王滬寧

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王滬寧
Wang Huning 2013.jpg
生年月日 (1955-10-06) 1955年10月6日(62歳)
出生地 中華人民共和国の旗 中華人民共和国上海市
出身校 復旦大学
所属政党 Flag of the Chinese Communist Party.svg 中国共産党

在任期間 2017年10月25日 -
党総書記 習近平

在任期間 2017年10月25日 -
党総書記 習近平

在任期間 2002年10月 -
党総書記 胡錦濤
習近平
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王 滬寧
プロフィール
出生: (1955-10-06) 1955年10月6日(62歳)
出身地: 中華人民共和国の旗 中華人民共和国上海市
職業: 政治哲学者、政治家
各種表記
簡体字 王 沪宁
拼音 Wáng Hùníng
和名表記: おう こねい
発音転記: ワン フーニン
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王 滬寧(おう こねい、ワン フーニン、1955年10月6日-)は中国の政治哲学者[1]、政治家。第18期・第19期中国共産党中央政治局委員、第19期中央政治局常務委員中央書記処書記・中央精神文明建設指導委員会主任。党中央政策研究室(zh)主任。復旦大学教授江沢民胡錦涛習近平政権を理論面で支えたことから「三朝帝師」[2][3][4]中南海随一の知恵袋」[5]の異名を持つ。

経歴[編集]

1974年華東師範大学外国語学部でフランス語を学ぶ傍ら、上海社会科学院で研究活動をする。1977年文化大革命から復活した全国普通高等学校招生入学考試(高考)で優秀な成績をおさめたことから1978年に復旦大学の修士(碩士)課程に入学[6]1981年に法学修士。修了後、復旦大学国際政治系教師(講師)、副教授(准教授)、教授を歴任。1989年から国際政治系主任(研究科長)、1994年から法学院長(学部長)を務めた。19881989年にはアイオワ大学カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員。

1977年2月から中国共産党の活動に参加し、1984年4月に入党。1995年に党中央政策研究室政治グループ長、1998年4月には研究室副主任となり、2002年から主任を務めている。

第16期中央委員、第17期中央委員・中央書記処書記、第18期中央政治局委員、第19期中央政治局常務委員・中央書記処書記。

党指導理論のブレーン[編集]

滬寧は1980年代にはすでに「半月談」(新華社発行)など時事雑誌の表紙を飾る青年学者として有名であり、中国の近代化には「強人」(ストロングマン[7][6][8])による開発独裁が必要と主張する「新権威主義」[7][9]と呼ばれる一派の論客として活躍し、中国共産党上海市委員会宣伝部の注目を得て、第13回全国代表大会以降、党の重要理論の起草に関わってきた。

1993年に「国際中国語大学ディベート大会」で復旦大学ディベートチームを率いて優勝し、さらに名声を高めた。

1995年、曽慶紅呉邦国の強い推薦により、江沢民総書記(当時)によって党中央政策室政治グループ長に任命され、「三つの代表」、「科学的発展観」など重要理論の起草に直接関与した。滬寧は江沢民・胡錦濤時代の中国共産党指導理論ブレーンであった。

2007年10月、第17期中央委員会第一全体会議で中央書記処書記に選出され、鄧力群以来の理論家による書記処書記就任となった[10]。 2012年11月、第18期中央委員会第一全体会議で、中央政治局委員に選出され[11]習近平の掲げる「中華民族の偉大なる復興」、「中国の夢」という国家スローガンを考えたとされる[12]

政治的見解[編集]

滬寧の政治見解として以下に挙げる。 [13]

  • 「政治体制の改革と民主政治の促進には、統一され安定した政治的リーダーシップが必要である」
  • 「党内の民主主義が完全な社会民主主義を刺激し促進する」
  • 「特定の政治体制は特定の歴史・社会・文化の条件に適応しなければならない」「花を接ぎ木することも、苗を引き抜いてその成長を助けることもできない(取り繕うことも、背伸びをさせることもできない)」
  • 「政治体制の改革は現状の段階を超えることはできない」
  • 「民主政治発展の中心軸として生産力を発展させる、この方法のみが、民主政治の発展に有効である」

2017年12月3日、グーグルアップルなどのCEO[14]や「インターネットの父」の一人であるロバート・カーン[15]などIT業界関係者を集めて浙江省烏鎮で開幕した第4回世界インターネット大会で中国のネット規制を正当化した上で、ネットビジネスの国際制度設計に中国が積極的に関与していく姿勢を示した。中国式管理を世界に広めたい考えとみられる[16]

主な著作[編集]

いずれも日本未刊のため、邦題は参考として掲げる。英題は英語版 (22:28, 20 November 2012 UTC) により、同様に参考として掲げる。

  • 《比较政治分析》、比較政治分析、"Analysis of Comparative Politics"、1987
  • 《当代西方政治学分析》、現代西洋政治学分析、"Analysis of Modern Western Politics"、1988 ISBN 7220002904
  • 《美国反对美国》、アメリカ対アメリカ、"America against America"、1991 ISBN 7532107108
  • 《狮城舌战》(編)、シンガポールディベートコンテスト、"Debate Contest in Lion City"、1993 ISBN 730901247X
  • 《政治的逻辑——马克思主义政治学原理》、政治論理--マルクス主義政治学原理、"Logic of Politics - the Principal of Marxism Politics"、1994 ISBN 7208018413
  • 《新政治学概要》(共編)、新政治学概要、"General Introduction to New Politics"、1998 ISBN 7309020731

脚注[編集]

  1. ^ 国际关系与公共事务学院博导介绍」、復旦大学研究生院、2012年6月12日(2012年11月27日閲覧) (中国語)
  2. ^ “罕見:年近六旬“三朝帝師”王滬寧又傳婚訊”. 新浪. (2014年5月2日). http://dailynews.sina.com/bg/chn/chnnews/ausdaily/20140502/01185685826.html 2017年10月31日閲覧。 
  3. ^ “22年間、中国の統治理念を設計した「三朝帝師」、王滬寧氏”. 東亜日報. (2017年10月31日). http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/1111700/1 2017年10月31日閲覧。 
  4. ^ “十九大入常“三朝帝師”王滬寧走向前台_中國”. 多維新聞網. (2017年10月24日). http://news.dwnews.com/china/big5/news/2017-10-24/60019257.html 2017年10月31日閲覧。 
  5. ^ “王沪宁两任妻子秘闻 曾经震惊中南海”. 中国瞭望. (2017年11月13日). http://news.creaders.net/china/2017/10/27/1882814.html 
  6. ^ a b “觀點:王滬寧是「強人政治的解藥」”. BBC. (2017年11月7日). http://www.bbc.com/zhongwen/trad/chinese-news-41855751 2017年11月13日閲覧。 
  7. ^ a b “木語:領袖操る軍師の虚実=坂東賢治”. 毎日新聞. (2017年11月2日). https://mainichi.jp/articles/20171102/ddm/003/070/084000c 2017年11月8日閲覧。 
  8. ^ “王滬寧提新權威主義或為習總統制鋪路”. 大紀元. (2016年6月12日). http://www.epochtimes.com/b5/16/6/12/n7988836.htm 2017年11月13日閲覧。 
  9. ^ “「習近平思想」支える男、舞台に 常務委員・王滬寧氏”. 日本経済新聞. (2017年11月8日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23198750X01C17A1TCR000/ 2017年11月8日閲覧。 
  10. ^ 书记处新书记/王沪宁 红墙内的理论权威」、中国評論、2007年10月24日(2012年11月27日閲覧) (中国語)
  11. ^ 中国共产党第十八届中央委员会第一次全体会议公报」、中国共産党新聞、2012年11月15日(2012年11月27日閲覧) (中国語)
  12. ^ 遠藤誉『習近平vsトランプ 世界を制するのは誰か』(飛鳥新社)P.80
  13. ^ 王沪宁:政治学家 少年有志」、金羊、2007年10月23日(2012年11月27日閲覧) (中国語)
  14. ^ Apple, Google at China internet fest shows lure of market”. ワシントン・ポスト (2017年12月4日). 2017年12月23日閲覧。
  15. ^ 世界インターネット大会、中国の開放的な姿勢を示す”. 中国網 (2017年12月4日). 2017年12月23日閲覧。
  16. ^ 『チャイナ・ウオッチ』2017年12月4日

外部リンク[編集]

王沪宁同志简历」、中国共産党新聞、2012年11月15日(2012年11月27日閲覧)(中国語)


 Flag of the Chinese Communist Party.svg中国共産党
先代:
劉雲山
中央書記処常務書記
2017年10月 -
次代:
現職
先代:
劉雲山
中央精神文明建設指導委員会主任
2017年11月 -
次代:
現職
先代:
滕文生
中央政策研究室主任
2002年10月 -
次代:
現職