期雄:加藤武
- 御殿山大介:北村和夫
- 関部守:江波杏子
- 夕張寿美雄:高島忠夫
スタッフ
[編集]- 監督:森田芳光
- 企画:藤峰貞利
- プロデューサー:黒澤満、青木勝彦
- 脚本:森田芳光
- 原作:小林信彦
- 撮影:前田米造
- 美術:中澤克巳
- 照明:矢部一男
- 音楽:梅林茂
- 音楽プロデューサー:高桑忠男
- 主題歌:上田正樹「悲しい色やね」(作詞:康珍化、作曲・編曲:林哲司、レーベル:CBS・ソニー)
- 録音:橋本文雄
- 編集:冨田功
- 助監督:鈴木元
- スチール:井本俊康
- 製作協力:セントラルアーツ
- 配給:東映
- 東映=サンダンス・カンパニー提携作品
製作
[編集]企画はサンダンス・カンパニーの古澤利夫(藤崎貞利)[3](詳細は『それから』を参照)。最初から仲村トオル主演映画として企画された[2]。