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橋元晃志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
橋元晃志 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム はしもと あきゆき
ラテン文字 Akiyuki Hashimoto
国籍 日本の旗 日本
種目 短距離走
所属 富士通
大学 早稲田大学
生年月日 (1994-11-18) 1994年11月18日(29歳)
出身地 鹿児島
身長 175cm
体重 61kg
自己ベスト
100m 10秒29 (2015年)
200m 20秒35 (2013年)
獲得メダル
日本の旗 日本
陸上競技
世界ジュニア陸上競技選手権大会
2012 バルセロナ 4×100mリレー
世界ユース陸上競技選手権大会
2011 リール メドレーリレー
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橋元 晃志(はしもと あきゆき、1994年11月18日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は短距離種目。鹿児島県出身。

鹿児島県出水市立野田中学校卒、鹿児島県立川薩清修館高等学校早稲田大学スポーツ科学部卒。富士通在籍。

経歴

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中学時代は九州大会100mで4位に入っている。

2010年鹿児島県立川薩清修館高等学校に入学。父である橋元幸公監督の指導のもと秋の国民体育大会では少年B100mで3位に入賞する。

2年時には鹿児島県高校総体200mで高校2年生初の20秒台となる20秒91を記録。世界ユース選手権200m4位、全国高校総体100m5位・200m2位、日本ユース選手権200mを20秒82の日本ユース新記録(当時)で制するなど、200mを中心に実績を積む。

3年時は全国高校総体100m2位・200m優勝、国民体育大会100m2位、日本ジュニア選手権では100mと200mで2冠を達成。高校時代は20秒台を通算で8回マークした[1]

2012年7月、世界ジュニア陸上競技選手権大会200m準決勝では21秒20の3組4位で、決勝進出を逃した。 男子4×100mリレーでは日本チーム(大瀬戸一馬-橋元-ケンブリッジ飛鳥-金森和貴)の第2走を務め、予選を39秒01のジュニアアジア記録で通過、決勝では39秒02で銅メダルを獲得した。

2013年早稲田大学スポーツ科学部に入学[2]。5月の静岡国際200mで日本歴代6位タイおよびジュニア日本歴代2位(共に当時。同大会で飯塚翔太が当時日本歴代3位を記録))の記録となる20秒35(-0.3)をマークし、8月に開催される世界選手権のA標準(20秒52)を突破した[3]。しかし、同月の関東インカレ200m決勝で左足太もも裏を痛めてしまい[4]、6月の日本選手権に出場することができなかった[5]。目標をユニバーシアードの表彰台に切り替え、7月のユニバーシアードには陸上競技の日本代表選手団唯一の1年生で参加した[6]。200mと4×100mリレーの2種目にエントリーしていたが、200m2次予選で左足太もも裏を痛めて21秒61(+1.7)の2組5着で敗退し、4×100mリレーには出場することができなかった[7][8]

2014年9月14日に行われた第90回早慶対抗競技会では、4×200mリレーの1走を務めて1分22秒12の日本新記録を樹立した[9]

2015年4月18日、世界リレー日本代表の選考を兼ねた織田記念200mで2位に入り、この結果を受けて日本代表入りを打診されたが辞退した[10]

2017年4月1日、富士通に入社し、同社陸上競技部に入部[11]

自己ベスト

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  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
100m 10秒29 (+0.4) 2015年5月14日 日本の旗 横浜市
200m 20秒35 (-0.3) 2013年5月3日 日本の旗 袋井市 日本歴代10位タイ

年次記録

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100m 200m
2009年
(中学3年)
11秒01
2010年
(高校1年)
10秒69
2011年
(高校2年)
10秒51 20秒82
高2歴代3位
2012年
(高校3年)
10秒39 20秒81
高校歴代8位タイ
2013年
(大学1年)
10秒45 20秒35
日本歴代10位タイ
日本ジュニア歴代3位
2014年
(大学2年)
10秒43 20秒82
2015年
(大学3年)
10秒29 20秒71
2016年
(大学4年)
10秒45 21秒01
2017年 20秒99

太字は自己ベスト

主な成績

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  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 (高2) 世界ユース選手権 フランスの旗 リール 200m 4位 21秒21 (+1.1)
メドレーR 2位 1分50秒69 (2走) ユース日本最高記録
日韓中ジュニア交流競技会 日本の旗 名古屋 100m 優勝 10秒79 (-0.8)
4x100mR 2位 41秒36 (3走)
100m 2位 10秒95 (-0.8)
4x100mR 2位 41秒52 (3走)
2012 (高3) 世界ジュニア選手権 スペインの旗 バルセロナ 200m 準決勝 21秒20 (-0.5)
4x100mR 3位 39秒02 (2走) 予選39秒01:ジュニアアジア記録
2013 (高3) 日台交流ジュニア室内 日本の旗 大阪 60m 2位 6秒93
2013 (大1) ユニバーシアード (en ロシアの旗 カザン 200m 2次予選 21秒61 (+1.7)

日本選手権

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2015 (大3) 日本選手権リレー 横浜市 4x100mR 予選 40秒39 (1走)
2016 (大4) 日本選手権リレー 横浜市 4x100mR 3位 39秒26 (3走)
2018 (社2) 日本選手権 山口市 200m 予選 20秒94 (+0.5)

その他

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  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 (中2) 全日本中学校選手権 新潟市 4x100mR 準決勝 44秒22 (1走)
2009 (中3) 全日本中学校選手権 大分市 100m 予選 11秒27 (0.0)
ジュニアオリンピック 横浜市 100m 準決勝 11秒27 (+1.2)
2010 (高1) インターハイ 沖縄市 100m 準決勝 11秒26 (-2.5)
国民体育大会 千葉市 100m 3位 10秒69 (+1.7)
4x100mR 準決勝 DQ (1走)
日本ユース選手権 名古屋市 100m 5位 10秒76 (+1.5)
2011 (高2) インターハイ 北上市 100m 5位 10秒72 (-0.5)
200m 2位 21秒10 (-0.4)
国民体育大会 山口市 100m 6位 10秒70 (-0.1)
4x100mR 予選 41秒85 (2走)
日本ユース選手権 名古屋市 200m 優勝 20秒82 (0.0) ユース日本最高記録
2012 (高3) 静岡国際 袋井市 200m 決勝 20秒96 (+1.0)
4x100mR 5位 39秒16 (2走) ジュニア日本記録
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 4x100mR 5位 39秒69 (3走)
インターハイ 新潟市 100m 2位 10秒50 (0.0)
200m 優勝 20秒81 (-0.5)
4x100mR 準決勝 41秒09 (2走)
国民体育大会 岐阜市 100m 2位 10秒42 (+0.1)
4x100mR 準決勝 41秒15 (2走)
日本ジュニア選手権 名古屋市 100m 優勝 10秒50 (-0.7)
200m 優勝 21秒04 (+0.2)
2013 (高3) 日本ジュニア室内大阪 大阪市 60m 4位 6秒95
2013 (大1) 織田記念 広島市 100m B決勝 10秒36 (+2.3)
静岡国際 袋井市 200m 2位 20秒35 (-0.3) 自己ベスト
関東インカレ (1部) 東京都
横浜市
100m 準決勝 10秒98 (-4.2)
200m 9位 29秒72 (-0.5)
4x100mR 2位 38秒81 (4走)
日本学生個人選手権 平塚市 200m 準決勝 DNS 予選21秒33 (-0.9)
国民体育大会 調布市 100m 準決勝 10秒65 (-1.9)
4x100mR 予選 41秒04 (2走)
2014 (大2) 日本学生個人選手権 平塚市 200m 準決勝 DNS 予選21秒38 (+3.4)
日本インカレ 熊谷市 200m 3位 20秒82 (-0.1)
4x100mR 2位 39秒10 (3走)
国民体育大会 諫早市 4x100mR 5位 39秒97 (3走)
2015 (大3) 織田記念 広島市 100m B決勝 DNS 予選10秒56 (+0.5)
200m 2位 20秒71 (+1.5)
静岡国際 袋井市 200m 3位 20秒91 (-0.5)
関東インカレ (1部) 横浜市 100m 3位 10秒38 (+1.0) 予選10秒29 (+0.4):自己ベスト
4x100mR 予選 39秒91 (3走) 決勝進出[12]
日本インカレ 大阪市 200m 2位 20秒71 (-0.6)
4x100mR 3位 39秒52 (3走)
国民体育大会 和歌山市 100m 予選 10秒79 (+0.6)
2016 (大4) 日本インカレ 熊谷市 100m 準決勝 10秒51 (+0.5)
200m 3位 21秒01 (-0.1)
4x100mR 3位 40秒08 (3走)
国民体育大会 北上市 4x100mR 5位 40秒52 (3走)
2017 (社1) 東日本実業団選手権 秋田市 200m 優勝 20秒99 (-2.1)
南部記念 札幌市 200m 優勝 20秒61 (+3.1)
全日本実業団選手権 大阪市 4x100mR 予選 40秒60 (2走) 決勝進出[13]
2018 (社2) 静岡国際 袋井市 200m B決勝 21秒09 (+2.7)
東日本実業団選手権 熊谷市 200m 優勝 21秒06 (-0.9)
全日本実業団選手権 大阪市 200m 3位 20秒87 (+0.1)
4x100mR 3位 40秒20 (2走)
4x400mR 予選 DQ (3走)

脚注

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  1. ^ 酒井政人「日本GPシリーズ Close-up1」『月刊陸上競技』第47巻第7号、講談社、2013年6月号、55頁。 
  2. ^ 早稲田大学. “早稲田大学スポーツ科学部 2013年度「トップアスリート入学試験(AO 方式)」合格者の発表について”. 2013年5月3日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 橋元「いきなり切れてびっくり」男子200メートル スポニチ Sponichi Annex (2013-05-03). 2013年12月13日閲覧。
  4. ^ 慶大・山県、短距離2冠を達成/陸上 日刊スポーツ nikkansports.com (2013-05-26). 2013年12月13日閲覧。
  5. ^ 課題挙げる橋元 学生陸上男子200メートル予選 MSN産経ニュース (2013-06-21). 2013年12月13日閲覧。
  6. ^ 第27回ユニバーシアード競技大会 代表選手・役員 (PDF, 145 KB) 日本学生陸上競技連合 2013年12月13日閲覧
  7. ^ 男子リレー ベストの布陣で臨めず2位 スポニチ Sponichi Annex (2013-07-13). 2013年12月13日閲覧。
  8. ^ 第27回ユニバーシアード競技大会 競技結果 (PDF, 134 KB) 日本学生陸上競技連合 2013年12月13日閲覧
  9. ^ 早大800mリレーで日本新記録達成”. 日刊スポーツ (2014年9月14日). 2014年10月13日閲覧。
  10. ^ 陸連、苦渋の「補欠」選出 リレーは「強化戦略」の柱”. 産経ニュース(産経新聞) (2015年4月21日). 2015年5月17日閲覧。
  11. ^ 富士通陸上競技部 2017年度新加入選手について”. 富士通 (2017年4月3日). 2017年4月3日閲覧。
  12. ^ 予選のみ出場。決勝の早稲田は39秒60の5位
  13. ^ 予選のみ出場。決勝の富士通は39秒93の4位

外部リンク

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記録
先代
(1分22秒41)
早稲田大学
木村賢太、竹下裕希、愛敬彰太郎、永沼賢治
2013年9月22日
男子4×200mリレー
日本記録保持者
(1分22秒12)

早稲田大学
橋元晃志、竹下裕希、愛敬彰太郎、三原浩幸

2014年9月14日 -
次代
未定
先代
(39秒30)
日本の旗 アジアジュニア選手権日本代表
松永康孝、野田浩之、高平慎士相川誠也
2002年10月28日
男子4×100mリレー
ジュニアアジア記録保持者
(39秒16 - 39秒01)

2012年5月3日 -
次代
未定
先代
(40秒09)
日本高校選抜
後藤乃毅、木村慎太郎、熊本貴史、黒川哲雄
2005年10月16日
男子4×100mリレー
日本高校記録保持者(混成)
(39秒16)

静岡国際日本ジュニアB
大瀬戸一馬橋元晃志、諏訪達郎、金森和貴

2012年5月3日 -
次代
未定
先代
中川博文
(20秒88)
1997年11月6日
男子200m
ユース日本最高記録保持者
(20秒82)

2011年10月23日 - 2012年9月15日
次代
桐生祥秀
(20秒71)
2012年9月15日
前年
アメリカ合衆国の旗 タイリーク・ヒル
(20秒14)
男子200m
ジュニアシーズンベスト記録保持者
(20秒35)

2013年
次年
アンギラの旗 ツァーネル・ヒューズ
(20秒32)
前年
中華人民共和国の旗 Shangbin Lu
(20秒74)
男子200m
ユースシーズンベスト記録保持者
(20秒82)

アメリカ合衆国の旗 アーマン・ホール(タイ記録保持者)
2011年
次年
日本の旗 桐生祥秀
(20秒70)