大下佑馬

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大下 佑馬
2019年6月8日、ヤクルト戸田球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 広島県広島市南区
生年月日 (1992-07-06) 1992年7月6日(31歳)
身長
体重
179 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト2位
初出場 2018年6月23日
最終出場 2022年4月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

大下 佑馬(おおした ゆうま、1992年7月6日 - )は、広島県広島市南区出身の元プロ野球選手投手)。右投左打。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

高津臣吾監督と出身地が同じであり、広島市立段原小学校(段原レッドイーグルス)、広島市立段原中学校亜細亜大学の先輩・後輩の関係になる[1][2]

崇徳高等学校では1年からベンチ入りし、2年からエースとなった。

大学では1年秋からリーグ戦に出場。この時から絶対にプロへ行くという意志を持っていた[3]。リーグ戦通算10試合、1勝1敗、22回2/3、8奪三振、防御率0.79。山崎康晃薮田和樹は同期。

大学を卒業した後は三菱重工広島に入社。時に直球の最高球速を3km/h上昇させ、150km/hに上げている[4]都市対抗野球には2回出場している。

2017年10月26日に行われたドラフト会議にて東京ヤクルトスワローズから2位指名を受け、12月1日に契約金7500万円、年俸1200万円で合意し、入団した[5]。背番号は15

ヤクルト時代[編集]

2018年は開幕を二軍で迎え、6月19日に一軍へ昇格[6]。6月23日の読売ジャイアンツ戦で一軍初登板を果たし、2回無安打無失点だった[7]。7月20日の中日ドラゴンズ戦でプロ初勝利を挙げた[8]。9月24日の中日ドラゴンズ戦では、腰の張りで登板回避となった小川泰弘に代わって緊急登板で先発を務めると、4回2/3を1失点と好投し、チームの勝利に貢献した[9]

2019年はリリーフとして開幕一軍入りを果たした[10]。4月18日の阪神タイガース戦でシーズン初先発するも3回途中6失点で敗戦投手になった[11]

2020年、プロ入り後最少となる13試合に登板。2年連続防御率が5点台など期待に応えられなかった。オフには背番号を64へ変更[12]

2021年、シーズン中に投球フォームをスリークォーターからサイドスローへ転向。6月20日に成績不振で登録抹消となった石山泰稚に代わり登録された[13]。フォーム変更後に登板した23試合中18試合で無失点だった[14]

2023年は一軍登板がなく、10月2日に球団から戦力外通告を受け、現役引退を表明した[15][16]

選手としての特徴[編集]

スリークォーターでの直球の最速は151km/h。変化球はスライダーカーブを投げる[17]

2021-2022年度の契約更改で「シンカーを覚えます」と公言。キャンプでは高津監督から指導を受けている[1]

人物[編集]

ラグビーにハマっている[18]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 ヤクルト 25 2 0 0 0 2 1 0 5 .667 171 43.2 31 6 9 0 3 35 3 0 17 15 3.09 0.92
2019 31 1 0 0 0 0 2 0 2 .000 187 41.2 52 7 12 1 0 30 0 1 26 24 5.18 1.54
2020 13 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 72 16.1 20 2 3 1 0 10 1 0 11 10 5.51 1.41
2021 30 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 159 38.2 34 5 8 2 2 32 1 0 16 16 3.72 1.09
2022 10 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 62 15.0 16 4 3 0 0 11 0 0 10 7 4.20 1.27
通算:5年 109 3 0 0 0 3 4 0 9 .429 651 155.1 153 24 35 4 5 118 5 1 80 72 4.17 1.21
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手












2018 ヤクルト 25 3 11 0 1 1.000
2019 31 2 4 0 0 1.000
2020 13 3 0 0 0 1.000
2021 30 1 7 0 0 1.000
2022 10 0 1 0 0 1.000
通算 109 9 23 0 1 1.000

記録[編集]

初記録
投手記録
  • 初登板:2018年6月23日、対読売ジャイアンツ10回戦(東京ドーム)、7回裏に3番手で救援登板・完了、2回無失点
  • 初奪三振:同上、7回裏に陽岱鋼から空振り三振
  • 初先発:2018年7月11日、対読売ジャイアンツ14回戦(明治神宮野球場)、2回1/3を5失点で敗戦投手
  • 初勝利:2018年7月20日、対中日ドラゴンズ14回戦(明治神宮野球場)、6回表に2番手で救援登板、1回無失点
  • 初ホールド:2018年7月22日、対中日ドラゴンズ16回戦(明治神宮野球場)、5回表に2番手で救援登板、2回無失点
打撃記録
  • 初打席:2018年7月11日、対読売ジャイアンツ14回戦(明治神宮野球場)、山口俊から空振り三振

背番号[編集]

  • 15(2018年 - 2020年)
  • 64(2021年 - 2023年)

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 東京ヤクルトスワローズ公式ツイッター 2022年2月6日 3:37(JST)
  2. ^ NHKベースボール公式ツイッター 2022年2月8日 7:10(JST)【ヤクルト】高津監督が小、中、大学の後輩・大下佑馬に宝刀シンカー伝授「協力してあげたい」”. スポーツ報知 (2022年2月6日). 2022年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月19日閲覧。
  3. ^ 【野球】上位指名で唯一の情報なし ヤクルト・ドラ2大下へ大器晩成の期待/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2021年8月13日閲覧。
  4. ^ 平成の北別府だ!ヤクルトD2・大下に小川監督が期待「開幕ローテ」(2/3ページ)”. サンケイスポーツ (2017年10月28日). 2021年6月21日閲覧。
  5. ^ ヤクルト2位大下佑馬と合意、契約金7500万円”. 日刊スポーツ (2017年12月1日). 2021年6月21日閲覧。
  6. ^ 【セ・パ公示速報】(19日)阪神が岡崎を登録”. スポーツ報知 (2018年6月19日). 2021年6月21日閲覧。
  7. ^ 【ヤクルト】ドラ2大下がプロ初登板 2回をパーフェクト「出来すぎです」”. スポーツ報知 (2018年6月23日). 2021年6月21日閲覧。
  8. ^ ヤクルト大下プロ初勝利、故郷広島に「いい報告を」”. 日刊スポーツ (2018年7月20日). 2021年6月21日閲覧。
  9. ^ 【球界ここだけの話(1404)】ヤクルト・大下、緊急事態を救ったルーキーは広島への思いを胸に投げる”. サンケイスポーツ (2018年9月26日). 2021年6月21日閲覧。
  10. ^ ヤクルト・村上、塩見が初の開幕1軍”. サンケイスポーツ (2019年3月28日). 2020年4月29日閲覧。
  11. ^ 今季初先発のヤクルト・大下が6失点KO…立て直しへ川端、田川、中尾昇格”. サンケイスポーツ (2019年4月19日). 2020年4月29日閲覧。
  12. ^ "背番号変更のお知らせ". 公式サイト. 東京ヤクルトスワローズ. 4 December 2020. 2020年12月4日閲覧
  13. ^ ヤクルトが石山を登録抹消 守護神から配置転換も状態上がらず 大下、奥川が昇格”. デイリースポーツ online (2021年6月20日). 2021年6月21日閲覧。
  14. ^ ヤクルト優勝!2年連続最下位から頂点に立った最大の要因とは?”. SPAIA (2021年10月26日). 2021年11月13日閲覧。
  15. ^ 来季の契約について”. 東京ヤクルトスワローズ (2023年10月2日). 2023年10月2日閲覧。
  16. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年10月2日). “ヤクルト・大下佑馬、今季限りでの現役引退を決断 1日のイースタン・リーグ、日本ハム戦で〝現役最終登板〟”. サンスポ. 2023年10月2日閲覧。
  17. ^ 【ヤクルト】ドラ2の150キロ右腕・大下に元広島の恩師がエール「北別府さんのようになって」”. スポーツ報知 (2017年10月27日). 2021年6月21日閲覧。
  18. ^ 【ヤクルト】大下が伝説ドラマの熱血先生に「お前ら、それでも悔しくないのか!」”. スポーツ報知 (2019年11月4日). 2021年8月13日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]