コンテンツにスキップ

道後温泉駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
道後温泉駅
駅舎(2013年8月)
どうごおんせん
Dogo Onsen
(0.3 km) 道後公園 23
所在地 愛媛県松山市道後町1丁目
北緯33度51分1.5秒 東経132度47分6秒 / 北緯33.850417度 東経132.78500度 / 33.850417; 132.78500座標: 北緯33度51分1.5秒 東経132度47分6秒 / 北緯33.850417度 東経132.78500度 / 33.850417; 132.78500
駅番号 24
所属事業者 伊予鉄道
所属路線 城南線
キロ程 0.0 km(道後温泉起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
3188[1]人/日
-2015年-
開業年月日 1895年8月22日
テンプレートを表示

道後温泉駅(どうごおんせんえき)は、愛媛県松山市道後町1丁目にある伊予鉄道城南線停留場である。駅番号は24。市内電車(松山市内線)の3、5号線が使用する。

愛媛県の代表的な観光地・道後温泉への最寄駅である。坊っちゃん列車の終着駅で、引き上げ線で坊っちゃん列車の機関車の方向転換が見られる。

伊予鉄道は市内線の停留場を「電停」と呼称しているが、ここのみ例外的に「駅」の名称を用いている。

駅構造

[編集]
ホーム
相対式ホーム2面2線
ホームの西側に引き上げ線があり、折り返しや夜間滞泊に使われている。この引き上げ線は1927年に廃止された、旧道後鉄道城北線ルートの名残である。
坊っちゃん列車展示線1線
坊っちゃん列車が夜間駐機し、ライトアップされる。昼間も運行の合間に入線することがある。
駅舎
1911年(明治44年)建築の旧駅舎が明治洋風建築そのままの外観で復元されており、周辺の景観形成に寄与している。夜間ライトアップあり。
観光の拠点であり、職員が常駐しているが、改札はなく、運賃収受は他の停留場と同様に車内で行う。

のりば

[編集]
道後温泉駅
ホーム 路線 行先
1 3号線 松山市駅前行き
5号線 JR松山駅前行き
2 降車専用

バスのりば

[編集]

停留場前には伊予鉄バス道後温泉駅前バス停がある。停留場前の広場が狭いため、引き上げ線の北側に路線バス用のターンテーブルがあり、松山空港線普通便では乗客を乗せたまま方向転換する。
高速バス大阪線は駅前広場に進入せず、タクシーのりば付近に停車するため注意を要する。 なお、瀬戸内運輸が道後経由で運行している大三島特急線は、当駅から南へ50m前後の位置にする「道後公園北口子規記念館前」停留所から発着するほか、宇和島自動車が運行している城辺・松山線は、当駅から南へ300m前後(道後公園駅近接)に位置する同社の道後案内所から発着する。

路線番号 路線名 経路 運行事業者
⑧番線 JR松山駅前 - 大手町 - 松山市駅 - 大街道口 - 新立 - 桑原農協前 - 東野 - 石手寺 - 道後温泉駅前 伊予鉄バス
(52) 松山空港線 松山空港 - 松山斎院営業所口 - JR松山駅前 - 大手町 - 松山市駅 - 市役所前 - 県庁前 - 一番町/大街道 - ロープウェイ前/喜与町 - 日赤前 - 上一万駅前 - 道後温泉駅前
松山空港 - 松山斎院営業所口 - JR松山駅前 - 大手町 - 松山市駅 - 市役所前 - 県庁前 - 一番町/大街道 - ロープウェイ前/喜与町 - 日赤前 - 上一万駅前 - 道後温泉駅前 - 石手寺 - 岩堰 - 湯之元 - 奥道後 - 湧ヶ淵
松山空港 - 松山斎院営業所口 - JR松山駅前 - 大手町 - 松山市駅 - 市役所前 - 県庁前 - 一番町/大街道 - ロープウェイ前/喜与町 - 日赤前 - 上一万駅前 - 道後温泉駅前 - 石手寺 - 岩堰 - 湯之元 - 湯の山ニュータウン
松山空港リムジン(松山空港まで途中降車不可) 松山空港 - (JR松山駅前 - 松山市駅 - 大街道 - 南町県民文化会館前 - 道後温泉駅前
オレンジライナーえひめ号(夜行便) 東京線 (道後温泉 - 松山室町営業所 - 松山市駅 - 大街道 - 余戸南インター - 松山インター口 - 川内インター) - (横浜駅西口 - バスタ新宿 伊予鉄バス/西東京バス
名古屋線 (八幡浜 - 西大洲 - 大洲本町 - 松山市駅 - 大街道 - 道後温泉 - 松山室町営業所 - 余戸南インター - 松山インター口 - 川内インター - 三島川之江インター - 徳島八百屋町 - 松茂) - 名鉄バスセンター 伊予鉄バス/名鉄バス
大阪線 (八幡浜 - 西大洲 - 大洲本町 - 内子 -松山室町営業所 - 松山市駅 - 大街道 - 道後温泉 - 余戸南インター - 松山インター口 - 川内インター) - (西宮北インター - 宝塚インター - 千里中央 - 千里ニュータウン - 新大阪 - 大阪阪急三番街 伊予鉄バス/阪急バス
オレンジフェリー東予港連絡バス 東予港→(川内インター→松山インター口→松山市駅→JR松山駅前→道後温泉駅前 伊予鉄南予バス

※経路の(停留所 - 停留所)でくくった中の相互の乗降はできない。

歴史

[編集]
開業同時の駅舎(1895年)

この場所には道後鉄道以来駅の設置・廃止が何度か行われているが、それらを順に記す[2]

  • 1895年(明治28年)8月22日 - 道後鉄道が道後駅を開業。762mm軌間
    当時は城北方面から現在の樋又通りを経由して道後に入り、道後でスイッチバックしてから現在より東寄りのルートで松山(のち一番町、現在の大街道)に向かっていた。
  • 1900年(明治33年)5月1日 - 合併により、道後駅が伊予鉄道の駅になる。
  • 1907年(明治40年)3月 - 松山電気軌道が道後駅を開設。1435mm軌間。
    ※現在の上一万から道後まではほぼ現在の城南線と同じルート。
  • 1911年(明治44年)8月8日 - 旧道後鉄道を762mm軌間から1067mmに改軌、電化。同年駅舎新築。
  • 1921年(大正10年)
    • 4月1日 - 松山電気軌道が伊予鉄道に合併される。
    • 5月1日 - 旧松山電気軌道の道後駅廃止。
  • 1926年(大正15年)5月2日 - 一番町(現在の大街道)〜上一万〜道後の現在の城南線開通。同時に旧・道後鉄道の道後〜御宝町(現在の勝山町)廃止。
  • 1927年(昭和2年)4月3日 - 旧・道後鉄道の城北線道後 - 木屋町間廃止
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - 道後温泉駅に改称。
  • 1986年(昭和61年)5月31日 - 駅舎の老朽化に伴い、一部建材を再利用・旧駅舎を忠実に再現する形で新築された駅舎完成。
  • 2017年(平成29年)12月22日 - 駅舎美装化、スロープや点字ブロックの整備などのバリアフリー化が行われリニューアルオープン。駅舎内にスターバックスコーヒー道後温泉駅舎店が開店[3][4]

駅周辺

[編集]
道後温泉本館(2009年10月)
ぼっちゃんカラクリ時計

道後温泉駅前には公園の「道後放生園」が整備されており、坊っちゃんカラクリ時計や足湯がある[5]。駅前は道後商店街(アーケードあり)の南入り口に隣接している。

松山地方の秋祭りの一つである湯神社伊佐爾波神社の祭礼の際、神輿の鉢合わせを行うため、停留場前広場及び停留場前の道路は未明から通行止めとなる。

隣の停留場

[編集]
伊予鉄道
3号線・5号線
道後温泉駅 (24) - 道後公園停留場 (23)
坊っちゃん列車
道後温泉駅 (24) - 上一万停留場 (16)(降車のみ)

ギャラリー

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2017年11月13日閲覧
  2. ^ 廃止鉄道ノート「松山電気軌道」”. 減速進行. 2015年12月20日閲覧。 「伊予鉄道電気」 を参照。
  3. ^ バリアフリー化 伊予鉄道道後温泉駅新装 - 愛媛新聞ONLINE、2017年12月22日。
  4. ^ スタバ道後温泉駅舎店 - 愛媛新聞ONLINE、2017年12月19日。
  5. ^ 坂の上の雲マップ 松山市 2022年10月26日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]