石井洋二郎

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石井 洋二郎(いしい ようじろう、1951年7月24日 - )は、日本文学研究者フランス文学者東京大学名誉教授。 19世紀フランスの詩人ロートレアモンの専門家。他に社会学者ピエール・ブルデューの紹介などでも知られる。

父は元郵政事務次官(1975 - 1977)・KDD社長・会長の石井多加三

東京大学教養学部長として2015年3月に述べた学位記授与式の式辞[1]はネット時代の情報のあり方に警鐘を鳴らすものとして話題を集めた[2][3]

来歴[編集]

受賞等[編集]

著書[編集]

  • 『時事フランス語の入門』(白水社) 1988
  • 『フランス文法要説』(朝日出版社) 1992
  • 『差異と欲望 ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む』(藤原書店) 1993
  • 『パリ 都市の記憶を探る』(ちくま新書) 1997
  • 『身体小説論 漱石・谷崎・太宰』(藤原書店) 1998
  • 『文学の思考 サント=ブーヴからブルデューまで』(東京大学出版会) 2000
  • 『21世紀への時事フランス語』(白水社) 2001
  • 『美の思索 生きられた時空への旅』(新書館) 2004
  • 『新フランス文法要説』(朝日出版社) 2005
  • 『メディアのフランス語入門 ル・モンドからインターネットまで』(白水社) 2005
  • 『毒書案内 人生を狂わせる読んではいけない本』(飛鳥新社) 2005
  • 『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房) 2008
  • 『科学から空想へ よみがえるフーリエ』(藤原書店) 2009
  • 『異郷の誘惑 旅するフランス作家たち』(東京大学出版会) 2009
  • 『フランス的思考 野生の思考者たちの系譜』(中公新書) 2010
  • 『告白的読書論』(中公文庫) 2013
  • 『大人になるためのリベラルアーツ:思考演習12題』(藤垣裕子共著、東京大学出版会) 2016
  • 『時代を「写した」男 ナダール 1820 - 1910』(藤原書店) 2017
  • 『続 大人になるためのリベラルアーツ:思考演習12題』(藤垣裕子共著、東京大学出版会) 2019
  • 『危機に立つ東大 入試制度改革をめぐる葛藤と迷走』(ちくま新書) 2020
  • 『ブルデュー『ディスタンクシオン』講義』(藤原書店) 2020
  • 『東京大学の式辞 歴代総長の贈る言葉』(新潮新書) 2023

編著書[編集]

翻訳[編集]

ピエール・ブルデュー[編集]

  • 『ディスタンクシオン 社会的判断力批判1』(ピエール・ブルデュー、新評論) 1989、のち藤原書店 1990、新版 2020
  • 『ディスタンクシオン 社会的判断力批判2』(ピエール・ブルデュー、藤原書店) 1990、新版 2020
  • 『芸術の規則』1 - 2(ピエール・ブルデュー、藤原書店) 1995 - 1996
  • 『遺産相続者たち』(ピエール・ブルデュー、監訳、藤原書店) 1997
  • 『実践理性 行動の理論について』(ピエール・ブルデュー、加藤晴久, 三浦信孝, 安田尚共訳、藤原書店) 2007

脚注[編集]

参考[編集]