「角川ソフィア文庫」の版間の差分

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== 概要 ==
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前身は[[角川書店]]が[[1949年]]に[[角川文庫]]を創刊した際の分類における紫帯で、この分類は[[1960年]]頃に黄帯<ref>[[1980年代]]前半には、[[サブカルチャー]]を主な題材とする角川びっくり文庫も黄帯(SP201〜)で刊行された。</ref>(SP1〜100)へ配色が変更され[[1989年]]まで使用された。紫帯・黄帯は[[江戸時代]]までの日本の古典文学作品やその研究書を対象としており、角川文庫のリニューアルにより[[1990年代]]前半にサブレーベル「'''角川日本古典文庫'''」として刊行された。なお同時期に[[角川mini文庫]]があった。
前身は[[1949年]]に[[角川書店]]が[[角川文庫]]を創刊した際の分類における紫帯だった。この分類は[[1960年]]頃に黄帯<ref>[[1980年代]]前半には、[[サブカルチャー]]を主な題材とする角川びっくり文庫も黄帯(SP201〜)で刊行された。</ref>(SP1〜100)へ配色が変更され[[1989年]]まで使用された。紫帯・黄帯は[[江戸時代]]までの日本の古典文学作品やその研究書を対象としており、文庫自体のリニューアルにより[[1990年代]]前半にサブレーベル「'''角川日本古典文庫'''」刊行された。なお同時期に[[角川mini文庫]]があった。


別に白帯(SP101〜)がありかつては古典を中心に学術・風習・民俗・伝記を主とした著作が刊されたが、[[1995年]]より「'''角川文庫ソフィア'''」レーベル名で刊行されるようになり、[[1999年]]に両レーベルを統合する形で角川ソフィア文庫に再編された。そのため、カバーを外した際の装丁も角川文庫や他のサブレーベルと共通のものが用いられている。[[2001年]]より古典日本文学を軸に、現代語訳・解説を大幅に入れた編著「'''ビギナーズ・クラシックス'''」が刊行されている。
別にかつては白帯(SP101〜)、古典を中心に学術・風習・民俗・伝記を主とした著作を発行、[[1995年]]より「'''角川文庫ソフィア'''」レーベル名で刊行[[1999年]]に両レーベルを統合する形で角川ソフィア文庫に再編された。そのため、カバーを外した際の装丁も角川文庫や他のサブレーベルと共通のものが用いられている。[[2001年]]より古典日本文学・中国古典経書・文学を軸に、現代語訳・解説を大幅に入れた編著「'''ビギナーズ・クラシックス'''」が刊行されている。


[[2005年]]より[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]の組織再編により発行元が角川書店から[[角川学芸出版]]に移った。[[2013年]]に[[KADOKAWA]]に吸収合併されブランドカンパニー([[2015年]]に当制度は廃止)となったが、編集元として名前が残っている。
[[2005年]]より[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]の組織再編により発行元が角川書店から[[角川学芸出版]]に移った。[[2013年]]に[[KADOKAWA]]に吸収合併されブランドカンパニー([[2015年]]に当制度は廃止)となったが、編集元として名前が残っている。

2019年6月22日 (土) 12:21時点における版

角川ソフィア文庫(かどかわソフィアぶんこ、Kadokawa Sophia Bunko)は、株式会社KADOKAWAが、角川学芸出版ブランドで発刊している学術書を軸とした文庫レーベル。

概要

前身は1949年角川書店角川文庫を創刊した際の分類における紫帯だった。この分類は1960年頃に黄帯[1](SP1〜100)へ配色が変更され1989年まで使用された。紫帯・黄帯は江戸時代までの日本の古典文学作品やその研究書を対象としており、文庫自体のリニューアルにより1990年代前半にサブレーベル「角川日本古典文庫」で刊行された。なお同時期に角川mini文庫があった。

別にかつては白帯(SP101〜)で、古典を中心に学術・風習・民俗・伝記を主とした著作を発行、1995年より「角川文庫ソフィア」レーベル名で刊行。1999年に両レーベルを統合する形で角川ソフィア文庫に再編された。そのため、カバーを外した際の装丁も角川文庫や他のサブレーベルと共通のものが用いられている。2001年より古典日本文学・中国古典経書・文学を軸に、現代語訳・解説を大幅に入れた編著「ビギナーズ・クラシックス」が刊行されている。

2005年より角川グループの組織再編により発行元が角川書店から角川学芸出版に移った。2013年KADOKAWAに吸収合併されブランドカンパニー(2015年に当制度は廃止)となったが、編集元として名前が残っている。

2008年より各タイトルに付される整理番号が更新され、頭にジャンル別アルファベットを付けた著者またはシリーズ別の番号が新たに採用されている。

分類

2008年以前の旧整理番号

  • SP 1 -100 日本古典文学(旧黄帯)
  • SP 101- 200 思想・宗教・仏教など(旧白帯)
    • SP 106 - 117 仏教の思想シリーズ
  • SP 201 - その他(旧白帯)

2008年以後の新整理番号

  • A - 日本古典文学(「ビギナーズクラシックス 日本の古典」を含む)
  • B - 中国古典文学(「ビギナーズクラシックス 中国の古典」を含む)
  • C - 文学(「ビギナーズクラシックス 近代文学編」を含む)
  • D - 詩歌
  • E - 言語
  • F - 芸術
  • G - 思想・哲学・宗教・心理学(「ビギナーズ 日本の思想」を含む)
  • H - 仏教(「仏教の思想シリーズ」など)
  • I - 歴史・地理(「シリーズ江戸学」など)
  • J - 民族・社会
  • K - 自然科学
  • L - エッセイ
  • M - ノンフィクション
  • N - 知識・教養(「知っておきたいシリーズ」など)

脚注

  1. ^ 1980年代前半には、サブカルチャーを主な題材とする角川びっくり文庫も黄帯(SP201〜)で刊行された。

外部リンク