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新田谷凜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新田谷 凜
Rin NITAYA
フィギュアスケート選手
生誕 (1997-08-08) 1997年8月8日(27歳)
兵庫県西宮市
身長 155 cm
出身校 中京大学
選手情報
代表国 日本の旗 日本
コーチ 山田満知子
樋口美穂子
吉田早斗子
村上友季子
本郷裕子
所属クラブ 中京大学
引退 2022年
ISUパーソナルベストスコア
総合175.012016 JGPサン・ジェルヴェ
SP60.942016 JGPサン・ジェルヴェ
FS114.072016 JGPサン・ジェルヴェ

新田谷 凜(にたや りん、英語: Rin Nitaya1997年8月8日 - )は、日本の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。血液型はO型

2015年ガルデナスプリング杯優勝。2017年ユニバーシアード銀メダル。

人物

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兵庫県西宮市出身。

名古屋市立東港中学校愛知みずほ大学瑞穂高等学校卒業。2016年4月に同じくスケート選手の宇野昌磨加藤利緒菜磯邉ひな乃等と共に中京大学スポーツ科学部へ入学、2020年3月卒業。

経歴

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2010-11シーズン、全日本ジュニア選手権にはじめて出場し13位となる。2011-12シーズン、同大会で再び13位に終わる。

2012-13シーズンより拠点を名古屋市に移し、長久保裕コーチに師事。全日本ジュニア選手権で5位に入り、初出場となった全日本選手権では10位となる。ガルデナスプリング杯のジュニアクラスでは2位入賞する。しかし、2013-14シーズンは、全日本ジュニア選手権で9位に終わる。

2014-15シーズン、初戦のアジアフィギュア杯のジュニアクラスで3位に入る。初参戦となったジュニアグランプリシリーズJGPクールシュヴェルに出場し、エフゲニア・メドベージェワに続いて2位に入る。続くJGPタリン杯ではSPで首位に立つが、FSでジャンプのミスが続き総合で4位となる。全日本ジュニア選手権ではショートプログラムで10位と出遅れ総合で8位に終わる。二度目の出場となった全日本選手権では13位で終わる。シーズンの締め括りとなったガルデナスプリング杯では、シニアクラスの国際大会にはじめて出場し優勝する。

2015-16シーズン、JGPJ&Tバンカに出場し4位、続くJGPコペルニクススターズではトータルスコアでパーソナルベストを更新し3位に入賞する。自身最後の全日本ジュニア選手権ではSPでノーミスで3位、FSと合わせ4位に入り、これまでの最高位となる。全日本選手権では国内大会での自己ベストを更新し8位に入る。プランタン杯ではヨシ・ヘルゲソンに続き2位に入る。

2016-17シーズン、シニアクラスへの移行を予定していたが、コーチの勧めもありジュニアグランプリシリーズの選考会に参加[1]JGPサン・ジェルヴェでは3位入賞、続くJGPタリン杯では4位となる。全日本選手権ではSPで16位と出遅れたもののFSで追い上げ、11位で終える。アルマトイで開催された2017年冬季ユニバーシアードフィギュアスケート女子シングル英語版では2012年世界選手権銀メダルアリョーナレオノワや2015年世界選手権金メダルのエリザベータトクタミシェワを破り、エレーナ・ラジオノワに続く銀メダルを獲得した。

2017-18シーズン、初戦となったISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックではSP9位からFPで巻き返し6位。西日本学生フィギュアスケート選手権では2位、続く西日本選手権でも2位となる。全日本選手権では、ジャンプが抜けるミスもありながら、後半に3回転3回転のコンビネーションジャンプを決め、12位となる。 2018-19シーズンは怪我に悩まされ、国際大会初戦としてISUチャレンジャーシリーズオンドレイネペラトロフィーに出場したものの、ジャンプのミスが相次ぎ9位に終わる。西日本選手権では7位に入り、全日本選手権出場を果たしたものの、SP28位となり、フリー進出を逃してしまう。

2019-20シーズン、当初は当シーズンをもって現役を引退する意向を表明していた。集大成と決めたラストイヤーの中部ブロックでは横井ゆは菜大庭雅を抑え初優勝。第13回西日本学生フィギュアスケート選手権でも優勝する。続く西日本選手権ではジャンプが抜けるミスがありながらも2位に入る。周りの皆様へ感謝の気持ちを伝えたいと臨んだ全日本選手権ではSPとFSともにノーミスの演技をし、過去最高順位である7位となる[2]。 その直後に足を骨折し、約2ヶ月間氷に乗れない期間があったものの、その間に現役を続行することを決意し、ゲスト出演した「明法 ON ICE」終演後に引退を撤回。次シーズン以降も競技を続行すると発表した[3]

2020-21シーズン、JOCオリンピック強化選手に選出される。このシーズンの終わり頃に2021-2022シーズンでの引退を決断したという。

2021年9月末に保険会社から内定を得て、引退後は営業職として働くことが決まった[4]。2022年1月25日、Twitterで引退表明[5]。同年2月に行われた愛知県フィギュアスケート選手権大会が現役最後の試合であった[6]

技術・演技

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アクセルを除く5種類のトリプルジャンプをジャンプ構成に入れている。得意としているコンビネーションは、3回転トゥーループ-3回転トゥーループと2回転アクセル-3回転トゥーループ。他にも2回転アクセル-オイラー-3回転サルコウ、3回転ルッツ-3回転トゥーループや、3回転フリップ-3回転トゥーループも成功させている。練習では3回転ルッツ-3回転ループや3回転アクセルを着氷させている。

主な戦績

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大会/年 2010-11 11-12 12-13 13-14 14-15 15-16 16-17 17-18 18-19 19-20 20-21 21-22
全日本選手権 10 13 8 11 12 28 7 10 29
CSオータムクラシック 6
CSオンドレイネペラ杯 9
ガルデナスプリング杯 2 J 1
プランタン杯 2
ユニバーシアード 2
全日本Jr.選手権 13 13 5 9 8 4
JGPタリン杯 4 4
JGPサン・ジェルヴェ 3
JGPコペルニクススターズ 3
JGP J&Tバンカ 4
JGPクールシュヴェル 2
アジアフィギュア杯 3 J

詳細

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2021-2022 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2021年12月22日 - 26日 第90回全日本フィギュアスケート選手権さいたま 29
47.21
- 29
[7]
2020-2021 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2020年12月24日 - 27日 第89回全日本フィギュアスケート選手権長野 5
67.16
11
122.32
10
189.48
2019-2020 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2019年12月19日 - 22日 第88回全日本フィギュアスケート選手権東京 10
62.27
5
121.99
7
184.26
2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年12月20日 - 24日 第87回全日本フィギュアスケート選手権門真 28
44.81
- 28
[7]
2018年9月19日 - 22日 ISUチャレンジャーシリーズ オンドレイネペラトロフィーブラチスラヴァ 10
45.57
8
88.29
9
133.86
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年12月20日 - 24日 第86回全日本フィギュアスケート選手権調布 10
61.28
15
111.22
12
172.50
2017年9月20日 - 23日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックピエールフォン 9
46.83
5
114.37
6
161.20
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年1月31日 - 2月5日 ユニバーシアード冬季競技大会アルマトイ 3
61.90
2
125.28
2
187.18
2016年12月22日 - 25日 第85回全日本フィギュアスケート選手権門真 16
54.31
8
122.55
11
176.86
2016年9月28日 - 10月2日 ISUジュニアグランプリ タリン杯タリン 5
54.22
4
96.26
4
150.48
2016年8月24日 - 27日 ISUジュニアグランプリ サン・ジェルヴェサン・ジェルヴェ 3
60.94
3
114.07
3
175.01
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月11日 - 13日 2016年プランタン杯ルクセンブルク市 2
50.77
2
89.95
2
140.72
2015年12月24日 - 27日 第84回全日本フィギュアスケート選手権札幌 8
60.10
7
118.38
8
178.48
2015年11月21日 - 23日 第84回全日本フィギュアスケートジュニア選手権ひたちなか 3
61.03
4
114.94
4
175.97
2015年9月23日 - 27日 ISUジュニアグランプリ コペルニクススターズトルン 4
54.06
3
107.83
3
161.89
2015年8月19日 - 23日 ISUジュニアグランプリ J&Tバンカブラチスラヴァ 6
47.19
4
103.16
4
150.35
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月22日 - 24日 2015年ガルデナスプリング杯ガルデナ 2
49.02
1
110.56
1
159.58
2014年12月25日 - 28日 第83回全日本フィギュアスケート選手権長野 12
54.69
13
95.90
13
150.59
2014年11月22日 - 24日 第83回全日本フィギュアスケートジュニア選手権新潟 10
49.73
5
104.55
8
154.28
2014年9月24日 - 28日 ISUジュニアグランプリ タリン杯タリン 1
57.85
5
96.41
4
154.26
2014年8月20日 - 24日 ISUジュニアグランプリ クールシュヴェルクールシュヴェル 2
58.89
2
99.87
2
158.76
2014年8月6日 - 10日 2014年アジアフィギュア杯 ジュニアクラス(台北 1
58.55
3
97.58
3
156.13
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年11月22日 - 24日 第82回全日本フィギュアスケートジュニア選手権名古屋 7
47.72
12
93.04
9
140.76
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年4月1日 - 3日 2013年ガルデナスプリング杯 ジュニアクラス(ガルデナ 6
37.71
2
85.90
2
123.61
2012年12月20日 - 24日 第81回全日本フィギュアスケート選手権札幌 9
53.49
11
93.44
10
146.9
2012年11月16日 - 18日 第81回全日本フィギュアスケートジュニア選手権西東京 8
48.97
4
103.27
5
152.24
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年11月25日 - 27日 第80回全日本フィギュアスケートジュニア選手権八戸 23
41.02
12
80.17
13
121.19
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年11月27日 - 28日 第79回全日本フィギュアスケートジュニア選手権ひたちなか 9
43.82
15
79.07
13
122.89

プログラム使用曲

[編集]
シーズン SP FS EX
2021-2022 映画『レッド・バイオリン』より
作曲:ジョン・コリリアーノ
振付:山田満知子樋口美穂子
映画『ブラック・スワン』より
作曲:クリント・マンセル
振付:山田満知子樋口美穂子
2020-2021
2019-2020 エクソジェネシス交響曲3部
演奏:ミューズ
振付:山田満知子、樋口美穂子
2018-2019 悪魔のトリル
作曲:ジュゼッペ・タルティーニ
振付:樋口美穂子
2017-2018 ハバネラ
作曲:ジョルジュ・ビゼー
振付:鈴木明子
映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』より
作曲:ジェームズ・ホーナー
振付:鈴木明子
2016-2017 レッド・ヴァイオリン
演奏:川井郁子
振付:鈴木明子
2015-2016 映画『ロミオとジュリエット』より
作曲:ニーノ・ロータ
振付:川梅みほ
イン・ザ・ムード
作曲:ジョー・ガーランド
2014-2015 ポル・ウナ・カベサ
作曲:カルロス・ガルデル
パジャドーラ
作曲:フリアン・プラサ
振付:川梅みほ
2013-2014 カルーセルワルツ
作曲:リチャード・ロジャースオスカー・ハマースタイン2世
2012-2013

脚注

[編集]
  1. ^ フィギュアスケート、今季の飛躍が期待されるシニア女子選手【前編】
  2. ^ 新田谷凜 笑顔で全日本ラスト演技「200点あげてもいいかな」自己最高7位も引退の意思揺るがず
  3. ^ 中部フィギュア女王の新田谷凜が引退撤回「現役続行を決意いたしました」足の骨折で心境に変化か
  4. ^ フィギュアスケート - 新田谷凜、ラストシーズンの葛藤 全日本選手権へ「試合を楽しんで滑り切りたい」 | 4years. #大学スポーツ”. 4years(2021年12月21日). 2022年3月1日閲覧。
  5. ^ @@rinrinrin0808 来月末にある知事杯で現役選手をを引退します。”. Twitter. 2022年3月1日閲覧。
  6. ^ |Japan Skating Federation Official Results & Data Site|”. www.jsfresults.com. 2022年3月1日閲覧。
  7. ^ a b フリーに進出出来ず

外部リンク

[編集]