大河内正陽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大河内 正陽(おおこうち まさはる、1916年3月30日 - 2003年6月1日)は、日本の工学者(電気工学、計算機工学)。

神奈川大学教授、専修大学教授を歴任した。 戦前から戦後にかけて、日本のアマチュア無線の振興に貢献した[1]日本アマチュア無線連盟(JARL)名誉会員。従五位。

理化学研究所第3代所長大河内正敏の甥。子爵大河内正倫の子。大河内正樹の父。元華族大河内松平宗家第13代。

経歴[編集]

兵庫県川辺郡伊丹町(現伊丹市)生まれ。

1940年、東京工業大学電気工学科卒業。1946年4月より東京工業大学講師、1958年4月より神奈川大学工学部教授、1972年4月より専修大学経営学部教授[2]

専修大学では[3] 1972年9月から1976年5月まで電子計算機室運営委員会委員長、1978年4月から1980年8月まで同大学経営学部長、1984年4月から1986年3月まで専修大学情報科学研究所所長を務めた。

著書[編集]

  • 『アマチュア無線入門』(オーム社) 1952年
  • 『マイクロ波測定』(オーム社) 1959年
  • 『電子回路演習』(学献社) 1962年
  • 『基礎電子計算機』(実教出版) 1974年
  • 『電子計算機演習 FORTRAN』(実教出版) 1975年
  • 『経済・経営系のための電子計算機入門』(実教出版) 1980年
  • BASIC活用辞典』(誠文堂新光社) 1984年

訳書[編集]

  • 『電子工業史』(W・R・マクローリン、白揚社) 1962年
  • 『電子回路と信号伝送』(サミュエル・J・メーソン, ヘンリー・J・ツィンマーマン、近代科学社) 1966年
  • 『工学者のための計算機プログラミング演習』(L・P・ヒュールスマン、丸善) 1972年
  • 『経営ビジネスのためのBASIC入門』(C・C・ペゲルス, R・C・バークラ、マグロウヒル好学社) 1980年

脚注および参考文献[編集]

  1. ^ 原昌三、「JP1BJR大河内OMのご逝去を悼んで」、JARL NEWS、p.31、2003年7・8月
  2. ^ 専修大学経営学部に情報管理学科が設置され、情報教育を開始する際に、日本初の計算機FUJICの開発者岡崎文次とともに招聘されて教授に就任した。
  3. ^ 専修経営学論集【大河内正陽教授退職記念号、第41号、1986年2月発行】