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=== タイトルの語源と主な作者に関する評価 ===
=== タイトルの語源と主な作者に関する評価 ===
タイトルの由来である「spelunk」は「天然の洞窟を探検する」と言う意味の英単語である。同様の「洞窟を探検する」と言う意味を持つ英単語に「cave」があるが、名詞としての「cave」は天然・人工を問わず洞窟や地下坑全般を意味し、「caving」は'''レクリエーション、レジャースポーツとしての洞窟探検'''を意味する。
スペランキング(英:spelunking)は「知識や装備の伴わない無謀な洞窟探検」を意味する単語であり、十分な知識や装備を持った上で行う[[ケイビング|ケイビング(英:caving)]]と区別するための語句とされているが、実際に語句として出てくることは稀である。<ref>[http://www.speleology.jp/caving.html 日本洞窟学会]参照。</ref>
タイトルの「スペランカー(英:spelunker)」は前者を実行する者、すなわち「無謀な洞窟探検者」を意味する単語である。
タイトルの「スペランカー(英:spelunker)」は前者を実行する者、すなわち「天然の洞窟を調査探検をする者」を意味する言葉である。


原作者のティム・マーティンは2010年現在も本作品に大きな自信を持っており、ブローダーバンド社からの独立後も[[Amiga]]用ソフトウェア事業や[[インターネットプロバイダ]]事業など数々のスペランキングを成し遂げて来た自身をspelunkerguyと称しており、TwitterやYouTubeでのアカウント名としても用いている。
原作者のティム・マーティンは2010年現在も本作品に大きな自信を持っており、ブローダーバンド社からの独立後も[[Amiga]]用ソフトウェア事業や[[インターネットプロバイダ]]事業など数々のスペランキングを成し遂げて来た自身をspelunkerguyと称しており、TwitterやYouTubeでのアカウント名としても用いている。

2017年3月11日 (土) 09:00時点における版

スペランカー
ジャンル アクションゲーム
対応機種 ATARI-8bit
コモドール64[C64]
ファミリーコンピュータ[FC]
MSX
アーケード[AC]
Nintendo Entertainment System[NES]
Wiiバーチャルコンソール
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール
Wii Uバーチャルコンソール
開発元 マイクロ・グラフィック・イメージ
発売元 マイクロ・グラフィック・イメージ(初期)
ブローダーバンド
アイレム(現・アイレムソフトウェアエンジニアリング
Tozai Games
人数 1人(2人交互プレイ可)
メディア FC:320Kbitカセット
MSX:256Kbitカセット
発売日 ATARI-8bit:1983年
C64:1984年
FC:1985年12月7日
AC:1986年2月
MSX:1986年6月10日
NES:1987年
Wii:2007年8月28日
3DS:2012年12月19日
Wii U:2013年4月27日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
売上本数 約42万本(FC)
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スペランカー』 (Spelunker) は1983年に発売されたアクションゲーム迷宮の最下層を目指すサイドビューアクションゲーム

概要

スペランカーは、マイクロ・グラフィック・イメージ社のティム・マーティン(Tim Martin)によって製作された。1980年代前半に、欧米でAtari 8ビット・コンピュータコモドール64用のゲームとして発売され、人気を博した。とは言え、数字的にはそれほど大きくヒットしたわけではなかった。

日本では、ブローダーバンド社からライセンスを受けたアイレム(現アイレムソフトウェアエンジニアリング)が、1985年12月7日ファミリーコンピュータ用ソフトとして販売したところ、数十万本を売り上げる大ヒットを記録した。以降開発の主導はアイレムに移り、続編・リメイクがいくつか出されている。2011年までアイレムが、半ば自社の看板キャラクターとして扱っていた。

現在のスペランカーの権利は、かつてファミコン版『スペランカー』を開発したアイレム社員であり、ティム・マーティン本人とも知己であるスコット津村が後に設立したTozai Gamesが保有しており、『みんなでスペランカー』などの続編もそこから配信されている[1]

タイトルの語源と主な作者に関する評価

タイトルの由来である「spelunk」は「天然の洞窟を探検する」と言う意味の英単語である。同様の「洞窟を探検する」と言う意味を持つ英単語に「cave」があるが、名詞としての「cave」は天然・人工を問わず洞窟や地下坑全般を意味し、「caving」はレクリエーション、レジャースポーツとしての洞窟探検を意味する。 タイトルの「スペランカー(英:spelunker)」は前者を実行する者、すなわち「天然の洞窟を調査探検をする者」を意味する言葉である。

原作者のティム・マーティンは2010年現在も本作品に大きな自信を持っており、ブローダーバンド社からの独立後もAmiga用ソフトウェア事業やインターネットプロバイダ事業など数々のスペランキングを成し遂げて来た自身をspelunkerguyと称しており、TwitterやYouTubeでのアカウント名としても用いている。

またアイレム社員としてファミコン版『スペランカー』やアーケード版『ロードランナー』を担当したことが縁となり、ブローダーバンド社との協業のために渡米、アメリカ国籍を得てTozai Gamesを設立、アイレムとティム・マーティンより権利の委譲を受け『みんなでスペランカー』制作、などのスペランキングを経験することとなるスコット津村は、「ロードランナーとスペランカーによって人生が変わった」と証言している。

基本ルール

ヘルメットをつけた洞窟探検家を操作し、エレベーター・トロッコ・ボートなどを乗り継いで洞窟最下層にある秘宝の山をめざす。

本作の探検家はある程度の高さから落下しただけで1ミスになるというシビアさで知られる[2][3]。画面上部にはエネルギーゲージが設定されており、時間経過やブラスターを打つことにより減っていくため、アイテムを取って回復しながら進むことが求められる。他に、ぶつかるとミスになる障害物が多数存在したり、鍵を取得しないと開かない扉もあったりと難解な要素もある。

隠しアイテムとして、特定の場所でジャンプすることで出現する1UP・得点2倍(一定時間)・無敵(一定時間。ただし段差からの落下やエネルギー切れには効果無し)・赤い薬(一定時間スピードとジャンプの飛距離がアップ)と、壁を爆弾で爆破することで現れるダイヤがある。

また、ミラクルと呼ばれるアイテムは、取ると何らかのアイテムが増える。ランダムではなく、内部的にフレーム毎で決まった変化をしている。

敵キャラは探検家を追跡するゴーストと、糞を落とす蝙蝠の2種。それぞれ、エネルギーゲージを消費して放つブラスターと呼ばれる銃の様な武器と、アイテムの取得で使用可能になるフラッシュで退治できる。

ファミコン版(NES版)・MSX版では秘宝の山にたどり着くと開始地点まで戻り難易度が上がる。以降はこれを繰り返す。

歴史

これまでに6つのバージョンが確認されている。なお、日本2013年1月17日にリリースされたPS3用ダウンロード専売ソフト『スペランカーコレクション』(以下『コレクション』)には原典であるAtari版とファミコン版・アーケード版が収録されており、各バージョンの差異を簡単に確認できる。

ちなみに日本で単に「スペランカー」と言った場合、ハードの知名度の高さ故にファミコン版を指す事が多いようである。

Atari 8ビット・コンピュータ版

※『コレクション』では“オリジナル版”と呼称。
Atari 2600用のゲームを開発していたGames By Apollo社が1982年末にアタリショックに巻き込まれて倒産した後、ティム・マーティンを中心とするメンバーが独立してマイクロ・グラフィック・イメージ社を設立。ティム・マーティンらは1983年のCESに自ら出向いてブローダーバンド社やCBSと言った大手パブリッシャーとデベロッパー契約を結び、独立の担保とした。1983年、独立後のゲーム第一弾として満を持して発売したのが元祖Spelunkerである。当時はゲームを一人の開発者の名前で売るのが流行であったため、スペランカーも製作の中心人物であったティム・マーティンの名前が前面に出されている。1977年発売の低性能なAtari 2600プラットホームではスペランカーのようなリッチなゲームが開発できなかったため、対応プラットホームをATARI 400やATARI 800などのAtari 8ビット・コンピュータ用として開発されたが、アタリショックの余波はATARI-8bitプラットホームにも影響し、新興の弱小企業であるマイクロ・グラフィック・イメージ社の製品を問屋が扱ってくれないという状況に陥る。マイクロ・グラフィック・イメージ社は資金繰りが悪化したため自社での販売を諦め、デベロッパーとして以前より顔を売っていたブローダーバンド社に全ての権利を委譲し、業務停止することになる。

ブローダーバンド社版から再発売された『スペランカー』はマイクロ・グラフィック・イメージ社版とほとんど同じであるが、若干遊びやすくなっており、クレジットが1984年となっている、ブローダーバンド社の名前が入っている、などの細かい違いがある。後述の「スペランカーコレクション」の発売に際してTozai Gamesのスコット津村が原作者のティム・マーティンに尋ねたところ、ティムはブローダーバンド社版の方が好きとのことで、「スペランカーコレクション」に収録の「オリジナル版」ではブローダーバンド社版が移植された[4]

ELEVATOR(エレベーター面)、ROPES(ロープ面)、FALLS(滝面)、PYRAMID(ピラミッド面)、TRESURE(財宝面)の5面構成である。各面のオープニングで「NOW ENTERING THE ROPES」などと表示され、得点の加算と1アップのボーナスがある。

コモドール64版

1984年にはスペランカーはブローダーバンド社の名の下で販売されることとなり、ティム・マーティンを初めとするマイクロ・グラフィック・イメージ社のメンバーはブローダーバンド社の下請けとなり、当時のアメリカのトップハードとなったコモドール64版の移植も担当することになった。このコモドール64版がティム・マーティンが実際に関与した最後のスペランカーになるが、以降の版にも原作者として「by Tim Martin」の名が冠されている。Atari 8ビット版のオープニングテーマであったモデスト・ムソルグスキーの『展覧会の絵』に代わってティム・マーティン作曲のオリジナルのオープニングテーマが採用されており、このテーマ曲はファミコン版以降、四半世紀後のリメイクである『みんなでスペランカー』に至るまで踏襲されている。他はAtari 8bit版の完全移植に近い。この版が日本を除く世界各国で最も普及したスペランカーであり、アメリカのみならずブローダーバンド社が販路を持つ世界各国でも販売され、好評を受けた。

「ZZAP!64」(イギリスのゲーム雑誌)1985年6月号のレビューでも79点とかなりの高評価を得ており、各レビュアーに絶賛された[5]。旧世代機であるAtari 8-bit用ゲームの移植であり、ファミコン版以降とは違ってゲーム中のBGMも無く、また「主人公が肥満体」「こうもりの鳴き声がうるさい」など細かい指摘が付けられたものの、洞窟の広大さとゲームの中毒性によって「それらを相殺する感触がある」と評され、「何度死んでもジョイスティックを置けない不可解な魅力がある」とまとめられている。

ファミリーコンピュータ版

※PS3用の『スペランカーコレクション』では“コンソール版”と呼称。
1985年に日本のゲーム会社アイレムがブローダーバンドよりライセンスを取得し、当時日本でトップハードであったファミリーコンピュータ用ソフトとして移植、販売した。移植を担当したのは、当時アーケード版『ロードランナー』なども担当しており、後にTozai Gamesとして『みんなでスペランカー』を制作するスコット津村。

コモドール64版をほぼ踏襲しているが、オリジナルとはキャラクターのグラフィックや色が異なっている(肥満体であったスペランカーも痩せ気味に改変されている)、マップの段差などの再調整、ゲーム中に流れるBGMが追加されている、クリアした後に2周目以降がある、などの違いがある。5面構成の各面の区切りは赤い扉で代用されており、これを鍵で開くことで得点の加算と1アップが行われる。日本で大ヒットし、ティム・マーティンはアイレムからのライセンス料によってマイクロ・グラフィック・イメージ社の負債を返済することができた。

アイレムによるこの版が日本で長く愛されることになった要因として、前述のとおり自分の身長の高さを落下しただけでミスとなる(身長は16ドットであり、14ドットより大きい落下でミス)シビアな操作性と難易度、2周目以降の存在が挙げられる。クリア周回を重ねるとクリアに必要なアイテムが見えなくなるなど、2周目から6周目にかけて元々高い難易度がさらに上昇するため、どこまで続けられるかというやり込み要素につながることとなった。6周目以降は、6周目と同じ内容となるため、精神力・集中力との勝負となる。そして、256周目は1周目とほぼ同じだがカギが表示されず、257周目は1周目と全く同じになる。

難易度の高さに関しては賛否両論があったが、製作者はチャレンジ精神が旺盛なプレイヤーに対してチャレンジを促す意味合いがあったのと、また「難しさがゲームの特徴の一つにもなるかな」と気を使った結果、あのような難易度になったことを証言している[1]

スクーンなど当時のアイレム発売の他のファミリーコンピュータ用カートリッジと同様、前部に取り付けられた赤い発光ダイオードで電源のオン/オフが確認できる。また少数だが、再版と思しき発光ダイオードの無いカートリッジも存在する。ちなみにカセットにLEDが搭載されている理由は、製作者が「電源が入っているのにカセットを抜いてしまうことがよくあったので、LEDでそれが分かるようにした」からとのこと[1]

前述した通り日本では一番知名度の高いバージョンであるので、後も様々なゲーム機に移植(エミュレーション)された。

  • 2007年8月28日からWiiバーチャルコンソールで配信されている。アイレムのコンシューマ事業縮小に伴い2012年3月30日で配信終了する予定だったが、その後も配信が継続されることになった。他にアイレムが関わったソフトは同日までに全て配信終了したため、本作が唯一のアイレム製ソフトになった。
  • 2012年12月19日から、Tozai Gamesによりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信中。長い歴史のあるスペランカーにおいて携帯ゲーム機に移植された初の事例となった。
  • 2013年の『コレクション』にも収録。
  • 2013年4月27日から、Tozai GamesによりWii Uのバーチャルコンソールで配信中。

アーケード版

1985年にアイレムが開発、発売。「by Tim Martin」の名が冠されてはいるが大幅なアレンジが施されており、全く別のゲームとなっている。

残機制ではなくバイタリティ制を採用、段差からの転落やガスなどの障害物への接触でもダメージは受けるがすぐ死ぬことはない。バイタリティが充分に残っていれば、身長の20倍以上の高さから落下しても平気であり、難易度はファミリーコンピュータ版より低い。しかし、何もしなくても時間の経過でバイタリティが少しずつ減っていくために、回復アイテムを取りながら進む必要がある。パワーアップアイテムを取りすぎるとスピードアップしすぎてかえって死にやすくなる傾向にある。エネルギーガンによる攻撃は、持続式から単発式に変更されている。

ステージ進行については、前述の内容と同様に洞窟の深層部を目指し、財宝を探し当てることが目的。画面右上には、どこまで潜っているかを示す深度計がメートル単位で表示されている(約7000メートル近くまである)。途中、高得点アイテムのある財宝が安置されている大扉がいくつかあり、それぞれがステージ中間を兼ねている。ステージ中にあるギミックを作動させることで、床が消えたりロープが出現したりする。深層部の大扉を開けると別の洞窟への入り口が開かれ、再び0メートルから開始するループとなる。

2013年、前述の『コレクション』に続編『スペランカーII 23の鍵』と共に家庭用ゲーム機に初移植された。

MSX版

1986年にアイレムからリリースされた。ゲーム内容的にはファミコン版と同様であるが、ハードの性能のためスムーズなスクロールができないなど操作性が劣る。

2009年4月28日よりプロジェクトEGGにて販売されている。

NES版

ファミコン版スペランカーが1987年にNES版としてアメリカに再上陸した。アメリカのプレイヤーには難しすぎたこと、1987年の時点では既にリッチとは言えないゲーム内容になっていたことと、パソコンゲームを主な事業とするブローダーバンド社がNES用ゲームのマーケティングに不得手であったこともあって、ヒットしたとは言いがたい。

続編

アーケード、ファミリーコンピュータ共に続編がある。どちらもアイレムが開発、販売しているが、ゲームシステムは両者で全く別物である。

また、『みんなでスペランカー』以降の作品は直接的な続編では無いが、ファミコン版『スペランカー』と同一人物によって制作されたものである。

『スペランカーII 23の鍵』

アーケード版スペランカーの続編として1986年に発売された。前作を踏襲したゲームシステムで、地底のプリンセスを目指して最下層まで進むアクションゲームである。水に潜ったり、スケートボードに乗ったりできる。仕掛けも、氷の床と壁などが登場している。

2013年1月17日にリリースされたPS3用ダウンロード専売ソフト『スペランカーコレクション』の中の1つとして家庭用ゲーム機に初移植された。この際、Tozai Gamesの『コレクション』サイトにおいて本作のプランナー兼デザイナーが外園靖美(現在の姓は「乾」。現・ディンプス社主任)と公表された。

『スペランカー2 勇者への挑戦』

ファミリーコンピュータ版スペランカーの続編として1987年に発売された。RPG要素がある。探検家・エスパー・聖職者の3人のうち誰かを操作し謎を解いていくという内容でヒットポイントや魔法(のようなもの)が存在する。尚、アイレム発売のファミリーコンピュータ用カートリッジとしては前部に取り付けられた赤い発光ダイオードが搭載された最後の作品である[6]

『みんなでスペランカー』

PS3ダウンロード専用ソフト『みんなでスペランカー』が2009年3月26日から配信開始。制作はTozai Games、発売はアイレム。

キャッチフレーズは「みんなでいこう!愉快な洞窟探検!」である。多人数プレイが可能。グラフィックは近代的なものに変わっているが、ファミコン準拠のクラシックモードも用意されている。スペランカー発売25周年を記念して、ステージ数はオリジナルの25倍である100ステージが用意されており、ファミコン版のプレイヤーが驚くほど巨大な敵キャラや罠など新しい要素が追加されている。特にクラシックモードは音楽、グラフィックなどファミコン版の雰囲気そのままで楽しむことができ、多人数で協力しながらプレイできるように十分な配慮がされている。

アイレムのコンシューマ事業縮小に伴い、2012年以降はTozai Games自らが発売を担当することとなり、そのためにプロデューサーの坂野拓也を代表取締役として日本法人である株式会社Tozai Gamesが設立された。

『みんなでスペランカー ブラック』

PS3ダウンロード専用ソフト『みんなでスペランカー』の続編として2010年1月から配信開始。スペランカーの周囲が真っ暗になるなど、よりシビアな難易度を楽しめる仕様になっている。

『スペランカーコレクション』

日本2013年1月17日にリリースされたPS3用ダウンロード専用ソフト。制作はM2、発売はTozai Games。日本初公開となる初代Atari版『スペランカー』の他、ファミコン版『スペランカー』、アーケード版『スペランカー』、『スペランカーII 23の鍵』の移植が収録されている。また、タイムアタックなどのチャレンジモードが搭載されたほか、当時の貴重な資料なども収録されている。

『みんなでスペランカーZ』

日本2015年3月19日にリリースされたPS4用ダウンロード専用ソフト。制作はTozai Games、発売はスクウェア・エニックス。基本プレイ無料のアイテム課金タイトルとなっているが、課金の対象はコンティニュー費用やランダムでアイテムを獲得できる「ここほれワンワン」であり、ステージをプレーすること自体は(それに伴うスタミナ的な要素という意味で)課金の対象になっていない。

1月31日にはオリジナル版開発者のティム・マーティン、ファミコン版開発者のスコット津村、『みんなでスペランカー』開発者の坂野拓也が一堂に会して発表会が行われた。

5月21日にはPlayStation Vita版もリリースされている。データはPS4版と共通で、PS4版とPS Vita版でのオンライン協力プレイも可能。またPS Vita版のリリースに伴い、PS4版も6月にオンライン協力プレイにPlayStation Plusが不要になるようアップデートされた。 日本以外でもリリースされており、日本でも他地域とのマッチングが可能になる機能を追加するアップデートが2015年9月17日に行われた。

『みんなでワイワイ!スペランカー』

アンソロジーコミック

ジャイブ刊『月刊コミックラッシュ2009年10月号より2010年3月号まで「スペランカー アンソロジーコミック」が毎号、異なる作家の連作形式で連載されていた。 追加原稿を収録の上、単行本化。2010年2月6日発売。

ノベライズ

スペランカー —不死身の勇者と王国の謎—

CD

ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.2
2004年3月24日サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。

スペランカー先生 フラッシュアニメDVD

上述のアイレムの4コマ漫画「スペランカー先生」を原作としたFLASHムービーアニメ。2011年3月16日発売。

スタッフ

  • 監督:芦名みのる
  • 作画監督:たけはらみのる
  • 音楽:ミッキー三木
  • 作画:小笠原心平、他
  • 音楽:ミッキー三木
  • 制作プロデューサー:服部健太郎
  • アニメーション制作:スタジオぷYUKAI
  • 制作協力:株式会社メディクリエ
  • 制作プロダクション:合同会社indeprox

キャスト

主題歌

オープニングテーマ「risk my life」(原曲『スペランカー』BGM)
作詞:ミッキー三木
作曲:ミッキー三木
編曲:飯田孝太郎
歌:光吉猛修
オープニング楽曲協力:株式会社セガ、中山雅弘
エンディングテーマ「恋は探検」(原曲『スペランカー』BGM)
作詞:ミッキー三木
作曲:ミッキー三木
編曲:飯田孝太郎
歌:女先生(CV:植田佳奈

脚注

  1. ^ a b c 4Gamer.net ― ファミコン版「スペランカー」制作者による裏話がここに。御年70歳,業界歴37年の現役クリエイター,スコット津村氏が振り返るあの頃 2012年7月23日
  2. ^ その貧弱さは多大なインパクトを与え、このことから現代でも怪我をしやすいスポーツ選手は「スペランカー」あるいは「スペ体質」などと呼ばれる。
    M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』36ページ
  3. ^ バージョン(機種)によって違うので、後述の各機種版の節を参照
  4. ^ 4Gamer.net ― Tozai Inc.のスコット津村氏が再来日。「スペランカーコレクション」にまつわるとっておきの裏話を4Gamerだけに聞かせてくれた 2013/03/30閲覧
  5. ^ 「ZZAP!64」によるSpelunkerのレビュー
  6. ^ 次作の『快傑ヤンチャ丸』以降は発光ダイオードが廃止された

関連項目

外部リンク