コンテンツにスキップ

第4回日本フットボールリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本フットボールリーグ(JFL) > 第4回日本フットボールリーグ
第4回日本フットボールリーグ
シーズン 2002
優勝 Honda FC
降格 静岡産業大学
アルエット熊本
プロフェソール宮崎FC
試合数 153
得点王 山本正男
高山英樹(14得点)
2001
2003

第4回日本フットボールリーグは、2002年4月7日から同11月10日にかけて行われた日本フットボールリーグ(JFL)のリーグ戦である。Honda FCが2年連続2回目(1996年旧JFLを含めると3回目)の優勝を果たした。

参加クラブ

[編集]

第4回JFLの参加クラブは以下の通りである。このうち佐川急便大阪SC、プロフェソール宮崎が前シーズンの全国地域サッカーリーグ決勝大会からの昇格クラブである。また、5チームが名称を変更した。

※前年度成績=特記なきものは第3回JFL(2001年)の成績である。
呼称 正式名称 監督 主なホームゲーム会場 前年度成績 備考
Honda FC 本田技研工業株式会社フットボールクラブ   ホンダ都田サッカー場 1位 名称変更(本田技研)
大塚製薬 大塚製薬サッカー部   徳島市球技場
徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場
2位
ジヤトコ ジヤトコサッカー部   愛鷹広域公園多目的競技場 3位 名称変更(ジヤトコ・TT)
佐川急便東京SC 佐川急便株式会社東京サッカークラブ   江東区夢の島競技場 4位 名称変更(佐川急便SC)
デンソー デンソーサッカー部   刈谷市総合運動公園多目的グラウンド 5位
YKK FC YKKサッカー部   魚津市桃山運動公園陸上競技場 6位
横河電機 横河電機サッカー部   武蔵野市立武蔵野陸上競技場 7位
アルエット熊本 アルエット熊本フットボールクラブ   熊本市水前寺競技場 8位 クラブ移行(NTT西日本熊本)
静岡産業大学 静岡産業大学サッカー部   ジュビロ磐田サッカースタジアム 9位
国士舘大学 国士舘大学サッカー部   町田市立陸上競技場 10位
FC京都1993 FC京都BAMB1993   京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 11位 名称変更(FC KYOKEN京都)
愛媛FC 愛媛FC   愛媛県総合運動公園球技場
同陸上競技場
12位
栃木SC 栃木サッカークラブ   栃木県グリーンスタジアム 13位
ソニー仙台FC ソニー仙台フットボールクラブ   仙台スタジアム
七ヶ浜サッカースタジアム
14位
アローズ北陸 北陸電力サッカー部アローズ北陸   富山県岩瀬スポーツ公園サッカー・ラグビー場
富山県五福公園陸上競技場
15位
SC鳥取 SC鳥取   東山運動公園陸上競技場
鳥取市営サッカー場
16位
佐川急便大阪SC 佐川急便株式会社大阪サッカークラブ   大阪市鶴見緑地球技場 関西1部1位
地域決勝1位
昇格(自動昇格)
プロフェソール宮崎 プロフェソール宮崎FC   宮崎県総合運動公園陸上競技場 九州1部1位
地域決勝2位
昇格(自動昇格)

レギュレーション

[編集]

リーグ・試合形式

[編集]
  • 年間1回総当り、1チーム17試合(全153試合)を行い、勝ち点により順位を決定する(チーム数が増加したことと、2002 FIFAワールドカップの開催に伴うリーグ戦中断期間を設けることから、この年に限り年間2回総当りから1回総当りに変更して行われた。従ってチームによりホームゲームが9試合だったチームと8試合だったチームとがある)。
  • 試合は前後半90分で行い、決着がつかなければ引き分けとなる。勝利には勝ち点3、引き分けには勝ち点1、敗北には勝ち点0が与えられる。
  • 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)加盟の成績面の条件は年間順位2位以上。その上でJリーグ臨時理事会の承認を得られれば次年度からJ2に入会することができる。
  • 年間順位17位・18位のチームは所属する地域の地域リーグへ自動降格となる。また、15位・16位のチームは全国地域リーグ決勝大会の1位・2位のチームと入れ替え戦を行う。よって、次年度は16チームのリーグ戦になるため2チーム減少となる。

天皇杯への出場枠

[編集]

第5節までの結果に2001年の第3回JFLの後期成績を加算した上位2チームに第82回天皇杯の出場権が与えられる。

強化費

[編集]
  • 各試合において勝利チームに強化費15万円を支払う。
  • また、「企業チーム」「クラブチーム」「大学チーム」別の最終順位により下記の強化費を支払う。
    • 企業チーム(Honda FC、大塚製薬、ジヤトコ、佐川急便東京SC、デンソー、YKK FC、横河電機、ソニー仙台FC、アローズ北陸、佐川急便大阪SC)
      • 1位-50万円
      • 2位-40万円
      • 3位-30万円
      • 4位-20万円
      • 5位-10万円
    • クラブチーム(アルエット熊本、FC京都1993、愛媛FC、栃木SC、SC鳥取、プロフェソール宮崎)
      • 1位-50万円
      • 2位-30万円
      • 3位-20万円
    • 大学チーム(静岡産業大学、国士舘大学)
      • 1位-50万円
      • 2位-20万円

年間順位

[編集]
順位 クラブ 勝点 得点 失点 備考
1 Honda FC[1] 41 13 2 2 39 14 +25 Jリーグ参入ライン
2 佐川急便東京SC 39 12 3 2 49 22 +27
3 大塚製薬[1] 37 10 7 0 38 22 +16
4 ソニー仙台FC 30 8 6 3 25 16 +9
5 国士舘大学 30 9 3 5 28 20 +8
6 愛媛FC 28 8 4 5 29 18 +11
7 横河電機 28 8 4 5 21 26 -5
8 YKK FC 26 7 5 5 24 16 +8
9 佐川急便大阪SC 24 6 6 5 27 23 +4
10 デンソー 21 6 3 8 32 30 +2
11 FC京都1993 21 6 3 8 21 25 -4
12 栃木SC 18 5 3 9 21 27 -6
13 SC鳥取 15 4 3 10 18 33 -15
14 アローズ北陸 15 3 6 8 16 34 -18
15 静岡産業大学 14 4 2 11 20 32 -12 入れ替え戦ライン
16 ジヤトコ 13 3 4 10 16 28 -12
17 アルエット熊本 11 2 5 10 13 31 -18 自動降格ライン
18 プロフェソール宮崎 11 2 5 10 20 40 -20
  1. ^ a b 天皇杯出場権獲得

個人記録

[編集]

得点ランキング

[編集]
選手名 得点 所属
1 日本の旗 山本正男 14 佐川急便東京SC
日本の旗 高山英樹 デンソー
3 日本の旗 古橋達弥 13 Honda FC
3 日本の旗 馬目茂樹 13 佐川急便東京SC
5 日本の旗 林威宏 12 大塚製薬

個人表彰&ベスト11

[編集]
Pos 選手名 所属
GK 日本の旗 中村元 Honda FC
DF・MVP 日本の旗 向島満
DF 日本の旗 石井雅之
日本の旗 谷池洋平 大塚製薬
日本の旗 高田昌明 ソニー仙台FC
MF 日本の旗 古橋達弥 Honda FC
日本の旗 熊谷雅彦 佐川急便東京SC
日本の旗 吉成浩司 大塚製薬
日本の旗 片岡功二
FW・得点王 日本の旗 山本正男 佐川急便東京SC
FW 日本の旗 林威宏 大塚製薬
得点王 日本の旗 高山英樹 デンソー
新人王 日本の旗 町中大輔 大塚製薬
敢闘賞 日本の旗 西川司 愛媛FC
  • フェアプレー賞:佐川急便東京SC
  • 特別賞:愛媛FC
  • 努力賞:横河電機

入れ替え

[編集]

JFL→J2

[編集]

上位2位のチームがJリーグへの参加を希望していなかったため、この年はJ2に加盟するチームは無かった。

JFL→地域リーグ

[編集]

17位のアルエット熊本と18位のプロフェソール宮崎が地域リーグ(2チーム共に九州サッカーリーグ)への自動降格となった。

入れ替え戦

[編集]

規定により、15位の静岡産業大学が全国地域リーグ決勝大会2位の佐川印刷SC、16位のジヤトコが全国地域リーグ決勝大会1位のアイン食品SCと入れ替え戦を行った。

  • ホーム・アンド・アウェー方式で2試合行う。
  • 各試合ごとに勝利チームに勝点3、引分の場合は両チームに勝点1を与え、2試合の勝点合計が多いチームを勝利チームとする。
  • 2試合の勝点で並んだ場合は得失点差の多いチームを勝利チームとする。
  • 得失点差でも並んだ場合は第2戦終了後にPK戦(延長戦無し)で勝利チームを決定する(アウェーゴールルールは採用されない)。


2002年12月22日
12:00
第1戦
アイン食品SC
(地域決勝1位)
0 - 1 ジヤトコ
(JFL16位)
公式記録 (PDF) 井上祥司 72分にゴール 72分
長居第2陸上競技場
観客数: 452人

2002年12月28日
13:00
第2戦
ジヤトコ 1 - 2 アイン食品SC
河合崇泰 81分にゴール 81分 公式記録 (PDF) 濱中貴志 32分にゴール 32分
西村完爾 80分にゴール 80分
  PK戦  
河合崇泰 成功
平塚次郎 成功
堂森勝利 成功
石川真 成功
4 - 2 成功 本田明
ミス シモヤナギ・キヨト
成功 佐藤大輔
ミス 小倉裕介

対戦成績が1勝1敗となり、得失点差も同じだったため第2試合終了後にPK戦を行った結果、勝利したジヤトコのJFL残留、ならびにアイン食品SCの地域リーグ(関西サッカーリーグ)残留が決定した。



2002年12月23日
13:00
第1戦
佐川印刷SC
(地域決勝2位)
0 - 0 静岡産業大学
(JFL15位)
公式記録 (PDF)

2002年12月29日
13:00
第2戦
静岡産業大学 0 - 0 佐川印刷SC
公式記録 (PDF)
  PK戦  
田口一成 成功
竹山満 成功
吉本淳 ミス
櫻田和樹 成功
3 - 5 成功 中森大介
成功 森住健吾
成功 妹尾将宏
成功 山本健二
成功 東純一郎

対戦成績が2分となり、得失点差も同じだったため第2試合終了後にPK戦を行った結果、勝利した佐川印刷SCのJFL昇格、ならびに静岡産業大学のJFLからの脱退が決定した。



海外遠征

[編集]

9月7日から12日にかけてウズベキスタンヨルダンで遠征を行った。

参加スタッフ・選手

[編集]
Pos No. 選手名 所属チーム
監督 - 田中真二 大塚製薬
GK 1 中村元 Honda FC
DF 2 飯塚正道 デンソー
3 石井雅之 Honda FC
4 谷池洋平 大塚製薬
5 立花由貴 横河電機
6 向島満 Honda FC
MF 7 筒井紀章 大塚製薬
8 熊谷雅彦 佐川急便東京SC
9 宇留野純 Honda FC
10 古橋達弥
11 山本正男 佐川急便東京SC
12 川井光一 愛媛FC
13 野元恒兵 アルエット熊本
14 堀田利明 栃木SC
FW 15 林威宏 大塚製薬
16 大島康明
17 新田純也 Honda FC
18 町中大輔 大塚製薬
19 牧悠二 FC京都1993
GK 20 安藤信也 佐川急便大阪SC

試合結果

[編集]


2002年9月12日
18:00 (現地時間)
JFL選抜 1 - 0  U-21ヨルダン代表
石井雅之 87分にゴール 87分 公式記録 (PDF)
(会場名不明)、ヨルダンアンマン
観客数: 300人

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]