宇和島自動車
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種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | 宇和島バス |
本社所在地 |
![]() 〒798-0034 愛媛県宇和島市錦町3番22号 |
設立 | 1928年(昭和3年)10月[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 |
7500001015312 ![]() |
事業内容 | 乗合バス事業、貸切バス事業、旅行業、自動車教習所運営 |
代表者 |
代表取締役会長 廣瀬了 代表取締役社長 村重敦 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 295名(2018年4月1日現在) |
主要子会社 |
宇和島自動車運送 宇和島ハイヤー 宇和島オートパーツ |
外部リンク | http://www.uwajima-bus.co.jp/ |
宇和島自動車株式会社(うわじまじどうしゃ)は、愛媛県南予地区を中心に運行する日本のバス会社。
目次
概要[編集]
1918年(大正7年)に元警察官の香川角次らが創業した。海運事業を手掛ける宇和島運輸が1928年(昭和3年)に子会社として第二宇和島自動車を創業した。その翌1929年(昭和4年)に宇和島自動車を吸収合併し、社名を宇和島自動車とした。
第二次世界大戦後の企業復興の過程で1947年(昭和22年)に宇和島運輸傘下を離れ、現在両者の間に資本関係はない。宇和島自動車と宇和島運輸のシンボルマーク(「宇」の船旗)が似ているのはこのためである。
宇和島市にある本社の他、松山市・大洲市・八幡浜市・西予市・南宇和郡愛南町(以上愛媛県)・宿毛市(高知県)に営業拠点を置く。
東予地方を営業圏域とする瀬戸内運輸(せとうちバス)と共に、愛媛県下における三菱ふそう車の大口ユーザーとして知られるが、宇和島・八幡浜両市内線を中心にいすゞ車の比率も高い。かつては宿毛営業所にも車両が在籍する事から、一部に高知ナンバー車が運行されていた。
なお、運送会社の宇和島自動車運送株式会社はグループ企業(1978年に貨物部が分社化)である。
沿革[編集]
- 1918年11月 - 香川角次が中心となり、「宇和島自動車株式会社」を設立。
- 1919年2月 - 宇和島~畑地(現津島町)間の路線を開設し、運行を開始。
- 1920年1月 - 宇和島~御荘線の運行開始。
- 1923年
- 3月 - 宇和島市内循環バスの運行開始。
- 6月 - 宇和島~松山線の運行開始。
- 1928年10月 - 宇和島運輸が「第二宇和島自動車株式会社」を設立。
- 1929年1月 - 第二宇和島自動車が宇和島自動車の事業を吸収合併。
- 1936年6月 - 黄バス5両で御荘、岩松、大洲の3線運行開始。
- 1937年
- 1月 - 本格的な宇和島市内バス運行開始。
- 6月 - 「宇和島自動車株式会社」に社名変更。
- 1938年10月 - 三共自動車(現:伊予鉄バス)から大洲以南~高知県宿毛町に至るバス・ハイヤー・トラック等の事業を買収。
- 1940年6月 - 宇和島貨物自動車を買収。
- 1943年
- 4月 - 南予地方におけるバス事業統合母体となり、八幡浜市営バス、三瓶自動車を買収。
- 7月 - 四国自動車を買収。
- 1944年6月 - 鶴島自動車整備株式会社を設立。
- 1945年7月 - 宇和島空襲により、本社が全焼し車両にも被害が出る。
- 1946年8月 - 本社を追手通に移転。
- 1947年6月 - 宇和島運輸の傘下から独立[2]。
- 1948年7月 - 国鉄小口扱貨物連絡運輸開始。
- 1949年
- 3月 - 宇和島~城辺間急行バス運行開始。
- 5月 - 松山営業所を開設し、宇和島~松山間直通トラックの運行開始。
- 1950年7月 - 南予運送株式会社を買収。
- 1951年
- 1月 - 高松営業所を開設し、宇和島~高松間のトラック運行開始。
- 2月 - 貸切バス事業開始。
- 4月 - 通運事業を開始。
- 10月 - 東洋車輌株式会社を設立。
- 1953年1月 - 宇和島オートパーツ株式会社を設立。
- 1957年11月 - 宇和島自動車専門学校(現:宇和島自動車学校)が開校。
- 1958年
- 7月 - 萬栄倉庫株式会社を買収し、宇和島倉庫株式会社を設立。
- 9月- 宇和島観光株式会社を設立。
- 1959年2月 - 盛運汽船からバス事業を譲受。
- 1960年7月 - 鹿野川湖遊覧船「さざなみ」就航。
- 1962年2月 - 路線トラック、本土(大阪・京都)への運行開始。
- 1966年9月 - 蔦屋旅館を買収。
- 1967年
- 3月 - 宇和島食堂株式会社を設立。
- 5月 - 錦町本社ビル落成。
- 9月 - 丸之内バスセンター落成・
- 1968年7月 - 鹿野川湖遊覧船「さざなみ」営業廃止。
- 1973年9月 - 通運事業廃止。
- 1974年11月 - ハイヤー部門を分離し、宇和島ハイヤー株式会社を設立。
- 1976年12月 - 宇和島倉庫に一般区域貨物自動車運送事業(愛媛県・高知県)を譲渡。
- 1978年4月 - トラック事業を分離し、宇和島自動車運送株式会社を設立。
- 1983年
- 6月 - 株式会社デンケン設立[3]。
- 7月 - 企画ツアー開始。
- 1985年6月 - 蔦屋が休業。
- 1989年10月 - 宇和島~大阪線の運行開始。
- 1991年12月 - 宇和島食堂株式会社の事業休止。
- 1994年11月 - 宇和島~岡山線の運行開始。城辺~大阪線の運行開始。
- 1995年8月 - 岡山線の運行休止。
- 1997年10月 - JR路線バスの南予線バス全線引受。
- 1999年 - 大阪・神戸線の運行開始。
- 2009年7月 - 宇和島~東京線の運行開始。
- 2012年3月 - 宇和島~松山空港線の運行開始。
- 2015年1月 - 東京線の運行休止。
- 2016年4月 - 九島大橋開通により、九島線を運行開始。
- 2017年10月 - 松山空港線の運行休止[4]。
- 2018年2月 - 宿毛営業所を閉鎖。貸切バスの営業エリアが愛媛県一円のみとなる。
- 2019年10月 - バスロケーションシステムを導入。(一部主要路線のみ)
営業所一覧[編集]
- 宇和島営業所: 愛媛県宇和島市堀端町2-30
- 松山営業所: 愛媛県松山市藤原町632-4
- 大洲営業所: 愛媛県大洲市平野町野田3361-1
- 八幡浜営業所: 愛媛県八幡浜市大黒町1460-154
- 卯之町営業所: 愛媛県西予市宇和町卯之町4-421
- 城辺営業所: 愛媛県南宇和郡愛南町城辺甲2709-3
- 宿毛営業所: 高知県宿毛市中央5-1-7
- 宇和島バスセンター: 愛媛県宇和島市丸之内1-3-20
- 岩松出張所: 愛媛県宇和島市津島町岩松甲492-2
- 吉田出張所: 愛媛県宇和島市吉田町西小路76-2
- 道後出張所: 愛媛県松山市岩崎町2-12-26
- 三瓶出張所: 愛媛県西予市三瓶町朝立7-300-2
- 野村出張所: 愛媛県西予市野村町野村12-760-5
路線[編集]
高速バス[編集]
- ウワジマエクスプレス(大阪・神戸 - 宇和島線)
- 共同運行:阪神バス
- 大阪・神戸 - 宇和島・城辺
過去の路線[編集]
- ウワジマエクスプレス(東京線)
- 松山空港線
主な一般路線バス[編集]
- 城辺・宇和島 - 松山線
- 城辺 - 宇和島駅 - 卯之町営業所 - <大洲駅前/大洲インター口> - 松山市駅 - 道後公園停留場
- 特急(上り10本〈同時続行便含む〉・下り8本)は・伊予IC - 西予宇和ICで松山自動車道を走行(1本は、宇和島朝日IC又は、津島高田ICまで)
- 急行(上り7本・下り9本):伊予IC - 大洲ICを高速道路走行
- 宇和島・松山線の実態は、実質高速路線バスで定時性、速達性では圧倒的に有利なJR四国の特急「宇和海」「しおかぜ」「いしづち」を相手に、運賃の安さと松山市の繁華街へ乗り換えなしである事をアピールしている。2006年12月2日からは金・土・日曜日・祝日限定で大洲までは定期最終便の40分後を追う形で宇和島行が増発され、2007年12月25日から毎日運転となった。さらに2008年3月15日からは城辺→松山間の直通便の同時続行として宇和島バスセンター8時00分始発の道後行、また2009年4月8日からは共に特急便で宇和島バスセンター6時30分始発の道後行と道後発19時40分の宇和島行が増便された。
- 松山と城辺との直通便(4往復)を利用する場合、運賃は直通便に限り片道2,050円を上限とするサービスも実施している。宇和島 - 松山間が1,800円であるため、破格の価格設定と言える。また、卯之町 - 松山間は1,450円で、これはJRの普通運賃より10円安い。なお後述する往復券の利用では直通便ではなくても松山〜城辺間を宇和島乗継で利用する事が可能となっている。
- また往復割引も設定されている。松山⇔宇和島間が2,850円(5日間有効)など。往復券は乗務員に申し出れば、松山営業所・大洲営業所・卯之町営業所などで係員が販売に来る。
- 6枚綴りの回数券(有効期限なし)の設定もある。
- 車両面でも、走行時間(宇和島 - 松山間は渋滞なく順調に行けば2時間程度)の割にJR特急2000系の普通車並みのシートピッチと最後部左端にトイレを備えた新型車に統一されており、居住性は高いレベルにある。また、宇和島 - 卯之町 - 大洲・松山間は普通列車が極端に少ない上にバスの方が早く本数も多いので、短距離客も多い。
- かつては、松山自動車道の内子PAでトイレ休憩があったが、全便トイレ付き車両となり休憩が無くなった。
- 高速道路開通前は全区間56号線経由で"快速"(一時期は新谷 - 松山間を内子のみ停車する準急も存在した)として、また開通後も内子五十崎IC経由(準急便)や大洲南IC・西予宇和ICから伊予市までノンストップで運行されていた時期もあった。現在も気象条件などで高速道路の通行が不可能となる場合、国道56号経由になる事がある。但し、伊予市 - 東大洲間は現在は乗降できない。
- これ以外に大洲駅前 - 宇和島バスセンターを各バス停に止まる普通便も存在する。一時期は大洲始発の快速便や松山発着だった時期があった。現在は朝宇和島行き、夕方大洲行きの一往復のみとなっている。高速開業前は松山 - 宇和島を走る本数が現在の半分しかなかったため、卯之町 - 宇和島間の本数を補完するため八幡浜港 - 宇和島バスセンターとあわせて運行していた。
- 一時期松山観光港(JR松山駅経由)発着便も存在していた。
- 宇和島駅 - 城辺 - 宿毛駅
- JR四国発行の「四万十・宇和海フリーきっぷ」を所持していれば、乗務員への提示で乗車する事ができる。
- 元々は上記の特急・急行・普通便と連続して松山(大洲・八幡浜港) - 宇和島 - 城辺 - 宿毛間を連続運行していたが、松山発は城辺止まり、宿毛・大洲・八幡浜港発は宇和島止まりとなり、系統が分割されている。
手荷物[編集]
循環バス[編集]
- うわじまもーにバス
貸切バス[編集]
塗装は、路線車と同じタイプと1990年代に塗装変更した灰色地に緑・薄緑・黄色のラインの入ったタイプが大型・中型・小型車共にある。
主な関係会社[編集]
- 宇和島自動車運送
- 宇和島ハイヤー
- 宇和島オートパーツ
- 鶴島自動車整備
- 東洋車輛
- 宇和島倉庫
- 宇和島観光
- デンケン
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 愛媛県史 社会経済3 商工(昭和61年3月31日発行) - データベース『えひめの記憶』、2018年3月2日閲覧。