登大遊

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登 大遊(のぼり だいゆう、1984年11月17日 - )は、日本の実業者及び研究者、プログラマである。ソフトイーサ株式会社の設立者であり、同社の代表取締役会長を務める。筑波大学大学院システム情報工学研究科に所属。WIDEプロジェクトメンバー。

筑波大学第三学群情報学類1年に所属していた2003年SoftEther 1.0を開発したこと、その後ソフトイーサ株式会社を設立したことで話題となった[1][2][3]

人物[編集]

プログラミングについて[編集]

「まわりの友達はファミコンで遊んでいたけど、持っていなかったので家にあったNECのパソコンでベーシックを憶えてゲームを作り始めた」ことがプログラミングを始めたきっかけである[4]

小学校2年生のとき、捨てる予定だったPC-8001をもらって、専門書を読んで独学でプログラミングを学んだ。最初はBASIC、その後CJavaC#C++などを覚えたが、低レベルのモジュールを書くことが多いので、Cを使用している。

高校3年生のときに携帯電話のFOMAのメモリ編集ソフト「PLUS for FOMA」をシェアウェアとして公開し、合計200万円くらいになったという。 他にもゴールデンアイもどきの3DFPSゲームなども公開していた。高校生や大学学部生時代に何冊かゲームプログラミングの書籍を著している。

また、著作権への遵法意識が強く、過去に「シリアルナンバーを回避してシェアウェア登録無しに使うことは不可能」とうたったシェアウェアを開発したが、すぐにクラックされてしまった。現在でも自己のソフトウェアへの著作権に敏感で、フリーソフトとして公開し十分なユーザーを得てから、そのソフトを突然有償化することもあった。

プログラミングは、没頭した無意識の中で行うという。どのようにして没頭モードに入るかということについて本人は「うまく説明できないが、欲を捨てるというか、何も考えないことだと思う。」、「脳の反復的な作業で答えが出てこない場合は、直感的な創造が必要で、それは作家や建築家や画家のように没頭した無意識から生まれる。」などと述べている。[5]

趣味・興味について[編集]

映画鑑賞、ドライブ、読書、ゲーム、インターネットが趣味である。映画では科学、哲学、宗教などの要素が散りばめられたものが好きであり、ゲームでは『スーパーメトロイド』などの、ゲーム内のデータ構造を考えてしまうようなものが良いと語っている[6]。ドライブでは、加波山の風力発電装置と靴の道、鹿島港東京電力発電所排水溝付近、霞ヶ浦総合公園、笠間ダム、KDDI電波送信所および大竹海岸などの有名なスポットへ行くという。

昔から高出力のレーザーに興味があり、将来は何かレーザーをうまく利用した研究か何かをやりたいと思っている。小学生のころはプログラミングよりも電子工作や物理的なことについての興味のほうが大きかったので、将来はまたそっちに戻る可能性もあると述べている。

大学発ベンチャー起業に関する立場について[編集]

日本において、米国などにおけるコンピュータ技術に関する主導権を取ることができるような優秀な技術者を育てる役割を大学が担い、特に学生が卒業後にベンチャーを起業するかベンチャーに就職することがより一般的になるべきであると語っている。また、大学においては、例えば筑波大学はベンチャー起業数が極めて多いが、実は教員や卒業生が設立した大学発ベンチャーが多いということであり、学生が在学中に設立したベンチャーはまだごく少ないので、米国に追いつくには、これをもっと米国並みに増やしていかなければならないのではないかと語っている[7]

経歴[編集]

高槻中学校・高等学校筑波大学第三学群情報学類を経て、2007年現在筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻博士前期課程在籍。

ソフトイーサ株式会社 代表取締役会長。オーダーメイド創薬株式会社 顧問。サイバーダイン株式会社 顧問
筑波大学先端学際領域研究センター (TARA センター) 客員研究員。筑波大学産学リエゾン共同研究センター 産学連携推進プロジェクト ソフトイーサプロジェクト代表。筑波大学学術情報メディアセンター 共同研究員。
独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)情報通信セキュリティ研究センター 推進室 特別研究員。独立行政法人 科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業CREST「自律連合型基盤システムの構築」研究メンバー。

高校時代からDirectX関連の書籍の執筆などを行っていたが、大学入学後の2003年に情報処理振興事業協会(IPA、現:情報処理推進機構)が主催する「未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門」で採択されたプロジェクトの成果として、仮想プライベートネットワークソフトウェアであるSoftEtherを開発した[8]

2007年にはWIDEプロジェクトのメンバーとなった[9]

主な著書[編集]

  • DirectX8.0 3Dアクションゲーム・プログラミング―最新版DirectXを使った3Dアクション・ゲーム作成のノウハウ(工学社ISBN 4875939094
  • DirectX9.0 3Dアクションゲーム・プログラミング―DirectXを使った3Dアクション・ゲーム作成のノウハウ(工学社) ISBN 4875934165
  • XP時代のVC++プログラミング―Win32 APIを使ったプログラミング技法(工学社) ISBN 4875933282
  • 公式SoftEther活用ガイド(アスキー、共著)ISBN 4756144837
  • DirectX 9 実践プログラミング ISBN 9784875934615

主な受賞[編集]

出典[編集]

  1. ^ 関連する新聞記事の一覧
  2. ^ 関連する雑誌記事の一覧
  3. ^ 関連するニュース記事の一覧
  4. ^ 2006年10月30日 情報産業新聞『この人を尋ねて』
  5. ^ 登大遊@PacketiXは好奇心の振幅が非常に広い/Tech総研
  6. ^ 登大遊@PacketiXは好奇心の振幅が非常に広い/Tech総研
  7. ^ 情報科学類・情報学類の注目の人(先輩たちからのアドバイス)
  8. ^ SoftEther 1.0 の Web サイト”. ソフトイーサ株式会社. 2007年11月17日閲覧。
  9. ^ 登大遊@筑波大学情報学類のSoftEtherVPN日記 WIDE プロジェクト参加 2007年12月2日

外部リンク[編集]