大紀元
大紀元 | |
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本社 | ニューヨーク、アメリカ |
創刊 | 2000年5月 |
言語 | 中国語、英語、日本語、ドイツ語、フランス語、韓国語 etc. |
発行数 | 150万部 |
ウェブサイト | http://www.epochtimes.jp/ |
本社所在地 |
![]() ニューヨーク |
事業内容 | マスメディア |
設立 | 2000年5月 |
大紀元(だいきげん、英語:The Epoch Times、中国語:繁体字:大紀元 簡体字:大纪元)は、大紀元メディアグループ(EPOCH MEDIA GROUP/エポック・メディア・グループ)による 多言語メディア[1]。新聞及びインターネットを報道媒体としている。
目次
概要[編集]
2000年5月、ニューヨークで設立された。2013年1月現在、世界30数カ国と地域で中国語新聞を発行している他、英語(米国、カナダ、オーストラリア、イギリス、アイルランド、シンガポール、マレーシア)、中国語(35カ国)、フランス語(フランス、カナダ、スイス、ベルギー)、スペイン語(アルゼンチン)、ドイツ語、ロシア語(ロシア、ウクライナ)、ウクライナ語、ブルガリア語、ヘブライ語、スロバキア語、チェコ語、トルコ語、ポルトガル語(ポルトガル、ブラジル)、イタリア語、ペルシア語、日本語、韓国語、インドネシア語、ルーマニア語、ベトナム語、スウェーデン語等の各国語版も発行している。また、多言語によるウェブサイトでも報道している。日本では東京都文京区に支社を置き、中国語版を2001年、日本語版を2005年から発行している。
各国における展開[編集]
アメリカ国内に11の支社を持ち、日本やカナダ、イギリス、ドイツなど、世界30カ国にグループ社がある。 ワシントンD.C.やニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストン、カナダ、オーストリア、香港、台湾では日刊で、他の国・地域では週刊で発行している。 全世界での中国語版の発行は週120万部。他に英語版、ドイツ語版、フランス語版、ロシア語版、韓国語版、日本語版を発行(2017年現在)。
アメリカ合衆国[編集]
海外支局[編集]
報道スタンス[編集]
中国語ニュースサイトでは全世界の中国人向けに記事が書かれており、中国共産党の内政や外交問題を報道し続けている。他のメディアが報道しない中国内部事情をも取り上げ、中国共産党に対する報道姿勢は非常に批判的である。特に中国大陸における法輪功迫害問題(例:米国議会における343号決議案[2]、及び大量虐殺罪と拷問罪で江沢民元中国国家主席がスペインおよびアルゼンチン裁判所で民事告訴された件[3])等ついては、他メディアが取り上げない事実を報道している。
他にもチベット民族、ウイグル民族やモンゴル等の少数民族に対する虐殺や人権蹂躙に関する問題、中国共産党員の国外スパイ活動[4]、中国の環境問題、及び中国民主化運動等について盛んに報じている。
社説 共産党についての九つの論評[編集]
2004年11月18日、社説『九評共産党(共産党についての九つの論評)』を発表した[5]。この中で大紀元は中国共産党の暴政を糾弾し、同党の解体要因を指摘した。
九評共産党について台湾の李登輝元総統は、「人も山河もみな、本源へ帰る。奥の細道にたたずむ平安のみなもとを希求するすべての人々に、この本を薦める」[6]と評価し、「道徳的覚醒を促す」と出版社博大書店へメッセージを送った。
中国臓器狩り問題[編集]
2006年3月、中国人ジャーナリストR氏は大紀元の単独取材の中で、東北部の瀋陽市近郊の蘇家屯にある大型刑務所に数千人の法輪功学習者が監禁され、当局が彼らを殺害した後、販売目的で臓器を摘出している事を暴露した。[7] 同問題が世界に明るみに出た後、カナダの著名人権弁護士デービッド・マタスと、カナダ政府のデービット・キルガー元内閣大臣は中国の臓器狩り問題について調査を開始、2007年7月、法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出されるというショッキングな内容を含んだ報告書「血塗られた臓器狩り」を発表した[8]。この問題は世界のメディアや人権団体が注視している。この件で、アルゼンチンやオランダ、スペインなどで江沢民元国家主席らを「人道に対する罪」で起訴する動きがある[9][10][11]。
ベトナム語大紀元[編集]
現在のベトナム語大紀元ホームページは2015年から始まっているが、民間企業でありながらウェブページでは同国の国営メディアを凌駕するアクセス数となっている。ドメイン名登録情報検索サービスMYIP.MSの統計データによると、2017年9月時点のベトナム語大紀元の一日平均アクセス数は1,870,000人に達するのに対し、国営放送局ベトナムの声のアクセス数は一日200人未満、国営テレビ局VTVは24,300人にとどまっている[12]。
米国の権威的ウェブページ調査サービスAlexaによると、2017年9月現在、ベトナム語大紀元の国内ランキングは2位、世界ランキングは161位となっている。ちなみに同国ランキング一位はGoogleとなっている[13]。
受賞[編集]
2005年8月、アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会の全国報道賞、アジア・アメリカ問題ネット報道部門で優秀賞を受賞[14]。 2005年9月、カナダ全国マイノリティーメディア協会の2005年メディア賞を受賞。 2013年6月、米国プロフェッショナル・ジャーナリスト協会が、中国当局による法輪功学習者への臓器奪取問題を伝えた英語版記者マシュー・ロバートソン(Matthew Robertson)にシグマ・デルタ・カイ賞(Sigma Delta Chi award for excellence in journalism)賞を授与した。
脚注[編集]
- ^ The Epoch Times,About Us
- ^ https://www.congress.gov/bill/114th-congress/house-resolution/343
- ^ 江沢民起訴案件
- ^ 中共によるスパイ工作
- ^ 大紀元が『九評』(共産党についての九つの論評)と題する一連の社説を発表
- ^ 李登輝・台湾前総統が署名推薦! 『共産党についての九つの論評(九評共産党)』 博大書店
- ^ 独占インタビュー:日本領事館員の自殺を独占スクープした中国人ジャーナリスト、数々の真実を語る
- ^ 戦慄の臓器狩り:中国における法輪功学習者を対象とした「臓器狩り」調査報告書改訂版 (PDF) An Independent Investigation into Allegations of organ Harvesting of Falun gong practitioners in china
- ^ “Argentine judge asks China arrests over Falun Gong”. ロイター (2009年12月22日). 2011年12月31日閲覧。
- ^ “Falun Gong accuse Chinese leaders of genocide”. en:Expatica (2004年12月3日). 2011年12月31日閲覧。
- ^ “Chinese ex-president sought in Spanish probe: lawyer”. en:Expatica (2009年11月20日). 2011年12月31日閲覧。
- ^ https://myip.ms/info/whois/222.255.27.192/k/3289854352/website/vtv.vn
- ^ https://www.alexa.com/siteinfo/daikynguyenvn.com
- ^ AAJA:Programs:AAJA National Awards:National Awards ASIAN AMERICAN JOUNALISTS ASSOCIATION