測量士

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測量士
実施国 日本の旗 日本
資格種類 国家資格
分野 不動産・建築
試験形式 筆記(択一)
認定団体 国土地理院
等級・称号 測量士
根拠法令 測量法
公式サイト 測量士・測量士補国家試験及び登録
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測量士(そくりょうし)とは、日本において測量業者に配置が義務づけられている国家資格業務独占資格)である。測量法に基づき、国土交通省国土地理院が所管している。測量士は、測量業者の行う測量に関する計画を作製し、または実施する。測量士補は、測量業者の作製した計画に従い測量に従事する。

一般に、測量業者の行う基本測量または公共測量に従事する測量技術者は、測量法に定めるところにより登録された測量士又は測量士補でなければならない。また、測量業者はその営業所につき、1人以上の有資格者を設置する事が測量法により規定されている。(必置資格

資格[編集]

  1. 文部科学大臣の認定した大学短期大学、又は高等専門学校において、測量に関する科目を修め、当該大学等を卒業し、測量に関し実務経験(大学は1年以上、短大・高等専門学校は3年以上)を有する者。
  2. 国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において1年以上測量士補となるのに必要な専門の知識及び技能を修得し、測量に関して2年以上の実務経験を有する者。
  3. 測量士補で、国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設において、高度の専門の知識及び技能を修得した者。
  4. 国土地理院が行う測量士試験に合格した者。

測量業者登録[編集]

測量業を営もうとする者は、個人・法人の別を問わず、測量法の定めるところにより、営業所ごとに1名以上の測量士を置き、国土交通大臣に申請して測量業者としての登録を受けなければならない。登録の有効期間は5年であり、引き続き測量業を営む場合には更新の登録を受けなければならない。日本標準産業分類によれば、土木建築関連のサービス業という分類に測量業があり、「基準点測量、地図を作成するための測量、土木測量、河川測量、境界測量などの専門的なサービスを提供する事業所をいう」となっている。

測量業者の業務内容[編集]

主に国土地理院が行う基本測量、測量に係る費用の一部または全部を地方公共団体等が負担する公共測量、基本測量及び公共測量以外の測量に分類される。このうち、基本測量及び公共測量以外の測量とは建物に関する測量その他の局地的測量又は小縮尺図の調製その他の高度の制度を必要としない測量で政令で定めるものを除く、と規定されている。基本測量、公共測量、基本測量及び公共測量以外の測量を請け負う営業を測量業と定め、測量業の登録を受けなければならないとされている。 測量方法は下記のように分類される。

  1. 三角測量
  2. 多角測量
  3. 汎地球測位システム測量
  4. 水準測量
  5. 地形測量
  6. 写真測量

資格試験の一部免除や任用資格は以下のとおり。

  • 土地家屋調査士午前試験免除
    測量士補も同様。登録の必要はない。
  • 職業訓練指導員(測量科)科目免除
    測量士補も同様だが、登録している必要がある。
  • 予備自衛官補任用資格
    測量士補も同様だが、登録している必要がある。

測量士試験[編集]

毎年5月中旬頃、札幌市仙台市秋田市東京都富山市長野市静岡市名古屋市大阪市松江市広島市高松市太宰府市鹿児島市那覇市で行われる。 受験料は4250円。

試験合格後の登録免許税は3万円である。

登録処理期間は50日となっているものの、2週間程度で登録完了通知書が届くので、試験合格組の処理は速い。

上記資格の1~3に該当しない者にとって、測量士になるには、試験合格しかないため、記念受験者やひやかし受験生は少ない。

測量業現役男性受験生が多いが、女子高生やOLも多数いる。

試験科目[編集]

午後試験

筆記試験(700点満点)。13時半から16時までの2時間半。
必須1問、選択2問を解答する。

必須科目
計算と法理論や届出事項、予知、防災などに関するもの。
  1. 必須(測量法、水準測量など)
選択科目
計算問題や作図に関するもの。
  1. 選択1(基準点測量)
  2. 選択2(写真測量や測距に関するもの)
  3. 選択3(地図やその他測図に関するもの)
  4. 選択4(応用測量)
午前試験

筆記試験(700点満点、1問25点の28問)。10時から12時半までの2時間半。

  1. 測量関連法規・条約
  2. 多角測量
  3. 汎地球測位システム測量
  4. 水準測量
  5. 地形測量
  6. 写真測量
  7. 地図編集
  8. 応用測量
  9. 地理情報システム
足きり
午前試験で350点以下(14問以下)の場合は足きりとなり、午後の採点はされない。午前と午後で1400点満点中910点以上(65%以上)で合格。

計算機は 午前・午後とも国土地理院より、指定されたものを貸与される。(使い慣れた自前の計算機は使えない) 午前試験はマークシート、午後試験は記述式、語群選択、計算、作図、測距。

試験合格に必要なもの 1,日本測量協会発行の作業規程の準則 6000円 計算式やダム、道路、線路、河川作図、公図、転写図 などの作成方法が掲載 2,日本測量協会発行の過去問題集   3000円 過去問題だけならnet(後述)でもいいが、丁寧な解説が掲載され記憶に残る 3,測量士試験web (ネット)    0円 過去10年分の過去問や、解説、解き方など公開している。 4,ボールペン、HB鉛筆、赤鉛筆、青鉛筆、定規、三角定規、計算機(ルート計算で小数点第4位まで出る物)、ノート、PCかスマホ

試験注意点 午前試験では、制限時間は余るので、特に計算問題でのひっかけや、公式忘却し、わからない問題があっても。5つの選択の中から 2つまで絞り込む粘りは必要。個数問題は難関であるが、選択組み合わせ問題などでは、一問ずつ正誤できるように、落ち着いて取り組めば、時間切れにはならない。他方、1問25点であり、最低でも18点=450点以上はとらないと、客観的試験のため、午後試験の得点の出来により、合格は厳しいことを意味する。

一方、午後試験は 記述や作図や計算が多いため、制限時間が足らない。特に選択問題のNO3とNO4は 問題用紙を見た瞬間に受験生を悩ませるため、ペースが狂う傾向にあり、本領発揮できないまま、制限時間オーバーが続出する。解答欄が10~20あり、最初の計算が失敗すると、後続にも悪影響連鎖となりうる問題が出た場合、徒労に終わる可能性高い。必須NO1は300点、選択NO2~NO5は各200点配点である。必須NO1は全受験生共通の測量法と水準測量、防災、減災対処方法などであり、法理論と前尺計算や水準測量計算など、他の科目に比べ容易とされ、得点も300点と選択2科目に比べ100点高いことから、NO1は全問正解するくらいの気持ちで取り組まないと、選択2科目の難易度により合格できない。誤字脱字や計算ミス(小数点繰り上げなど)細心の注意を要する。写真測量が苦手な受験生が多い理由は、とっつきにくいこと、イメージがわきにくいためとされ、オーバーラップ(OL)やサイドスリップ(SL)など、用語も計算方法なども、難解とされるためであり、受験生にとって 合格しやすい科目となると、NO2,NO5といわれている。


合格率[編集]

平成26年は2394人が受験し、合格者は290人、合格率は12.1%であった。 平成27年は2739人が受験し、合格者は315人、合格率は11.5%であった。 (男) 2,578名 292名合格 11.3% (女) 161名   23名合格 14.3%

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]