Thank You (中島愛のアルバム)

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Thank You
中島愛スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル FlyingDog
チャート最高順位
中島愛 アルバム 年表
Be With You
2012年
Thank You
(2014年)
Curiosity
2018年
『Thank You』収録のシングル
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Thank You』(サンキュー)は、中島愛の3枚目のオリジナルアルバム2014年2月26日FlyingDogから発売された。

概要[編集]

2014年2月26日にFlyingDogから発売された。中島のアルバムとしては前作『Be With You』から約2年ぶりのリリースとなる。2013年12月に個人名義での歌手活動休止を発表し[4]、本作のリリース後、3月20日に日本青年館でファイナルライブを行った(その後、2017年より音楽活動を再開)。

タイトルは、前2作のアルバムを直訳した「愛してる」、「一緒だよ」に繋がるような言葉として自身のファンへの感謝の意を表す英語にすることを考えたという[注 1]

ジャケット写真は撮影スタジオでシャッターボタンを握ってカメラと向き合い、セルフポートレイトで撮影した。

販売形態は、初回限定盤(VTZL-77)と通常盤(VTCL-60362)の2種リリースで、初回限定盤には「マーブル」のリミックスバージョンを含んだ特典CD「B面コレクション+1」およびフォトブックが同梱されている。ちなみに特典CDの曲順は中島自身が行った。選曲中は自己紹介が続くことに少し不安があったが、スタッフからは難なくゴーサインを貰えたという[6]

楽曲解説[編集]

1曲目「愛の重力」は、「アイドルが歌うプログレ[注 2]」を思わせる[7]格好良く大人になったことを実感できる曲[8]

3曲目「マーブル」は、7thシングル曲であり、テレビアニメ輪廻のラグランジェ season2』のオープニングテーマ

9曲目「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」は、8thシングル曲であり、テレビアニメ『琴浦さん』のオープニングテーマ。

10曲目「ありがとう」は、9thシングル曲であり、テレビアニメ『たまゆら〜もあぐれっしぶ〜』のエンディングテーマ

12曲目「とうめいにんげん」は、当初は素直な気持ちを歌ったバラードソングが検討されていたが[8]、スタッフが[9]後日コトリンゴに本作のコンセプトを伝えたことで中島の心境を吐露したような楽曲に仕上がったという[注 3]。ちなみに中島が作詞・作曲をコトリンゴが担当することを知ったのはレコーディングの後である[9]

収録内容[編集]

DISC-1[編集]

CD[1]
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「愛の重力」尾上文西脇辰弥西脇辰弥
2.「Carry Out!」L2長岡成貢長岡成貢
3.マーブル岩里祐穂Rasmus FaberRasmus Faber
4.「あの日の海」矢吹香那矢吹香那島田昌典
5.「Wish」木村有希木村有希、黒岩大樹木村有希、黒岩大樹
6.風色のフィルム矢野博康矢野博康矢野博康
7.Mamegu A Go! Go!北川勝利北川勝利北川勝利、西脇辰弥(ホーンアレンジ)
8.Megu2 Magic木村有希木村有希木村有希、長谷泰宏(ストリングスアレンジ)
9.そんなこと裏のまた裏話でしょ?西直紀hiraomukai
10.ありがとう尾崎亜美尾崎亜美佐藤準
11.「Flower in Green」Rasmus FaberRasmus FaberRasmus Faber
12.「とうめいにんげん」コトリンゴコトリンゴコトリンゴ

DISC-2(初回限定盤のみ)[編集]

CD『B面コレクション+1』[1]
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.パイン春行春行川口圭太
2.天使の絵の具飯島真理飯島真理桜井康史
3.陽のあたるへや宮川弾宮川弾宮川弾
4.ナイショのはなし中島愛、西直紀窪田ミナ窪田ミナ
5.星空伊藤利恵子西脇辰弥西脇辰弥
6.パンプキンケーキ矢吹香那矢吹香那鈴木智文
7.忘れないよ。矢吹香那矢吹香那清水信之
8.素直CastellaCastella窪田ミナ
9.「マーブル 〜Rasmus Faber Remix〜」岩里祐穂Rasmus FaberRasmus Faber

演奏[編集]

Disc 1[編集]

Disc 2[編集]

チャート[編集]

チャート(2014年) 最高位
オリコン[3] 25
Billboard JAPAN Top Albums[10] 21
サウンドスキャンジャパン(初回限定盤)[11] 19

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 全体像自体は前作の収録作業を終えた直後に話し合われており[5]、タイトルは9thシングル「ありがとう」より先に決まったという[6]
  2. ^ プログレはあくまで構成に留まり、実際にはフュージョンAORなどを土台としているという[7]
  3. ^ コトリンゴには中島の休止は知らされていないため、中島本人が曲を聴いた時は偶然にも自身の心境に通じる内容になっていたことを明かしている[8]

出典[編集]

  1. ^ a b c Thank You [2CD+ミニフォトブック]<初回限定盤>”. タワーレコード. 2014年3月13日閲覧。
  2. ^ Thank You<通常盤>”. タワーレコード. 2014年3月13日閲覧。
  3. ^ a b Thank You(初回限定盤)”. ORICON STYLE. オリコン. 2014年3月13日閲覧。
  4. ^ “中島愛、2014年3月末で音楽活動休止を発表 「マクロスF」でデビューの歌姫”. アニメ!アニメ!. (2013年12月2日). https://animeanime.jp/article/2013/12/02/16542.html 2021年9月8日閲覧。 
  5. ^ リスアニ! & Vol.16, p. 173.
  6. ^ a b 中島愛(インタビュー)「ナタリー - [Power Push] 中島愛「Thank You」インタビュー (2/3)」『ナタリー』、2014年2月26日https://natalie.mu/music/pp/nakajimamegumi02/page/22014年3月13日閲覧 
  7. ^ a b 中島愛(インタビュー)「ナタリー - [Power Push] 中島愛「Thank You」インタビュー (1/3)」『ナタリー』、2014年2月26日https://natalie.mu/music/pp/nakajimamegumi02/page/12014年3月13日閲覧 
  8. ^ a b c リスアニ! & Vol.16, p. 174.
  9. ^ a b 中島愛(インタビュー)「ナタリー - [Power Push] 中島愛「Thank You」インタビュー (3/3)」『ナタリー』、2014年2月26日https://natalie.mu/music/pp/nakajimamegumi02/page/32014年3月13日閲覧 
  10. ^ Billboard Japan Top Albums 2014/03/10 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2014年3月13日閲覧。
  11. ^ 週間 CDソフト TOP20 アルバム ランキング TOP20 2014年2月24日〜2014年3月2日 調査分”. Phile-web. 音元出版. 2014年3月13日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]