電話の歴史

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電話による男女の会話風景(1910年)

電話の歴史(でんわのれきし)は、1870年代に発明・事業化が行われて始まった。

電話の発明[編集]

電話機の発明者については議論がある。19世紀中頃から末にかけて、ラジオ、テレビ、電球、コンピュータなどと同様、同時期に複数の人々が「導線で声を伝送する」実験を行っていた。特によく知られているのは、アントニオ・メウッチイライシャ・グレイアレクサンダー・グラハム・ベルトーマス・エジソンである。議論の余地のない事実は、米国特許商標庁 (USPTO) にて1876年3月に初の電気式電話機の特許を取得したのがアレクサンダー・グラハム・ベルだという点である[1]。これが電話機の基本特許となり、そこから様々な機器や機能に関する特許が派生していった。

年表[編集]

  • 1844年 - Innocenzo Manzetti が世界初の「音声電信」(電話)のアイデアを論じた。
  • 1854年8月26日 - シャルル・ブルサール がパリの雑誌 L'Illustration に "Transmission électrique de la parole"(音声の電送)という記事を掲載。
  • 1861年10月26日 - ヨハン・フィリップ・ライス (1834 - 1874) がフランクフルト物理学会で Reis telephone を公開した。
  • 1871年12月28日 - アントニオ・メウッチが "Sound Telegraph" と題した特許保護願を申請。2人の人間の間で導線を使って通信する方法を記述したものとされる。
  • 1874年 - メウッチは上記の特許保護願の延長のための料金を支払えず、失効した。
  • 1875年4月6日 - アレクサンダー・グラハム・ベルの特許(米国特許161,739号)"Transmitters and Receivers for Electric Telegraphs"(電信の送信機と受信機)が発効。
  • 1876年2月11日 - イライシャ・グレイは電話用の液体抵抗型送話機を発明するが、実物を作らなかった。
  • 1876年2月14日 - グレイが電信回路を使った音声伝送について特許保護願を申請。
  • 1876年2月14日 - ベルが電流の波形による電磁式電話の特許 "Improvements in Telegraphy" を申請。
  • 1876年2月19日 - 米国特許商標庁からグレイに彼の特許保護願とベルの特許出願の内容が重なっているという連絡が入る。グレイは特許保護願についてあきらめることを決めた。
  • 1876年3月7日 - ベルの特許 "Improvement in Telegraphy"(意味:テレグラフの改善) が成立(米国特許174,465号)。
  • 1876年3月10日 - ベルが液体抵抗型送話機を使った実験をしていて音声の送受信に成功。
  • 1876年 - ベルがフィラデルフィア万国博覧会電話機を出展、金賞を受賞。
  • 1876年 - ハンガリー人技師プシュカーシュ・ティワダル電話交換機を発明[2]
  • 1877年1月30日 - ベルの永久磁石と鉄製振動板と振鈴装置を使った電磁式電話の特許(米国特許186,787号)が成立。
  • 1877年4月27日 - エジソンが炭素(黒鉛)送話機についての特許を出願。この特許(米国特許474,230号)は1892年5月3日に成立。15年もかかったのは間に訴訟が行われていたため。エジソンは1879年にこれとは別な炭素顆粒送話機の特許(米国特許222,390号)を既に取得している。
  • 1877年 - アメリカ合衆国から初めての輸出先として、日本に2台の電話機を送る。
  • 1878年 - アメリカ各地で電話会社が148社開業。
    • 日本製のベル式の1号電話機完成。
  • 1883年 - 工部省電信局長石井忠亮、国営電話事業の必要性を強く訴え、建議書を政府に提出。
  • 1889年 アルモン・ブラウン・ストロージャーがステップ・バイ・ステップ交換機を発明。
  • 1890年 - 東京・横浜で電話サービス開始
  • 1906年 - 太平洋横断の海底ケーブル布設
  • 1920年 - ヴェツランデル(G. A. Betulander)が、スウェーデン電気通信管理庁でクロスバ自動交換方式を始めて実現
  • 1926年 - 1979年 - 自動化(ダイヤル式)への移行
  • 1937年 - リーブス(A. H. Reeves)が、パルス符号通信(PCM)を発明
  • 1952年 - 日本電信電話公社が設立
  • 1962年 - AT&Tが、PCM ディジタル有線伝送方式実用化 電話 24 回線時分割多重(T1方式)
  • 1969年 - プッシュホン登場
  • 1976年 - ベル研究所が、ディジタル交換機 No.4 ESS 実用化
  • 1984年 - ITU の CCITT(現 ITU-T )がISDNに関する標準勧告作成
  • 1985年 - 電気通信事業の自由化開始
  • 1988年 - ISDN方式デジタル電話INSネット64開始
  • 2001年 - マイライン開始

脚注[編集]

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  1. ^ Brown, Travis (1994). Historical first patents: the first United States patent for many everyday things (illustrated ed.). University of Michigan: Scarecrow Press. p. 179. ISBN 9780810828988. http://books.google.ca/books?ei=WlVTSuiCE4e-yQS--PDiAg&id=V-NUAAAAMAAJ&dq. 
  2. ^ Puskás, Tivadar”. Omikk.bme.hu. 2010年5月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]