牛泥棒

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牛泥棒
The Ox-Bow Incident
ポスター(1942)
監督 ウィリアム・A・ウェルマン
脚本 ラマー・トロッティ
原作 ウォルター・ヴァン・ティルバーグ・クラーク
製作 ラマー・トロッティ
出演者 ヘンリー・フォンダ
ダナ・アンドリュース
音楽 シリル・モックリッジ
撮影 アーサー・C・ミラー
製作会社 20世紀フォックス
配給 アメリカ合衆国の旗 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1943年5月21日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 75分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $565,000[1]
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右からダナ・アンドリュースヘンリー・フォンダマット・ブリッグス

牛泥棒』(うしどろぼう、原題:The Ox-Bow Incident)は、1943年制作のアメリカ合衆国西部劇映画。1940年の同名小説原作、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演。日本では劇場未公開。

第16回アカデミー賞作品賞にノミネートされた[2]ほか、1943年の第15回ナショナル・ボード・オブ・レビュー作品賞を受賞した[3]

1998年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[4]

あらすじ[編集]

1885年ネバダ州のある町にギル・カーターと相棒のアート・クロフトという2人の男がやって来る。その頃、町の牧場主が殺され、牛が盗まれるという事件が起きる。

町の長老デイヴィスは法にのっとった裁判を主張する。しかし怒った町の男達は私刑を前提に自警団を組織し、犯人探しに乗り出し、カーターとクロフト、デイヴィスも同行する。

やがて、牛を連れ野宿していたマーティン、フアン、アルヴァの3人の男達が犯人として捕らえられる。

3人は無実を主張するが、自警団の男達は裁判を経ずに自分たちの手で裁きを下すこと(私刑)を主張する。デイヴィスやカーター、クロフトなど7人が裁判にかけることを主張するが、私刑を主張する多数派に押し切られ、3人は縛り首となった。

そこに保安官がやって来る。彼は牧場主が死んでいないことと、犯人が捕まったことを伝えた。3人は冤罪だったのだ。

自警団の男達はショックのあまり、酒場で皆茫然としていた。彼らの前でカーターは、デイヴィスが預かったマーティンの手紙を読み上げる。それには自分を処刑する者達への非難の言葉はなく、人間の良心の尊さが記されていた。

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Solomon, Aubrey(1989). Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History. Lanham, Maryland: Scarecrow Press, p. 242, ISBN 978-0-8108-4244-1.
  2. ^ 1943(16th annual) Academy Award winner for Outstanding Motion Picture”. 2008年5月16日閲覧。
  3. ^ The Ox-Bow Incident - National Board of Review
  4. ^ National Film Registry, 1998”. 2008年5月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]