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千年 (川崎市)

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千年
千年交差点(2011年5月8日)
千年交差点(2011年5月8日)
千年の位置(川崎市内)
千年
千年
千年の位置
千年の位置(神奈川県内)
千年
千年
千年 (神奈川県)
北緯35度34分36.0秒 東経139度37分42.81秒 / 北緯35.576667度 東経139.6285583度 / 35.576667; 139.6285583
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県
市町村 川崎市
高津区
支所 橘出張所
町名制定 1937年昭和12年)
面積
 • 合計 0.999451898 km2
人口
2022年(令和4年)6月30日現在)[2]
 • 合計 13,150人
 • 密度 13,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
213-0022[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎

千年(ちとせ)は、神奈川県川崎市高津区大字[5]2011年(平成23年)11月17日時点で、住居表示は施行されていない[6]。面積は1.00 km²である[1]

地理

高津区の南東部に位置し[7]神奈川県道14号鶴見溝ノ口線を境として、東側が平地、西側が丘陵地帯となっている[8]。河川としては、千年を挟むような形で南方に矢上川が、東方にその支流である江川が流れている。

千年は北端で新作と、東端では千年新町や、江川を挟んで中原区下新城と接している。南端では子母口子母口富士見台と、西端では宮前区・高津区の野川と接している(特記のない町域は高津区所属)。

地価

住宅地の地価は、2022年令和4年)1月1日公示地価によれば、千年字岩川723番1外の地点で286,000円/m²となっている[9]

歴史

当地からは弥生時代の遺跡が発掘されているほか、橘樹郡郡衙に比定される影向寺の近くから古代の建物群が発見されており、郡衙に関連するものではないかと考えられている[7]。また、当地にある能満寺は、影向寺の塔頭であり[10]行基菩薩の創建と伝わる[11]

江戸時代の当地は清沢村と岩川村の2つに分かれており、どちらも江戸時代初期には天領であったが[7]、のちに旗本領となっている[12]。村は、正保期の『武蔵田園簿』で清沢村が3932斗あまり、岩川村が164石あまり、『天保郷帳』では清沢村が451石4斗あまり、岩川村が211石8斗あまり、幕末の『旧高旧領取調帳』では清沢村が464石1斗あまり、岩川村が214石あまりというように推移していた[12]

明治時代には、清沢村と岩川村が合併して千歳村が成立し、少しして千年村と改名したが、町村制の施行とともに橘村が成立し、千年はその大字となった[10][12]。明治時代には米と麦の二毛作が行われたほか、副業として養蚕もなされていたが、大正末期には副業が野菜作りへと変化していった[5]

戦時中には木炭バスの往来に支障したという[5]中原街道の蟻山坂[10]も、戦後には切り通しとして坂が緩和されたほか、神奈川県道14号鶴見溝ノ口線の拡幅整備も行われ、昭和40年代以降は宅地化が進行していった[5]

地名の由来

瑞祥地名であろうと考えられている[7]。近隣に久本末長久末など縁起のいい地名が多いので、それらにあやかったとも考えられる[7]

沿革

小字

千年には、以下のような小字が存在する[13]

旧清沢村
前田耕地・下原宿[14]・上原宿[14]・伊勢山台・蟻山・三荷座前(みなりざまえ)
旧岩川村
岩之前・岩川・北浦・根田耕地・中耕地・大耕地[15]

世帯数と人口

2022年(令和4年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

大字 世帯数 人口
千年 6,298世帯 13,150人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 10,448人 [16]
2000年(平成12年) 11,402人 [17]
2005年(平成17年) 12,179人 [18]
2010年(平成22年) 12,926人 [19]
2015年(平成27年) 13,395人 [20]
2020年(令和2年) 13,470人 [21]

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 4,416世帯 [16]
2000年(平成12年) 4,768世帯 [17]
2005年(平成17年) 5,120世帯 [18]
2010年(平成22年) 5,508世帯 [19]
2015年(平成27年) 5,761世帯 [20]
2020年(令和2年) 6,004世帯 [21]

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[22][23]

番地 小学校 中学校
全域 川崎市立橘小学校 川崎市立橘中学校

事業所

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[24]

大字 事業所数 従業員数
千年 281事業所 3,092人

交通

鉄道

当地の地下を武蔵野南線が通過しているが、同線は基本的に貨物線であり、また当地に同線を利用可能な駅などの施設も存在しない。

路線バス

東急バス川崎市交通局の2事業者が、当地と鷺沼駅宮前平駅溝口駅中原駅小杉駅などを結ぶバスを運行している。

道路

施設

ハローワーク川崎北(2012年5月21日)

教育施設

その他

日本郵便

関連項目

脚注

  1. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b 令和4年町丁別世帯数・人口 6月30日現在” (XLS). 川崎市 (2022年7月25日). 2022年7月25日閲覧。 “令和4年町丁別世帯数・人口 6月末日現在
  3. ^ a b 千年の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.584。
  6. ^ 区別町名一覧表(高津区)”. 川崎市 (2011年11月17日). 2012年10月18日閲覧。
  7. ^ a b c d e 川崎地名辞典』 p.378。
  8. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.1090。
  9. ^ 地価公示・都道府県地価調査”. 国土交通省. 2022年7月29日閲覧。
  10. ^ a b c d 川崎の町名』 p.170。
  11. ^ 能満寺”. 川崎市教育委員会 (2010年12月20日). 2012年10月18日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i 川崎地名辞典』 p.379。
  13. ^ 川崎地名辞典』 pp.380-381。
  14. ^ a b 一部が子母口富士見台となっている(『川崎の町名』 p.172)。
  15. ^ 千年新町となっている(『川崎の町名』 p.170)。
  16. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  18. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  19. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  20. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  21. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  22. ^ 高津区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2019年1月1日). 2022年3月1日閲覧。
  23. ^ 高津区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2018年11月5日). 2022年3月1日閲覧。
  24. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  25. ^ 企業関連の事務のみを担当。求職や雇用保険の給付手続きなどは溝の口庁舎で行っている。
  26. ^ 郵便番号簿 2021年度版” (PDF). 日本郵便. 2022年2月28日閲覧。

参考文献

  • 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。 
  • 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。 
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。