丸藤亮

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丸藤亮
遊☆戯☆王デュエルモンスターズGXのキャラクター
登場(最初) TURN-1「遊戯を継ぐ者」
作者 高橋和希
声優 前田剛
薛宏美(幼少時)
プロフィール
別名 デュエルアカデミアの帝王(カイザー)
カイザー亮
ヘルカイザー亮
性別
親戚 丸藤翔(弟)
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丸藤 亮(まるふじ りょう)は、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』およびその派生作品である漫画『遊☆戯☆王GX』に登場人物する架空の人物である。

概要[編集]

デュエル・アカデミアを卒業したプロデュエリストであり、丸藤翔の兄である。一人称は「俺」だが、第65話の冒頭でのモンキー猿山との会話とデュエリストパックのCMでは「私」と言っている。また幼少期は「ボク」。使用デッキはサイバー流、裏サイバー流。

学園中随一のデュエル技能を持ち、優れた人格者であったことから学生間では「デュエル・アカデミアの帝王(カイザー)」「カイザー亮」と呼ばれていた。しかしプロデュエリストになってからのエド・フェニックスとのデュエルをきっかけに、勝利に執着することに目覚め「ヘルカイザー亮」となった。主人公である遊城十代を倒すほどの実力者であり、学生時代最後に行った卒業記念模範デュエルでも引き分けになり、最後まで十代に敗れることはなかった。天上院吹雪とはライバル兼親友関係にあり、彼の妹の明日香共々頭を悩ませている。弟の翔に対しては、亮本人は厳しく接しつつも弟として大切に想っている。たまに天然とも取れる発言をする。

一期目[編集]

明日香と共に陰ながら吹雪の行方を捜し、灯台で吹雪の情報を交換していた。十代からの挑戦を受けデュエルを行い圧勝し、そのデュエルを見ていた翔の成長を促した。

その後、鮫島校長から七精門の鍵を預けられ、クロノスを侮辱したカミューラと対戦するも翔を人質に取られたため、勝機のあったデュエルを捨てて人形にされる。十代がカミューラに勝利したことで元に戻り、セブンスターズ事件解決の後、十代と卒業模範デュエルを行なった。

二期目[編集]

アカデミアを卒業しプロリーグに参戦するようになる。プロになってからも圧倒的な実力と対戦相手をリスペクトする精神が人気を呼びカイザーの名で親しまれた。しかしエドに敗れて以来、調子を落としてしまい、スポンサーからも見限られてしまう。そして、辿り着いた地下デュエルで窮地に追い詰められた彼は、対戦相手では無く勝利を尊重するようになってしまい「ヘルカイザー」と呼ばれるようになる。その変貌ぶりは、かつて亮を破ったエドさえも戸惑わせるものがあった。そして幼少時に入門していた「サイバー流道場」で恩師にあたるマスター鮫島を倒し、ついには「サイバー流裏デッキ(サイバーダークシリーズ)」を持ち出す。ジェネックスでも圧倒的な力で次々と勝利を収めるがそれでも満たされず、ついには挑戦されたデュエルを放棄した。その後、デュエル・アカデミアとの関係を絶ったかのように姿を消し、行方不明となる。

三期目[編集]

「レインボー・ドラゴン」を異世界へ送るためのデュエルの相手としてエドにヨハン・アンデルセンとデュエルするよう頼まれる。ヨハンを苦戦させた事で、その強さを再認識させた。

その後、エドと共に、強者と戦うために異世界へと飛び、エドと組んでオブライエンと共に覇王軍を強襲するなどの活躍を見せる。十代を保護した後は、地下デュエルにより全身が蝕まれ余命が短いと感じたため、戦いの中に死地を求めるようになる。そしてユベルに取り付かれたヨハンとデュエルを行い敗北。最高の充実感を味わいながら消滅した。

その後、アカデミア校の海岸に打ち上げられていた所を救助された。

四期目[編集]

表向きは失踪中となっているが、現在はデュエルアカデミアで休養している。サイバー流デッキを酷使した為、決闘をすると心臓に激痛が走る後遺症が残っている。サイコ流継承者の猪爪誠とのデュエル中に倒れ、その時に「もう自分の追い求めるデュエルはない」とまで口にする。その後デッキを受け継いだ翔のデュエルを見たとき、自分でも気付けなかった戦術を展開して猪爪を倒した翔に、自らのサイバー流デッキを託す。そして新たなデッキを作る事と、翔と共に自ら新しいプロリーグを発足することを誓った。

使用カード[編集]

サイバー・ドラゴン
詳細は上記項目を参照。

サイバー・ダーク[編集]

サイバー流の「陰」を成すカード群。ヘルカイザーとなった亮が鮫島を倒して奪った。墓地のカードを利用し強化していくのが特徴。切り札は「鎧黒竜(がいこくりゅう)-サイバー・ダーク・ドラゴン-」。

声優[編集]

漫画版における丸藤亮[編集]

11月1日生まれ。身長178cm、体重57kg。[1]

オベリスクブルー所属の三年生。翔の兄で「カイザー亮」という異名を持つ。吹雪と共にアカデミアの双璧として知られている。海外短期留学中だったが留学が終り帰国。アニメ同様「サイバードラゴン」を使用するが、りゅう座など天体に絡んだ名称のカードも追加されており切り札もサイバー・エンド・ドラゴンではなくサイバー・エルタニンになっている。アカデミア火口特設決闘場で万丈目準に圧勝し、その実力を見せつけた。 最終話でも登場していたが、ヘルカイザー時に着ていた黒い服を着ていた。

補足[編集]

  • 遊戯王ARC-V』116話の融合次元のデュエルアカデミアの授業では、「オーバーロード・フュージョン」を使用したアカデミアの伝説のデュエリストとして名前が登場している。

脚注[編集]

  1. ^ 9巻のプロフィールより。