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アンソニー・スウォーザック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンソニー・スウォーザック
Anthony Swarzak
ニューヨーク・メッツ時代
(2018年7月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州ブロワード郡フォートローダーデール
生年月日 (1985-09-10) 1985年9月10日(39歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 MLBドラフト2巡目
初出場 MLB/ 2009年5月23日
KBO/ 2015年6月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンソニー・レイ・スウォーザックAnthony Ray Swarzak , 1985年9月10日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ブロワード郡フォートローダーデール出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。愛称はスワジーSwarzy[1]

経歴

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プロ入りとツインズ時代

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ミネソタ・ツインズ時代
(2012年6月26日)

2004年MLBドラフト2巡目(全体61位)でミネソタ・ツインズから指名され、6月21日に契約。

2007年にはマリファナに陽性反応を示して50試合の出場停止処分を受けた[2]

2009年5月23日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビューを果たした。

2011年に2シーズンぶりの昇格を果たしてからは、ロングリリーフや谷間の先発をこなすスウィングマンとして起用されている。

2012年は先発とリリーフで合計44試合に登板したが、防御率は5.03とやや乱調なシーズンとなった。

2014年1月17日にツインズと93万5000ドルの1年契約に合意した[3][4]。この年は50試合に登板して3勝2敗、防御率4.60、47奪三振を記録した。オフの11月25日に40人枠を外れ、AAA級ロチェスター・レッドウイングスへ降格したが、マイナー契約を拒否したため、FAとなった[5]

インディアンス時代

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クリーブランド・インディアンス時代
(2015年4月10日)

2015年1月15日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加した[6]

同年は開幕ロースター入りを果たしたが、5月9日にDFAとなった[7]。5月14日にマイナー契約でAAA級コロンバス・クリッパーズへ配属され、6月16日に自由契約となった[5]

斗山時代

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2015年6月13日に、不振により退団したユニエスキ・マヤの代役として、韓国プロ野球斗山ベアーズと契約を結んだ。同年は5勝を記録したが、オフに退団した。

ヤンキース時代

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2016年2月5日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ[8]。開幕は傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで迎え、6月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5][9]。レギュラーシーズン終了後の10月5日にFAとなった[5]

ホワイトソックス時代

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シカゴ・ホワイトソックス時代
(2017年7月18日)

2017年1月23日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。4月2日にメジャー契約を結んで開幕25人枠入りした[5]。迎えたシーズンでは移籍までに41試合にリリーフ登板し、4勝3敗1セーブ、防御率2.23と好成績を挙げていた。

ブルワーズ時代

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2017年7月26日にライアン・コーデル英語版とのトレードで、ブルワーズへ移籍した[11]。移籍後も好調を維持し、29試合登板で2勝1敗1セーブ、防御率2.48を記録した。シーズン通算では自己最多となる70試合に投げ、6勝4敗2セーブ、防御率2.33と自己最高のシーズンとなった[5]。オフの11月2日にFAとなった[12]

メッツ時代

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2017年12月15日にニューヨーク・メッツと2年1400万ドルで契約を結んだ[13]

2018年は29試合に登板して0勝2敗4セーブ、防御率6.15、31奪三振を記録した。

マリナーズ時代

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2018年12月1日にエドウィン・ディアスロビンソン・カノ、及び金銭2000万ドルとのトレードで、ジェイ・ブルースヘルソン・バウティスタジャレッド・ケルニックジャスティン・ダンと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[14]

ブレーブス時代

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2019年5月20日にジェシー・ビドルアローディス・ビスカイーノとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[15]。オフの10月31日にFAとなった[16]

ダイヤモンドバックス時代

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2020年2月4日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[17]、5日に正式公示された[5]。7月20日に自由契約となった[18]

その後、2021年3月4日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[19]。シーズン開幕後の4月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[20]。だが、6試合に登板して防御率9.64と振るわずに4月18日にDFA、23日に自由契約となった[21]

ロイヤルズ時代

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2021年5月14日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ配属された[22]。6月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[23]。だが、ロイヤルズでも7試合に登板して防御率9.39と振るわず、7月17日にDFAとなり[24]、21日にFAとなった[25]

投球スタイル

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投球の軸となるのは89~94mphシンカーで、全投球の半数弱を占める。その他には、90~95mphのフォーシーム、80~85mphのスライダー、79~84mphのカーブ、81~85mphのチェンジアップを投げる[26]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2009 MIN 12 12 0 0 0 3 7 0 0 .300 268 59.0 76 12 20 0 2 34 0 0 43 41 6.25 1.63
2011 27 11 0 0 0 4 7 0 0 .364 441 102.0 111 9 26 1 6 55 3 1 53 49 4.32 1.34
2012 44 5 0 0 0 3 6 0 1 .333 413 96.2 106 15 31 8 0 62 3 0 57 54 5.03 1.42
2013 48 0 0 0 0 3 2 0 3 .600 387 96.0 89 7 22 1 1 69 1 0 33 31 2.91 1.16
2014 50 4 0 0 0 3 2 0 3 .600 378 86.0 100 5 28 5 0 47 0 2 48 44 4.60 1.49
2015 CLE 10 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 61 13.1 18 1 4 1 0 13 0 0 9 5 3.38 1.65
斗山 20 17 0 0 0 5 7 0 1 .417 414 92.1 110 9 30 1 4 72 4 1 57 54 5.26 1.52
2016 NYY 26 0 0 0 0 1 2 0 1 .333 124 31.0 28 10 7 0 1 31 1 0 19 19 5.52 1.13
2017 CWS 41 0 0 0 0 4 3 1 10 .571 186 48.1 37 2 13 2 0 52 2 0 12 12 2.23 1.03
MIL 29 0 0 0 0 2 1 1 17 .667 117 29.0 21 4 9 2 2 39 0 0 9 8 2.48 1.03
'17計 70 0 0 0 0 6 4 2 27 .600 303 77.1 58 6 22 4 2 91 2 0 21 20 2.33 1.03
2018 NYM 29 0 0 0 0 0 2 4 2 .000 116 26.1 28 6 14 0 1 31 2 0 18 18 6.15 1.59
2019 SEA 15 0 0 0 0 2 2 3 0 .500 64 13.2 14 6 8 1 0 17 1 0 11 8 5.27 1.61
ATL 44 0 0 0 0 1 2 1 17 .333 170 39.2 38 6 19 2 0 35 1 0 19 19 4.31 1.44
'19計 59 0 0 0 0 3 4 4 17 .429 234 53.1 52 12 27 3 0 52 2 0 30 27 4.56 1.48
2021 ARI 6 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 21 4.2 7 1 1 0 0 4 0 1 5 5 9.64 1.71
KC 7 0 0 0 0 0 0 0 0 35 7.2 13 3 0 0 1 5 0 0 8 8 9.39 1.70
'21計 13 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 56 12.1 20 4 1 0 1 9 0 1 13 13 9.49 1.70
MLB:11年 388 32 0 0 0 26 37 10 54 .413 2781 653.1 686 87 202 23 14 494 14 4 344 321 4.42 1.36
KBO:1年 20 17 0 0 0 5 7 0 1 .417 414 92.1 110 9 30 1 4 72 4 1 57 54 5.26 1.52
  • 2021年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手(P)












2009 MIN 12 2 5 0 0 1.000
2011 27 3 7 0 1 1.000
2012 44 6 9 0 1 1.000
2013 48 6 9 1 1 .938
2014 50 8 7 0 0 1.000
2015 CLE 10 0 2 0 0 1.000
斗山 20 3 12 4 0 .789
2016 NYY 26 2 2 0 0 1.000
2017 CWS 41 1 2 0 0 1.000
MIL 29 0 1 0 0 1.000
'17計 70 1 3 0 0 1.000
2018 NYM 29 0 1 0 0 1.000
2019 SEA 15 0 1 0 0 1.000
ATL 44 0 3 0 0 1.000
'19計 59 0 4 0 0 1.000
2021 ARI 6 1 1 0 0 1.000
KC 7 0 0 0 0
'21計 13 1 1 0 0 1.000
MLB 388 29 50 1 3 .988
KBO 20 3 12 4 0 .789
  • 2021年度シーズン終了時

背番号

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  • 51(2009年、2011年 - 2015年5月)
  • 19(2015年6月 - 同年終了)
  • 43(2016年 - 同年途中)
  • 41(2016年途中 - 同年終了)
  • 34(2017年 - 2017年7月25日)
  • 37(2017年7月26日 - 同年終了)
  • 38(2018年、2019年5月22日 - 同年終了、2021年)
  • 30(2019年 - 同年5月19日)

脚注

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  1. ^ Jonathan Hawthorne (2017年8月25日). “Explaining Crew Players Weekend nicknames” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  2. ^ Kelly Thesier (2009年3月1日). “Swarzak grateful for second chance” (英語). MLB.com. 2016年10月6日閲覧。
  3. ^ "Twins reach agreement on one-year contracts with Duensing, Swarzak and Plouffe". MLB.com (Press release) (英語). 17 January 2014. 2017年12月18日閲覧
  4. ^ Rhett Bollinger (2014年1月17日). “Twins avoid arbitration with Plouffe, Duensing, Swarzak” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2020年2月8日閲覧。
  6. ^ "Indians invite Swarzak to spring training". FOX Sports (Press release) (英語). 15 January 2015. 2017年12月18日閲覧
  7. ^ Jordan Bastian (2015年5月9日). “Indians promote LHP Bruce Chen; designate RHP Anthony Swarzak for assignment” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  8. ^ “Kozma, Pestano, Swarzak sign minor league deals with Yanks”. ESPN. Associated Press. (2016年2月5日). http://sports.espn.go.com/espn/wire?section=mlb&id=14721867 2016年6月9日閲覧。 
  9. ^ [1]
  10. ^ "White Sox invite 19 players to Spring Training". MLB.com (Press release) (英語). 23 January 2017. 2017年1月24日閲覧
  11. ^ Adam McCalvy (2017年7月26日). “Brewers land Swarzak to boost bullpen” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  12. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月27日閲覧
  13. ^ Anthony DiComo (2017年12月15日). “Mets sign reliever Swarzak to two-year deal” (英語). MLB.com. 2017年12月18日閲覧。
  14. ^ Greg Johns (2018年12月1日). “Source: Cano, Diaz deal with Mets close” (英語). MLB.com. 2019年2月28日閲覧。
  15. ^ Chris Haft (2019年5月20日). “Braves bolster bullpen with trade for Swarzak” (英語). MLB.com. 2019年5月21日閲覧。
  16. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  17. ^ Connor Byrne (2020年2月4日). “Phillies Sign Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年2月8日閲覧。
  18. ^ Connor Byrne (2020年7月20日). “Phillies Release Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月5日閲覧。
  19. ^ Steve Adams (2021年3月4日). “Diamondbacks Sign Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  20. ^ Anthony Franco (2021年4月7日). “Diamondbacks Select Anthony Swarzak, Place Chris Devenski On Restricted List” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  21. ^ Anthony Franco (2021年4月25日). “Diamondbacks Release Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  22. ^ Steve Adams (2021年5月20日). “Royals Sign Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月15日閲覧。
  23. ^ Anthony Franco (2021年6月18日). “Royals Select Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月19日閲覧。
  24. ^ Mark Polishuk (2021年7月17日). “Royals Reinstate Wade Davis From 10-Day IL, Designate Anthony Swarzak” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月18日閲覧。
  25. ^ Steve Adams (2021年7月21日). “Anthony Swarzak Clears Waivers, Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月22日閲覧。
  26. ^ Brooks Baseball Home of the PitchFX Tool - Player Card: Anthony Swarzak

関連項目

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外部リンク

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