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== 略歴 ==
== 略歴 ==

2022年7月7日 (木) 08:54時点における版

たかはし かずき
高橋 和希
本名 高橋 一雅(たかはし かずお)
生誕 (1961-10-04) 1961年10月4日[1]
東京都
死没 (2022-07-06) 2022年7月6日(60歳没)
沖縄県名護市
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1981年 - 2022年
ジャンル 少年漫画バトル漫画
代表作遊☆戯☆王
受賞 インクポット賞
公式サイト 公式ホームページ
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高橋 和希(たかはし かずき、1961年10月4日[1] - 2022年7月6日[2])は、日本漫画家イラストレーター東京都出身。血液型B型。本名は高橋 一雅(たかはし かずお)。

略歴

  • 1981年 - 『ING!ラブボール』が第8回小学館新人コミック大賞に雅はじめ名義で入賞し、『週刊少年サンデー』第31号に掲載される。
  • ゲーム会社で商業デザインの仕事をしていた20歳頃から本格的に漫画家を目指しだし、アシスタントをしながら持ち込みを始める[3]
  • 1986年 - 『週刊少年マガジン』で連載デビュー。テレビアニメ『剛Q超児イッキマン』のコミカライズ版[注釈 1]を高橋かずお名義で発表する。
  • 1990年 - 『週刊少年ジャンプ』で、『闘輝王の鷹』を高橋一雅名義で発表する。
  • 1991年 - 『週刊少年ジャンプ』にて高橋一雅名義で、『天燃色男児BURAY』の連載を開始する。
  • 1996年 - ペンネームを高橋和希に変え、『週刊少年ジャンプ』で『遊☆戯☆王』の連載を開始する。
  • 1998年 - 『遊☆戯☆王』がテレビ朝日系でアニメ化される。
  • 2000年 - 『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のタイトルで『遊☆戯☆王』がテレビ東京系で再アニメ化。長者番付文化人部門で第一位となった。所得税納税額は4億2000万円[4]
  • 2004年 - 『遊☆戯☆王』の連載が終了。その後は『遊☆戯☆王R』や『遊☆戯☆王GX』などの漫画作品の監修を務め、『遊☆戯☆王』と現在まで関わりを持っている。自身の執筆活動は『遊戯王』シリーズのデザイン提供などに留まっている。
  • 2013年 - 『週刊少年ジャンプ』第49号にて約9年ぶりの読み切り作品『DRUMP』を発表。
  • 2016年 - 『週刊少年ジャンプ』第19号、同年第20号にて『TRANSCEND・GAME 遊☆戯☆王』を発表。
  • 2016年 - 『ジャンプ流!DVD付分冊マンガ講座(8) 2016年 5/2号 』にてアトリエや、ペンタブレットとPainterをつかった作画を公開。
  • 2018年 - 『週刊少年ジャンプ』第46号~第52号にて短期集中連載『THE COMIQ』を発表。
  • 2019年 - 『少年ジャンプ+』編集部とマーベル・コミックのコラボ企画の一環として、アイアンマンスパイダーマンを題材とする読み切り作品『SECRET REVERSE』を発表[5]
  • 2022年7月6日 - 名護海上保安署が沖縄県名護市の沖合で遺体を発見し、翌日遺体が高橋と確認された。60歳没[2]

人物

幼少時の高橋は体が弱く、もっぱら絵を書いて過ごすような少年だった。藤子不二雄の漫画を読みふける一方で『ウルトラマン』などの円谷プロダクションの作品や『宇宙戦艦ヤマト』などのテレビアニメに刺激を受けていた。小学生の頃に放映された『タイガーマスク』などのリミテッド・アニメーションの技術を取り入れたアニメに刺激され、写実的な作画よりも適度なデフォルメを取り入れた方が洗練された物が描けると思うようになる。また劇画風、アニメ風など色々な作風を試したことが後の遊戯王の多様な作風に繋がる[3][6]

『遊☆戯☆王』は、藤子不二雄Ⓐの『魔太郎がくる!!』や荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』などダークな側面を持つ漫画作品に影響を受けている。主人公・遊戯の格好は『シザーハンズ』の主人公エドワードのボンデージ・ファッションから、劇中で登場するソリッドビジョンのアイディアは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に出てくるデジャリック[7]に着想を得るなど、SF映画の影響も大きい。「ゲームによるバトル漫画」を作りたいという信念の元、コンピューターゲームではなく、自分の趣味であるトレーディングカードゲームテーブルトークRPGなどの互いに対面するゲームを取り上げ、ゲームによる友情を主題とした[8][9]

カラーの作画は淡水性のインク、水彩やマーカー、コピックと経て、CGによる油彩調の作画に行き着いた。CGの描き方には、輪郭をハッキリと描いてから色を重ねていくと言うドゥルー・ストゥルーザンの手法に強く影響を受けている[3][10]

自身を漫画家よりもデザイナーであると称し、漫画のコマを一つのデザインとして捉えるなど独自の発想を持つ。『遊☆戯☆王』連載中は、1000体以上のモンスターのデザインを作り上げた。全身が銃、薔薇でできたドラゴンなど自由な発想からくるデザインもシリーズの特徴となった[11][12]

アメコミに対しては強い関心があり、サイモン・ビズレーを好きなアーティストとして挙げ、公式サイトではアメコミを題材にしたwebコミックを公開していた[3][10][12]

2022年7月6日午前、名護市の沖合300m地点でスノーケリングの器具を装着した男性が漂流している状態で見つかり、消防によりその場で死亡が確認された[13]。死後数日経過していたとみられ[13]、名護海上保安署が身元を調べた結果、翌7日に遺体が高橋であることが確認された。高橋は単独で沖縄を訪れており、地元のレンタカー会社が高橋と連絡が取れないとして届け出ていた。遺体の発見現場から12キロほど離れた恩納村の農道で借りていたレンタカーが放置されており、運転免許証が残されていた[2][14]

活動

漫画

高橋かずお名義

高橋一雅名義

  • 闘輝王の鷹(1990年、週刊少年ジャンプ増刊サマースペシャル。読み切り作品)
  • バトルマインド(1991年、週刊少年ジャンプ増刊ウィンタースペシャル。読み切り作品)
  • 天燃色男児BURAY(1991年 - 1992年、週刊少年ジャンプ。1992年、集英社。全2巻)

高橋和希名義

イラスト・キャラクターデザイン

アニメーション作品

書籍

  • 遊☆戯☆王 キャラクターズガイド ―真理の福音― ISBN 4088733630
  • DUEL ART 高橋和希 遊☆戯☆王イラスト集 (V-JUMP SPECIAL BOOK) ISBN 4087823989
  • Vジャンプ2011年2月号、2012年2月号、7月号

ゲーム作品

その他

関連人物

アシスタント

注釈・出典

注釈

  1. ^ アニメがメインのメディアミックスであり、高橋も原案のたなみやすおと並んで原作者としてクレジットされている。

出典

  1. ^ a b 高橋 和希(漫画家)”. マンガペディア. 2022年7月7日閲覧。
  2. ^ a b c 人気漫画「遊戯王」作者 高橋和希さん 沖縄 名護で死去”. NHKニュース (2022年7月7日). 2022年7月7日閲覧。
  3. ^ a b c d 『SHONEN JUMP 2003年2号』
  4. ^ 『日本経済新聞』2000年5月16日号、夕刊、1面。
  5. ^ “高橋和希がアイアンマンとスパイダーマンを描く!マーベル×ジャンプの読切続々”. コミックナタリー. (2019年9月3日). https://natalie.mu/comic/news/346013 2019年9月4日閲覧。 
  6. ^ 高橋和希著『DUEL ART 遊戯王イラスト集』(2012年、集英社)122頁。
  7. ^ 立体映像で表示される異星の怪物たちを戦わせるチェスのようなゲーム。「ヴラックス」とも呼ばれる。
  8. ^ 『SHONEN JUMP 2003年1号』
  9. ^ 高橋和希著『DUEL ART 遊戯王イラスト集』(2012年、集英社)123頁。
  10. ^ a b 高橋和希著『DUEL ART 遊戯王イラスト集』(2012年、集英社)124頁。
  11. ^ 高橋和希著『DUEL ART 遊戯王イラスト集』(2012年、集英社)125頁。
  12. ^ a b 『TIME 2001年6月4日号』
  13. ^ a b 「死体らしきものが浮いている」 沖縄の海岸 300m沖に男性遺体 死後1~2日か”. 沖縄タイムス (2022年7月6日). 2022年7月7日閲覧。
  14. ^ 【速報】人気漫画「遊戯王」作者 高橋和希さん 沖縄 名護で死去”. TBS NEWS DIG (2022年7月7日). 2022年7月7日閲覧。
  15. ^ ジャンプ流08 まるごと高橋和希

外部リンク